大切な故人を想う2022年夏

今年初めての我が故郷 閖上にて


曇り続きの毎日でしたが、2022年も8月に入ってからのこの数日はようやく青空を見ることができるようになり、各地での花火大会やお祭りも盛んに行われ、夏も本番という感じですね。

そんな中、弱音は吐きたくないのですが、、、
私自身は、しばらく仕事が忙しい状態が続いて、これまで走り続けるしかなかったのですが、その忙しさがようやく落ち着いてきたら、たまった疲れが取れきれないからか、それとも燃え尽き症候群みたいなものなのか、どこか心が満たされないような感じ、それが実は、ここ数日前までの正直な感覚で。

急に周りの喧騒が気になりだして、なんだか安らいだ気分になれない。
やりたいこと、興味あることはたくさんある。
けど、私、本当は何がしたかったんだっけ??
私って、どんな人間だったっけ??

そんな気にさえなってしまうほどでしたが、こんな時、自分を引き戻してくれるのが、故人の存在だったりします。

ちょうど先日、8月5日は、癌でこの世を去った父の誕生日。
そして、8月8日は大好きだった祖母の命日。
8日の月曜日に休暇を取って、大切な故人のお墓参りに行くことにしました。


先祖のお墓は、以前は名取市閖上(ゆりあげ)の地にありましたが、東日本大震災後、同じ市内ではありますが、閖上から車で15分ほどの増田地区へと移すことになりました。
なので、お彼岸やお盆などで定期的にお墓参りには行っても、もう実家のない閖上には行くことはあまりないのです。
ですが、今回はせっかく取れた平日の休暇。
騒々しさのない中で、静かな気持ちになりたかったので、閖上まで足を延ばして来ました。

インスタグラムにポストした動画は閖上の名取川沿いの土手から井戸浜の方を見た景色ですが、次の動画はその逆方向で、閖上から荒浜の方を見た風景です。

閖上に昔からあったサイクルスポーツセンターが、2020年に温泉を備えた宿として復興オープンして、今は施設の屋上からこんな景色を眺めることが出来ます。
新しく出来た土手は亘理ぐらいまで続いているのでしょうか。一度歩いてみたいです。


昔の風景も知っている私としては、海に沿って続いていた松林が、現在ではなくなってしまっているのが、なんだか殺風景で寂しくは感じるものの、やはり、この地で育った私には、海の奏でる音が胸に響き、落ち着く感覚を得ることができます。

この荘厳で美しい海がずっと日本の端まで、そして世界へと続いていて、たくさんの恩恵を私たちは受けているんだなと想うと、自然への畏敬の念が湧くとともに、自分の命あることに感謝の気持ちでいっぱいになります。



そうだ、私、ワクワクして過ごしながらも、刺激的なことは時々でいいから、あたたかくて優しい人たちと、愛で繋がる安らいだ世界を作りたいんだった。
今、私が住んでいるところはこんな田舎の静けさのない賑やかな街の中で、私はそこで必要とされていて、時に忙しく仕事に根を詰めなければならないこともあるけれど、決して忘れてはならないものを私は知っている。
特別な才能も何も持たない私だけど、大切にすべきものを知っている。
喧騒の中にいても、それを忘れないでいること。
多分、それが、私の強みだ。

そんなことを想いました。
明後日、13日からはお盆。この期間は大切な叔母とともにお墓参りに行きます。
先日はお墓参りをしてから閖上へ行って心が洗われたので、今度は、そのお礼を告げようと思います。
心からの感謝をこめて。


あなたが
ご先祖に伝えたいのは
どんなことですか?

臨床美術で描く朝日の風景画

色鉛筆で気軽にできるアートプログラム


前回は、「この休日はどんなことをして心身が豊かになったのか?」を綴ろうと思ってたのだけど、前置きが長くなり本編となってしまったので、今回はその辺に触れたいと思います。

さて、私の休日は、大好きなアートの時間に費やすことが多いです。
アート=芸術にもいろいろありますが、ARTとは、オックスフォード英英辞典によると

the use of the imagination to express ideas or feelings, particularly in painting, drawing or sculpture

Oxford Learner’s Dictionaries

これを、グーグル翻訳すると、「特に絵画、デッサン、彫刻におけるアイデアや感情を表現するための想像力の使用」となります。

これはシンプルに言ってしまうと、アートとは、想いを何らかの方法によって「表現すること」だろうと思います。

上記の辞典では「特に・・・」と主に美術の分野に関して言及していますが、人が想いを「表現」する方法は、書、音楽、写真・映像、詩・小説などの文学、演劇などなど、多岐に渡ります。

アートっていうと敷居が高いものだと感じる方も少なくないようですが、このように「表現する」にも実はたくさんの方法があって、誰もが気軽に生活の中に取り入れることができて、本来の人としての豊かさを養うことができる素晴らしいツールなんですよね。

また、アーティストを「表現者」と言うように、その響きにはなんだかすごく特別なものを感じてしまう部分もありますが、感情を持つ人間というのは、そもそも誰もが表現者なのではないかと思います。

子どもの頃は誰もが純粋な表現者だったはずが、いつの間にか枠にはめられ、表現できる自由を失っていきます。
抱えている想いを閉じ込めて生きるのが当たり前の世界は窮屈です。
内なる想いを素直に表に現して、自分自身の人生を描いていくことで、豊かな世界は広がっていきます。

人生は周りによってコントロールされるものではなく、自分自身で創造していくもの。
そう、人生そのものがアート!

そんな気持ちで過ごすのと、なんとなく過ごすのには、同じ環境でも、過ごす時間の質にかなりの差が出ます。


・・・さて、また前置きが長くなってしまいそうなので、「アート」についてはこれからも時々語っていくこととしまして、今日の本題に入りますね。

臨床美術プログラム「朝日の風景画


このブログでも時々紹介している「臨床美術」は、まさに誰もが表現を楽しむことができるアートワークです。
アートを身近に取り入れるきっかけとして、最良です♪

なんとなく美術的な創作活動をしてみたいなと思っても、例えば絵を描くとして、いきなり、何か描いてみたら、好きに描いたらいいよなんて言われても、一般的にはそれがそもそも難しいわけですが、「臨床美術」では独自のアートプログラムによって、絵を描く、オブジェを作るといった創作活動そのものを誰もが楽しむことができるプロセスが準備されています。

私は、子どもの頃は画家になりたいという夢を持っていたのですが、大人になるにつれてその想いが薄くなり、美術の世界から遠のき、そのまま殺伐とした社会で揉まれていたらすっかり表現力が落ちてしまい、心から楽しいと思えることもほとんどない毎日、公私ともに辛いことがたくさんあって、生きるのも嫌だった時に東日本大震災が起き、実家を失うと共に身近で多くの人がこの世を去っていくという現実に直面した時に、命を無駄にしてはいけない、命を与えられたからには豊かな気持ちで生きてゆきたい・・・と思った時に出会ったのが「臨床美術」でした。


今日は、その中のプログラムの一つである、「朝日の風景画」をやってみましたので、動画でサクッとご紹介しますね。


この臨床美術プログラム「朝日の風景画」は、使用する画材は色鉛筆と用紙数枚に、のりとハサミを準備すればOK。
時間にしても1時間かかりませんので、気軽に楽しむことができます。

朝日の風景を思いのまま描いていいよと言われても、画家でもない、特に絵心なんてないって感じてる方にはハードルが高すぎですが、臨床美術なら大丈夫です。
そして、臨床美術をやっていくうちに、感性が磨かれ、技術的な応用力もついていくので、自然と表現力も豊かになっていきます。
こうやってアートを生活に取り入れることで、これまで見ていた同じ景色への捉え方が変わったり、当たり前だと思っていたことが実はすごくありがたいことだということに気がつくことができて、様々な事柄に感動できるようになることを実感します。

心が喜ぶ「臨床美術」によるアートワーク。
ぜひ多くの人に体験いただきたいです。


臨床美術についての記事のまとめはこちら↓


あなたが好きな
”アート”とは
どんなものですか?

新年度を前に想う〜 真に豊かな社会創出へ向けて

ワーク(仕事)もライフ(私生活)も人生を充実させるための大切な要素だから


今日は3月27日(日)。早いですね・・・
2022年も4分の1年が終わろうとしていて、4月までのカウントダウン、新年度が目前です。
いつにも増して忙しい毎日を送られている方が多いことでしょう。

さて、私の職場である保育園(所)という所は、両親が共働きだったり片親だとかなんらかの理由で、自宅での保育が困難と認めれらた児童を預かる所なので、年末年始以外は年中通してずっと切れ目なく保育業務をする必要があります。
故に3月上旬に終えた卒園式後も卒園対象の児童も通ってくるわけで、3月31日に終了式、翌4月1日には始業式、そして新しい園児も迎えることになります。

私は幼稚園で育ちましたし、保育士資格を持つものの長年違う業界で働いてきたので、現在の職に就いて1年を通して保育園で務めるまでは、こういった保育園(所)事情を知らずにいました。
想像していた以上にここでの仕事は大変だけど、その社会への貢献度って本当に大きいし、恩師によるご縁があってこの職場へと導かれたからには、私も与えられた使命を果たしたい、そういつも思っています。

とはいえ、この時期は1年で最も慌ただしい時。
私の事務業務は通常でも月初が忙しい上に、4月は新年度に関わる業務、更に私自身責任も増える役職となるので、来月上旬は息を切らす程の業務量になることは目に見えています。
年度末の今もたくさんの仕事を抱えていますが、やってくる怒涛の4月に備え、あえて明日月曜は有給休暇を取得して今週も3連休にさせていただきました ♪

ところで、先に述べたように、今の仕事にやりがいを感じてますし、そのオンタイムは充実していますが、個人的な想いを正直に言うと、この数年ここ日本では「働き方改革」とか「多様性」といったキーワードが上がっているものの、相変わらず日本人は働きすぎだと感じていて、1日の勤務時間をもっと短くするか、もしくは週休3日くらいでもいいのではないかと思っています。

日本の社会問題の上位には、うつ病や過労死といったものがある現状。
それは、日本人が時におおらかさを失うほどに真面目で働きすぎであることが原因の一つですよね。
「加速化」というキーワードも言われるようになって久しいですが、科学の発展や資本主義的な生産性を加速させることよりも、本当の意味での人間の豊かさ、一人ひとりが心身を正常に保てる社会を創ることを加速させるべきだと思います。

私は現在の職場でマネジメントを担う立場として、社会に貢献している全職員のワークライフバランス、更にはワークライフインテグレーションを実現させていきたいと考えています。
しかしそれは日本社会全体が変わらない限り、できることも限られていて、理想の状態に近づけるにはなかなか難しいのが実情です。

ワークライフバランス(work-life balance:働くすべての人々が、「仕事(ワーク)」と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった「仕事以外の生活(ライフ)」との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のことで、内閣府によって「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和のための行動指針」が定められており、本国の取り組みの一つでもある。提唱されてから既に10年以上経過している。

ワークライフインテグレーション(work-life Integration):仕事と生活を分けて考えるワークライフバランスを発展させた考え方で、仕事も生活も人生の一部として統合(インテグレーション)的に捉える概念。仕事も生活もどちらも人生を豊かにするために大切な要素なので、そこに境界線を設けずに、公私ともに高め合うことを目標とするもの(慶應義塾大学教授の高橋俊介氏や経済同友会が提唱)。

今後、我が国全体が変わっていくことに期待しつつ、現状の中でも私が職場で今できることへのパフォーマンスを最大限に発揮するためにこそ、私自身のオフタイムをどれだけ豊かに過ごせるかは、とても大切なことです。
自分のプライベートが充実すると、仕事時間も笑顔で楽しく過ごすことに繋がり、精神衛生が良いことで限られた時間の中でも効率よく業務に取り組むことができます。

・・・というわけで、もともと今日は、『それでこの休日はどんなことをして心身が豊かになったのか?』を綴ろうと思っていたのですが、前置きとするつもりでいた話が長くなってしまったので、また次回に・・・


あなたは
どんな4月を
迎えられそうですか?


父の命日に改めて想う

我がルーツに感謝し、日々を大切に生きる


昨日(2月10日)は父の命日だったこともあり、今日(2022年2月11日(金)祝)はお墓参りに行ってきました。

私の実家の本来のお墓は名取市閖上(ゆりあげ)の地にあり、私の父が亡くなってからもう10年以上の月日が経っていますが、東日本大震災後、場所を変えることとなりました。
また、母の実家も名取市の北釜(きたがま)地区で、同じく震災の影響をもろに受けているので、こちらもお墓は移動していますが、それぞれの距離が近くなったこともあり、どちらも合わせてお参りすることが多いです。

お墓参りには、一人で行くことや弟家族と行くこともありますが、ほとんどは母方の叔母が一緒に行ってくれます。
その叔母は、母の実家に嫁いだお嫁さんにあたる人で、私とは直接血の繋がりはありませんが、私にとっては誰よりも頼りになる親族です。

叔母の旦那さんである、私にとって兄であり父のような存在だった叔父(私の母の実弟)は、震災によって心を病んで自ら命を絶ってしまい、誰より辛い想いをしているのは叔母ですが、生前の叔父がしてくれていたように、いつも私を支えてくれていてるので本当に感謝が尽きません。

いつも叔母宅に行くたびに美味しい料理を準備してくれます。
今回は、お寿司もありがたかったけど、手作りの大根料理の数々(特にソテー)がめっちゃ美味しかった!!


丁度、先月は叔父の命日、来週は交通事故で亡くなってしまった母方の祖父の命日、そして来月の今日は東日本大震災の日。
だから今日のお墓参りには色々な気持ちがこもります。。。

私が、今、こうして生きていられること、生きていたいと思えるのは、私自身の親族の存在、ルーツがあってのことです。
生きているのが嫌な時、なぜ自分の存在があるのかわからない感謝できないという時もあった私が、今は心から感謝の気持ちで生きていられる。
亡くなってしまった親族達のお蔭と言ってしまうと虚しい気もするけれど、それも事実のひとつ。
私は生かされているのだ。だから、これからも日々を大切に生きていきたい。
そう改めて想った本日でした。

世の中には、過去の私のように、生きている意味がわからない、辛い、といった想いを抱える人がいらっしゃるとは思いますが、無駄にすべき命なんてない、生きる喜びは誰にでも感じられることなのだということに気がついていただけたら・・・そう願っています。

今日も、生かしていただいて、ありがとうございます。
きっと明日も、生きる喜びを感じる一日。そう既に思えていることに感謝です。

関連記事:叔母の愛とクロネコヤマトさん/私が生活できている理由


あなたは
生きる喜びを
感じていますか?



大好きなアートで締めくくる2021年

より感性を高め心を豊かにしていく2022年へ向けて


2021年もいよいよ数時間。
皆さま、有意義な年末をお過越しでしょうか。

私は1月3日までの束の間の連休。もっと休みたい!時間が欲しい!!というわがままな気持ちもありますが、穏やかで幸せな時を過ごせていることに満足しています。

昨日(2021年12月30日)は、数ヶ月ぶりに会った友人と、今年最後の少しだけ贅沢なランチを、厳選された仙台牛の美味しさを味わうことができる「炭火焼肉 明月苑 上杉店」にて。


こちら上杉店はこの日12月30日で営業を終了し、2022年2月上旬に一番町に移転オープンされるとのことで、おそらくその開店時は混み合うことでしょう。最終日にゆったりと訪れることができ、ラッキーでした。

お腹が満たされた後は、友人と共に我が家にて、音楽と美術を楽しむ時間を持ちました。

一緒に過ごしたのは、私と同様に幼少期からピアノを習っていた友達。
彼女は、現在はピアノを持っておらず、自宅に所有しているのはエレクトーン。
そんなわけで、我が家のピアノを弾けることを楽しみにやって来てくれました。

私が所有しているのはヤマハのクラビノーバ。電子ピアノですが、鍵盤には木が使われており、タッチはアコースティックピアノ同等です。
でも、エレクトーンに似た機能も付いているものなので、エレクトーンもやっている友達はワクワクな様子。

いざ、鍵盤に触れ、久々にピアノを弾いてみた彼女は、「重い!!」と叫ぶ。
わかる・・・
ピアノってこんなに重かった?こんなに疲れるものだった??
その気持ち。

そして、「全然弾けない!!」
わかる・・・
長年やってたんだしブランクがあっても体が覚えてるだろうと甘くみていたら、弾けない自分に悲しくなる現実(泣笑)。
ピアノを弾ける人ってすごい。尊敬します!(過去の自分も含め・・・苦笑)

でも、ピアノは弾けないなりにも好きなら楽しいものなので、しばらくエンジョイしていただきました。
その間、私はせっせとオイルパステル磨き。

その後、ティータイムにして、しばし音楽話をしたのちには、オイルパステルで臨床美術セッション。

本日、楽しんでいただいたのは、さつまいもの量感画。

臨床美術ではお馴染みのオイルパステル ですが、このプログラムは黒い用紙に描くのが面白いところです。
また、描いた絵を切り出すのもポイントで、カットすることで印象がよりリアルになり、感動を得ることができます。

友達は、きっと焼いたらとっても甘いであろうさつまいもに描き上げ、落ち葉が舞い散っている中に納めるように可愛らしく仕立てました。

次は、今回私が製作したもの。

掘り出されたさつまいもさんが、今にも焚き火の中に投げ込まれる風・・・(笑)

友達は臨床美術経験まだ2回目ですが、臨床美術士である私には、基本的なものであるこの量感画のプログラム。
以前もブログで取り上げたことがあるので、ご興味ある方はこちらもご覧くださいませ。

五感で秋の味覚さつまいもを描く/臨床美術で創作に没頭する時間を持ってリフレッシュ

美味しいものを食べて、音楽に美術にとアートな時間をまったりと過ごし、満たされる心身。
しかも、友達は来年に行けるオーケストラのコンサートチケットという嬉しいプレゼントまで用意していてくれて、また今から楽しみなことが増え、とっても幸せです。本当にありがとう❤︎

そして、本日はといえば、ノンフィクション映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」を観てきました。

映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

原題は「The Savior For Sale」、直訳したら「売るための救世主」。
このタイトルに、あなたは何を思いますか・・・?

見失われていて再び世に現れた傑作、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたとされるサルバトールムンディ(Salvator Mundi 世界の救世主)は、21世紀最大の発見とも言われていますが、ダ・ヴィンチが描いたという確固たるエビデンスがなく、様々な憶測が飛び交う中、4億5030万ドル(510億円!!)という史上最大の金額で落札された絵画で、この数年のアート界の話題として最も騒がれたスキャンダルの実態に迫る映画です。

映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」のチラシ(裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

私の感想を簡単にまとめると、アートの裏にある欲望、アートファンとしてはちょっと悲しくもなる現実だけど、ドラマとしてみればスリリングで面白い。でも正直、私はこんな現実の世界になど関わりたくない。アートはヒエラルキー関係なく、誰もが楽しめるものであってほしい・・・そんなことを思いました。

詳しく述べたいところですが、大晦日の本日も残りわずかなので、省かせていただきます。
ご興味のある方は、チラシと予告編を、そして是非、劇場へ足を運んでご覧ください。
(ここ仙台ではフォーラムで上映中→ https://forum-movie.net/sendai/

ちなみに、想像していた以上に観客がいらして(満席に近かった)、アートへの関心がある方ってやっぱり結構いるんだな、これからの時代、ますます必要とされていくんだろうなと感じると共に、お金とか名誉とかじゃなくて、純粋に心と感性を豊かにするためにアートを楽しむ人が増えてくれたらいいなと願わずにいられませんでした。

今年も1年、コロナ禍という少々不自由な日々が継続する中ではありますが、様々なことが制限される環境で生かされたおかげで、自然と自分にとって価値の高いものを選択して生活していたように思います。

限られた中で、私が最も費やしたのはやはり大好きなアートに関するものでした。
それは自分にとって心地いい空間に身をおけているということに他なりません。

来年は、大切な時を過ごすことができた今の住まいも離れ、新たな居住地を確保し、アートスペースも作る目標を実現させます。
2022年もますますクリエイティビティを高め、仕事もプライベートも楽しくて充実したものにしていこうと思います。

こんな風に思えるのも、2021年も、与えられた命があって、幸せに過ごせたおかげ。
大切なご縁で繋がれた皆さまをはじめとした万物に感謝します。本当にありがとうございました。

来たる2022年が、皆さまにとって、そして私自身にとっても幸福な一年となりますように。


あなたが
今年最も感謝したいのは
なんですか?

「魂の羅針盤」世界を旅する写真家SHU ITOの2022年カレンダー

世界の美しい写真と想いが込められたメッセージ


2021年も残すところあと2週間を切ってしまいましたね。
今年1年を共に過ごさせていただいた、写真家 Shu Ito(伊藤 秀海イトウ シュウ)さんの2021年カレンダーはまもなく大切にファイリングすることになるので、いつでもこのブログで見ることができるように、勝手に動画としてまとめさせていただきました♪
各月に添えられたShuさん自身によるメッセージも付記しておきます。

1月希望に満ちた道筋を照らす光は、前を向いた時に見えてくる。(ギリシャ ケルキラ島)
2月誰にでも、この鳥のように世界を羽ばたく事は出来る。それを望むか、望まないかは、自分次第。(メキシコ プエルト・バヤルタ)
3月忙しい生活の中で、立ち止まって空を見上げる時間は、忘れがちだけど尊い時間。(オランダ アムステルダム)
4月:この世界は、全てが合わさって一つの奇跡なのだ。(フィジー サブサブ島)

5月静けさと同時に、海と空の二つの世界が交わった。(フィリピン マニラ)
6月:朝起きて船頭へ出ると、おとぎばなしの世界に出てくるような形の島が目の前にあった。人生は冒険なのだ。(クック諸島 ラロトンガ)

7月大海原にいる、一羽の海鳥の存在感は、圧倒的だった。(マニラ湾 フィリピン)
8月:荒波を越えていく時こそ、力を抜いてみよう。風や波に身を任せて。(ニュージーランド アカロア)

9月空を追いかける事は、夢を追いかける事。止まることを考えず、ただ夢中になって。(ノルウェー ベルゲン)
10月:まるでオーロラのような、オレンジ雲のカーテン。この瞬間、時間が止まった感覚がした。(メキシコ ラパズ)

11月様々な形や色、性格や個性があるから面白い。周りと違っている自分を、認めてあげよう。(アメリカ ハワイ)
12月見たものを美しいと思える感性と、全てに感謝出来る心。
それだけあれば、十分なのだ。(クロアチア ドブロブニク)

ところで、昨年Shuさんのカレンダーを紹介させていただいた時に、占星術によると2021年は、これまで長く続いた「土の時代」から「風の時代」へと移行する年なのだそうということを述べました。

「希望」 旅するフォトグラファー Shu Ito のメッセージ/写真家 伊藤秀海さんの2021年カレンダー

物質的なところに価値基準を置く「土の時代」から離れて、空気感や精神といったものに価値を持つ「風の時代」へと移った今年2021年は、あなたにとってはどんな1年でしたか?

この「風の時代」はまだしばらく続くそうです。
しばらく、というのは、200年とのことですから、2021年を生きている私たちにとっては命を全うするまで、ということですね。
「風の時代」とは、ものに縛られたり、型にはまることがなく、自由で、多様性に富んだ世界観とのこと。
これを、あなたはどう捉えるでしょう。

私は特に信心深いタイプではないですが、このメッセージにはとても共感できるので、この流れに乗って、『与えられた環境の中でもできる限りにフレキシブルな私』を生きてゆきたい、そう思っています。

さて、この「風の時代」に相応しい生き方を貫いているのが、写真家のShuさんです。
彼によって制作された来年のカレンダーは今年以上に洗練されて素敵なので、もちろん2022年も共に過ごさせていただくことにしました。

2022年のShuさんのカレンダー、気になる方もいらっしゃるでしょうから、こちらもご本人の許可を得てご紹介させていただきます。


旅する写真家 Shu Itoさんの2022年カレンダーのタイトルは『Compass of your soul – 魂の羅針盤』。
今回も月毎にShuさんによるメッセージが添えられていますが、2021年版に比べシンプルかつインプレッシブ。

素敵に年齢を重ねよう。(1月 ミャンマー バガン)

Aging gracefully.(Bagan, Myanmar)

与える人であろう。(2月 カンボジア シェムリアップ)

Be a giver.(Siem Reap, Cambodia)

働くときはシャープに、遊ぶ時は本気で。(3月 ノルウェー ベルゲン)

Work sharp, play hard.(Bergen, Norway)

時間は有限だが、未来は無限だ。(4月 ロシア サンクトペテルブルク)

Time is limited, but your future isn’t.(Saint Petersburg, Russia)

考えるんじゃなく、感じるんだ。(5月 ラオス ルアンパバーン)

Don’t think, just feel.(Luang Prabang, Laos)

自分だけの視点と世界観を持って。(6月 日本 屋久島)

Have your own Perspective.(Yakushima, Japan)

まずは自分自身を幸せに出来る人に。(7月 モンテネグロ コトル)

Make yourself happy before others.(Kotor, Montenegro)

自信は与えられるのでなく、自分で創るのだ。(8月 スペイン マラガ)

Be confident in yourself.(Malaga, Spain)

今やるか、二度とやらないか。決めるのはあなた。(9月 ギリシャ サントリーニ島)

Now or never, you decide.(Santorini, Greece)

私たちの命は、大自然の中のほんの一部だ。(10月 アメリカ グランドキャニオン)

We are a part of naure.(Grand Canyon, USA)

魂を解放して。(11月 ニュージーランド ワナカ)

Free your spirit.(Wanaka, New Zealand)

私はもう準備が出来ている。(12月 スコットランド クイーンズフェリー)

I am ready.(Queensferry, Scotland)

from the 2022 calendar produced by SHU ITO


Shuさんの2021年カレンダーと同じスタイルで、A4サイズのクリップボード付き。
2021年版を購入済みの人にはありがたく、クリップボード無しのタイプも別途販売されています。

ファンの意見も大事にして、2022年版は2021年版よりも写真のサイズ大きめに取られていたり、素敵な写真がクリップで挟まれてしまわないように配置に工夫をされたりと、嬉しい配慮がなされています。
また、満月、新月の情報の記載も追加されていて、月が好きな方、占い好きな方、などにも重宝されそうです。

画像で比較するとこんな感じで、より洗練されているのがわかりますね。

Shuさんのカレンダー2021年版と2022年版の比較(クリップボードはいずれも2021年版)

販売予定数だった100部は早くも完売してしまったとのことで、急遽50部追加販売され、残り20部ほどだそうです(12月19日時点)。
気に入ったカレンダーを持つと新たな月を迎えるのが楽しくなりますが、150部中の一つって更に特別感が増しますね。

Shuさんの販売サイトはこちらです♪
https://shuito.stores.jp/

なお、明日(2021年12月20日(月))まで、Shuさんが写真家となるきっかけとなった地ニュージーランドの、ニュープリマス市と姉妹都市である静岡県三島で、写真展が開催されています。

会場は、カフェRiviere(三島市広小路町1-17)。現地での様子を、写真と動画でシェアしていただきました。

写真好きな人、カフェが好きな人、アート好きな人、Shuさんが好きな人、etc…
たくさんの好き、豊かな気持ちが集っている素敵な展覧会、遠くにいながら垣間見させていただけ、嬉しいです。

これを節目に、日本が誇る世界遺産の土地 屋久島へと拠点を移すShuさん。
彼が捉える素晴らしい自然や文化、そして心身を解き放った人々の幸福な姿、さらなる感動を私たちに与えてくれるのでしょう。心から応援しています。

ShuさんのWebサイト
https://shu-photography.com/ja/shu/


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あなたは
新しい年のイメージ
できていますか?




ポジティブになりたい時にオススメの一冊「幸福の達人」

幸福への道は実はシンプルで当たり前のことばかり


10月になり、今年(2021年)もあっという間に3ヶ月を切ってしまいましたね。
個人的なことですが、私にとってこの10月はちょっとした節目でもあります。

なぜなら、一昨年、私は一般的にはステータスが高いとされる職場を心身疲れて辞職し、およそ1年無職、その間に手に職をつけるべく職業訓練校に通ったものの、年齢的にそう簡単に目指す職につくこともできず、でも運よく大好きな趣味を活かせる職につくことができた、のも束の間、面接当時は社長さんから「コロナによって現在社員は他に1人とパート1名のみ」と聞かされていたのが、実はコロナではなく社長さんのパワハラ、ワンマンさによるところの原因が大きく人がいなくなってしまった会社だったことがわかり、試用期間の3ヶ月で辞めることを決意、苦しかったけど、そんな時に再会した恩師によって授かることのできた新しい職場。
昨年の10月から勤めたその職場で、無事に1年を迎えることができました。

ふとしたことがきっかけで、導かれるようにしていただけたご縁で、自分が自分でいられるありがたい環境でお仕事させていただくことができ、今は穏やかな日々が送れ、本当に幸せです。

とはいえ、もちろん、全てが順風満帆なわけではありません。
今の職場でも課題は山積みだし、プライベートなことにもいろいろあります・・・
でも、自分に嘘のない生き方、本当の自分でいられる生き方にようやく戻れたことで、本来の私じゃない以前の私だったら困難と思ってしまうことでも、困難と思わなくなり、比較的容易に乗り越えることができるようになったと感じています。

でも、相変わらず、この世の中では、生きがいを見出せず流されるまま悶々とした思いで生きている人が多いようです。
そこで久々に、こんなご時世にちょっとオススメしたい本のご紹介です。

インパクトのある表紙ですよね。
幸福の達人」というタイトルも、デカデカと描かれたサングラスの男性のイラストも、はっきり言って、手に取るのもレジに持っていくのも恥ずかしいです・・・(笑)

でも、これ、8月に出版されてまだ2ヶ月程ですが、現在ではどの本屋さんでも品薄で、インターネットだと数日待たなければならいこともあるみたいです。

今では私は幸せだと感じているので、こういった本は特別必要でもないのですが、本屋さんで見かけて手に取ってみたところ、私もとても共感できることや心に留めておきたいことが、筋トレがライフワークである作家さんによって面白い独自の表現で書かれているところに苦笑してしまうところが多々ありつつも親しみを感じ、思わず購入してしまいました。

著者であるTestosterone氏(テストステロン氏、日本人です)が、この本のはじめにでも述べているように、GDPで世界3位である日本は、物質的に満たされているはずなのに、幸福度ランキングでは62位となっていて、私も常々、幸せと言って過ごせる人がもっと増えればいいのにと思っています。

この本は、”幸福とは「主観的に自分が幸せであると感じられる状態」、要は、自分で自分が幸せだと思えるならオールオッケー、ではそうなるにはどうしたら良いか?”をテーマに、以下の章立てで解説されています。


幸福の達人
科学的に自分を幸せにする行動リスト50


第1章 脳のクセを攻略(ハック)する

第2章 ポジティブな面に注目する

第3章 利他の心を持つ

第4章 人間関係(ソーシャル)に投資する

第5章 健康を死守する

第6章 自尊心を育てる

(著者 Testosterone、編集 前野 隆司、出版 ユーキャン学び/自由国民社)


大きく6章に分けられ、幸福になるためにとるべき行動が全部で50件紹介されています。
取り上げられていることは全て、エビデンス(科学的な事実)に基づいて述べられているのですが、それほど難しい表現はされていないので、本が苦手の人でも楽しめるのではないかと思います。

50のリストの中より一部を抜粋させていただきますと、

 ・「モノ」ではなく「経験」を買う
 ・お金に執着するのをやめる
 ・スマホ断捨離をする
 ・「時間」を買う

 ・テレビを見る時間を減らす
 ・神頼みはやめて行動する
 ・ネガティブな言葉を使わない
 ・自分の「強み」を使う
 ・自分の仕事が誰を幸せにしているかを考えてみる
 ・残業をやめる

 ・悪い人間関係を断つ
 ・朝方人間になる
 ・正しいことをする
 ・自己完結する目標を持つ

などなど。

でも、よくよく考えると、どれも当たり前っぽくとてもシンプルなことですが、こういったことが改めて書かれ、それがベストセラーになるということは、やはり多くの人には実行するには難しい、幸福を得るのは簡単ではないと感じているということなのかなぁと思いました。

いや、難しいというか。行動に移す勇気や自分に対しての強さがないからなだけ、という気もします。
私もそうだったのですが、周りを見ても幸せと言い切れないでいる人は、どうも理屈を述べることが多く(特にネガティブな内容)、そこに行動が伴っていないように感じます。

自分の思いというものは誰だって持っているし、故に理屈っぽくなってしまうこともある。
そこには、ないがしろにできないこともある。
でも、言葉にはしても実際に動かなかったら、結局は何も変わらないです。

小さなことからでも、頭でばかり考える癖を正して、行動に移していくこと、そして継続すべきことは習慣化させてしまうことが幸せへの近道であり、幸福も持続するではないでしょうか。
私もこの本に書かれていること、意識して実行していくようにしようと思います。


あなたの脳には
改善したいクセは
ないですか?

親友との再会

生かされてきたことに改めて感謝した日


今日、高校卒業以来の、一人の友人に会うことができました。
私にとっての高校卒業以来、それは、20年以上振りで会ったということです。

久しぶりすぎるようでいても、私の高校時代は充実した濃厚な青春時代だったので、細かいことは忘れているものの、ある部分では非常に鮮明で、忘れ難い思い出なのです。
なので、今日、その友人との再会を迎えるまでは、まるで昔の恋人にでも会うような、ちょっとしたドキドキ感があったわけですが、いざ会ったその瞬間、もちろん大感動!
でもそれ以上に感じたのは、何年ものブランクを感じさせない、何とも言えぬ安心感でした。

彼女は、現在、横浜暮らし。
その彼女と再び連絡が取れるようになったのは、今年(2021年)4月のことです。
やたらめったら不必要に人と繋がる必要はないと思っている私ですが、このサイトを開設してからは、FacebookとInstagramもある程度は活用していまして、そしてこのコロナ禍、同じく必要に迫られた部分もあってSNSを使うようになった彼女が私を見つけてくれたのがきっかけです。
(やたらめったら繋がりたくなくても、SNSというものには、「繋がりたい」と思える人との出会いにも恩恵があるのは事実ですね)

彼女のご実家の事情でこの7月に数日だけ仙台に帰ってくるという連絡を受け、今日、何年以上も振りで再会したのです。
今日は彼女が横浜に戻る日ということで、会ったのはランチタイムの仙台駅新幹線改札付近。
彼女は私をすぐに見つけてくれました。
「変わってない!!」
嬉しいお言葉。
でも、あんたも変わってないよ!
高校卒業以来とは思えない、安心感。

今日は、これしか載せる写真がありませんが・・・
仙台駅3階の利久のイタリアン CUCINAで美食と共に友人との再会を味わいました♪

私は、本当に高校時代の友人たちには恵まれていて、彼女も当時からリスペクトできる親友の一人。
懐かしい話はもちろん楽しく、そしてそれ以上にこの再会で得た収穫は、紛れもなく互いの現在のあり方と抱えている想いです。

彼女は、高校卒業後、しっかり先を見据え、手に職をつけると言って歯科衛生士となり、それで生計を立てる傍ら、聖書を拠り所とした教育活動をライフワークとして続けているのです。

私は勝手に、彼女は、歯科衛生士の仕事と、聖書教育の両方で収入を得ているのだろうと思い込んでいたのですが、実は、現在の収入源はパート勤務としての歯科衛生士のお仕事のみで、あとは完全にボランティアだとうことを、今日、聞きました。

自分を貫いているな。

彼女の話を聞いていてそう思いました。

私にとって、共通する過去を持つ友人との思い出話はもちろん楽しいですが、それ以上に興味深く感じることができるのは、やはり、現在はどうであるかということと、そしてこの先どうなりたいかという「希望」の話に他なりません。

だって、私たちは生かされているのだから。
この命を無駄にしないように、有意義に生きていかねば。

そう、改めて思えた、当たり前の毎日の中の、とても貴重な今日。

生かしていただいていることに、感謝します。ありがとうございます。
私は、だから、明日からも生きていきたいと思えるし、生きていけるのだ。

そう深く思えた、日常の一コマでした。


あなたにとって
安心できる存在とは
何ですか?

しあわせを運ぶ珠玉の言葉

穏やかな気持ちになれる「しあわせことばのレシピ」


昨日(2021年3月20日)も、強い地震がありました。
今回は宮城県沖、最大震度5強。
先月の13日に起きた地震よりも弱く短い時間だったことと、繰り返しの教訓により、今回は何も落ちず壊れずで済みました。

とはいえ、やっぱり、嫌ですね・・・
宮城県は、コロナ感染者数が100人を超えたことで、今週17日に県独自の緊急事態宣言を発出されたばかりでもあり、どうして、こう不安なことが続くのだろうと思ってしまいます。
この週末に出かけるはずだった予定もキャンセルしました。

でも、ここ最近、仕事でコン詰めの毎日だったので、少し家で体を休めなさいということかな、と都合よく捉えることに・・・
そこで本日は、こんな時にこそ部屋でゆったりと読みたいオススメの本をご紹介します。

画家・絵本作家・詩人でいらっしゃる葉祥明氏による詩集「しあわせ ことば の レシピ」。
優しげな装丁も良いでしょう?

葉祥明ようしょうめい)さん、とってもあたたかで優しい素敵なイラストを多数描かれています。
現在御歳は74歳で、ご活動経歴も長いので、氏の絵を目にしたことがある方は多いと思います。

1973年に絵本作家としてデビューされた時の絵本「ぼくの ベンチに しろいとり」は、イギリス、フランス、スウェーデンでも発刊され、人気を呼んでいます。
この白い犬ジェイク君はこの時からずっと愛されているキャラクター。カワイイですよね。

ところで、言霊ことだまについて、あなたは考えたことがありますか?
言霊は、言葉に秘められた神秘的な力のことを言います。
言葉を扱う能力というのは、贈り物とでもいうべき、人間に与えられた特別な力。
言葉が人を作るとよく言いますよね。

絵本作りについて『人生のはじまりにいる、5・6才の子どもたちに「世界」は信じられるところだと思えるような、平和で、あたたかい絵本をこころがけてきた』とおっしゃる葉さんによる、幸せで心穏やかな人生を送るためのヒントを書いた「言葉」が注目されるようになりました。

大人の女性向けに製作された「しあわせ ことば の レシピ」ではありますが、こんな時代だからこそ、是非とも男性にも読んでいただきたい一冊です。

こちらの本は、各見開き1ページに、素敵なイラストと共に、美しい日本の一語をテーマに、詩的なヒントが綴られています。
セレクトされている言葉は、あいうえお順に、「あいらしい(adorable)」から「りりしい(high-spirted)」まで25個。
英訳も添えられているので、海外の方へのプレゼントとしても喜ばれます。

今回は、この中から、私のこのHPのタイトルの一語としても使っている「calm」を使われたページを抜粋にて紹介させていただきます。


おだやか

あなたは
いつでも、どこでも
何が起こっても
相手が誰でも
おだやかな態度でいられますか?
おだやかさは社会にとって
今、もっとも必要なものなのです。

安全と安心と
信頼をもたらすおだやかさは
人や世界や人生、
そして自分自身を
信じることから
生まれるのです。


calm
can you always be calm wherever you are,
whatever happens,
and whomever you are with?
calmness is what we need
the most in today’s society.
calmness that can bring peace
and security first brings
from trusting others,
the world, and yourself.


「しあわせ ことば の レシピ」(日本標準出版/葉祥明著)p.46-47より


添えられた言葉もイラストも、どれもやさしくて素敵で、心がホッとする中にも、ハッとさせられることがあり、繰り返し眺めたい本の一つです。



あなたは
言霊を
信じますか?





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大切な人の法則

臨床美術の心は全てに繋がる


全国の臨床美術士に向けて発信された、関根一夫先生の新春講演会「いきるをえらぼう!」の動画を見させていただきました。

生きるを選ぶ
含蓄のある言葉ですね。

臨床美術は、独自のプログラムにより、絵やオブジェなどの作品を楽しみながら作ることによって脳を活性化させ、高齢者の介護予防認知症の予防および症状改善働く人のストレス緩和子どもの感性教育などに効果が期待できる芸術療法(アートセラピー)の一つです。
1996年に研究が始まり開発されてまだ30年に満たないものではありますが、現在では、療法という枠を超え、老若男女誰もが体験でき心地よい五感への刺激リラックスできるコミュニケーションによって、生きる意欲潜在能力を引き出す効果のある創作活動として、徐々に認知され、活動ネットワークも広がりを見せています。

この臨床美術考案者の一人であり、牧師でカウンセラーの関根一夫先生については、既にこのサイトでも私の尊敬する方の一人としてご紹介しています。

関連記事:
臨床美術におけるナラティブ(語り)/そして、「いてくれてありがとう」という語り
いてくれてありがとう/いつも忘れずにいたい素敵な言葉

臨床美術士の資格を取得する過程において、関根先生によるビデオ講義の時間があるのですが、皆、涙するほど感動し、臨床美術に出会えたことを心から喜ぶとともに、関根先生の大ファンになること請け合いです。

今回発信された動画も、変わらず、飾らず、やさしさあたたかさに溢れたもので、「講演」と言っても、堅苦しいものではなく、私たちに寄り添い、語りかけてくれている、そんな感じのものでした。

このご講演は、コロナ禍にあって活動も難しくなっている臨床美術士に向けての励ましのメッセージでもあったわけですが、その中で、臨床美術を行うには仲間の存在が大切になってくることもあり、それが生きる力にもなるのだというお話がありました。

そこで、先生が「大切な人の法則」として述べてくださったこと。
これは是非書き記して胸にとめておかねばと思いました。


〜 大切な人の法則 〜


一緒にいる時間が短く感じる

また会いたいと思う


ふとした瞬間に思い出す


自然な笑顔でいられる


話を真剣に聞いてくれる


何気ない一言が胸に刺さる


いつも頭の片隅にいる


失いたくないと思う

そんなお互いの関係があることで、人は生きるを選べるのだ、という素敵なメッセージ。

このような関係性は、臨床美術仲間に限らず、どんなところでも必要とされるものですよね。

心から大切だと思える人に出会えれば、自分自身の生きる支えになるし、数の問題ではないことではありますが、そういう風に思える人が多い人ほど、その人自身が周りからも大切と思ってもらえている、人の支えになれているということ。
そういう人でありたい、そう思います。


最後に、いつも素敵なお話をしてくださる関根先生、力をくださりありがとうございます。
また、今回このような講演企画を担って下さった臨床美術士の有志メンバーの方々にも、感謝を申し上げたいです。
私も少しずつでも癒しの世界が広げられるよう、後に続いていきたいと思います。



あなたには
大切な人が
いますか?