新年度を前に想う〜 真に豊かな社会創出へ向けて

ワーク(仕事)もライフ(私生活)も人生を充実させるための大切な要素だから


今日は3月27日(日)。早いですね・・・
2022年も4分の1年が終わろうとしていて、4月までのカウントダウン、新年度が目前です。
いつにも増して忙しい毎日を送られている方が多いことでしょう。

さて、私の職場である保育園(所)という所は、両親が共働きだったり片親だとかなんらかの理由で、自宅での保育が困難と認めれらた児童を預かる所なので、年末年始以外は年中通してずっと切れ目なく保育業務をする必要があります。
故に3月上旬に終えた卒園式後も卒園対象の児童も通ってくるわけで、3月31日に終了式、翌4月1日には始業式、そして新しい園児も迎えることになります。

私は幼稚園で育ちましたし、保育士資格を持つものの長年違う業界で働いてきたので、現在の職に就いて1年を通して保育園で務めるまでは、こういった保育園(所)事情を知らずにいました。
想像していた以上にここでの仕事は大変だけど、その社会への貢献度って本当に大きいし、恩師によるご縁があってこの職場へと導かれたからには、私も与えられた使命を果たしたい、そういつも思っています。

とはいえ、この時期は1年で最も慌ただしい時。
私の事務業務は通常でも月初が忙しい上に、4月は新年度に関わる業務、更に私自身責任も増える役職となるので、来月上旬は息を切らす程の業務量になることは目に見えています。
年度末の今もたくさんの仕事を抱えていますが、やってくる怒涛の4月に備え、あえて明日月曜は有給休暇を取得して今週も3連休にさせていただきました ♪

ところで、先に述べたように、今の仕事にやりがいを感じてますし、そのオンタイムは充実していますが、個人的な想いを正直に言うと、この数年ここ日本では「働き方改革」とか「多様性」といったキーワードが上がっているものの、相変わらず日本人は働きすぎだと感じていて、1日の勤務時間をもっと短くするか、もしくは週休3日くらいでもいいのではないかと思っています。

日本の社会問題の上位には、うつ病や過労死といったものがある現状。
それは、日本人が時におおらかさを失うほどに真面目で働きすぎであることが原因の一つですよね。
「加速化」というキーワードも言われるようになって久しいですが、科学の発展や資本主義的な生産性を加速させることよりも、本当の意味での人間の豊かさ、一人ひとりが心身を正常に保てる社会を創ることを加速させるべきだと思います。

私は現在の職場でマネジメントを担う立場として、社会に貢献している全職員のワークライフバランス、更にはワークライフインテグレーションを実現させていきたいと考えています。
しかしそれは日本社会全体が変わらない限り、できることも限られていて、理想の状態に近づけるにはなかなか難しいのが実情です。

ワークライフバランス(work-life balance:働くすべての人々が、「仕事(ワーク)」と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった「仕事以外の生活(ライフ)」との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のことで、内閣府によって「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和のための行動指針」が定められており、本国の取り組みの一つでもある。提唱されてから既に10年以上経過している。

ワークライフインテグレーション(work-life Integration):仕事と生活を分けて考えるワークライフバランスを発展させた考え方で、仕事も生活も人生の一部として統合(インテグレーション)的に捉える概念。仕事も生活もどちらも人生を豊かにするために大切な要素なので、そこに境界線を設けずに、公私ともに高め合うことを目標とするもの(慶應義塾大学教授の高橋俊介氏や経済同友会が提唱)。

今後、我が国全体が変わっていくことに期待しつつ、現状の中でも私が職場で今できることへのパフォーマンスを最大限に発揮するためにこそ、私自身のオフタイムをどれだけ豊かに過ごせるかは、とても大切なことです。
自分のプライベートが充実すると、仕事時間も笑顔で楽しく過ごすことに繋がり、精神衛生が良いことで限られた時間の中でも効率よく業務に取り組むことができます。

・・・というわけで、もともと今日は、『それでこの休日はどんなことをして心身が豊かになったのか?』を綴ろうと思っていたのですが、前置きとするつもりでいた話が長くなってしまったので、また次回に・・・


あなたは
どんな4月を
迎えられそうですか?


フランスの友人による腎臓移植ブログ

腎臓移植の実状をドナーの立場からわかりやすく


昨年、このWEBサイトを作ってからほどなくして連絡を取ることができるようになった、私の大切な友人である久美子ちゃん。
以前、当ブログでも紹介させていただいた通り、彼女は現在フランスに住んでいて、ご主人と共に素敵なB&B(家庭的なお宿)を経営しています。

親友の素敵な住まい@フランス/La Vieille Forge ラ・ヴィエイユ・フォルジュ


そのお宿「ラ・ヴィエイユ・フォルジュ」のWEBサイトから、周辺情報やB&Bについて綴られたブログも拝見することができ、ここ日本にいながら、私も楽しませてもらっています。

ブルゴーニュ田舎暮らしとB&B

そんな彼女が、最近、B&Bについてのブログとは別に、新しいブログを綴り始めました。

なんとテーマは「腎臓移植」。
オランダ人のご主人は、多発性嚢胞腎という難病を抱えていていますが、夫婦二人三脚で支え合って過ごしていて、まもなく迎える夫婦間腎臓移植手術にあたって、何かの役に立てればとブログにしてくれたのです。

ご主人の病気のことも、いずれ移植手術をするということも、メールで前々から伺ってはいたけれど、私の身近では聞いたことがない話なので全く想像もつかず、とても大変そう、大丈夫なの?と何度となく伝えていたのですが、当の彼女は前向きで、こちらの方が勇気をもらえるほどです。

綴り始めてくれたブログも、重く深妙なテーマではありながらも、ユーモアも交えつつ記されていて、なんの知識のない私でも興味深く読ませていただいています。

フランスと日本の事情は異なることも多いとは思いますが、同じような課題を持つ方にも、そうではない方にも、参考になることや、励みになることもあるかもしれません。
少しでも多くの皆さまにご覧いただけたらと思い、シェアさせていただきます。

まずは、こちらからご覧くださいね。

フランスで腎臓移植/はじめに


コロナ禍が落ち着いて、海外渡航も再びできるようになったら、是非とも訪れたいと決めているフランス。
きっと良いタイミングに恵まれ、ブルゴーニュで平和に暮らすハンセン夫妻に会えることを信じ、楽しみにしています。


あなたは
臓器移植について
考えたことがありますか?



My New Year’s resolutions ☆

2021年に掲げる迷いなき抱負


コロナによる緊急事態宣言が発令され、昨年の4月、外出もできなくなった時に、こんな時代だから、自分も含め人々が安らげて笑顔になれるようにと、自身の学びも兼ねて一から独学でこのWebサイトを作りました。

現状ではまだまだ単なる趣味のサイトで、皆さんのお役にたてるような働きができていませんが、取り組んでみて感じているのは、「自分の想いが整理されて明確になる。ナラティブ(語り)の効果の一つとも言えるのかも。」ということで、自分のやりたいこと、取り組むべきことの顕在化に役立つということを知ることができました。

関連記事:
臨床美術におけるナラティブ(語り)/そして、「いてくれてありがとう」という語り

自分のノートに書くのと違って、公開するわけですから神経は使いますが、その分、ここに書いたことは自分の中にしっかりと落とし込むことができるように感じます。

というわけで、先日取り上げた「抱負/New Year’s resolution」についても、心を解きほぐして想い至った私自身の2021年の迷いなき決意を、ここで具体的に書き残しておこうと思います。

前回の記事:
What’s your New Year’s resolution?/「抱負」という言葉の意味

〜2021年の抱負〜


★ 美術検定2級に合格する

世界遺産検定2級に合格する

ピアノを20年前に弾けたくらいに少しでも近づける

臨床美術のセミナーやボランティアに積極的に参加する

中古マンションをリノベーションして、自宅併設のギャラリー兼アトリエを持つ

(今年は計画と着工)


趣味としてやりたいこと、単なる願望であればまだまだ出てくるのですが、まずは「抱負」として、今年はこれらを目標としました。
自分自身の心の豊かさ創出につなげるための想いではありますが、この中でも、臨床美術に関することと、ギャラリーを持つことは、まさにあたかかくてやさしい世界を広めるためです。

臨床美術については、このサイトでも何度か述べていますが、その素晴らしさを知っていただくにはまだまだ足りませんし、私自身、昨年はあまり活動ができなかったので、今年は腰を据えて取り組んでいきたいと思っています。

臨床美術に関する記事のまとめはこちら

そして、私がギャラリーを持ちたいというのは、アート的なことは好きだけど、私自身は創作力に乏しいので、私のものとして作品を飾りたいとかそういうことではなく、私の周りには素晴らしい芸術センスを持つ人が多いので、そういった方々が創り出したものを少しでも多くの人にご覧いただきたいという想いがあるからです。

また、その場を、普段は自分のワークスペースとすると共に、臨床美術も含めなんらかのセミナーや、ワークショップができる空間として活用できるようにしたいのです。
私は人前に出るのも苦手なので、これも、才能を持て余している、私ではない皆さまがたに活躍してもらえる場にしたいと考えているためです。

オランダを代表する画家レンブラントの家の内観の一部
左:たくさんのエッチング(銅版画)作品を生み出された小部屋
右:レンブラントがインスピレーションを高めるために集めたコレクションを再現した小部屋
レンブラントの家は、美術館として公開されている(オランダ アムステルダム)
右:レンブラントが数々のマスターピース(傑作品)を創出したラージスタジオ。現在はワークショップ等にも利用されている。(スタジオ/studioとは、本来は、芸術家のアトリエ・工房などのことをいう)

私は長いこと、それこそ中・高・短大と続けたバスケ部のマネージャーに始まり、社会人となってからは、オフィスワークを効率よくこなすための様々な資格を取りつつ、アシスタント・秘書といった仕事をしてきたので、自分には裏方が向いていると思っています。
保育園の運営スタッフという本業の傍ら、多様な人々が豊かな心を開放して集える環境作りに貢献したいです。

自分の好きな分野に、自分のできる力を注いで、一人でも多くが、安らいで笑顔になれるあたたかな連鎖を生み出すための、リアルな活動へ一歩前進すること。
それが、私の2021年の抱負です。


あなたには
何か迷いは
ありませんか?

クリスマスって・・・?

喜びと、感謝の気持ちで、心豊かに迎えよう♪


今年も残り1ヶ月を切ってしまいました。
いろいろ切ない思いにかられてしまうこの時期ではありますが、少しでも豊かな日を送るために、これまでは何気なく過ごしていたことについて、ちょっと改まって考えてみるのはいかがでしょう・・・

現在、私は縁あって、可愛くて元気な子どもたちの声が響き渡る、キリスト教系の保育園でお仕事をさせていただいてます。
クリスチャンでなくとも入園できるし、職員も同様なのですが、当園にとってクリスマスはとても大切なイベント。
ということで、園長先生が、クリスマスの意義についてレクチャーしてくださいました。
私なりの解釈も含め、講義の内容を簡単にまとめてみますね。

今から2000年ほど前、ユダヤの国はローマ帝国という大きな国に支配され、人々は貧困や重圧に苦しんでいました。
争いや憎しみにも満ちた国。救いを求める人々。
ある意味では、今の世ともあまりかわりなかったかもしれません・・・

神様はこのような闇の世界をよしとはせず、神の子イエス様を光の子の人間としてこの世に誕生させたのでした。

クリスマスは、神様がその一人子であるイエス・キリストを人間の救い主(メシア=キリスト)としてこの世にプレゼントしてくださった、という神様の愛の出来事への応答として、イエスの生き方にならい愛の生活をすることを約束する時、自分のすべての生きた身と命を神様に捧げる生き方の一つの徴(しるし)、感謝の徴として、献金を捧げたり、プレゼントの交換をして喜びを共にする時なのです。
そこに、権力や野心などは存在しません。

ジョット「東方三博士の礼拝」 出典:wikipedia

美術絵画でもよくテーマとして取り上げられる「東方三博士」の図画からもわかるように、イエス・キリストの居場所は博士たちが援助を求めた王宮ではなく、粗末な馬小屋の飼い葉桶の中でした。
最初のクリスマスは、庶民の代表である羊飼いや宿屋、一般民衆や東方からの世界を代表する人々からお祝いされたということです。
クリスマスは裕福なお金持ちが贅沢するようなことではなく、全くその逆なんですね。
神の愛は、誰にも平等です。

クリスマスは、私たちが神様に愛され祝福されている存在であることを確認する喜びの時、感謝の時。
そう心にとめながらクリスマスまでの期間を過ごすだけでも、いつもよりちょっと豊かでハッピーな日々を送れそうな気がします。


あなたは
クリスマスの意味
考えたことありますか?

叔母の愛とクロネコヤマトさん

私が生活できている理由


突然、宅急便が届きました。
あれ?私なんか注文してたっけ??

宅急便屋さんから受け取った小包の伝票には叔母の名前。
届いたのは叔母からの突然の贈りもの。
お米と、マスクでした。

なぜかいつも、叔母はちょうど私の米の在庫が少なくなってきた頃、「お米、そろそろ注文しなきゃ」と考えている時に、タイミングよく送ってくれるのです。
まるで私の気持ちが届いてしまっているかのようです。

マスクも、昨年風邪を引いた時に買っていたものが数枚あり、それを洗いながら使い回していたのですが、それもそろそろ限界かな、と思っていたところでした。
既成の使い捨てマスクに加えて、手作りのマスク。
叔母は、手作りの料理がなんでも美味しければ、裁縫の腕もさすがです。
マスクは、私にしっくりくるデザインで、まるで私が選んで買ったものみたいと、嬉しさ倍増です。

叔母は、「はじめに」と「臨床美術を初体験した時の感動 その1」で触れた、震災で心を病んで亡くなってしまった叔父の奥さんです。

叔父と叔母は小学校からの同級生同士で結婚した、誰からみても素敵なおしどり夫婦でした。
私の母の弟である叔父は、母とは少し年が離れていて、二人が結婚したのは私が7歳くらいの頃。
子供ながらに、おめかしして初めての結婚式参加、しかも花嫁のベールを持つ役割をもらえたので、自分も幸せなお嫁さんにでもなったような気分でドキドキワクワクした感覚を今でも覚えています。

叔母は私と血が繋がっていないにも関わらず、叔父がそうしてくれていたように、いつも私のことを気にかけてくれています。

叔父が亡くなった時、私が叔父の運び込まれた病院に駆けつけた時には、叔母は過呼吸状態となり、別室のベットの上でもがいていました。
叔母まで死んでしまうのではないかと、とても怖い情景でした。
なのに、私がそばに行くと、「ごめんね、ごめんね」と息も絶え絶え、なんども私に詫びるのです。
叔母が悪いのではないのに、誰よりも辛いのは叔母自身のはずなのに、姪の大事な叔父を死なせてしまったと自分を責める気持ちだったのだと思います。

そんな時まで、自分のことより、私のことを思ってくれるような、愛情深い人です。

届いた荷物を、軽やかな気分で定位置に片付けながら、
私、ひとりじゃないんだ・・・
と、生かされていることに、幸せでありがたい気分に浸る、ある日常。

そしてやっぱり私は思うのです。

おんちゃん、なんで死んじゃったの。
自分から命を絶つなんて、絶対ダメでしょ。
こんな素敵な奥さんがそばにいたのに。
私、今、幸せだけど、あなたが生きていたら、もっと、幸せだったのに。
涙を流すことは、今よりずっと、減っていたのに。
だから、私は、ちゃんと生きるよ。

それから、宅急便屋さん、こんな世の中が大変な時にも、配達を止めないで届けてくれて、本当にありがとうございます。
届けてくれたのは、クロネコヤマトさんでした。

ヤマトさんは、東日本大震災などでの被災地支援にも、尽力されていることで知られています。
いつも、私たちの生活に必要な、物の流れを止めないでいてくださることに、心から感謝です。


あなたの生活は、誰の愛で
支えられていますか? 



月刊事業構想
事業構想大学院が編集する、ビジネス雑誌。
企業活性や地方創生など、イノーベーションのヒントとなる情報誌です。
ヤマトさんの震災時の記事は2014年5月号に記載されました。

月刊事業構想 (2014年5月号 特集 強い“企業理念”)

月刊事業構想2020年6月号: 未来を変える働き方