巨匠スピルバーグによる映画「ウエスト・サイド・ストーリー」

そして私が映画パンフレットを買う理由


今年(2022年)公開の映画の中で特に話題となっている一つ、スティーブン・スピルバーグ監督による「ウエスト・サイド・ストーリー(原題:West Side Story)」を観ました。

元祖の「ウエスト・サイド物語」は、文豪シェイクスピアによる「ロミオとジュリエット」に着想を得たブロードウェイミュージカルとして1957年に初演され、1961年にロバート・ワイズとジェローム・ロビンズ監督によって映画化されたもの。
私もまだ生まれていませんでしたが、日本も含め数々の劇団によって幾度も演じられている『これぞミュージカル!』という名作ですから、このタイトルを聞いたことがない人は少ないのではないかと思います。

そんなミュージカルの代表作を映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグがリメイク!ということで、私も是非観たいと思っていました。


時代背景も物語も、原作に忠実に制作された今作ですが、巨匠スピルバーグによる「ウェスト・サイド・ストリー」は、やはり見応えがありました。

まず、いかにも、SF名誉の殿堂入りも果たしているスピルバーグならではなカメラワークによるオープニングに始まり、1950年代のニューヨークを見事に再現した衣装やセット、抜擢されたキャスト陣による素晴らしい歌とダンス、計算され尽くされた演出によって、2時間半を超える映画でありながらもそんな長さを感じません。
光と影のコントラストを強調したエンドロール序盤の映像もとても素敵で、最後の最後まで見飽きませんでした。

この王道の愛の物語も良いのだけど、といっても悲劇だし(私はハッピーエンドの方が好きなので)、もしかしたら、オープニングとエンドロールが、個人的には特に好きかもと思えるくらい、アーティスティック感覚が刺激されて、強烈に印象に残っています。(予告編動画にはないので、気になる方は完全版を是非ご覧ください)

映画「ウエスト・サイド・ストーリー」のチラシ
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)


ところで、スティーブン・スピルバーグといえば、映画好き関わらず誰もが知る名映画監督、多くの名作を生み出していますが、一般的に知られているのは、「E.T.」「インディー・ジョーンズ」「ジュラシックパーク」等、最近なら「レディ・プレイヤー1」といったところで、VFX(ビジュアルエフェクツ/視覚効果技術)を世に知らしめた監督の一人ですが、そうなる以前に、若かりしスピルバーグの名が世に知られるようになったきっかけの映画をあなたはご存知でしょうか・・・?

それは、無名だった頃のスピルバーグが演出し、1971年にアメリカで公開された「激突!(原題: Duel)」という作品です。

この映画は、カリフォルニアのハイウェイを車で移動中の主人公が、一台のトレーラーに執拗に追いかけられるといういたってシンプルなストーリーなのですが、かつて誰も観たことがないそのハラハラドキドキの展開が視聴者の目を離さないと話題となり、それもスピルバーグ監督演出の素晴らしさによるものと賞賛を浴び、一躍有名になった作品です。

このことを、私は亡き父に教えてもらいました。
私が12・3歳だった頃、ちょうど「激突!」がTV放映されるということで、父が一緒に観ようと勧めてくれた時の話です。
放映直前に父が「これこれ!」とウキウキと見せてくれたのは、「激突!」が1973年に日本で映画公開された時のパンフレット。
当時、前知識もなくなんとなくこの映画を観に行ったそうなのですが、多くの人がそうだったように父も衝撃を受け、スピルバーグファンになったとのこと。

映画好きだった父は、観た映画のパンフレットを必ず購入する人だったので、家にはそれまで父が買いためた映画のパンフレットがたくさんありましたが、私が父と一緒にこの映画を見た時はすでにスピルバーグは有名な監督だったわけで、ゆえに父が購入したこのパンフレットってプレミア感あるのねと、子どもながらに感心したことを覚えています。
もちろん、私自身も映画「激突!」を食い入るように観て、父の話に納得しました。
ちなみに、1973年は、父が母と結婚する直前で、父の独身時代最後に観た映画だとそんな思い出話もあり(笑)。


それが記憶にあったので、私も大人になって自分で映画館へ足を運ぶようになってからは、父と同じようにパンフレットを買うようになりました。
なので、当ブログで映画を取り上げた際には、パンフレットもチラリと紹介させていただいてますが、映画を観た後にパンフレットを読んで、その制作秘話等を知るのも映画を更に楽しむ醍醐味と感じ、私の趣味の一つとなっているわけなのです。
(お父さん、ありがとう)

映画パンフレットの値段は安くて600円、高くても1,500円前後で、相場として800円くらいですし、私は前述した通り、父同様に、映画を観たらパンフレットも購入するが慣例となっているので、特に値段は確認せず購入します。

さて今回のスティーブン・スピルバーグによる「ウェスト・サイド・ストリー」も当然のごとくパンフレットも購入。
したのですが、まず「2,970円です」と値段を言われ、「たか!CD並みじゃん!!」と心で呟きつつお支払いを済ませ、続いて冊子を目の前に出され、思わず「でか!」と声に出してしまいました。

それは、ブックケースに入った、完全に立派な1冊の本でした。
後々ネットで確認したら、”今作の公式劇場パンフレットに関しては、スペシャルメイキングブックとしての発行のみ”との記載あり。なるほど、そうだったのね。

映画「ウェスト・サイド・ストリー」のパンフレット(スペシャルメイキングブック)のサイズ感がお分かりいただけるように動画に収めてみました。


私の映画パンフレット購入歴上、最も高価でゴージャスなお品。
そんなこんなあり、色々と感慨深い映画についての、簡単な感想でした☆

ウエスト・サイド・ストーリー公式WEBサイト


あなたは
スピルバーグ監督といえば
どの映画がお好きですか?

どちらもオススメ!フランスを舞台にした映画2本

フランス・スイス旅行実現への想いに拍車もかかる


ここ数日、立て続けに、フランスが舞台の映画を2本観ました。
ただし、その二つ、どちらもフランスが舞台とはいえ、それぞれ全く趣が異なります。
結論からいうと、私にとってはどちらも面白くて、観てとても良かったですが、前者はアート好きさん向け、後者はサスペンス好きさん向けという感じ。
映画全般が好きな人にはとにかくどちらもオススメです。

まずは、「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun)」をサクッとご紹介しますね。

映画「フレンチ・ディスパッチ」のチラシ(表裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

こちらは、フランスが舞台、とは言っても、架空の街です。
また、物語は、「フレンチ・ディスパッチ」誌(これもまた架空の雑誌)を編集するフランス在住のアメリカ人記者が中心に織りなすので、言語はほぼ英語でほんの一部がフランス語。
フランス語には苦手意識のある私にも観やすい映画でした。

でも、フランスの映画や文学、文化が好きという鬼才ウェス・アンダーソン監督(米国人)の記念すべき10作品目となる「フレンチ・ディスパッチ」は、まさにフランス的アートな映画といった感じでした。
ウェス・アンダーソンの集大成的作品、シュールな世界が大爆発。。。
というわけで、好みはあるかと思います。好きな人は好きでも、一方で、何がいいのかわからない、という人もいるかもしれません。

オムニバス形式で4つのストーリーが展開されるのですが、それぞれがある程度は時代背景など史実に基づくものの、それぞれの記者が語る物語には直接的な関連性はほとんどありません。

チラシのキャッチコピーに「世界が待っていた、映画を観る喜びと興奮のすべてがここに!」とあるように、そこに意味を見出すというよりも、アートな描写をただ楽しみ、現実と非現実の間の感覚を味わって、映画ならではの醍醐味を感じる、そんな作品でしょうか。

私はウェス・アンダーソン監督の独特の世界観については、正直時々はよくわからない…と感じてしまうこともありつつも、アーティスックな感覚が呼び起こされて面白いので、ウェス・アンダーソン監督による映画は3本のブルーレイを持っています。その辺は、また後日改めて取り上げさせていただきたいと思っています。

フレンチ・ディスパッチ」公式サイト:https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch.html

さてお次、こちらは完全にフランス映画「ブラックボックス:音声分析捜査」について。
原題は「Boite noire」フランス語。英語に訳して「Black Box」。
「ブラックボックス」とは、墜落した事故機のフライトレコーダーの通称です。

映画「ブラックボックス」のチラシ(表裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

チラシにある「音だけで謎を解け!真実を聞き逃すな!!
まさにこの通り、音声分析官である主人公が自分の耳と経験と勘そして信念を頼りに、飛行機墜落事故の真相を突き詰めるという、今までにはありそうでなかったストーリー。

私にとっては久々に観るサスペンス映画で、「音声」を切り口にしたストーリーが興味深いと思い、気になっていました。

テーマが音声分析による捜査なんて初めてだし、映画だからこそ、その迫力の映像と音で観客もその物語の中に没入できて、新鮮な感覚を味わえます。

最終的に事件の解明はするのだけど、単なるハッピーエンドで終わらないところがフランス的だなと感じました。
でも、これ、ちょっとでも気になってるって方には絶対見た方がいいですよって言える作品です。
時々ちょっと血圧が高くなるような展開、期待を裏切らないから、是非ご覧いただきたい!と思うので、ここではあえて多くを語らないようにしておきます。
なお、ここ仙台ではフォーラムで上映中ですが、2月10日まで。見逃さないように!
(追記:じわじわ人気出てきてる故、上映期間が伸びたようです。2月17日まで!)
フォーラム仙台の WEBサイト

ブラックボックス」公式サイト:https://bb-movie.jp/

同じフランスを舞台にした映画でも、趣が全く違う感が漂うパンフレット(笑)

最後に、映画の話ではなく、個人的な話ですが、先にも述べましたが、フランス語には苦手意識がある私。
また、私の偏見かもしれないけれど、なんというかドロドロ感があったり、ダーク寄りでシュールで難解気味な独特のフランス的世界観にも足踏みする部分もあり、いつもは後回ししがちなフランスの映画。
なのですが、今年こそは、フランスのモルヴァン地方自然公園でB&Bを営む友人に会うことも兼ねてフランス(https://calm-smile-chain.com/la-vieille-forge/)に行くのだ!という思いもあり、このタイミングでフランスが舞台の映画に興味がそそられるのはやはり縁だろうと勝手に解釈して観てきましたが、フランス映画を見た後にありがちなどんより感(偏見??笑)もなくどちらも面白かったので大満足です。

特に、「ブラックボックス」は、現代の空港業界で実在しうる問題提起的部分もあり、そういう意味でもリアルに少し怖い部分もあるのですが、スイス上空を飛ぶ飛行機の映像で物語が始まり、フランスの空港を舞台に繰り広げられるので、飛行機好き(乗っているのが)、旅行好きな私には、計画中のフランス・スイス旅行実現願望がますます高まりました。

コロナの問題もきっとクリアしてフランス・スイス旅行も叶うだろうという気もしてきて、ワクワク感倍増。
映画って、観て楽しいだけじゃなくて、心にも影響してくるツールですよね。ありがたいです。感謝!


あなたは
コロナが落ち着いたら
どこに行きますか?

2022年もアートを軸に

アートのある暮らしを楽しむという抱負


新たな年2022年も、始まってから早くも既に10日が過ぎようとしています。
つくづく、時間は何より貴重だと感じます・・・

オミクロン株に続いてまた新たな変異株も認められたとかでコロナ禍は相変わらずの状況、限られた行動範囲と有限な時間の中にいるからこそ、自分にとってプライオリティーの高いもの、それを認知しているかしていないかで、人生の質って変わってくるのだろうなと思います。

新年も年明けあっという間で仕事が始まったので、この週末に、まずは、2022年に自分の軸にするものを改めて見直してみました。
とはいえ、自分にとっての軸なので、昨年からそう簡単に変わってもちょっと問題(笑)基本一緒です。

でも、設定した目標などは、文字に起こしたり可視化して、自分の中に落としこむことそれが大切かなと思います。
さらにそれを周りにも宣言するとモチベーションが高まります。

というわけで、この週末、SNS不得意ながらも細々と続けているインスタグラムに今年の抱負なるものをアップしたのですが、私同様にSNSに消極的な方もまだまだいらっしゃるでしょうし、私自身の再確認用としても、今回はインスタグラムからシェアする形でブログにまとめてみようと思います。

想いを共にしていただける方がいたら嬉しいです^ ^

以上、こんな感じでまとめてみました。

最後に、「目標設定」とはいえ、ガツガツしすぎないのが何より大切だと思っています。
頑張りすぎると、人に影響されやすくなるし、自分にとっての真実を見失いかける。
完璧な人なんていない。できないこと、叶わないことだってあるのが人間だもの、時には手放すことも大事。
自分に正直に、かつニュートラルな自分でいて、何事にもフレキシブルに、心穏やかに。
2022年も大好きなアートを軸に、与えられた使命と向き合いながら、日々を大切に過ごしていきたいと思います。



今年、あなたが
大切にしたいものは
何ですか?

2022年映画の見初めは「マトリックス レザレクションズ」!

復活と成熟した愛のストーリー、新年の幕開けで見て正解❤︎


無事2022年を迎えられたことに、心より感謝いたします。
皆さま新年、いかがお過ごしでしょうか。
私は、初売りと帰省、Uターンラッシュで人が大勢の仙台駅前は少々苦痛でしたが、この年末年始休暇中に絶対に観たい!!と思っていた映画「マトリックス レザレクションズTHE MATRIX RESURRECTIONS)」を観てきました。

まず、結論から述べますと、VFX(Visual Effects/視覚効果)もアクションも脚本も、衣装、美術、どれをとっても素晴らしい。これまでのマトリックス3部作からのさらなる進化。3部作+アニメ全てのDVDを持っているけれど、これも早く欲しい!!繰り返し観たい!!私にはそう思える作品でした。
ただし、シリーズ化される映画には必ず賛否両論ありますし、特にマトリックスシリーズを観ていない人がいきなりこれを観ても面白さはそれほど感じないかもしれません。

映画「マトリックス レザレクションズ」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

マトリックスMATRIX)の元々の意味は、 一般には「数学の行列」のことで、元来は「生み出すもの」を意味し「母体・基盤」を指します。
そして、この映画でのマトリックスとは、「マシンが支配する仮想世界」のこと。

マトリックス」第1作目が日本で公開された1999年といえば、マイクロソフト社によってWindows NT 4.0の後継として開発されたWindows2000がリリースされた年で「2000年問題」も話題だった時代、まだ社会人になってまもない私でしたが、当時、この先IT(Information Technology/情報技術)への理解が絶対重要になると感じていた私には、「マトリックス」のテーマ性にかなり惹かれました。

羅列した緑の2進数が流れ落ちる映像によって始まるオープニングは、映画の中だけの話でなく、まさにIT時代の幕開けを象徴させるもので、インターネットが普及してきた当時、電話回線を使って現実世界と仮想世界を行き来するクールなキャラクター達とストーリーの設定、弾丸をよけたり、壁をかけるアクションというこれまで見たこのない映像に衝撃を与えられました。

そして、その第1作目から最も重要になっている「」というテーマ。

「マトリックス」第1作目で、ヒロインであるトリニティが、救世主であるとともに自分の運命の人であると信じ、主人公ネオを見出し、クライマックスで命途絶えたかと思われたネオを、接吻によって蘇らせたあの美しく感動的なシーン、お姫様ストーリーでは王子様から口づけするのが定番ですが、その逆パターンもまた新鮮で、私も愛する人のために強い女性でありたい、そう思わせられました。

しかしながら、3作目で強い絆で結ばれたネオとトリニティが、自分たちの命と引き換えに人類を救って完結し、単なるハッピーエンドで終わらないというなんとも切ない感動を味わいました。
マトリックス大好きだった私には、ヒーローとヒロインが死んでしまうなんて残念でならず、本当にこれでおしまいなのか、もう今度こそ復活してくれないのか、と思ったものです。そう考えた人はきっと私だけじゃないはず・・・

そしたらなんと昨年、20年もの時を経て復活、世界に先駆け日本で2021年12月公開!と、SNSでの告知で知った時、嬉しくて何度見したことでしょう。
繰り返しになりますが、タイトルは「マトリックス レザレクションズ」。
レザレクションRESURRECTION)は、復活という意味で、今回の映画タイトルもそのままの意味です。

映画「マトリックス レザレクションズ」のチラシ(裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

しかしながら、期待しつつも、1作目から20年以上の時を経て、主役を務めるキアヌ・リーブス(1964年生まれ)とキャリー=アン・モス(1967年生まれ)、大丈夫なんだろうかという不安も正直あったのです・・・
が、杞憂でした!^ ^
むしろ、成熟した大人の魂で繋がれた愛がしっかりと表現されて、しかも、渋さを増した二人のアクションもカッコよく、私もたくさん勇気と希望をもらうことができました。

脚本が素晴らしく、詳しくはネタバレになるので書きませんが、ドロドロの不倫や略奪愛には私も肯定的ではないけれど、この映画の場合、ヒロインが結ばれるべく人以外と結婚し子供がいるのはマトリックスという仮の世界でのことで、そこからヒーローが自分の元へ引き戻すという、素敵なシナリオ。
ネオの愛によって真実の愛に目覚めさせられたトリニティの逞しさが今回もキーポイントになって、感動を際立たせています。

“Love is the genesis of everything.”  「すべては愛から始まる。」

これは、エンドロールで示される、監督のラナ・ウォシャウスキーによるメッセージ。
両親と友人の死を経験し、愛の大切さを身をもって感じたからこそ生み出されたのが、単なるVFXアクション超大作に終わらない「マトリックス レザレクションズ」という愛のストーリーなのです。

“Free your mind.” 「魂を解き放つんだ。」

そして、これは、第1作目でネオの師となるモーフィアスが言う言葉で、これもマトリックスで大切なテーマ。
様々なことが便利になり、人と人も簡単に繋がることができるようになった、テクノロジーの世界で生きるからこそ、人類が忘れてはならないものを信じ、とらわれない心を持つことで、本来の魂を覚醒させよとの、現代を生きる私たちへのメッセージとも感じます。

この映画の中で、目覚める前の主人公が「自分のしてきたことに意味があると思えない」とネガティブな発言をする場面がありますが、そうやって苦悩しながらも生きる意味を見出せた時、人は豊かな人生を歩めるのだと思います。

過去と現在、仮想世界と現実世界、システマチックで感情のないマシンと時に葛藤も抱える情愛に溢れる人間、そのコントラストの中で描かれる物語が刺激的でありながらも心に深く染み入りました。

なお、ポストクレジットもあるので、是非、エンドロールも最後までご覧くださいね。

最後に、パンフレットについて。
通常盤と特別版が販売されていて、特別版は通常盤にプラスアルファされている感じなのかなーと思いまず特別版を購入したのですが、中を確認した後に、結局、通常盤も購入、実際中身はだいぶ異なっていて、特別版はあくまでも別冊という感じでした。
マトリックス好きとしては、両方買って正解です♪

左が特別版で1,800円、右が通常盤で880円(これが私自身への新年初の買い物!笑)

真実の愛で繋がれた運命の恋人たちが復活して人類を平和へと導く物語、私にとっては新年の幕開けには相応しい映画、観ることができて本当に良かった。
私の現実世界では、もう明日から仕事が始まるけれど、それも大事な使命、この充実のひとときに感謝して、励んで行こう、そんな豊かな気持ちになることができました。

感性を刺激するとともに、人々の感情に訴える映画という素晴らしい芸術作品、今年もたくさん触れていきたいと思います。


あなたにとっての
今年初めての感動は
なんですか?

大好きなアートで締めくくる2021年

より感性を高め心を豊かにしていく2022年へ向けて


2021年もいよいよ数時間。
皆さま、有意義な年末をお過越しでしょうか。

私は1月3日までの束の間の連休。もっと休みたい!時間が欲しい!!というわがままな気持ちもありますが、穏やかで幸せな時を過ごせていることに満足しています。

昨日(2021年12月30日)は、数ヶ月ぶりに会った友人と、今年最後の少しだけ贅沢なランチを、厳選された仙台牛の美味しさを味わうことができる「炭火焼肉 明月苑 上杉店」にて。


こちら上杉店はこの日12月30日で営業を終了し、2022年2月上旬に一番町に移転オープンされるとのことで、おそらくその開店時は混み合うことでしょう。最終日にゆったりと訪れることができ、ラッキーでした。

お腹が満たされた後は、友人と共に我が家にて、音楽と美術を楽しむ時間を持ちました。

一緒に過ごしたのは、私と同様に幼少期からピアノを習っていた友達。
彼女は、現在はピアノを持っておらず、自宅に所有しているのはエレクトーン。
そんなわけで、我が家のピアノを弾けることを楽しみにやって来てくれました。

私が所有しているのはヤマハのクラビノーバ。電子ピアノですが、鍵盤には木が使われており、タッチはアコースティックピアノ同等です。
でも、エレクトーンに似た機能も付いているものなので、エレクトーンもやっている友達はワクワクな様子。

いざ、鍵盤に触れ、久々にピアノを弾いてみた彼女は、「重い!!」と叫ぶ。
わかる・・・
ピアノってこんなに重かった?こんなに疲れるものだった??
その気持ち。

そして、「全然弾けない!!」
わかる・・・
長年やってたんだしブランクがあっても体が覚えてるだろうと甘くみていたら、弾けない自分に悲しくなる現実(泣笑)。
ピアノを弾ける人ってすごい。尊敬します!(過去の自分も含め・・・苦笑)

でも、ピアノは弾けないなりにも好きなら楽しいものなので、しばらくエンジョイしていただきました。
その間、私はせっせとオイルパステル磨き。

その後、ティータイムにして、しばし音楽話をしたのちには、オイルパステルで臨床美術セッション。

本日、楽しんでいただいたのは、さつまいもの量感画。

臨床美術ではお馴染みのオイルパステル ですが、このプログラムは黒い用紙に描くのが面白いところです。
また、描いた絵を切り出すのもポイントで、カットすることで印象がよりリアルになり、感動を得ることができます。

友達は、きっと焼いたらとっても甘いであろうさつまいもに描き上げ、落ち葉が舞い散っている中に納めるように可愛らしく仕立てました。

次は、今回私が製作したもの。

掘り出されたさつまいもさんが、今にも焚き火の中に投げ込まれる風・・・(笑)

友達は臨床美術経験まだ2回目ですが、臨床美術士である私には、基本的なものであるこの量感画のプログラム。
以前もブログで取り上げたことがあるので、ご興味ある方はこちらもご覧くださいませ。

五感で秋の味覚さつまいもを描く/臨床美術で創作に没頭する時間を持ってリフレッシュ

美味しいものを食べて、音楽に美術にとアートな時間をまったりと過ごし、満たされる心身。
しかも、友達は来年に行けるオーケストラのコンサートチケットという嬉しいプレゼントまで用意していてくれて、また今から楽しみなことが増え、とっても幸せです。本当にありがとう❤︎

そして、本日はといえば、ノンフィクション映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」を観てきました。

映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

原題は「The Savior For Sale」、直訳したら「売るための救世主」。
このタイトルに、あなたは何を思いますか・・・?

見失われていて再び世に現れた傑作、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたとされるサルバトールムンディ(Salvator Mundi 世界の救世主)は、21世紀最大の発見とも言われていますが、ダ・ヴィンチが描いたという確固たるエビデンスがなく、様々な憶測が飛び交う中、4億5030万ドル(510億円!!)という史上最大の金額で落札された絵画で、この数年のアート界の話題として最も騒がれたスキャンダルの実態に迫る映画です。

映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」のチラシ(裏)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

私の感想を簡単にまとめると、アートの裏にある欲望、アートファンとしてはちょっと悲しくもなる現実だけど、ドラマとしてみればスリリングで面白い。でも正直、私はこんな現実の世界になど関わりたくない。アートはヒエラルキー関係なく、誰もが楽しめるものであってほしい・・・そんなことを思いました。

詳しく述べたいところですが、大晦日の本日も残りわずかなので、省かせていただきます。
ご興味のある方は、チラシと予告編を、そして是非、劇場へ足を運んでご覧ください。
(ここ仙台ではフォーラムで上映中→ https://forum-movie.net/sendai/

ちなみに、想像していた以上に観客がいらして(満席に近かった)、アートへの関心がある方ってやっぱり結構いるんだな、これからの時代、ますます必要とされていくんだろうなと感じると共に、お金とか名誉とかじゃなくて、純粋に心と感性を豊かにするためにアートを楽しむ人が増えてくれたらいいなと願わずにいられませんでした。

今年も1年、コロナ禍という少々不自由な日々が継続する中ではありますが、様々なことが制限される環境で生かされたおかげで、自然と自分にとって価値の高いものを選択して生活していたように思います。

限られた中で、私が最も費やしたのはやはり大好きなアートに関するものでした。
それは自分にとって心地いい空間に身をおけているということに他なりません。

来年は、大切な時を過ごすことができた今の住まいも離れ、新たな居住地を確保し、アートスペースも作る目標を実現させます。
2022年もますますクリエイティビティを高め、仕事もプライベートも楽しくて充実したものにしていこうと思います。

こんな風に思えるのも、2021年も、与えられた命があって、幸せに過ごせたおかげ。
大切なご縁で繋がれた皆さまをはじめとした万物に感謝します。本当にありがとうございました。

来たる2022年が、皆さまにとって、そして私自身にとっても幸福な一年となりますように。


あなたが
今年最も感謝したいのは
なんですか?

日本の公害汚染を伝えた写真家ユージン・スミスの遺志を継ぐ映画

史実に基づく映画「MINAMATA ーミナマター」から考える生命


科学が発達した現代、私たちは生きるためにその研究や開発からたくさんの恩恵を受けることができています。
しかし人類が押し進める発展によって時に起こる公害汚染という問題。

日本で記憶に新しいのは、ここ宮城県の隣で発生した「福島第一原発事故」がありますね。
これは2011年の東北地方太平洋沖地震による原子力事故で、10年を過ぎてもなお問題は解決していないことは、日本人なら誰もが知っている通り。

しかし、日本で起きた公害汚染といえば、今からさらに遡ること65年、熊本県で発生し、1956年に公式認定された水俣病については、どれだけの人が理解をしているのでしょうね。

私はと言えば、水俣病と公害汚染については、小学校での社会科の授業を通して知った世代です。
日本の四大公害病として他に、富山のイタイイタイ病、三重の四日市ぜんそく、新潟の第二水俣病、テストに出ましたよね。

水俣病は、工場から排出された有機水銀によって体が侵され、中枢神経を中心とする神経系が障がいを受け中毒性疾患となってしまった人が大勢いる公害病で、私は子どもながらに、何となく戦争と同じような怖さを感じ、この時代の熊本の住民に生まれなくて良かったという感覚を持ったことを記憶していますが、その程度で、自国のことでも、訪れたこともない所の自分には関係のない問題といった感じで、それほど考えたことはありませんでした。

映画「MINAMATA ーミナマター」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

そんな私が、伝説の写真家とも言われるユージン・スミスが追い世界に伝えた水俣病の真実を、ジョニー・デップ主演によって映画化されたということで話題の「MINAMATA ーミナマター」を観てきました。
(私はフォーラム仙台で観ましたが、2021年9月26日現在、宮城県内では数カ所で上映中です)

映画は、ジョニー・デップ演じるユージン・スミスが、自身が撮影した写真を自宅の暗室で現像作業をしているところから始まります。
BGMに流れるロックな音楽と赤みを帯びた暗室で作業をするその姿はとてもクールで、写真が趣味の一つである私はその出だしでかなり引き込まれました。

しかし、そのかっこいいオープニングも束の間、重くて深刻な物語へと変わっていきます。

映画の中盤、公害汚染を引き起こした企業であるチッソ社の社長が、真実を知らされてはならないと、ユージンを丸め込むために「我々が行なっているのは人類のため、犠牲になるのは漁業なんかを営む少しの人達だけ」といった発言をする場面があったのですが、それには映画鑑賞者としても憤りを感じ、これが映画の中でのセリフとは言え、現実にもあんな被害を起こし、責任逃れをしてきた企業と国はやっぱりおかしいよと改めて思いました。

この映画は、あくまでも”史実に基づく物語”であり、フィクションですが、実際に当時撮影された写真や映像も挿入されており、一層胸が締め付けられる思いがしました。

映画「MINAMATA ーミナマター」のチラシ(裏)

映画にも登場するもう一人の実在の人物でもあるユージンの元妻アイリーン・美緒子・スミスさんが
”ユージンは、決して諦めず、何があっても真実と向き合う人でした。何より大切にしていたことは、被写体と写真を受け止める側、両者への責任でした。
と述べています(映画「MINAMATA ーミナマター」の公式サイトより)。

この映画でも、ユージン・スミスは、酒浸りで自分勝手、複雑な性格を持ちながらも、人との繋がりを大切にし、真実を伝えるために命をも賭けた人であったことが描かれています。

そして、こちらはこの映画のキャッチフレーズ。

” 一枚の写真が世界を呼び覚ます ”

動画が主流となった現代、TVは興味ない私でも、映画は大好きだし、インターネットにアップされた動画も観ますし、たまに自分で動画撮影することもありますが、動画よりも一瞬を切り取る写真からの方が、ずっと強いメッセージを受けると感じることがあります。
一瞬のために渾身が込められた写真にはやはり見るものを捉える力があり、人は心を動かされることがあります。

ユージン・スミスは、世界の人に真実を伝えたいと、時には重症を負いながらも写真を取り続け、報道写真家として壮絶な人生を送り、その生涯は59歳で幕を閉じてしまいますが、彼の写真と生き方は、こうして今も私たちに訴えかけています。

人としての心や生きるものの命を奪ってまでしてなされる科学と経済の発展が人類が目指すゴールなのか、本当の意味での人としての豊かさとは何なのか、生かされている私たちには忘れてはならないことがあるのではないかと深く考えさせられる映画でした。

映画「MINAMATA ーミナマター」のパンフレット

なお、この映画のエンドロールでは、ユージン・スミス氏には直接関係ありませんが、写真とともに世界で起こった数々の公害汚染事件が紹介されます。
普段はエンドロールは見ずに席を立つ人も、是非最後までご覧になって、私たちが生かされている美しく大切な地球の環境について、そして生きとし生けるものの命について、考えてみる時間にしてみてはいかがでしょうか・・・


あなたは、加速される
科学と経済の発展について
どう思いますか?
公害汚染

アートな一級品!映画「クルエラ」

ファッショナブルでスタイリッシュな新しいディズニー映画


映画ネタが続いてしまいますが、今回も観てすごく良かった!!
心からそう思えた映画ですので、書かせていただきます。

映画「クルエラ」チラシ(表)
画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます

本日お勧めさせていただくのは、映画「クルエラCruella)」。
伝統を踏襲しながらも常に新境地を開拓し続けているディズニー映画からの作品で、観客はまた新しい世界を体験することができる、まさにアートな一級品とも言えるのではないかと思える映画です。

映画「クルエラ」チラシ(裏)

さて、あなたは、沢山のダルメシアンの子犬たちが活躍するアニメ映画101匹わんちゃん」を覚えていらっしゃいますか?

1961年に公開されたディズニー映画「101匹わんちゃん」は、アニメ映画の古典的名作とも言われている作品ですから、多くの人がご存知ですよね。

この「101匹わんちゃん」の悪役として登場したクルエラを主人公として、現代の新しい解釈を交えて実写映画化されたのが、今(2021年7月23日現在)公開されている映画「クルエラ」なのです。

キャッチコピーが「ディズニー史上最も悪名高い”ヴィラン(悪役)”誕生秘話」となっているし、予告編も、何だかダークな感じがすると思いますが、本編134分の実際の中身はもっともっと深いもので、練られた脚本には拍手を贈りたい、そう感じます。

ちょっとだけネタバレになってしまいますが、「クルエラCruella)」とは「残酷・残忍」を意味するものということだけど、真のクルエラは実はあの人だ・・・、という深遠なストーリーとなっています。


私は女。心の声に従え。

I am a woman. Hear me roar.

印象に残る、このセリフ。
直訳すると、”Hear me roar.” は「私の叫びを聴け」って感じですが、この日本語字幕では「心の声に従え」と翻訳されたところがまた良いですね。

人に批判されようが、手強い敵がいようが、自分を貫く。
悪人を演じているが、実は、心の奥にはあたたかさが宿っている。
このヒロインのあり方に、ハッとさせられる人は多いと思います。

映画「クルエラ」のパンフレット
B6くらいの小ぶりなサイズ

そして、この映画、アートレベルも素晴らしい。
主人公はアートに情熱をかけるデザイナーであり、ファッション業界を舞台としているので、衣装がどれも素敵。
そして、パンクムーブメントが起きた70年代のロンドンが背景として設定されているので、当時を彷彿とさせるパンクファッションにロックな音楽もまたスタイリッシュ。

ディズニーとパンクロックが融合するなんてのも斬新ですよね。

そうそうたる俳優陣によって演じられるキャクター達のファッションもパフォーマンスもどれも素晴らしく、飽きない展開で、あっという間の2時間です。

この映画は、オープニング曲なくいきなり物語が始まる分、エンディング曲の部分が長いのですが、完全に文字だけの名前の列挙になるエンドロールの前に、エンドソング「Call me Cruella」(by Florence + The Machine)とともに流れる映像がすごくカッコイイです。
アートな映画好きには絶対に見逃せない部分。

パンフレットも、とても楽しめます。
主人公の『スケッチブック』というイメージで物語を紹介している構成が面白いです。

映画「クルエラ」のパンフレット

映画「クルエラ」。
アートな感性を刺激したい方には是非お勧めしたい映画です♪
ここ仙台では、チネ・ラヴィータにて上映中で、7月29日(木)が終了予定日となっています。



最後に余談ですが、ディズニー映画といえば、間も無く「ジャングル・クルーズ」が上映されます。
ディズニーランドに行けば、誰しも一度は乗るであろう、ジャングル・クルーズ。あのアトラクションを実写映画にしたものです。

これも絶対に観たいですね!


あなたが好きな
ディズニー映画は
何ですか?

圧倒的なパフォーマンスアート映画「アメリカン・ユートピア」

踊り奏で歌う、躍動たぎる素晴らしいパフォーマンス!!


今年は、良い映画にばかり恵まれているような気がします。
今回観た映画も、期待していた以上に良かった!

本日ご紹介するのは「アメリカン・ユートピアAMERICAN UTOPIA)」という映画です。
ただし、『映画』といっても、2019年にブロードウェイのショーとして公演されていた『音楽ライブ』を映像化したものですので、好みは完全に別れるところかとは思いますが、音楽アート好きな方には是非ともご覧いただきたい、そんな作品です。

映画「アメリカン・ユートピア」チラシ(表)
画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます

さて、先ほど、期待していた以上に良かったと述べましたが、実は私、この映画を見る前は、予告編を見る限り、音楽もパフォーマンスもかっこ良さそうではあるけれど、とは言え「ライブ」を映像化されたものを映画館で見ても、それほどの感動は味わえないだろうなと、ちょっと高をくくっていたのです。

しかし、それは見当違いでした。
この作品は、およそ100分、21曲をほとんどエンドレスで鑑賞することになります。
トーキング・ヘッズ (Talking Heads:1974年に結成され1991年に解散したアメリカの人気ロックバンド)のフロントマン(ボーカルやギターを担当し、リーダー的な立場の人物)で、グラミー賞受賞ミュージシャンでもあるデヴィッド・バーンDavid Byrne)率いる11人のキャストによって繰り出される音楽パフォーマンスは、息を飲むほどに圧巻でした。

キャストは全員、グレーのスーツに素足というシンプルな出で立ちに、楽器を装着し、パントマイムやダンス的要素を取り入れたマーチングバンド形式の圧倒的なパフォーマンス、これを100分以上ぶっ通しのライブで完璧に演じるとは、驚異的としか言えません。
しかも、デヴィッド・バーンなんて、もう60歳超えてるのに・・・


また、オスカー受賞映画監督として知られるスパイク・リーSpike Lee)によるフィルムワークは、ライブ会場の客席では味わえないアングルや、ライブ終了後の様子、エンディング映像(ライブにはなかったピアノ伴奏による歌がBGMとされているのが個人的にも好き)という最後の最後まで飽きることなく映画鑑賞者を楽しませてくれます。

スパイク・リー監督がオスカーを受賞した映画「ブラック・クランズマン
主演は名優デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン

ところで、芸術家が観客を前にして行う音楽、詩、演劇、ビデオなどを自由に取り込んだ表現活動のことを「パフォーマンスアート」と言います。
ベトナム戦争によって反戦運動が目立つようになった1960年代に、政治的批判も込められた「パフォーマンスアート」が盛んになり、時代を経つつその表現技法は進化しています。

アメリカン・ユートピア」も、現代の様々な問題にフォーカスしています。
時代とともに人はどう変化して来たのか?
人間は愚かになっているのか?
選挙の問題や、人種差別、コミュニケーションの大切さなど、選曲されている音楽そのものにもメッセージ性はありますが、各曲の間のデヴィッド・バーンによるトークもユーモアありつつ、観客の意識に問いかける内容となっていて、いろんな意味で興味深く、現代の「パフォーマンスアート」の代表作とも言えるでしょう。

映画「アメリカン・ユートピア」チラシ(裏)

この映画を見ている最中、私は、
すごい!面白い!!映画館来て良かった!!!
と思う一方、
この感覚、なんだか懐かしい・・・そう、ライブだよ、やっぱり、生で味わいたい、リアルな会場でアーティストと一体化できる感覚を得たいな・・・
という気持ちも大いに湧きました。

映画なのに、このライブ会場にいる観客と同じように、思わず立ち上がって、踊りたくなり、拍手もしたくなる、そんな感覚に陥いる素晴らしい作品でした。

私が生のライブコンサートというものを最後に味わったのはいつだったろう・・・
コロナ禍によって、最後に行ったライブは、いつ、どこで、誰のだったか、思い出せないくらいになっていましたが、しかし、同時に忘れていた「ライブでしか味わえない高揚感」というものをはっきりと思い出し、五感でアートを楽しむことがどれだけ人の心身を豊かにするかを再認識しました。

アメリカン・ユートピア」サントラCDジャケット

映画鑑賞後は興奮冷めやらず、自宅に帰ってから早速、iTunesで映画「アメリカン・ユートピア」のサントラを聞いて余韻に浸りました。

ただ、しかし。
ああ、あの映像を観てしまうと、何か物足りない・・・やっぱりパフォーマンスも一緒に楽しみたいなあ・・・
という気持ちが湧いてきてしまいます。
これは、DVDかBlu-rayが出たら、買うことになりそうです・・・


話は逸れますが、私、近々実現させようと思っている、マンション購入。
その時には、大好きな映像や音楽が楽しめるようにホームシアター作ってやる!
長年想い続けている願望ではあるのですが、この映画を観て、そんなことも改めて心に決めました♪


何はともあれ、映画「アメリカン・ユートピア」、時間ができたら見に行こう、程度の気持ちで観た作品ではありましたが、映画館で観て良かった!!心からそう思いました。
興味を持たれた方には是非とも映画館での鑑賞をお勧めしますが、間も無く公開が終わってしまいます。
ここ仙台では現在(2021年7月17日)、フォーラムでのみ公開中で、7月22日(木)が最終予定となっていますが、悪しからず・・・
→上映期間が延長されました!7月29日(木)まで!!
→更に延長!!8月5日(木)まで!!



あなたは
どんな音楽に
興味がありますか?


映画「HOKUSAI」に見るアート魂

北斎の生き様に学ぶ


世界で最も有名な日本人アーティスト葛飾北斎
昨年(2020年)のブログでも書きましたが、2020年は、北斎の生誕260周年、そしてオリンピックも予定されていたので、北斎にちなんだ様々なイベントが企画されていました。
しかしながら、COVID-19によってそのほとんどが中止や延期に。虚しかったですね。

昨年の記事:葛飾北斎 生誕260周年

でもようやくこの度、1年間公開延期となっていた映画「HOKUSAI」を、観ることができました。

映画「HOKUSAI」チラシ(表紙)

絵師としての腕はいいのに、食べることすらままならない生活を送っていた北斎が、もがき苦しみながらも、その才能を真の意味で開花させ、晩年を迎えるまでの、北斎の人生およそ90年間を描いたストーリーとなっています。

(チラシ画像はクリックするとPDF画面が開き拡大できます)

映画「HOKUSAI」チラシ(見開き)

若かりし頃の北斎、なぜ腕はいいのに食えることができなかったのか。
まだ北斎と名乗る前、勝川春朗(カツカワシュンロウ)として活動していた頃に、人気浮世絵の版元(出版人)、今で言う敏腕プロデューサーとして知られた蔦屋重三郎(ツタヤジュウザブロウ)に見出されたものの、叱咤されてばかりの北斎。
お前、なんで絵を描いてる」と重三郎に問われ、北斎は「絵なら下っぱから這い上がれると思ったからだ」と応えます。
まさに競争の現代を生きる我々としてみれば、その気持ち、わからないでもない。
でも、重三郎は、そんなんだからダメなんだと。
ライバル喜多川歌麿からも「お前の絵(女)には色気がない」と切り捨てられます。
なぜか。
それは、勝ち負けに固執して描く絵中身がなく上っ面の絵、要するに、描きたいのではなく描かされている絵だから。
放浪した北斎は、大自然の中でそのことに気がつき、本当の自分を見出します。
ただ描きたいと思ったものを、好きに描く
そうして北斎は、美人画や役者絵が流行っていた当時に、風景画というジャンルを切り開いたのです。

もちろん、今紹介した重三郎や歌麿たちとのやりとりは、この映画の、あくまでも作られた物語です。
でも、北斎が重三郎や歌麿たちと共に生きた江戸時代、それは描くことや出版にいたるまで自由な表現が規制されていた時代で、その中で風景画のパイオニアとして時代を切り開いたことや、この映画でも描かれていたように、脳卒中に倒れても自力で治し80歳を過ぎても旅に出て、何キロも歩いたというのは史実です。

平均寿命40歳という時代に90歳近くまで生きた、北斎の生命力。
人が見失いがちなものを決して失わず、時代とそして自分自身の人生と勝負し続けた、アート魂ともいえるブレない信念の持ち主だったからこそなのだろうと思います。

映画「HOKUSAI」チラシ(裏表紙)

ところで、北斎といえば、やはり波の絵。
最も有名なのは「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」ですね。
映画「HOKUSAI」のパンフレットもこの作品が採用されています。

映画では史実に基づいた架空の物語が展開されますが、こちらのパンフレットには様々な北斎にまつわる豆知識が掲載されていて、アートファンには嬉しい一冊です。

映画「HOKUSAI」パンフレット

繰り返しますが、北斎といえば、波の絵。
そして、なくてはならないその色「ベロ藍」。
美術ファンなら多くが知ることですが、1700年代にドイツ・ベルリン(当時はプロシア、ドイツ語でプロイセンと呼ばれた地)で発見された人口の青色顔料「プルシアン・ブルー」が1800年代に日本にもたらされ、「ベロ藍」と呼ばれ北斎が多用し、今では「北斎ブルー」、愛用者としては歌川広重も有名なので「広重ブルー」などと言われます。

映画の印象的なワンシーンに、北斎が業者から「ベロ藍」を受け取り、感動のあまり雨の中で自分にぶちまけるシーンがありますが、こういった美術知識を持っていると面白さは倍増しますね。

そういった雑学もパンフレットに掲載されているので、あわせて楽しむのも一つかなと思います。


実際に北斎がどんな性格だったのかは、その時代にでも行ってみないとわかりませんが、この映画では、北斎はプライドが高いだけではなく、自分が描きたいものを好きに描きつつも、人に喜んでもらうにはどうしたら良いか思慮し、孤高ながらもあたたかい心、人への厚い情を持った人物として描かれていたところが、私自身も生きる上での学びになりました。

アートに関心のある方、または自分の生き方に疑問を感じている方には是非ともお勧めしたい映画です。

なお、映画「HOKUSAI」は、仙台では現在(2021年6月26日)、フォーラム仙台にて上映中です。

あなたは
風景画の北斎派?
それとも
美人画の歌麿派?





映画「ザ・フォール 落下の王国」に見る世界遺産

舞台になった世界遺産は13カ所!


今年は世界遺産検定2級の合格を目標にしています。
2級は、我が国の世界遺産全て(2021年6月現在23件)を含む、世界各国の世界遺産から300件が出題範囲です。
試験は、60分間で、問題数は60問。
当然のことながら、300件の世界遺産のうち、どれが出題されるかわからないわけで、この分量はなかなか厳しいものがあります。
参考書や問題集と向かい合っているだけでは飽きてしまうのが正直なところ・・・

そんな時にふと思い出した映画「ザ・フォール 落下の王国(原題:THE FALL)」 。
2006年に公開された冒険ファンタジーです。

この映画は、世界20カ国以上が舞台となっていて、世界遺産も10件以上出てくるので、世界遺産好きにはもってこい。
壮大さも芸術的表現も圧巻な名作です。

公開前、私は映画館でこの予告編を見て、これ面白そう!公開されたら観よう!!と思ったのに、映画館へ行きそびれてしまったもの。よって、残念ながらパンフレットは無し。
現在ではDVDも高価になってしまって手を出すには躊躇するくらいの、すごく価値ある映画なので、悔やまれます。

現状、ネットでの公開もされていないようなので、見たい方はTSUTAYAでレンタルを。
特に、DVDには映像特典が付いていて、監督たちのインタビューやロケーションについての説明など、撮影秘話や世界遺産情報がとても興味深いです。
いい刺激になると思うので、映画の後は、特典も見ることをお勧めします。
(内容は一緒ですが、ブルーレイならなお良いです♪)

さて、この映画に出てくる世界遺産は以下の通り。Let’s study♪



1.イタリア:ティヴォリのハドリアヌス別荘(Repubblica Italiana:Villa Adriana (Tivoli))
  [文化遺産として1999年に登録]

イタリアの首都ローマの東方約30kmのラツィオ州ティボリは古代からのローマ人の別荘地でした。
紀元2世紀のローマ皇帝ハドリアヌスは、帝国を巡検中見聞したエジプト、ギリシア、ローマなどの優れた建造物を再現して、「理想の都市」を築こうと、ヴィッラ・アドリアーナを建設しました。
後年、ゲルマン人により破壊されましたが、イタリア統一後、本格的に発掘されたのです。
この1.2k㎡にも及ぶハドリアヌス帝の理想郷は、古代地中海世界の文化を表現した傑作です。

引用元:Wikipedia(by Marie-Lan Nguyen)

この場所、映画「ザ・フォール 落下の王国」では、青年が少女に空想の物語を語り始めた序盤、アレキサンダー王が迷い込んだ場所として登場します。
ほんの数秒ですが、芸術的な理想郷の跡地を垣間見ることができます。



2.ナミビア:トゥウェイフルフォンテーン(Republic of Namibia:Twyfelfontein
  [自然遺産として2007年に登録]

アフリカ大陸南部にあるナミビア共和国の北西部のトゥウェイフルフォンテーンは、2000年以上前の岩刻画が、アフリカで最も集まった場所の一つ。現在までで、2075もの岩刻画が発見されています。
岩場からの湧水でできる泉が、満水であったり、時に枯れてしまったりと不安定だったことから「不確かな泉」という意味でTwyfelfontein(トゥウェイフルフォンテーン)と名付けられました。

引用元:Wikipedia(by Mike )

映画では、この砂漠の地でアレキサンダー王が家来たちと彷徨っているところに、一人の使者が最後の水を持ってくるのですが、アレキサンダーがその水を捨ててしまうというシーンが描かれています。



3.チェコ:プラハの歴史地区(Czech Republic:Historic Centre of Prague)
  [文化遺産として1992年に登録/2012年に範囲変更]

11世紀から18世紀の間にヴルタヴァ川(モルダウ川/ブルタバ川)沿いに建造された旧市街、城下町、新市街は、中世以来この街にもたらされた大きな建築的・文化的影響を伝えています。
プラハ城聖ヴィート大聖堂、城の前のフラッチャニ広場、左岸にあるヴァルトシュテイン宮殿、ゴシック様式のカレル橋、ロマネスク様式の聖十字架教会のロトゥンダ、スタレー・ムニェスト(旧市街)にあるゴシック最盛期の聖ヤコブ教会といった多くの壮大な建造物は、この中世都市における豊かな建築の歴史とその進化を語っているのです。

以下の写真は、ヴルタヴァ川沿いに建つプラハ城とその城下町。

引用元:Wikipedia(by Stefan Bauer)

ヴルタヴァ川はチェコ国内最長の川で、チェコ語でVltava 、ドイツ語でMoldauです。日本では「モルダウ川」として広く知られていますね。
私がこの川の名称を覚えたのは中学校の時。
音楽の授業で、巨匠スメタナの代表的な管弦楽曲「我が祖国」より第2曲「モルダウ」を聴いて、すごく感動して、CDを買いました。
今でもそのCDは愛聴しています。
クラシックCDを自分で買ったのは、この時が初めてじゃなかったかな・・・
そしてそんな人、私以外にも結構いるんじゃないかしら・・・?

「ザ・フォール 落下の王国」では、ヴルタヴァ川にかかるカレル橋を主人公たちが馬で渡るシーンとして登場します。

引用元:Wikipedia(by Chosovi)

プラハへは日本からの直行便はないけれど、後に記載するイスタンブールからおよそ2時間半。
是非周遊したいですね。



4.インド:ファテープル・シークリー(Republic of India:Fatehpur Sikri)
  [文化遺産として1986年に登録]

インド北部ウッタル・プラデシュ州のアーグラから南西約40kmに位置する、ムガル帝国第3代皇帝アクバルが16世紀後半に建造した城跡で、「ファテープル・シークリー」とは勝利の都シークリーという意味。勝利の都と名づけられたのは、当時、アクバル帝がグジャラート地方での戦いに勝利したため。
台地の上に建設され、直行するグリッドに則した幾何学的な都市計画が実施されており、中心部は宮廷地区とモスク地区とに分けられた、イスラムとインド建築の伝統技術の融合がなされた都市遺跡です。

引用元:Wikipedia(by Marcin Białek)

「ザ・フォール 落下の王国」ではこの場所が、青年が語る物語の悪人である総督オウディアスの領地の入り口として描かれています。



5.トルコ:イスタンブル歴史地区(Republic of Turkey:Historic Areas of Istanbul)
  [文化遺産として1985年に登録]

コンスタンティノープルとして知られたイスタンブルは、アジアとヨーロッパの境界に位置する歴史的都市。
元々はキリスト教の大聖堂だったThe Hagia Sofiaハギヤ・ソフィア/アヤ・ソフィア)は、15世紀にオスマン帝国によってイスラム教のモスクへと改修されました。

下の写真が、ビザンツ建築の最高傑作と言われるアヤ・ソフィア
年間約300万人が訪れるイスタンブルを代表する観光名所です。

引用元:Wikipedia(by Stanisloav Kozlovskiy)

「ザ・フォール 落下の王国」では、アヤ・ソフィアの内部も、総督オウディアスの所有する建物内として描かれています。

イスタンブールまでは成田から直行便が出ていて、およそ12時間で行ける所。
この美しく壮大な歴史的建造物、是非とも自分の足で訪れたいですね。



6.エジプト:メンフィスのピラミッド地帯(Arab Republic of Egypt:Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur)
  [文化遺産として1979年に登録]

エジプト古王国時代の首都メンフィスには、岩のお墓や装飾されたマスタバ(日干しれんがなどで作られた角形の墳墓)、寺院やピラミッドを含む、途方もない葬儀用モニュメントがあります。
このピラミッドとそれを取り巻く周囲の複合体は、建築家イムホテプにより設計され、飾り立てられた廟(びょう/ 死者を祀る宗教施設)として世界で最も古い建造物だとされています。
ピラミッド群は紀元前2650年から紀元前2120年にかけて、その栄光を誇示するために第3王朝の歴代のファラオの墓地として建設されました。
ギザにあるクフ王のピラミッドはエジプトのピラミッド中最大のもので、どのようにして石を積み上げたのかはわかっておらず、世界の七不思議のうち現存するただひとつのものなのです。

引用元:Wikipedia(by icardo Liberato)

日本からエジプトの首都カイロまでは直行便が出ていて、およそ13時間。カイロから1時間程度でピラビッド周辺へいけるのだそうです。
三大ピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカウラー王の3人のピラミッド)も、死ぬ前には訪れて、ちょっと怖い気もするけれども入ってみたい所。

「ザ・フォール 落下の王国」では、このエジプトから以下に続くアメリカまで、登場人物達が一気に駆け巡る場所の背景として描かれています。
壮大さを表現するには十分すぎる・・・



7.中国:万里の長城(People’s Republic of China:The Great Wall)
  [文化遺産として1987年に登録]

日本人にとっては、お隣中国の世界遺産、知らない人はほとんどいないであろう万里の長城は、春秋時代の紀元前8~前5世紀頃に秦の始皇帝によっ原型が作られました。
土や日干しレンガなどを使って砦をつなぎ合わせ、長城を完成させました。
その後、さまざまな王朝によって改修や増築が繰り返され、焼成(しょうせい)レンガを用いた現在の形になったのは16世紀の明王朝後期のことです。
中国東部から西部までの約3,000kmに渡る遺跡、北方民族との対立と、文化交流の歴史を伝える価値があるものとして認められた世界遺産です。

引用元:Wikipedia(by Hao Wei)


8.カンボジア:アンコールの遺跡群(Kingdom of Cambodia:Angkor)
  [文化遺産として1992年に登録]

カンボジア北西部の「アンコールの遺跡群」は、クメール人が興したアンコール朝の時代に築かれた都市遺跡で、歴代の王が築いた都城や寺院が残っています。
「アンコールの遺跡群」最大の寺院は、幅190mの外堀に囲まれた面積約2㎢のアンコール・ワットです。
クメール語で「アンコール」は「街」を、「ワット」は「寺院」を意味しています。アンコール・ワット本殿の回廊には、ヒンドゥー神話の「乳海撹拌(にゅうかいかくはん/不老不死の妙薬を取り出すため、神々とアスラ(阿修羅)が大蛇ナーガを綱引きして乳海をかき混ぜるというヒンドゥー教の天地創造神話)」の場面などが、精巧な浮き彫りで描かれています。
遺跡群には、他にもアンコール・トムの仏教寺院バイヨンバンテアイ・スレイなどの遺跡群が含まれています。

引用元:Wikipedia(by Javier Gil)


9.イタリア:ローマ歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(Repubblica Italiana:Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura)
  [文化遺産として1980年に登録/1990年に範囲拡大および2015年に範囲変更]

イタリアの都市ローマは、紀元前1〜後5世紀にかけて地中海全域を支配した古代ローマの歴史を物語る都市。
ローマには、オオカミに育てられた双子の兄弟にまつわる建国神話があります。オオカミの乳で育った兄弟ロムルスとレムスのうち、兄のロムルスが紀元前754年にローマを築いたとされ、「ローマ」の名は、そのロムロスに由来しています。

引用元:Wikipedia(by Diliff)


10.フランス:パリのセーヌ河岸(French Republic:Paris, Banks of the Sein)
  [文化遺産として1991年に登録]

フランスの首都パリを流れるセーヌ川の川岸のうち、シュリー橋からイエナ橋までのおよそ8kmほどが「パリのセーヌ河岸」として世界遺産登録されています。
セーヌ河畔に広がる2,000年の歴史都市には、パリのシンボルとも言えるエッフェル塔や、2019年の火災で屋根を焼失したノートル・ダム大聖堂なども含まれています。

パリのセーヌ河岸」のほぼ中心にあり、13世紀に頃に築かれた要塞を起源とし、フランス国王の居城として改築が繰り返されたルーブル宮は、現在、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」などが展示されているルーヴル美術館となり、構成資産に含まれています。
また、駅舎として建造され、1986年に美術館に転用されたオルセー美術館も構成資産の一つとなっています。

引用元:Wikipedia(by Savani1987)


11.アメリカ:自由の女神(United States of America:Statue of Liberty)
  [文化遺産として1984年に登録]

アメリカニューヨーク港入口のリバティ島に立つ自由の女神像(正式名称「世界を照らす自由」)は、アメリカの自由と民衆主義のシンボルです。
像は合衆国の独立100周年を祝ってフランス人民から贈られました。
左手に1776年7月4日と記された独立宣言書を抱え、希望を意味するたいまつを右手に掲げ、奴隷制を象徴する鎖を踏みつけています。

映画「ザ・フォール 落下の王国」での登場は、先ほどのカイロのピラミッドから、このニューヨークの自由の女神像まで、それぞれほんの一瞬なので、目を凝らして楽しんでくださいね。



12.インド:アーグラ城(Republic of India:Agra Fort)
  [文化遺産として1983年に登録]

インドの首都ニューデリーに近いウッタル・プラデシュ州アーグラ市に、1565年、ムガル帝国の第3代皇帝アクバル(ジャラール・アッディーン・ムハンマド)によって建設が始められた赤い城「アーグラ城」があります。
このムガル帝国の栄華を伝える赤い城は、ヒンドゥー建築とイスラム建築が融合した古代インド・ムガル帝国の代表的建物であることが評価され、世界遺産に登録されました。

引用元:Wikipedia(by A.Savin )

この城塞には見学ができる遺跡とできない遺跡がありますが、映画では、見学ができる建築物である、Diwan-i-Aam(ディワーニ・アーム/一般謁見の間)とDiwan-i-Khas(ディワーニ・カース/貴賓謁見の間)が、旅の舞台として使われています。

Diwan-i-Aam(ディワーニ・アーム)
Diwan-i-Khas(ディワーニ・カース)


13.インド:タージ・マハル(Republic of India:Taj Mahal
  [文化遺産として1983年に登録]

上記のアーグラ城から見える場所に、美しい白大理石の霊廟タージ・マハルがあります。
愛妃のムムターズ・マハルを偲んだムガル帝国皇帝シャー・ジャハーンによって建造されました。
タージ・マハルの平面図は構成において完璧な均整を示しており、インドのイスラム建築の最も偉大な達成だとみなされています。

「ザ・フォール 落下の王国」では、この美しい建築物の前で、青年が語る物語の中の主人公が、愛した女性を復讐のために銃殺しようとする場面が描かれています。



以上が、映画「ザ・フォール 落下の王国」に登場した世界遺産の数々です。

私は、これらのうち、実際にこの目で見たことがあるのは、ニューヨークの自由の女神のみ。

しかも、自由の女神像の立つリバティー島まで行ったわけではなく、マンハッタンのバッテリーパークから見ただけなので、かなり遠目。

本当は昨年、ウィーン経由でチェコに行きたいと思って、旅行本も購入し計画を練っていたのですが、生憎のコロナ禍・・・
ああ、旅がしたい!
いつか必ず行くのだという想いを胸に抱いて、世界遺産検定勉強に臨みます。


あなたは
どの世界遺産が
気になりますか?