インスタ発で異例のベストセラー!アート絵本

やさしい気持ちになれる「ぼく モグラ キツネ 馬」


ここ日本では、先月(2021年3月17日)発売され、ちまたで話題となっている絵本「ぼく モグラ キツネ 馬(飛鳥新社出版)」は、もうご覧になりましたか?

作者はCharlie Mackesyチャーリー・マッケジー)氏、和訳は川村元気かわむらげんき)氏によるもの。

作者のチャーリー・マッケジーさんはイギリスのイラストレーターで、2018年からこの本に出てくる少年と動物たちをインスタグラムにアップしていったところ、それが大人気となり、2019年10月22日に’The Boy, The Mole, The Fox and The Horse‘という一冊の本として出版され、2020年イギリスで最も売れた本となったばかりでなく、アメリカでも販売冊数は100万部を超え、数々のランキングを総なめにし、世界各国でベストセラーとなっている話題のアート絵本です。

この本の前書きでマッケジーさん自身が「この本はだれでも楽しめる。あなたが8歳でも80歳でも。」と述べているように、老若男女、誰もが親しめる内容となっています。

一人の男の子と、ケーキが大好物のモグラ、無口なキツネ、ちょっとした秘密を持つ馬との出会いと冒険の物語を通して、読者は、友情や愛、人生について考えさせられますが、それは、なにか難しいことではなくて、ただとてもやさしい気持ちになれる、そんな一冊です。

ちなみにこちらの作品、「絵本」ではありますが、結構分厚い(B5サイズ、128ページ)です。
でも、やはり絵本ですから、文章はシンプルで、大人であれば、本好きじゃなくとも、あっという間に読めます。

この絵本の素敵な言葉の一部を、以下に抜粋させていただきます。

”おおきくなったら、なにになりたい?”
モグラにきかれたので、ぼくはこたえた。
”やさしくなりたい”

“What do you want to be when you grow up?”
“Kind” said the boy.

”成功するって、どういうことかな?”
ぼくがたずねると、モグラはこたえた。
“そりゃあ、だれかをすきになることだよ”

“What do you think success is?” asked the boy.
“To love” said the mole.

”いちばんの時間のむだって、なんだとおもう?”
ぼくがたずねると、モグラはこたえる。
”じぶんをだれかとくらべることだね”

“What do you think is the biggest waste of time?
“Comparing yourself to others.” said the mole.

”とてもきれいなものを、みのがすな”

“So much beauty we need to look after.”

”やさしさに勝るものはない”馬がいった。
”すべてのうえに、しずかに存在している”

“Nothing beats kindness”, said the horse.
“It sits quietly beyond all things.”

ぼく モグラ キツネ 馬」ならびに‘The Boy, The Mole, The Fox and The Horse’より引用


そしてお次は、イギリスのボイスアーティスト※であるTim Uffindellティム・ウフィンデル)さんによって製作された‘The Boy, The Mole, The Fox and The Horse’の読み聞かせYouTube動画です。

※ボイスアーティスト(voice artist):ボイスオーバータレント(voice over talent)ともいい、ナレーターや声優を生業とする人

絵本なら、子どもから大人まで、英語学習ツールとしても良いですよね。


最後に、下図はインスタグラムへのマッケジーさんによる最近の投稿で、絵本には挿入されていないものです。
ペンで描かれたイラストと味のある文字、素敵ですよね。

少年と動物たちのアナザーストーリーは続いています。。。

自分は自分のままでいい、愛の溢れる世界に感謝して、シンプルに生きていこう、そう思えるとともに、誰かにやさしくしたくなる、そんな気持ちになれるアート作品のご紹介でした。



あなたにとって
”成功する”とは
どういうことですか?





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しあわせを運ぶ珠玉の言葉

穏やかな気持ちになれる「しあわせことばのレシピ」


昨日(2021年3月20日)も、強い地震がありました。
今回は宮城県沖、最大震度5強。
先月の13日に起きた地震よりも弱く短い時間だったことと、繰り返しの教訓により、今回は何も落ちず壊れずで済みました。

とはいえ、やっぱり、嫌ですね・・・
宮城県は、コロナ感染者数が100人を超えたことで、今週17日に県独自の緊急事態宣言を発出されたばかりでもあり、どうして、こう不安なことが続くのだろうと思ってしまいます。
この週末に出かけるはずだった予定もキャンセルしました。

でも、ここ最近、仕事でコン詰めの毎日だったので、少し家で体を休めなさいということかな、と都合よく捉えることに・・・
そこで本日は、こんな時にこそ部屋でゆったりと読みたいオススメの本をご紹介します。

画家・絵本作家・詩人でいらっしゃる葉祥明氏による詩集「しあわせ ことば の レシピ」。
優しげな装丁も良いでしょう?

葉祥明ようしょうめい)さん、とってもあたたかで優しい素敵なイラストを多数描かれています。
現在御歳は74歳で、ご活動経歴も長いので、氏の絵を目にしたことがある方は多いと思います。

1973年に絵本作家としてデビューされた時の絵本「ぼくの ベンチに しろいとり」は、イギリス、フランス、スウェーデンでも発刊され、人気を呼んでいます。
この白い犬ジェイク君はこの時からずっと愛されているキャラクター。カワイイですよね。

ところで、言霊ことだまについて、あなたは考えたことがありますか?
言霊は、言葉に秘められた神秘的な力のことを言います。
言葉を扱う能力というのは、贈り物とでもいうべき、人間に与えられた特別な力。
言葉が人を作るとよく言いますよね。

絵本作りについて『人生のはじまりにいる、5・6才の子どもたちに「世界」は信じられるところだと思えるような、平和で、あたたかい絵本をこころがけてきた』とおっしゃる葉さんによる、幸せで心穏やかな人生を送るためのヒントを書いた「言葉」が注目されるようになりました。

大人の女性向けに製作された「しあわせ ことば の レシピ」ではありますが、こんな時代だからこそ、是非とも男性にも読んでいただきたい一冊です。

こちらの本は、各見開き1ページに、素敵なイラストと共に、美しい日本の一語をテーマに、詩的なヒントが綴られています。
セレクトされている言葉は、あいうえお順に、「あいらしい(adorable)」から「りりしい(high-spirted)」まで25個。
英訳も添えられているので、海外の方へのプレゼントとしても喜ばれます。

今回は、この中から、私のこのHPのタイトルの一語としても使っている「calm」を使われたページを抜粋にて紹介させていただきます。


おだやか

あなたは
いつでも、どこでも
何が起こっても
相手が誰でも
おだやかな態度でいられますか?
おだやかさは社会にとって
今、もっとも必要なものなのです。

安全と安心と
信頼をもたらすおだやかさは
人や世界や人生、
そして自分自身を
信じることから
生まれるのです。


calm
can you always be calm wherever you are,
whatever happens,
and whomever you are with?
calmness is what we need
the most in today’s society.
calmness that can bring peace
and security first brings
from trusting others,
the world, and yourself.


「しあわせ ことば の レシピ」(日本標準出版/葉祥明著)p.46-47より


添えられた言葉もイラストも、どれもやさしくて素敵で、心がホッとする中にも、ハッとさせられることがあり、繰り返し眺めたい本の一つです。



あなたは
言霊を
信じますか?





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慢心は人間の最大の敵

我が心にはマクベスがいないか・・・


ウィリアム・シェイクスピア。本をあまり読まなくとも、知らない人はいないであろう、偉大な文豪。
シェイクスピアの四大悲劇の一つ、「ロミオとジュリエット」であれば、大抵の人があらすじを知っていますね。

少々古くはなりますが、レオナルド・ディカプリオ主演の映画、現代版ロミオとジュリエット」は、本で読むような取っ付きにくさはなく、親しみやすい上、見応えがあり、多くの方が観ていらっしゃると思います。

さて、それでは、こちらはどうでしょう?
同じくシェイクスピアの四大悲劇の一つ「マクベス」。

マクベス」も、数多く翻訳、舞台化、映画化されています。
次の動画は、2015年にイギリスで映画化されたものの予告編です。
この映画は、そういう物語なのでしょうがないのだけど、救われない感漂いますが、映像がとても幻想的で美しいので(残酷な場面もあるけど…)、静かな気持ちになれます。

この予告編の「あなたの心のなかにも、マクベスがいる」というキャッチフレーズが、秀逸だなと思いました。

物語は、国のために戦い英雄と称えられた将軍マクベスが、残念にも野心にかられてしまい、その妻であるマクベス夫人と共に、人を欺き、残虐な殺人を働き、自ら破滅へと向かう、とても暗いお話しです・・・

さて、今回タイトルにした

「慢心は人間の最大の敵」

これは、1949年、日本で一番最初に「マクベス」を翻訳出版された(野上豊一郎訳/岩浪文庫出版)中の一文で、名言として語り継がれているものです。

慢心」とは、先日の投稿でも触れました通り、「おごり高ぶること。また、その心。自慢する気持ち。」のこと。

関連記事:
感情をマネジメントできる人でありたい/負の感情とも向き合いつつ、慢心や虚栄心には負けないように

このセリフにあたる部分は、先ほどご紹介した映画では直接的に取り上げられていなかったのですが、褒め称えられたことからうぬぼれ、欲望に囚われ身を滅ぼしていくマクベスを描かれているところで、慢心に蝕まれるとどうなるか、ということを深く考えさせるものでした。

私の心にはマクベスがいないか。
自分を省みて慢心を戒めることを、忘れないようにしたいです。


あなたの心には
マクベス(慢心)が
いませんか?

大人のための画家と詩人のコラボ絵本

パウル・クレー X 谷川俊太郎


社会人になってからというもの、読書と言えば、ビジネス書や自己啓発系のものが多かったのですが、気がつくと、似たり寄ったりのものも結構あって、もうそろそろ、子どもの頃や学生時代によく読んでいたような、物語や小説、詩集なんかをゆっくりと読みたいなぁという気持ちになってきました。

そこで見つけたのが、美術好きには嬉しい、絵画と詩がコラボレーションした素敵な一冊。

クレーの絵本 」(講談社出版)は、抽象画で有名なパウル・クレーの絵画に、日本の現代詩人を代表する谷川俊太郎の詩が添えられた、とても美しい本です。

パウル・クレー(Paul Klee)は、1879年のスイスで、音楽教師の父と声楽家の母との間に生まれました。4歳で祖母から絵を習い、7歳でバイオリンを始め、小さな頃から芸術の世界にあったクレーの生涯は、絵と音楽と詩にあふれたものだったのだそうです。

そんなクレーからインスピレーションを受けて、谷川俊太郎が詩を綴っています。

表紙にもなっている絵は「黄金の魚/The Goldfish」(1925年制作/ハンブルク美術館収蔵)で、添えられた詩の「どんなよろこびのふかいうみにも ひとつぶのなみだが とけていないということはない」という最後の部分が、心にズシンときます。

どの絵も、詩も、静かな中にも深さと、情緒的な美しさを感じるものばかりで、贅沢な一冊です。
インテリアとしても飾っておけるシンプルな装丁も素敵です。

この本の最後に、谷川氏による解説が載っていますので、一部抜粋させていただきます。
(ちなみに、背景の絵はクレーの「赤い気球/Red Ballon」(1922年/グッゲンハイム美術館)で、この本にも載っています)


魂の住む絵


クレーの絵に現れているものは、私たちがふだん目にしているものとは違う。
たしかにそこには文字や人のかたちや植物らしきものが描かれてはいるが、それを言葉にしようとすると私たちはためらう。
言葉で彼の絵をなぞることは出来ないと私たちは思う。
クレーは言葉よりもっと奥深くをみつめている。
それらは言葉になる以前のイメージ、あるいは言葉によってではなく、イメージによって秩序を与えられた世界である。
そのような世界に住むことが出来るのは肉体ではない、精神でもない、魂だ。

クレーの絵は抽象ではない。
抽象画には精神は住めても魂は住めない。
言葉でなぞることは出来ないのに、クレーの絵は私たちから具体的な言葉を引き出す力をもっている。
若いころから私は彼の絵にうながされて詩を書いてきた。
ちょうどモーツァルトの音楽にうながされてそうしてきたように。
「詩」は言葉のうちにあるよりももっと明瞭に、ある種の音楽、ある種の絵のうちにひそんでいる。
そう私たちに感じさせるものはいったい何か、それは解くことの出来ない謎だ。

(「クレーの絵本」最終頁 谷川俊太郎氏による文の一部)


抽象画はなんだか難しいと思っていた私にも、クレーの絵には引き寄せられてやまないものがあり、今では好きな画家の一人です。
谷川氏が述べているように、クレーの絵は単なる抽象画ではなく、見るものに魂を感じさせるものだからなのだろうと思います。

以下の動画は、パウル・クレーの作品「島/Island」(1932年/アーティゾン美術館)について紹介されているものです。
「クレーの絵本」では取り上げられていない作品ではありますが、クレーの作風についての参考になると思います。
2分ほどで短くまとめられていて、静かで穏やかなナレーションも心地よい、良質な動画です。

BGMは無いのに、なんだか音楽が聞こえてきそうな気がしませんか?
そして、この不思議な感覚の余韻にしばらく浸っていたい、そんな気持ちにさせられます。

穏やかな気持ちになれる芸術との対話、そんなひと時を、普段の生活の中でも大切にしていきたいです。



あなたは
抽象画を
どう感じますか?




クレーの絵本

感情をマネジメントできる人でありたい

負の感情とも向き合いつつ、慢心や虚栄心には負けないように


先日投稿したEQ(心の知能指数/感情能力)について、初めて知ったというお声をいただきましたので、もうちょっとだけ述べさせていただきますね。

前回の記事:
「感じる力」EQ とは/How Do You Feel Now ?

この本の中では、以下のように述べらています。

感情の使い方がうまい(EQが高い)人は、気持ちのオン、オフの切り替えが上手です。

気分転換が得意なので、ストレス対処がうまくできます。

また、物事の捉え方、受け止め方も広くなるので、バランスよく考えることができます。

(「EQ「感じる力」の磨き方」p.85 『メンタルヘルスとEQ』より要約して抜粋)

是非ともそういう人でありたいので、自分自身の感情を受け止め、そしてコントロールする能力を高めたいと思うところではありますが、一言で「感情をコントロールする」というと、非常に強制的というか、常に我慢が伴いそうに感じますよね。
でも、そういうことではなくて、我慢することも、我慢しないことも、必要に応じて感情をマネジメント(管理・利用)することが大切ということです。

そして、「気持ちのオン・オフの切り替えが上手」というと、ポジティブな感情を作り出す能力を向上させる必要性を感じますが、ネガティブな感情=負の感情も、生きるエネルギーとなり、自分自身の成長に不可欠な感情であるということも、覚えておきたいことです。

私の場合の例で言うと、このウェブサイトのはじめにでも述べたように、私の周りには震災や病気、事故、中には自ら、命を落とした人が多くいて、それらの悲しみがあってこそ、私は自分自身の命を大事に生きなければならないという気持ちにさせられています。
また、自分自身が辛い思いをしている分、苦しい境遇の人へ寄り添える気持ちも養えていると感じています。

できることなら負の感情に陥るような出来事は起きてほしくないというのが正直なところですが、程度の差はあれ、ネガティブな出来事が全くないという人生はありえないから、負の感情とも向き合って、乗り越えていく力を養うことが大切ですね。

また、例えば「感情は合理性や効率性を邪魔する」と考える人も多いかと思いますが、否、「合理性や効率性と感情は対立するものではなく、協力し合うもの」と捉えるのが、合理性や効率性を実現する人への近道となるということも頭に入れておきたいです。
そもそも人には感情があり、その感情を使って、感情を使われないようにマネジメントする、そういうことでもあると。

最後にもう一つ、これも日頃、心に留めておくべきだなと思った部分を抜粋させていただきます。

感情は大切なものですが、嬉しくて有頂天になり、舞い上がった経験はありませんか?

感情が高まり(高揚)すぎると、足元が見えなくなり、とても危険な状態になります。これを「慢心」と言います。

実は、給料日の直後に物を失くしたり、落としたり、大切なことを壊していることが多いことをご存知でしょうか。

「給料日は、お金がある、何でも買える、どーんとこい!」というこの感情が、気持ちを大きくさせ、舞い上がらせ、油断を招きます。

舞い上がった感情は、目を曇らせて足元を見えなくします。

事故防止には絶対に許されない感情、それが慢心です。

(「EQ「感じる力」の磨き方」p.165-166『「クヨクヨ気分」で慢心を防ぐ』より要約して抜粋)


辞書によると「慢心」とは、おごり高ぶること。また、その心。自慢する気持ち。
そして慢心の対義語は、虚心謙虚などです。

謙虚はよく使われますね。
控え目で、つつましいこと。へりくだって、素直に相手の意見などを受け入れること。

虚心(きょしん)とは、心に何のこだわりも持たずに、素直であること。
虚心を使った四字熟語でよく使われるのが、虚心坦懐で、心になんのわだかまりもなく、静かに落ち着いたおだやかな心で物事に臨むさまのこと。

ちなみに、虚心の間に「栄」が入ると、虚栄心となります。
虚栄心とは、自分を実質以上に見せようと、見えを張りたがる心のこと。

安らげる幸せな環境を創出していくためにも、感情をうまくマネージして、慢心や虚栄心に負けない、謙虚虚心坦懐な人でいられるようにしたいです。



あなたは
負の感情とも
向き合えていますか?



EQ 「感じる力」の磨き方―自分を変え、人生の質を高める

「感じる力」EQ とは

How Do You Feel Now ?


EQという言葉をご存知ですか?
そして、
How do you feel now?
あなたは自分の今の気持ちと向き合う時間を取っていますか?

私がEQについて知ったのは、以前研究機関に勤めていた際、頭のいい人たちばかりだけど、どこか心が荒(すさ)んでいないか、なんだか人としての心が欠けていないだろうか?といったことを感じ、私自身の心も喪失していきそうな危機感を覚え、その時に手に取った本『EQ 「感じる力」の磨き方』(高山直著作、東洋経済新報社出版)を読んだことがきっかけです。

IQ:Intelligence Quotient <知能指数>については一般的ですね。
人の知能の基準を数値化したもので、簡単に言うと、頭の良さのレベルを表す指標とでも言いましょうか。
対して、
EQ:Emotional Intelligence Quotient <心の知能指数=感情能力>
emotionalは、感情のとか情緒のという意味です。頭の良し悪しというよりも、すなわち感情コントロールができるレベルを表すものです。

EQについては比較的新しい概念のため、定義はまだはっきりしていないということですが、EQ理論の開発は、1980年代にアメリカの心理学者ピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士の発案に基づくと言われています。

感情に関する理論が、論理や数に関する理論と同じくらいに重要である」というのが、EQ理論の考え方です。

感情は自然に生まれ、職場や家庭の至るところ、人生のあらゆる場面にあふれており、感情は情報の源である。
感情は、人生を豊かにすることができるが、妨げとなることもある。
そして、私たちは感情を無視できるが、感情は存在し続ける。
だから、感情を無視するのではなく、感情を上手に管理し、利用することが大切なのだ。
ということなんですね。

EQ 「感じる力」の磨き方』の著者である高山直氏もピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士と研究を共にしたとのことで、EQに関わることとなった時に、彼らEQ理論提唱者たちに会うたびに言われたのが
How do you feel now ?
だったのだそうです。
日常生活で感情を意識し、気持ちを「感じる」ことの大切さを学んでほしくて「今の気持ちは?」と聞かれていたのだろうとのこと。

そういえば、
ご機嫌いかが?とか調子どう?(英語だとHow are you?
とは聞いても、例えば、試合で勝ったとか、賞を受賞した時なんかはよく使いますが、挨拶がわりとして
今の気持ちどう?How do you feel now?
とはそうそう聞きませんよね。

残念なことに、日本人は、流行りや人の気持ちに流されやすいだとか、自分の気持ちにフタをしてしまう人が多いためか、EQレベルも低い(※)と言われています。

※2019年1月に発表された、EQのグローバルネットワーク・シックスセカンズの調査によると、日本のEQスコアは世界最下位、健康水準はメンタルヘルスへのアクセスの低さ、幸福度117か国中54位という背景から、中央値を下回ったとのこと。(参照サイト:日刊工業新聞

日頃から「今の気持ちは?」と自分自身に問いかけ、感情と向き合い、心を鍛える必要があるのかもしれません。

ところで、最近、「エモい」なんて言葉が若者の間で使われますが、これもemotionalから来ていて、感情が高まって強く訴えかける心の動きを表現する言葉とされています。
趣がある、切ない、郷愁を感じるなど、それらも含めた表現で、便利な言葉なので、私も稀に若いフリして使うのですが。

しかし、何でもかんでも「エモ〜い」でまとめてしまい、これだけに頼っていると語彙力が低下するとも言われています。
語彙力が低下するとは、即ち心の豊かさも損なわれていくことに繋がります。
言語を与えられた人間は、言葉で(口に出す出さない関わらず)表現することで心を豊かにすることができる生物だからです。

普段から自分の引き出しに多くの言葉を入れておくようにして、感情表現する時には、なるべく自分で考えて、豊かな表現をするようにしたいですね。


あなたは
感情をマネジメント
できていますか?


EQ 「感じる力」の磨き方―自分を変え、人生の質を高める

多様性を大切にする誰もが生きやすい世界へ

子どもから大人まで10人に1人といわれる発達障害への理解


発達障害』について、考えたことがありますか?
「生きづらさ」を感じている人、その多くが実は『発達障害』の可能性があると言われています。

発達障害は、今や子どもから大人まで10人に1人とされ、自分自身がその可能性もあれば、近隣の人がその可能性もあり、発達障害の当事者はもちろんそうでない人も、互いに付き合い方の難しさを感じているなど、問題は意外と近くに潜んでいたりして、つまりは、発達障害への理解は、全ての人が生きやすい社会へつながるといっても言い過ぎではないということです。

日本において発達障害が認識されるようになったのは、「発達障害者支援法」が2005年に施行されてからのことです。
まだわずか15年ほどですね。

この背景には、昔は単に「活発な子」とか「わんぱくな子」と言われていたような子どもたちが、現代社会の許容範囲が狭くなったことで「問題のある子」ととらえられやすくなったから、という見方もありますし、特に日本は、みんなが同じであることが当たり前で多様性を認める環境の構築を不得意としてきたため、昨今になって、独特の言動・行動特性のある人は周りから受け入れられにくい、または本人が周りとなじめないといった問題が表面化し、かつ、この多様性を認めることのできないこれまでの日本の性格そのものを問題視するようになってきたためという見方もあります。

さて、私は先日、仕事で発達障害に関するセミナーを受ける機会に恵まれました。
セミナーは2部制で、第1部が大学教授の先生による講演、第2部ではご自身が発達障害だという当事者の成人男性によるお話がありました。

演者の先生は、信州大学医学部こどものこころの発達障害医学研究室教授の本田秀夫先生。
TV出演や、出版物も多く、著名なかたです。

こちらは本田先生のご著書の一部ですが、産業カウンセラー・保育士資格を持つミュージシャン手島将彦氏との共著書『なぜアーティストは生きづらいのか? 個性的すぎる才能の活かし方』気になるタイトルですね。

「ミュージシャン」いわゆる「アーティスト」には、強い個性を持つ人、時には変わり者呼ばわりされる人もいます。
特異な個性や才能を持つがゆえに、生きづらさを感じる人々。
この本では、一般の常識を越えているという点で、発達障害を抱える人が潜む可能性の高い音楽業界を例にとって述べられていますが、発達障害と健常者の境界線は曖昧であり、多くの人にその傾向があるということを理解する上での参考になります。


ここ数年、政府をはじめ企業においても、“ダイバーシティdiversity多様性を尊重する環境Diversity and Inclusion個々の違いを受け入れ、認め合い、いかしていくことへの転換”を声高に言われるようになりましたが、こんな時代だからこそ、「みんなと同じである必要はない」ということや、それぞれの「自分の人生は自分で生きてく」という「個を尊重する」こと、新たな社会の実現への可能性が広がる「多様性を育む社会」の構築とはどういったことなのか、一人でも多くの人が意識できるようになることが重要ではないかと思います。

それは、誰もが生きやすい世界人として豊かな生きかたができる世界の創造へと、つながってゆくのではないでしょうか。

そんなことを、今回の発達障害への学びを通して、改めて感じているところです。


あなたにとって
そこは
生きやすい世界ですか?

幸せ指数が高い「与える人」Go-Giver

与えれば与えるほど、その人は多くを得る


あたえる人があたえられる』日本語版ではそうタイトルがつけられた本(海と月社 )。
2008年に米国で出版され、各国でベストセラーとなった『THE GO-GIVER』は、「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ元トップセールスマンのボブ・バーグ&ベテランライターのジョン・デイビッド・マン(山内あゆ子訳)の共著です。

※デール・カーネギー(Dale Breckenridge Carnegie):1888年アメリカのミズーリ州出身の、話し方(スピーチ)に関する研修講師であり作家で、自己啓発業界の偉人と言われる。著作『人を動かす(How to Win Friends and Influence People)』と『道は開ける』(How to Stop Worrying and Start Living)』が今でもベストセラー。

ところで、これとよく比較されるものに『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 』(アダム・グラント/三笠書房)という本もあります。
こちらの方がここ最近も人気で、書店の話題の本のコーナーに並んでいるのを見かけることもあります。
しかしながら結構分厚く、論理的で細かな描写で綴られているので、読書好きさんじゃないとハードルが高いかもしれません。

その点、『あたえる人があたえられる(THE GO-GIVER)』の方は、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 』のちょうど半分くらいで、内容も物語形式になっていますので、多くのかたが楽しめる作りではないかと思います。

ちなみに私も、購入した時はゆっくりじっくり読むつもりでいたのですが、文章が平易で読みやすく、物語がよく出来ていて、先が気になってしまって、結局一晩で読み終えました。

常に自分のことで頭がいっぱいだった主人公のジョーが、出会った初日から自分に感謝を示してくれたビンダーという紳士から、数名のお手本となる人物を紹介してもらいながら学びを得て、変わってゆく物語で、全部で14章で構成されています。
各章のタイトルは以下の通りです。

あたえる人があたえられる
THE GO-GIVER

第1章 野心家の思惑   
第2章 秘訣       
第3章 価値の法則    
第4章 約束を果たす   
第5章 収入の法則    
第6章 とにかくやってみる
第7章 彼女の正体    
第8章 影響力の法則   
第9章 妻の恋文     
第10章 本物の法則    
第11章 ついに謎を解く  
第12章 受容の法則    
第13章 思わぬ電話    
第14章 与える人生の喜び
 


主人公のジョーと読者は、全部で5つの法則を学ぶことになります。

5つの法則

 1. 価値の法則
 あなたの本当の価値は、どれだけ多く、受け取る以上のものを与えるかによって決まる。

 2. 収入の法則
 あなたの収入は、あなたがどれだけ多くの人に、どれだけ奉仕するかによって決まる。

 3. 影響力の法則
 あなたの影響力は、あなたがどれだけ相手の利益を優先するかによって決まる。

 4. 本物の法則
 あなたが人に与えることのできるもっとも価値ある贈り物は、あなた自身である。

 5. 受容の法則
 効果的に与える秘訣は、心を開いて受け取ることにある。


誰だって、「与えられたい」。
でも、いつも「ない」ことを嘆いて「ほしい」とばかり思って生きていても豊かな人生など送れない。
「得る・取る・奪う」ことに躍起になるよりも、「与える」ことに心を尽くせば自ずと人生は豊かになる。

与えることで人に喜ばれれば自分も嬉しく幸せな気分になるし、そればかりか、その利他の心が、やがては他力を得る。
そして、そうやって与えられたものを心を開いて受け取ることで好循環が生まれる。
そんなことを教えてくれる一冊です。


あなたは与えられたい人?
それとも
与えたい人ですか?





青い鳥 クリスマスにもおすすめの絵本

クリスマス・イブを舞台にした不朽の名作 チルチルとミチルの物語


チルチル・ミチル。
誰もが知る響きだとは思いますが、それがなんの話だったか、意外と詳しくは知らない人も多いようですね。

チルチルとミチルは、ベルギーの詩人で劇作家のモーリス・メーテルリンク作「青い鳥」に出てくる主人公兄妹の名前です。

貧しい木こりの子、チルチルとミチルが、魔法使いに頼まれて、クリスマス・イブに、幸せの象徴である「青い鳥」を探しに出かけるお話。
動物や、身の回りのモノをお供におとぎの国を冒険する、結構ハラハラドキドキで、子どもから大人まで興味をそそられる物語ですが、テーマ性がシビア。『幸福とは何か』について考えさせられるとても深い内容です。

人生いかに生きたらいいのか」という探求の哲学を持っていたというメーテルリンク
青い鳥」の主題も『死と生命の意味』で、ノーベル文学賞を受賞し、世界の名作として、映画や舞台化されたり、児童以上向けに文庫本として出されているものもあれば、小さな子ども向けに絵本として出されているものまで、様々なバージョンがあります。

私は、子どもの頃、こんな感じ(下図)の絵本を持っていて、自分と同じ年頃の兄妹が不思議な冒険をするという物語が想像力を掻き立てれ、気に入って、なんども繰り返して読んだことを覚えています。

ただ、クリスマスの時のお話だったということは、大人になって改めてこちらの本を見るまでは全く記憶になく・・・

こちらは、世界文化社出版の1969年刊「世界の名作」という絵本シリーズのもので、文は高田敏子さん、絵はいわさきちひろさんによるものです。

青い鳥」については、以前ご紹介した日野原重明先生のご著書(テンダー・ラブ―それは愛の最高の表現です。)に取り上げられていたことをきっかけに、改めて読んでみたいと思いまして、どれにするか悩んだのですが、いわさきちひろさんの絵が素敵だな〜と感じて購入したものです。

先に示したアニメ風のコンパクトな絵本に比べ、こちらは字数もページ数も多く、いわさきちひろさんによる挿絵が美しく、絵本の中でも、大人も十分に楽しめる内容となっています。

付録として、メーテルリンクについての裏話や、子どもに読み聞かせるためのポイントなどが、解説として掲載されている点も気に入ってます。

日野原先生の本にしても、こちらもそうなのですが、私がお気に入りの本は絶版となってしまっているものが多く、できればこれからも多くの人に触れていただきたいのですが、そうもいかないようなのが残念です・・・
ご興味のあるかたは、古本もしくは図書館で、ご覧くださいませ。

でも、私は持っていないのですが、いわさきちひろさんの絵による「青い鳥(あおいとり)」は、文章は立原えりかさんで、講談社から出されているものもあり、こちらはまだ新品で手に入れることができます。

もし、いわさきちひろさんの絵がお好きであれば、こちらも良いかもしれません。

2020年の締めくくりに、自分へのクリスマスプレゼントとして、本当の幸せについて考える本「青い鳥」を、手に取ってみるのはいかがでしょう・・・?

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あなたの
青い鳥は
どこにいますか?


忠実さと、人間のふれあいを忘れない心を

不安な現代にこそ多くの人に知ってほしいマザー・テレサの言葉


先日、栃木に行って来ました。
過去に勤めていた職場で自ら命を絶ってしまった人がいて、その人のご実家が栃木のため、それから毎年必ず、お焼香をしに訪れるようにしているためです。

私も、兄であり父のような存在だった叔父が、震災で心を病んで命を絶ってしまったこともあって、元職場で亡くなったかたのご両親とは心が通ずるところもあり、悲しいきっかけではあるのですが、同胞のような良い関係を築いています。

このご夫婦の亡くなった息子さんにしろ、私の叔父にしろ、亡くなってから数年の月日は経っていますが、その悲しみは、消えることはありません。

確かに、時間が癒してくれている部分はあります。
「運命ということなのかもしれない、起きてしまったことは仕方がないし、残された私はその死を無駄にしないような生き方をして行こう」と、嘆いてばかりいられないことを、私たちは悟ることができています。

しかしやはり、「なぜ死んでしまったの、あなたが突然いなくなってしまったことはあまりにも悲しすぎる」という気持ちは、ずっと残っています。
この気持ちが消えることはないでしょう。
平常時は考えないようにしていても、ふと考え始めれば、涙は勝手に溢れてきます。

今、コロナの問題によって、世界で自殺者が急増しているといいます。
特に、この日本ではその数が多く、コロナの感染によって招かれる死亡者数以上であることが、海外からも驚かれているほどとのことですね。
そもそもとして日本は、裕福で平和な国と言われながらも、メンタルヘルスの大きな問題を抱えていることが、この悲しい現実に繋がっているという見方もあります。

自分の心に抱える苦悩を人に言えない重圧な環境、そして、そんな本来であれば違和感のある環境を、当たり前と感じてしまっている人々・・・

このような時代だからこそ、自分たちの感覚がおかしくないか、人としての感情とはどういったものであるかを、思い直す必要があるのではないかと感じています。

そんな中で、一人でも多くのかたに今一度触れてほしいと思うのが、マザー・テレサの言葉です。

マザー・テレサを知らない人の方が少ないでしょうけれども、改まって触れたことがあるという人はあまりいないのではと思いますので、ここで少しご紹介したいと思います。

人間のほほえみ、人間のふれあいを

忘れた人がいます。


これはとても大きな貧困です。


先に述べた日本の抱える「メンタルヘルスの問題」というのは、マザー・テレサの言葉を借りて言えば、「心の貧しさ」ではないでしょうか。

心からの楽しさや嬉しい気持ち、幸せな気持ち、感謝の気持ちで笑顔になれているか、うわべだけでない本当の心の触れ合いを持てているか。

一人ひとりが心から笑える日々を送り、損得なしで人間関係を育くんでいくことで、本当の豊かな社会に繋がっていくのではないかと思います。

神が私に望んでいらっしゃるのは、
事業を成功させることではなく、
忠実に生きることなのです。

神と相対して生きているとき、
大切なのは結果ではなく、
忠実さなのです


小さな事に忠実でありなさい。

小さな事の中に

あなたの強さが宿るのですから


ここでマザーの言う『忠実でいる』ってどういうことでしょう?
私は、正直に生きるとか、自分の信念をブレさせないこと、等身大の自分を大切にする、心を込めて物事に取り組むとか、そういうことかなと思っています。

小さなことにも忠実に、そして人としてのあたたかい感情を失わないように生きていきたいです。

なお、マザー・テレサに関しては、報道写真家の沖守弘氏の著作「マザー・テレサ あふれる愛(講談社青い鳥文庫)」について述べた記事もありますので、よろしければ、こちらも併せてご覧いただけましたら幸いです。

愛の人 マザー・テレサ その1/マザー・テレサを取材し続けた沖守弘氏
愛の人 マザー・テレサ その2/マザー・テレサを取り巻く人々

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あなたは
日々に違和感を
感じていませんか?