巨匠スピルバーグによる映画「ウエスト・サイド・ストーリー」

そして私が映画パンフレットを買う理由


今年(2022年)公開の映画の中で特に話題となっている一つ、スティーブン・スピルバーグ監督による「ウエスト・サイド・ストーリー(原題:West Side Story)」を観ました。

元祖の「ウエスト・サイド物語」は、文豪シェイクスピアによる「ロミオとジュリエット」に着想を得たブロードウェイミュージカルとして1957年に初演され、1961年にロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ監督によって映画化されたもの。
私もまだ生まれていませんでしたが、日本も含め数々の劇団によって幾度も演じられている『これぞミュージカル!』という名作ですから、このタイトルを聞いたことがない人は少ないのではないかと思います。

そんなミュージカルの代表作を映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグがリメイク!ということで、私も是非観たいと思っていました。


時代背景も物語も、原作に忠実に制作された今作ですが、巨匠スピルバーグによる「ウェスト・サイド・ストリー」は、やはり見応えがありました。

まず、いかにも、SF名誉の殿堂入りも果たしているスピルバーグならではなカメラワークによるオープニングに始まり、1950年代のニューヨークを見事に再現した衣装やセット、抜擢されたキャスト陣による素晴らしい歌とダンス、計算され尽くされた演出によって、2時間半を超える映画でありながらもそんな長さを感じません。
光と影のコントラストを強調したエンドロール序盤の映像もとても素敵で、最後の最後まで見飽きませんでした。

この王道の愛の物語も良いのだけど、といっても悲劇だし(私はハッピーエンドの方が好きなので)、もしかしたら、オープニングとエンドロールが、個人的には特に好きかもと思えるくらい、アーティスティック感覚が刺激されて、強烈に印象に残っています。(予告編動画にはないので、気になる方は完全版を是非ご覧ください)

映画「ウエスト・サイド・ストーリー」のチラシ
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)


ところで、スティーブン・スピルバーグといえば、映画好き関わらず誰もが知る名映画監督、多くの名作を生み出していますが、一般的に知られているのは、「E.T.」「インディー・ジョーンズ」「ジュラシックパーク」等、最近なら「レディ・プレイヤー1」といったところで、VFX(ビジュアルエフェクツ/視覚効果技術)を世に知らしめた監督の一人ですが、そうなる以前に、若かりしスピルバーグの名が世に知られるようになったきっかけの映画をあなたはご存知でしょうか・・・?

それは、無名だった頃のスピルバーグが演出し、1971年にアメリカで公開された「激突!(原題: Duel)」という作品です。

この映画は、カリフォルニアのハイウェイを車で移動中の主人公が、一台のトレーラーに執拗に追いかけられるといういたってシンプルなストーリーなのですが、かつて誰も観たことがないそのハラハラドキドキの展開が視聴者の目を離さないと話題となり、それもスピルバーグ監督演出の素晴らしさによるものと賞賛を浴び、一躍有名になった作品です。

このことを、私は亡き父に教えてもらいました。
私が12・3歳だった頃、ちょうど「激突!」がTV放映されるということで、父が一緒に観ようと勧めてくれた時の話です。
放映直前に父が「これこれ!」とウキウキと見せてくれたのは、「激突!」が1973年に日本で映画公開された時のパンフレット。
当時、前知識もなくなんとなくこの映画を観に行ったそうなのですが、多くの人がそうだったように父も衝撃を受け、スピルバーグファンになったとのこと。

映画好きだった父は、観た映画のパンフレットを必ず購入する人だったので、家にはそれまで父が買いためた映画のパンフレットがたくさんありましたが、私が父と一緒にこの映画を見た時はすでにスピルバーグは有名な監督だったわけで、ゆえに父が購入したこのパンフレットってプレミア感あるのねと、子どもながらに感心したことを覚えています。
もちろん、私自身も映画「激突!」を食い入るように観て、父の話に納得しました。
ちなみに、1973年は、父が母と結婚する直前で、父の独身時代最後に観た映画だとそんな思い出話もあり(笑)。


それが記憶にあったので、私も大人になって自分で映画館へ足を運ぶようになってからは、父と同じようにパンフレットを買うようになりました。
なので、当ブログで映画を取り上げた際には、パンフレットもチラリと紹介させていただいてますが、映画を観た後にパンフレットを読んで、その制作秘話等を知るのも映画を更に楽しむ醍醐味と感じ、私の趣味の一つとなっているわけなのです。
(お父さん、ありがとう)

映画パンフレットの値段は安くて600円、高くても1,500円前後で、相場として800円くらいですし、私は前述した通り、父同様に、映画を観たらパンフレットも購入するが慣例となっているので、特に値段は確認せず購入します。

さて今回のスティーブン・スピルバーグによる「ウェスト・サイド・ストリー」も当然のごとくパンフレットも購入。
したのですが、まず「2,970円です」と値段を言われ、「たか!CD並みじゃん!!」と心で呟きつつお支払いを済ませ、続いて冊子を目の前に出され、思わず「でか!」と声に出してしまいました。

それは、ブックケースに入った、完全に立派な1冊の本でした。
後々ネットで確認したら、”今作の公式劇場パンフレットに関しては、スペシャルメイキングブックとしての発行のみ”との記載あり。なるほど、そうだったのね。

映画「ウェスト・サイド・ストリー」のパンフレット(スペシャルメイキングブック)のサイズ感がお分かりいただけるように動画に収めてみました。


私の映画パンフレット購入歴上、最も高価でゴージャスなお品。
そんなこんなあり、色々と感慨深い映画についての、簡単な感想でした☆

ウエスト・サイド・ストーリー公式WEBサイト


あなたは
スピルバーグ監督といえば
どの映画がお好きですか?

心やすらぐメロディー感じる♪ 画家 中川和寿さんの作品展

唄がテーマのあたたかくて穏やかな絵画の癒し


先週、今週と、中川和寿さんの個展へ行ってきました。
先月(2022年1月)のTV放映をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、中川さんは音楽に合わせて絵を描くライブドローイングというパフォーマーとしても知られている、仙台在住の画家さんです。

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画家 中川和寿 作品展
前期:”Whale song” 2/2(水)-2/13(日)
後期:”地平線の唄” 2/15(火)-2/27(日)
会場:Gallery The attitude(仙台市青葉区昭和町1-37 眞野屋内)
時間:10:00〜21:00
*会期中の土日祝日は中川さんご自身も在廊

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前期:”Whale song” 2/2(水)-2/13(日)
後期:”地平線の唄” 2/15(火)-2/27(日)

2022年2月2日からスタートした展覧会は、前期と後期とでテーマが異なっていて、一部作品の入れ替えではなく、完全に趣が変わるので、中川さんファンにとっては嬉しい企画。
ギャラリーがこじんまりとしているので、こういった手法になったということもあるかと思いますが、それぞれに足を運ぶと、同じ作家さんの作品でも新鮮な気持ちで楽しむことができて面白いなと感じました。

現在(2022年2月17日)は後期に入ってしまっていますが、今展示終了後、年内はここ仙台での展示はなさそうとのことですので、今回初めて中川さんを知った方にとっても、すごく貴重な機会です。
*無事「ARABAKI ROCK FEST.(あらばきロックフェスティバル)」が今年開催されればご参加されるそうですが、予め入場チケット購入しなきゃですしね・・・

さて今回も、既にインスタグラムに記事を投稿しているので、こちらにアーカイブしておきます。

ところで、アートファンの私は、中川和寿さんについてはしばらく前から知っていたものの、なかなかお目にかかることができずにいたのですが、昨年10月に仙台西公園で行われたイベント「東北HAPPY HOLIDAY」に参加した際に、出店とライブドローイングのパフォーマンスをするために参加されていた中川さんに念願かなってお会いすることができたのでした。

関連記事
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写真家 Shu Ito @東北 HAPPY HOLIDAY 2021

そして、今回の素敵な個展。
中川さんが描く、唄をテーマとした作品にはあたたかさが満ちていて、心地よい旋律が 聴こえてきそうで、穏やかで豊かな気持ちになれます。
作家さんご自身ともいろいろとお話しすることができて、本当によかったです。

中川和寿さんのWEBサイト

また、ワークスペースとギャラリーを兼ねたアートスペースを自宅に併設する計画を進めている私にとって、今回の展示会に触れたことで、イマジネーションもさらに高まる有意義な機会となりました。
大感謝です。ありがとうございました!

眞野屋内にあるGallery The attitudeは、2021年10月にオープンしたばかりだそうです。
眞野屋は、2019年に北仙台にオープンしたライフスタイルショップで、地産地消の商品を中心に、美と健康を意識した食材や雑貨が販売されている他、イートインやレストラン、ベーカリー等が併設されています。

食事やショッピングついでに気軽に立ち寄れるギャラリーって、良いですね♪
北仙台にはピンとこない人も少なくないかもしれませんが、地下鉄またはJRの北仙台駅から徒歩でもすぐなので、この機会に是非!

眞野屋 WEBサイト
Gallery The attitude WEBサイト


あなたにとって
心地よい旋律って
どんなですか?

どちらもオススメ!フランスを舞台にした映画2本

フランス・スイス旅行実現への想いに拍車もかかる


ここ数日、立て続けに、フランスが舞台の映画を2本観ました。
ただし、その二つ、どちらもフランスが舞台とはいえ、それぞれ全く趣が異なります。
結論からいうと、私にとってはどちらも面白くて、観てとても良かったですが、前者はアート好きさん向け、後者はサスペンス好きさん向けという感じ。
映画全般が好きな人にはとにかくどちらもオススメです。

まずは、「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun)」をサクッとご紹介しますね。

映画「フレンチ・ディスパッチ」のチラシ(表裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

こちらは、フランスが舞台、とは言っても、架空の街です。
また、物語は、「フレンチ・ディスパッチ」誌(これもまた架空の雑誌)を編集するフランス在住のアメリカ人記者が中心に織りなすので、言語はほぼ英語でほんの一部がフランス語。
フランス語には苦手意識のある私にも観やすい映画でした。

でも、フランスの映画や文学、文化が好きという鬼才ウェス・アンダーソン監督(米国人)の記念すべき10作品目となる「フレンチ・ディスパッチ」は、まさにフランス的アートな映画といった感じでした。
ウェス・アンダーソンの集大成的作品、シュールな世界が大爆発。。。
というわけで、好みはあるかと思います。好きな人は好きでも、一方で、何がいいのかわからない、という人もいるかもしれません。


オムニバス形式で4つのストーリーが展開されるのですが、それぞれがある程度は時代背景など史実に基づくものの、それぞれの記者が語る物語には直接的な関連性はほとんどありません。

チラシのキャッチコピーに「世界が待っていた、映画を観る喜びと興奮のすべてがここに!」とあるように、そこに意味を見出すというよりも、アートな描写をただ楽しみ、現実と非現実の間の感覚を味わって、映画ならではの醍醐味を感じる、そんな作品でしょうか。

私はウェス・アンダーソン監督の独特の世界観については、正直時々はよくわからない…と感じてしまうこともありつつも、アーティスックな感覚が呼び起こされて面白いので、ウェス・アンダーソン監督による映画は3本のブルーレイを持っています。その辺は、また後日改めて取り上げさせていただきたいと思っています。

フレンチ・ディスパッチ」公式サイト:https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch.html

さてお次、こちらは完全にフランス映画「ブラックボックス:音声分析捜査」について。
原題は「Boite noire」フランス語。英語に訳して「Black Box」。
「ブラックボックス」とは、墜落した事故機のフライトレコーダーの通称です。

映画「ブラックボックス」のチラシ(表裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

チラシにある「音だけで謎を解け!真実を聞き逃すな!!
まさにこの通り、音声分析官である主人公が自分の耳と経験と勘そして信念を頼りに、飛行機墜落事故の真相を突き詰めるという、今までにはありそうでなかったストーリー。

私にとっては久々に観るサスペンス映画で、「音声」を切り口にしたストーリーが興味深いと思い、気になっていました。


テーマが音声分析による捜査なんて初めてだし、映画だからこそ、その迫力の映像と音で観客もその物語の中に没入できて、新鮮な感覚を味わえます。

最終的に事件の解明はするのだけど、単なるハッピーエンドで終わらないところがフランス的だなと感じました。
でも、これ、ちょっとでも気になってるって方には絶対見た方がいいですよって言える作品です。
時々ちょっと血圧が高くなるような展開、期待を裏切らないから、是非ご覧いただきたい!と思うので、ここではあえて多くを語らないようにしておきます。
なお、ここ仙台ではフォーラムで上映中ですが、2月10日まで。見逃さないように!
(追記:じわじわ人気出てきてる故、上映期間が伸びたようです。2月17日まで!)
フォーラム仙台の WEBサイト

ブラックボックス」公式サイト:https://bb-movie.jp/

同じフランスを舞台にした映画でも、趣が全く違う感が漂うパンフレット(笑)

最後に、映画の話ではなく、個人的な話ですが、先にも述べましたが、フランス語には苦手意識がある私。
また、私の偏見かもしれないけれど、なんというかドロドロ感があったり、ダーク寄りでシュールで難解気味な独特のフランス的世界観にも足踏みする部分もあり、いつもは後回ししがちなフランスの映画。
なのですが、今年こそは、フランスのモルヴァン地方自然公園でB&Bを営む友人に会うことも兼ねてフランス(https://calm-smile-chain.com/la-vieille-forge/)に行くのだ!という思いもあり、このタイミングでフランスが舞台の映画に興味がそそられるのはやはり縁だろうと勝手に解釈して観てきましたが、フランス映画を見た後にありがちなどんより感(偏見??笑)もなくどちらも面白かったので大満足です。

特に、「ブラックボックス」は、現代の空港業界で実在しうる問題提起的部分もあり、そういう意味でもリアルに少し怖い部分もあるのですが、スイス上空を飛ぶ飛行機の映像で物語が始まり、フランスの空港を舞台に繰り広げられるので、飛行機好き(乗っているのが)、旅行好きな私には、計画中のフランス・スイス旅行実現願望がますます高まりました。

コロナの問題もきっとクリアしてフランス・スイス旅行も叶うだろうという気もしてきて、ワクワク感倍増。
映画って、観て楽しいだけじゃなくて、心にも影響してくるツールですよね。ありがたいです。感謝!


あなたは
コロナが落ち着いたら
どこに行きますか?

仙台アートギャラリー巡り

私自身の念願達成にも向けて


これまで転々としてきた私が、今年(2022年)いよいよ根を下ろすこととなる場所が決まりました。
居住スペースに加え、大好きな作家さんの作品を飾るためのギャラリーと、自分自身の制作や、想いを共にする皆さまとのワークショップができるようなアトリエも兼ねたアートスペースを設けるため、これから具体的な設計に入っていくところです。

職場である保育園は新年度を迎えるにあたってバタバタしている中で、プライベートについてはこのことで頭がいっぱい、そんなこんなで、せめて毎週末アップしたいブログもサボり気味な今日この頃ですが、先週末は、仙台の街中のアートギャラリーをハシゴし、そのことは既にインスタグラムに投稿しているので、今回も前回同様に、それらの投稿をここでまとめる形でアーカイブしておこうと思います。

まずは、仙台在住のイラストレーター山本重也さんの作品展『』について。
会場は、晩翠画廊https://www.bansui-gallery.com/)でした。

山本さんは、大阪ご出身、東京で長らくお仕事されていましたが、趣味のマラソンで仙台を走った時に、素敵な街だな〜と感じて移り住み、以来、仙台を365日毎日描いているのだそうです。
とっても素敵に表現してくださって、宮城県民としては嬉しく、本当にありがたいことです。

既に今回の展覧会会期は終了していますが、山本さんは超人気のアーティスト、次回の展覧会を楽しみに待ちましょう★

そして、晩翠画廊の並びにあるのが、仙台銘菓「白松がモナカ本舗」の晩翠通店。
このビルの1階が白松がモナカのお店で、2階には昔ながらのカレーライスやスパゲティでコアなファンがいる喫茶店「甘味処 郷(ふるさと)」、3階にはマニアックなアートギャラリー「白松アートホール ギャラリーミラノhttp://www.g-milano.co.jp/)」があります。

2月13日まで開催されているのが、福島県の柳津出身で、日本を代表する木版画家の一人である斎藤清(1907年4月27日 – 1997年11月14日)の展示会。
ボテッとした雪の描写が印象的な斎藤清の作品、好きな人は結構いらっしゃるかと思います。

こちらのギャラリーは写真は個人で楽しむ以外NGとのことなので、その下のフロア「甘味処 郷」で楽しめるカレーライスをアップしておきました(笑)。

こちらは、Gallery TURNAROUND(ターンアラウンド/通称タナラン http://turn-around.jp/sb/)で開催されている(1月30日まで)、銅版画作家でいらっしゃる岡沢幸さんの個展「MESSY SCRATCHING」についてです。
抽象画って難しいなと感じている私ですが、岡沢さんが織りなす世界観がすごく好きです。

そして、ふと、銅版画って美術の授業でやったきりだけど、すごく楽しかったなぁと思い出しました。(ちなみに、銅版画には種類があるけれど、私が体験したのはエッチングでした)
岡崎さんが講師でされている銅版画講座が休校中とのことですが、再開された時には是非とも参加させていただきたいと思っています。

というわけで、最後に、岡沢幸さんによる、今回の個展「MESSY SCRATCHING」のYouTube動画をシェアさせていただきます♪


やっぱりいいなぁ、アートな世界・・・
(ここ仙台宮城にはまだまだたくさんのギャラリーがあるのでおいおいポストしていきます)

いろいろ制限のあるこのご時世でも、豊かになれる世界がある幸せ。
そんなことを今後も感じて、感謝して、生きて行こうと思います。


あなたが
落ち着けるのは
どんなところですか?



2022年もアートを軸に

アートのある暮らしを楽しむという抱負


新たな年2022年も、始まってから早くも既に10日が過ぎようとしています。
つくづく、時間は何より貴重だと感じます・・・

オミクロン株に続いてまた新たな変異株も認められたとかでコロナ禍は相変わらずの状況、限られた行動範囲と有限な時間の中にいるからこそ、自分にとってプライオリティーの高いもの、それを認知しているかしていないかで、人生の質って変わってくるのだろうなと思います。

新年も年明けあっという間で仕事が始まったので、この週末に、まずは、2022年に自分の軸にするものを改めて見直してみました。
とはいえ、自分にとっての軸なので、昨年からそう簡単に変わってもちょっと問題(笑)基本一緒です。

でも、設定した目標などは、文字に起こしたり可視化して、自分の中に落としこむことそれが大切かなと思います。
さらにそれを周りにも宣言するとモチベーションが高まります。

というわけで、この週末、SNS不得意ながらも細々と続けているインスタグラムに今年の抱負なるものをアップしたのですが、私同様にSNSに消極的な方もまだまだいらっしゃるでしょうし、私自身の再確認用としても、今回はインスタグラムからシェアする形でブログにまとめてみようと思います。

想いを共にしていただける方がいたら嬉しいです^ ^

以上、こんな感じでまとめてみました。

最後に、「目標設定」とはいえ、ガツガツしすぎないのが何より大切だと思っています。
頑張りすぎると、人に影響されやすくなるし、自分にとっての真実を見失いかける。
完璧な人なんていない。できないこと、叶わないことだってあるのが人間だもの、時には手放すことも大事。
自分に正直に、かつニュートラルな自分でいて、何事にもフレキシブルに、心穏やかに。
2022年も大好きなアートを軸に、与えられた使命と向き合いながら、日々を大切に過ごしていきたいと思います。



今年、あなたが
大切にしたいものは
何ですか?

2022年映画の見初めは「マトリックス レザレクションズ」!

復活と成熟した愛のストーリー、新年の幕開けで見て正解❤︎


無事2022年を迎えられたことに、心より感謝いたします。
皆さま新年、いかがお過ごしでしょうか。
私は、初売りと帰省、Uターンラッシュで人が大勢の仙台駅前は少々苦痛でしたが、この年末年始休暇中に絶対に観たい!!と思っていた映画「マトリックス レザレクションズTHE MATRIX RESURRECTIONS)」を観てきました。

まず、結論から述べますと、VFX(Visual Effects/視覚効果)もアクションも脚本も、衣装、美術、どれをとっても素晴らしい。これまでのマトリックス3部作からのさらなる進化。3部作+アニメ全てのDVDを持っているけれど、これも早く欲しい!!繰り返し観たい!!私にはそう思える作品でした。
ただし、シリーズ化される映画には必ず賛否両論ありますし、特にマトリックスシリーズを観ていない人がいきなりこれを観ても面白さはそれほど感じないかもしれません。

映画「マトリックス レザレクションズ」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

マトリックスMATRIX)の元々の意味は、 一般には「数学の行列」のことで、元来は「生み出すもの」を意味し「母体・基盤」を指します。
そして、この映画でのマトリックスとは、「マシンが支配する仮想世界」のこと。

マトリックス」第1作目が日本で公開された1999年といえば、マイクロソフト社によってWindows NT 4.0の後継として開発されたWindows2000がリリースされた年で「2000年問題」も話題だった時代、まだ社会人になってまもない私でしたが、当時、この先IT(Information Technology/情報技術)への理解が絶対重要になると感じていた私には、「マトリックス」のテーマ性にかなり惹かれました。

羅列した緑の2進数が流れ落ちる映像によって始まるオープニングは、映画の中だけの話でなく、まさにIT時代の幕開けを象徴させるもので、インターネットが普及してきた当時、電話回線を使って現実世界と仮想世界を行き来するクールなキャラクター達とストーリーの設定、弾丸をよけたり、壁をかけるアクションというこれまで見たこのない映像に衝撃を与えられました。

そして、その第1作目から最も重要になっている「」というテーマ。

「マトリックス」第1作目で、ヒロインであるトリニティが、救世主であるとともに自分の運命の人であると信じ、主人公ネオを見出し、クライマックスで命途絶えたかと思われたネオを、接吻によって蘇らせたあの美しく感動的なシーン、お姫様ストーリーでは王子様から口づけするのが定番ですが、その逆パターンもまた新鮮で、私も愛する人のために強い女性でありたい、そう思わせられました。

しかしながら、3作目で強い絆で結ばれたネオとトリニティが、自分たちの命と引き換えに人類を救って完結し、単なるハッピーエンドで終わらないというなんとも切ない感動を味わいました。
マトリックス大好きだった私には、ヒーローとヒロインが死んでしまうなんて残念でならず、本当にこれでおしまいなのか、もう今度こそ復活してくれないのか、と思ったものです。そう考えた人はきっと私だけじゃないはず・・・

そしたらなんと昨年、20年もの時を経て復活、世界に先駆け日本で2021年12月公開!と、SNSでの告知で知った時、嬉しくて何度見したことでしょう。
繰り返しになりますが、タイトルは「マトリックス レザレクションズ」。
レザレクションRESURRECTION)は、復活という意味で、今回の映画タイトルもそのままの意味です。

映画「マトリックス レザレクションズ」のチラシ(裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

しかしながら、期待しつつも、1作目から20年以上の時を経て、主役を務めるキアヌ・リーブス(1964年生まれ)とキャリー=アン・モス(1967年生まれ)、大丈夫なんだろうかという不安も正直あったのです・・・
が、杞憂でした!^ ^
むしろ、成熟した大人の魂で繋がれた愛がしっかりと表現されて、しかも、渋さを増した二人のアクションもカッコよく、私もたくさん勇気と希望をもらうことができました。

脚本が素晴らしく、詳しくはネタバレになるので書きませんが、ドロドロの不倫や略奪愛には私も肯定的ではないけれど、この映画の場合、ヒロインが結ばれるべく人以外と結婚し子供がいるのはマトリックスという仮の世界でのことで、そこからヒーローが自分の元へ引き戻すという、素敵なシナリオ。
ネオの愛によって真実の愛に目覚めさせられたトリニティの逞しさが今回もキーポイントになって、感動を際立たせています。

“Love is the genesis of everything.”  「すべては愛から始まる。」

これは、エンドロールで示される、監督のラナ・ウォシャウスキーによるメッセージ。
両親と友人の死を経験し、愛の大切さを身をもって感じたからこそ生み出されたのが、単なるVFXアクション超大作に終わらない「マトリックス レザレクションズ」という愛のストーリーなのです。

“Free your mind.” 「魂を解き放つんだ。」

そして、これは、第1作目でネオの師となるモーフィアスが言う言葉で、これもマトリックスで大切なテーマ。
様々なことが便利になり、人と人も簡単に繋がることができるようになった、テクノロジーの世界で生きるからこそ、人類が忘れてはならないものを信じ、とらわれない心を持つことで、本来の魂を覚醒させよとの、現代を生きる私たちへのメッセージとも感じます。

この映画の中で、目覚める前の主人公が「自分のしてきたことに意味があると思えない」とネガティブな発言をする場面がありますが、そうやって苦悩しながらも生きる意味を見出せた時、人は豊かな人生を歩めるのだと思います。

過去と現在、仮想世界と現実世界、システマチックで感情のないマシンと時に葛藤も抱える情愛に溢れる人間、そのコントラストの中で描かれる物語が刺激的でありながらも心に深く染み入りました。

なお、ポストクレジットもあるので、是非、エンドロールも最後までご覧くださいね。

最後に、パンフレットについて。
通常盤と特別版が販売されていて、特別版は通常盤にプラスアルファされている感じなのかなーと思いまず特別版を購入したのですが、中を確認した後に、結局、通常盤も購入、実際中身はだいぶ異なっていて、特別版はあくまでも別冊という感じでした。
マトリックス好きとしては、両方買って正解です♪

左が特別版で1,800円、右が通常盤で880円(これが私自身への新年初の買い物!笑)

真実の愛で繋がれた運命の恋人たちが復活して人類を平和へと導く物語、私にとっては新年の幕開けには相応しい映画、観ることができて本当に良かった。
私の現実世界では、もう明日から仕事が始まるけれど、それも大事な使命、この充実のひとときに感謝して、励んで行こう、そんな豊かな気持ちになることができました。

感性を刺激するとともに、人々の感情に訴える映画という素晴らしい芸術作品、今年もたくさん触れていきたいと思います。


あなたにとっての
今年初めての感動は
なんですか?

大好きなアートで締めくくる2021年

より感性を高め心を豊かにしていく2022年へ向けて


2021年もいよいよ数時間。
皆さま、有意義な年末をお過越しでしょうか。

私は1月3日までの束の間の連休。もっと休みたい!時間が欲しい!!というわがままな気持ちもありますが、穏やかで幸せな時を過ごせていることに満足しています。

昨日(2021年12月30日)は、数ヶ月ぶりに会った友人と、今年最後の少しだけ贅沢なランチを、厳選された仙台牛の美味しさを味わうことができる「炭火焼肉 明月苑 上杉店」にて。


こちら上杉店はこの日12月30日で営業を終了し、2022年2月上旬に一番町に移転オープンされるとのことで、おそらくその開店時は混み合うことでしょう。最終日にゆったりと訪れることができ、ラッキーでした。

お腹が満たされた後は、友人と共に我が家にて、音楽と美術を楽しむ時間を持ちました。

一緒に過ごしたのは、私と同様に幼少期からピアノを習っていた友達。
彼女は、現在はピアノを持っておらず、自宅に所有しているのはエレクトーン。
そんなわけで、我が家のピアノを弾けることを楽しみにやって来てくれました。

私が所有しているのはヤマハのクラビノーバ。電子ピアノですが、鍵盤には木が使われており、タッチはアコースティックピアノ同等です。
でも、エレクトーンに似た機能も付いているものなので、エレクトーンもやっている友達はワクワクな様子。

いざ、鍵盤に触れ、久々にピアノを弾いてみた彼女は、「重い!!」と叫ぶ。
わかる・・・
ピアノってこんなに重かった?こんなに疲れるものだった??
その気持ち。

そして、「全然弾けない!!」
わかる・・・
長年やってたんだしブランクがあっても体が覚えてるだろうと甘くみていたら、弾けない自分に悲しくなる現実(泣笑)。
ピアノを弾ける人ってすごい。尊敬します!(過去の自分も含め・・・苦笑)

でも、ピアノは弾けないなりにも好きなら楽しいものなので、しばらくエンジョイしていただきました。
その間、私はせっせとオイルパステル磨き。

その後、ティータイムにして、しばし音楽話をしたのちには、オイルパステルで臨床美術セッション。

本日、楽しんでいただいたのは、さつまいもの量感画。

臨床美術ではお馴染みのオイルパステル ですが、このプログラムは黒い用紙に描くのが面白いところです。
また、描いた絵を切り出すのもポイントで、カットすることで印象がよりリアルになり、感動を得ることができます。

友達は、きっと焼いたらとっても甘いであろうさつまいもに描き上げ、落ち葉が舞い散っている中に納めるように可愛らしく仕立てました。

次は、今回私が製作したもの。

掘り出されたさつまいもさんが、今にも焚き火の中に投げ込まれる風・・・(笑)

友達は臨床美術経験まだ2回目ですが、臨床美術士である私には、基本的なものであるこの量感画のプログラム。
以前もブログで取り上げたことがあるので、ご興味ある方はこちらもご覧くださいませ。

五感で秋の味覚さつまいもを描く/臨床美術で創作に没頭する時間を持ってリフレッシュ

美味しいものを食べて、音楽に美術にとアートな時間をまったりと過ごし、満たされる心身。
しかも、友達は来年に行けるオーケストラのコンサートチケットという嬉しいプレゼントまで用意していてくれて、また今から楽しみなことが増え、とっても幸せです。本当にありがとう❤︎

そして、本日はといえば、ノンフィクション映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」を観てきました。

映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

原題は「The Savior For Sale」、直訳したら「売るための救世主」。
このタイトルに、あなたは何を思いますか・・・?

見失われていて再び世に現れた傑作、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたとされるサルバトールムンディ(Salvator Mundi 世界の救世主)は、21世紀最大の発見とも言われていますが、ダ・ヴィンチが描いたという確固たるエビデンスがなく、様々な憶測が飛び交う中、4億5030万ドル(510億円!!)という史上最大の金額で落札された絵画で、この数年のアート界の話題として最も騒がれたスキャンダルの実態に迫る映画です。

映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」のチラシ(裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

私の感想を簡単にまとめると、アートの裏にある欲望、アートファンとしてはちょっと悲しくもなる現実だけど、ドラマとしてみればスリリングで面白い。でも正直、私はこんな現実の世界になど関わりたくない。アートはヒエラルキー関係なく、誰もが楽しめるものであってほしい・・・そんなことを思いました。

詳しく述べたいところですが、大晦日の本日も残りわずかなので、省かせていただきます。
ご興味のある方は、チラシと予告編を、そして是非、劇場へ足を運んでご覧ください。
(ここ仙台ではフォーラムで上映中→ https://forum-movie.net/sendai/

ちなみに、想像していた以上に観客がいらして(満席に近かった)、アートへの関心がある方ってやっぱり結構いるんだな、これからの時代、ますます必要とされていくんだろうなと感じると共に、お金とか名誉とかじゃなくて、純粋に心と感性を豊かにするためにアートを楽しむ人が増えてくれたらいいなと願わずにいられませんでした。

今年も1年、コロナ禍という少々不自由な日々が継続する中ではありますが、様々なことが制限される環境で生かされたおかげで、自然と自分にとって価値の高いものを選択して生活していたように思います。

限られた中で、私が最も費やしたのはやはり大好きなアートに関するものでした。
それは自分にとって心地いい空間に身をおけているということに他なりません。

来年は、大切な時を過ごすことができた今の住まいも離れ、新たな居住地を確保し、アートスペースも作る目標を実現させます。
2022年もますますクリエイティビティを高め、仕事もプライベートも楽しくて充実したものにしていこうと思います。

こんな風に思えるのも、2021年も、与えられた命があって、幸せに過ごせたおかげ。
大切なご縁で繋がれた皆さまをはじめとした万物に感謝します。本当にありがとうございました。

来たる2022年が、皆さまにとって、そして私自身にとっても幸福な一年となりますように。


あなたが
今年最も感謝したいのは
なんですか?

「魂の羅針盤」世界を旅する写真家SHU ITOの2022年カレンダー

世界の美しい写真と想いが込められたメッセージ


2021年も残すところあと2週間を切ってしまいましたね。
今年1年を共に過ごさせていただいた、写真家 Shu Ito(伊藤 秀海イトウ シュウ)さんの2021年カレンダーはまもなく大切にファイリングすることになるので、いつでもこのブログで見ることができるように、勝手に動画としてまとめさせていただきました♪
各月に添えられたShuさん自身によるメッセージも付記しておきます。

1月希望に満ちた道筋を照らす光は、前を向いた時に見えてくる。(ギリシャ ケルキラ島)
2月誰にでも、この鳥のように世界を羽ばたく事は出来る。それを望むか、望まないかは、自分次第。(メキシコ プエルト・バヤルタ)
3月忙しい生活の中で、立ち止まって空を見上げる時間は、忘れがちだけど尊い時間。(オランダ アムステルダム)
4月:この世界は、全てが合わさって一つの奇跡なのだ。(フィジー サブサブ島)

5月静けさと同時に、海と空の二つの世界が交わった。(フィリピン マニラ)
6月:朝起きて船頭へ出ると、おとぎばなしの世界に出てくるような形の島が目の前にあった。人生は冒険なのだ。(クック諸島 ラロトンガ)

7月大海原にいる、一羽の海鳥の存在感は、圧倒的だった。(マニラ湾 フィリピン)
8月:荒波を越えていく時こそ、力を抜いてみよう。風や波に身を任せて。(ニュージーランド アカロア)

9月空を追いかける事は、夢を追いかける事。止まることを考えず、ただ夢中になって。(ノルウェー ベルゲン)
10月:まるでオーロラのような、オレンジ雲のカーテン。この瞬間、時間が止まった感覚がした。(メキシコ ラパズ)

11月様々な形や色、性格や個性があるから面白い。周りと違っている自分を、認めてあげよう。(アメリカ ハワイ)
12月見たものを美しいと思える感性と、全てに感謝出来る心。
それだけあれば、十分なのだ。(クロアチア ドブロブニク)

ところで、昨年Shuさんのカレンダーを紹介させていただいた時に、占星術によると2021年は、これまで長く続いた「土の時代」から「風の時代」へと移行する年なのだそうということを述べました。

「希望」 旅するフォトグラファー Shu Ito のメッセージ/写真家 伊藤秀海さんの2021年カレンダー

物質的なところに価値基準を置く「土の時代」から離れて、空気感や精神といったものに価値を持つ「風の時代」へと移った今年2021年は、あなたにとってはどんな1年でしたか?

この「風の時代」はまだしばらく続くそうです。
しばらく、というのは、200年とのことですから、2021年を生きている私たちにとっては命を全うするまで、ということですね。
「風の時代」とは、ものに縛られたり、型にはまることがなく、自由で、多様性に富んだ世界観とのこと。
これを、あなたはどう捉えるでしょう。

私は特に信心深いタイプではないですが、このメッセージにはとても共感できるので、この流れに乗って、『与えられた環境の中でもできる限りにフレキシブルな私』を生きてゆきたい、そう思っています。

さて、この「風の時代」に相応しい生き方を貫いているのが、写真家のShuさんです。
彼によって制作された来年のカレンダーは今年以上に洗練されて素敵なので、もちろん2022年も共に過ごさせていただくことにしました。

2022年のShuさんのカレンダー、気になる方もいらっしゃるでしょうから、こちらもご本人の許可を得てご紹介させていただきます。


旅する写真家 Shu Itoさんの2022年カレンダーのタイトルは『Compass of your soul – 魂の羅針盤』。
今回も月毎にShuさんによるメッセージが添えられていますが、2021年版に比べシンプルかつインプレッシブ。

素敵に年齢を重ねよう。(1月 ミャンマー バガン)

Aging gracefully.(Bagan, Myanmar)

与える人であろう。(2月 カンボジア シェムリアップ)

Be a giver.(Siem Reap, Cambodia)

働くときはシャープに、遊ぶ時は本気で。(3月 ノルウェー ベルゲン)

Work sharp, play hard.(Bergen, Norway)

時間は有限だが、未来は無限だ。(4月 ロシア サンクトペテルブルク)

Time is limited, but your future isn’t.(Saint Petersburg, Russia)

考えるんじゃなく、感じるんだ。(5月 ラオス ルアンパバーン)

Don’t think, just feel.(Luang Prabang, Laos)

自分だけの視点と世界観を持って。(6月 日本 屋久島)

Have your own Perspective.(Yakushima, Japan)

まずは自分自身を幸せに出来る人に。(7月 モンテネグロ コトル)

Make yourself happy before others.(Kotor, Montenegro)

自信は与えられるのでなく、自分で創るのだ。(8月 スペイン マラガ)

Be confident in yourself.(Malaga, Spain)

今やるか、二度とやらないか。決めるのはあなた。(9月 ギリシャ サントリーニ島)

Now or never, you decide.(Santorini, Greece)

私たちの命は、大自然の中のほんの一部だ。(10月 アメリカ グランドキャニオン)

We are a part of naure.(Grand Canyon, USA)

魂を解放して。(11月 ニュージーランド ワナカ)

Free your spirit.(Wanaka, New Zealand)

私はもう準備が出来ている。(12月 スコットランド クイーンズフェリー)

I am ready.(Queensferry, Scotland)

from the 2022 calendar produced by SHU ITO


Shuさんの2021年カレンダーと同じスタイルで、A4サイズのクリップボード付き。
2021年版を購入済みの人にはありがたく、クリップボード無しのタイプも別途販売されています。

ファンの意見も大事にして、2022年版は2021年版よりも写真のサイズ大きめに取られていたり、素敵な写真がクリップで挟まれてしまわないように配置に工夫をされたりと、嬉しい配慮がなされています。
また、満月、新月の情報の記載も追加されていて、月が好きな方、占い好きな方、などにも重宝されそうです。

画像で比較するとこんな感じで、より洗練されているのがわかりますね。

Shuさんのカレンダー2021年版と2022年版の比較(クリップボードはいずれも2021年版)

販売予定数だった100部は早くも完売してしまったとのことで、急遽50部追加販売され、残り20部ほどだそうです(12月19日時点)。
気に入ったカレンダーを持つと新たな月を迎えるのが楽しくなりますが、150部中の一つって更に特別感が増しますね。

Shuさんの販売サイトはこちらです♪
https://shuito.stores.jp/

なお、明日(2021年12月20日(月))まで、Shuさんが写真家となるきっかけとなった地ニュージーランドの、ニュープリマス市と姉妹都市である静岡県三島で、写真展が開催されています。

会場は、カフェRiviere(三島市広小路町1-17)。現地での様子を、写真と動画でシェアしていただきました。

写真好きな人、カフェが好きな人、アート好きな人、Shuさんが好きな人、etc…
たくさんの好き、豊かな気持ちが集っている素敵な展覧会、遠くにいながら垣間見させていただけ、嬉しいです。

これを節目に、日本が誇る世界遺産の土地 屋久島へと拠点を移すShuさん。
彼が捉える素晴らしい自然や文化、そして心身を解き放った人々の幸福な姿、さらなる感動を私たちに与えてくれるのでしょう。心から応援しています。

ShuさんのWebサイト
https://shu-photography.com/ja/shu/


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あなたは
新しい年のイメージ
できていますか?




アートなうつわと美味しいひととき

2021年冬のガラス工房尚とパウンドケーキ専門店YOU&G


先日、友人がお手伝いしているガラス工房で、今年最後の展覧会をされているとのことで、秋保に行ってきました。
訪れたのは、「ガラス工房尚」さん。

ちょうど昨年の同じ頃に開催されていた展覧会にもお邪魔させていただいたのですが、気がつけば、それ以来。
月日の流れの速さを感じます・・・

昨年の記事
3時のおやつ展@ガラス工房尚/楽しくて美味しくなる♪3人のガラスと金属の素敵なコラボレーション

ガラス工房尚さんのある秋保は、宮城県仙台市に位置しますが、仙台でも山形県寄りの山里にあり、私の住む同じ仙台市でもちょっと気候が違います。
冬を迎えたとは言え、仙台の街中では雪は見ませんが、ここに来たらうっすら雪化粧。
でも、山の冬景色も良いものですね・・・

さて、今回開催されていた展覧会はこちら。

三人展ーアートなうつわー

◾️モザイクガラスを追求するガラス作家ー鍋田尚男(なべたひさお)氏

◾️プリミティブな表現の陶器作家ー垣野勝司(かきのかつし)氏

◾️優しく楽しい絵付けの磁器作家ー関根昭太郎(せきねしょうたろう)氏

こちらの3名のアーティストがコラボレーションした展覧会で、どれもそれぞれの個性、特徴があって、見るだけでも楽しませていただけるものでした。

今回は、陶器作家でいらっしゃる垣野勝司さんが、大分からはるばる来仙してくださっていました。

向かって左手がガラス作家の鍋田尚男さん、右手が陶器作家の垣野勝司さん

垣野さんの作品には初めてお目にかかり、自然で素朴な雰囲気が好きな私は、垣野さんのそのまさにプリミティブ*な作風にとても引き込まれました。


*プリミティブ(primitive): 原始的、素朴な、根源的な、などといった意味で、美術用語としては、プリミティヴィスム (Primitivism)=原始主義、プリミティブ・アート(primitive art)=原始美術などが使われます。有名なアーティストの例で言うと、ゴーギャンやピカソがその系統です。

垣野さんからはいろいろとお話もお聞かせいただけて、素敵な作品も購入でき、貴重な機会に恵まれたことに今回もまた心から感謝です。
垣野さんの、大分にあるくにさきかたち工房も、是非いつか訪ねさせていただきたいと思ってます。

ちなみに、この度購入させていただいたのが、こちらの品々。
化粧泥を刷毛で何度も塗り重ねられて出た風合いに味がある角皿、昔ながらの形と内側の底のブルーが美しい湯呑茶碗、土のザラザラ感と銀の組み合わせが素朴ながらも他に類を見ないぐい呑、これらは使って行くうちに色味も変化するそうで、それもとても楽しみです♪

ところで実は、今回の訪問には、展覧会以外にも、とーっても心待ちにしていたことがあります。
それは、こちらのギャラリーで楽しめるカフェタイム。

ガラス工房尚・シーダーギャラリー」にはカフェが併設されていて、ガラス作家鍋田尚男さんの奥様でいらっしゃる久美子さんが飲み物や軽食を提供してくださいます。

メニューはその時々で変わるのですが、数ヶ月前から出されている「ハンバーガー」の存在をインスタグラムで知ってその映えな出で立ち、そしてこちらの工房をお手伝いしている友人ががめっちゃ美味しいと言っていたこともあり、ずっと絶対いただきたい!と思っていたのです。

久美子さんのご実家であられる新潟の老舗ステーキハウスうすい牧場から取り寄せられているお肉の手作りパティでアレンジされた、お得で絶対に美味しいバーガーランチ!!

使われている食器も作家さんによるものたちで、見ても楽しく、贅沢。
しかも、バーガーに刺された可愛いピックもガラス工房によるもので、お持ち帰りできちゃいます♪
見た目も迫力なハンバーガーですが、付け合せの手作りピクルスやマッシュポテトも含め、もう本当に美味しかった!
また食べに来よう、そう思うこと請け合いです。

そんなランチタイムをゆったりと過ごし、工房を後にしてから立ち寄ったのは、こちら、高級パウンドケーキ専門店YOU&G+cafe

YOU&Gさんについては、今年の春にありがたいご縁があって、当ブログでも既に取り上げさせていただいているのですが、オープンされた店舗を訪れるのはこれが初めてです。

過去の記事
しっとりずっしり魅力の詰まった至福のパウンドケーキ/パウンドケーキに愛と情熱をかける“YOU&G”実店舗がまもなくオープン
待望のYOU&Gクラファン返礼品!/それは支援者の願いに応えたオリジナルケーキ♪

コンクリート造りのクールな外観の中にも、素敵なアートが施されていて、ほっこりする空間のカフェ。

実はこちらでは、前出のガラス工房さんの作品に出会うことができます。
テーブルに飾られているお花の花瓶もそう。

次の写真にチラリと写っているのは、シェフの宍戸元紀さん。
とても優しいのに、美味しいパウンドケーキ作りに熱い情熱を注ぎ続ける素敵な方です。

ショーケースに並んだパウンドケーキはどれも美味しそうで、迷っちゃいますね。

この度、ようやく叶った実店舗訪問なので、カフェでいただいて行くことにしました。

私が選んだのは、季節限定の3カ国の栗パウンドケーキ
ピューレにしたフランス産の栗が混ぜ込まれている生地に、熊本県産の和栗チリ産の大粒栗がゴロッと入った一品で、3種が調和した栗の自然な甘み、濃厚で、食感も楽しくすごく美味しい!
栗好きさんはもちろんのこと、ケーキのモンブラン好きさんもきっと気にいると思います。

飲み物には、日本茶をお願いしました。
宮城県北東部の桃生町で栽培される「北限のお茶 桃生茶」、こちらも美味。
ティーポットでたっぷり、ゆっくりいただけます。

さて、友達が選んだのは、カフェ限定メニューのフルールフロマージュ蔵王ヨーグルトソース付き
ガラス工房さんのプレートと相性抜群、見た目にも楽しませてもらえて、優雅な気分に浸れます。

YOU&Gさんは、つい先日の12月1日には仙台駅前店もめでたくオープンされたので、こちらなら私でも仕事帰りに寄れるし、持ち帰りはいいかなあーと思っていたのですが、美味しさを味わったら、やっぱり買って帰りたくなってしまいました。
結局、カットパウンドケーキ3つ購入してお持ち帰り。笑

とっても素敵なアートな器と美味しいカフェタイムを堪能した充実の1日でした。本当にありがとうございました。




ちなみに、昨日、仕事帰りに、YOU&Gさん仙台駅前店にも立ち寄らせていただきました。

こちらはイートインなしですが、先日お伺いした愛子のお店では出されていなかったパウンドケーキのラスクがあったので、そちらを購入させていただきました♪

それぞれ、抹茶のラスクアーモンドのラスク

パウンドケーキがサクサクのラスクに。
早速、抹茶のラスクを、陶器作家垣野さんの器にのせて。
幸せ〜 ^ ^




なお、ガラス工房さんでの今回の展覧会は終わってしまいましたが、つい先月に増設された体験工房(要予約)など、通常営業は年内26日までで、年明けは1日からとのこと。
(営業時間 10:00〜 16:00/定休 水曜・木曜日)
その間、カフェもオープン、ハンバーガーも引き続き食べられるそうですよ♪

体験工房もチラ見せさせていただきましたが、こちらもとっても素敵☆
またバーガー食べたいし、ガラス体験もしたいし、工房の作りも参考にさせていただきたく、是非またお邪魔して記事にさせていただきたいと思っています。


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みちのく 武士が愛した絵画@東北歴史博物館

東北の文武両道な武士たちのアートセンスに触れる


11月も終盤、秋が過ぎて、もう冬の気配ですね。
かなり冷えてきて、私は風邪をこじらせ喉を痛めてしまい、ちょっとしんどいここ数日ですが、今年はコロナが少し落ち着いたこともあって、「芸術の秋」らしい充実した秋を過ごすことができました。

この秋最後、11月後半に訪れた展覧会はこちらです。


東北歴史博物館で、2021年10月9日(土)〜12月5日(日)に開催の、特別展「みちのく 武士が愛した絵画」。
ここ東北にゆかりある武士たちが愛でた美術作品を取り上げた展覧会ということで、テーマが面白いですし、東北出身のアートファンとしては是非観ておきたい!と思っていました。


週末に訪れましたが、人が非常に少なく、ゆったりと観ることができました。

私が前回東北歴史博物館に訪れたのは「デンマーク・デザイン展」の時で、その時はわりとお客さんが入っていたように感じたのですが、「日本美術」って、やはり地味な感じなんでしょうか・・・

「デンマーク・デザイン展」についての記事
感性に響く デンマーク・デザイン展@東北歴史博物館/それはシンプルな暮らし、豊かなカタチを楽しむこと

かく言う私も、日本画家だった祖父を持つものの、正直に言うと、初めは西洋美術にしか興味が持てず、積極的に日本美術には触れてきませんでした。
でも、様々なアートに触れているうちに、その幅広い世界、それぞれの奥の深さ、それらを比べてみることや、変な苦手意識は持たずに見ることで気がつく違いの面白さ、触れるものが多ければ多いほどに感性が豊かになり、インスピレーション力も高まる気がして、この数年でですが、日本美術も素直に楽しめるようになりました。

さて、今回の展覧会みちのく 武士が愛した絵画は、武士たちが集めた美術品のみならず、武士自らが描いた作品も展示されて、武士にとって美術とはどのような存在だったのかを掘り下げてみるというもの。

みちのく武士が愛した絵画展」チラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

そして、ここ宮城の武士といえば、東北随一の将軍伊達政宗
桃山美術を仙台城や瑞巌寺などに導入した政宗のコレクションはじめ、政宗が描いた書や絵画という貴重な作品も見ることができました。

また、「みちのく(東北)」がテーマということで、江戸時代の各地の大名にも人気だった「秋田蘭画*」も取り上げられていました。

*秋田蘭画:秋田派、秋田系洋風画ともいい、江戸時代後期に秋田地方で興った洋風画のこと。「蘭画」は当時の言葉で「オランダ絵」のことで、洋風画を意味する。

みちのく武士が愛した絵画展」チラシ(裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

武芸に秀でた武士が、学問や歌道、茶道、そして絵画制作にと、文化創造に能力を発揮してきた史実、まさに「文武両道」かっこいいですよね。

展示物は50点程度と多くなく、また、人が少ないのをいいことに、私はガラスにほとんどへばりつく勢いで展示されていた作品をじっくりと観てきました(博物館の場合、美術館と違って、ほとんどがガラスケース内に展示されるため距離があるので少しでも近づきたい)。

私が今回の展示会で目が釘付けになったのは、仙台藩四大画人の一人と言われた小池 曲江(こいけ きょっこう)の「孔雀図」。縦175.5×横121.5cmという大きいサイズで、ほんの一部に金泥が使われているものの、そのほとんどを墨で描ききられている作品でした。

「墨一色じゃ、孔雀に見えねーよ」とぼやいてるおじさまもいらっしゃいましたが・・・
まあ、人によって捉え方、感じ方は様々ですね(笑)

墨だけで描かれた2匹の孔雀の繊細な描写に、よく見ると羽の部分にキラッと輝く金泥が効いてて、すごくクール、これぞ日本の美術だなと私にはとても惹かれるものがありました。

残念ながら、その作品、ネット検索しても画像が出てきません(同じタイトルの他の作品はあるのですが)。
図録にはもちろん載っていますが、大きい作品ですし、やはり今回この目で見ることができて良かったと思いました。

みちのく武士が愛した絵画展」の図録とチケット
図録は72ページと薄めですが、私にはちょうど良いです♪

ところで、東北歴史博物館は、大きな水場があって、県指定有形文化財の今野家住宅もあり、自然が楽しめる散策路もあったりして、ちょっとした憩いの場でもあるのですが、博物館の屋上に登る人は以外と少ないようです。

次の写真では建物の右手側、旗のちょうど上部分に登ることができます。


屋上から見た感じ。
何があるというわけではないですが、お天気の日は気持ちがいいです。




屋上から眺めた博物館の水場と、今野家住宅、そしていい感じで紅葉している樹林には散歩道があります。


週末でもわりと静かで穴場な東北歴史博物館、特別展「みちのく 武士が愛した絵画」は来週(2021年12月5日)までです☆


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