るーぷる仙台で2大ミュージアムを巡る!まずは「古代エジプト展」

アートが満喫できる仙台市街のミュージアム巡り


せっかくの夏休み、このところジメジメしていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょう。
私は、運良く晴れた日に、ここ仙台の2大ミュージアム巡りをして参りました。

勝手に仙台の2大ミュージアムと名付けましたが、今回行ってきたのは、現在(2021年8月15日)、「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」が開催されている仙台市博物館と、「生誕110年 香月泰男展」を開催中の宮城県美術館です。


ところで、仙台には、るーぷる仙台という観光バスがあるのですが、地元の方はどのくらい利用されるのでしょうね・・・?
観光バスっていうと、県外からの観光者向けと捉えがちですが、るーぷる仙台も『仙台の観光バス』ですから、当然のこと、仙台街中の主要な観光スポットを巡るバスなわけで、県外の観光者じゃなくとも、ルートの各ポイントについては仙台市民なら知っておきたいところですよね。

特に、るーぷる仙台で巡るスポットは、アート好きという方には是非お勧めしたいもので、私も当然お気に入りで、時々利用することがあります。
仙台市博物館宮城県美術館も、るーぷる仙台には停留所があって、この2か所を1日でゆったり回るのに一日乗車券を利用するのが便利なんです。


るーぷる仙台は、どこで乗ってどこで降りようが、一回乗車につき、大人260円・小児130円です。
一日乗車券は、大人630円・小児320円なので、3回以上乗ることになるなら一日乗車券がお得で、購入特典とし入場料等が割引されるスポットもあるので、2回乗車だとしてもお得になることもあります。

(画像をクリックするとPDF画面が開き拡大できます)


私は、今回、一日乗車券を購入し、仙台駅前博物館・国際センター前宮城県美術館前メディアテーク前と3回乗車、かつ美術館の企画展観覧では100円の割引を受けることができました。

ちなみに、私は今回平日に行ったので、博物館の特別展は「平日割引」によってなんの提示をしなくても100円割引されたのですが、るーぷる仙台の一日乗車券特典として、博物館も土日祝日には100円割引が受けられます。

また、下図のマップで見てもお分かりいただけるように、博物館から美術館へは直線で結ぶと割と近く、歩いても15分程度なので車だとすぐですが、るーぷる仙台周遊では20分近くかかります。
私はたまにしか乗らないので、このバスにのんびり乗る時間も楽しんでます。それに、暑い夏や雨、雪の場合は助かりますしね。


コロナ禍もあって、るーぷる仙台を利用するのはかなり久々でしたが、お蔭でちょっと新鮮な気分を味わうこととなり、これも今回のリフレッシュに繋がったのかもしれません。


さて、早速出発ということで、こちらはるーぷる仙台のスタート地点である仙台駅前停留所ですが、2021年8月現在、仙台駅前ロータリーは工事中で、ちょっとごちゃごちゃしています・・・
これまでの場所と異なるので、過去にも利用したことがある方はご注意を。

今回、仙台駅前から乗車して、一番初めに降りたのは、博物館・国際センター前停留所。
以下の写真は博物館とは逆方面の景色です。この「大橋」の向こうが仙台の商店街。


大橋の下に流れるのは広瀬川で、この川を外堀として伊達政宗が建立した仙台城の敷地が広がります。
緑豊かで、宮城県民憩いの土地。


るーぷる仙台仙台城跡(本丸跡)まで行けますが、実は、仙台市博物館は、仙台城三の丸跡地に建っているので、博物館の庭からも仙台城の本丸跡地まで散策しながら歩いて行くことができます。


そして、博物館手前にある五色沼は、日本フィギアスケート発祥の地として有名で、天然のスケートリンクとして利用されていたのは昔のことではありますが、ここ宮城の地から荒川静香選手、羽生結弦選手というオリンピックメダリストが輩出されたことで、よく知られるようになりました。


バスを降りてから徒歩5分もかからずに、仙台市博物館に到着します。

建物に向かって左手に静かな庭が広がり、散策路を歩いて仙台城本丸跡地へ行くことができます。


博物館を入ってすぐの1階窓口で展覧会の入場券を購入して、2階の特別展示場へ。



仙台市博物館では、2021年7月9日(金)より「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」が開催されていて、ファラオ(古代エジプトの君主)たちの棺が一堂に集まった展示は圧巻だと話題を呼んでいます。

ライデンは、オランダの首都アムステルダムの郊外に位置する小さな町で、芸術の巨匠レンブラントの生誕の地でもあり、オランダ最古の大学都市とされています。世界で最初に日本学科が設置(1855年)されたのはライデン大学なのだそうです。「ライデン国立古代博物館」の他「日本博物館シーボルトハウス」があり、実は日本と馴染みが深い場所なんですね。

私にとっては、オランダライデンも、世界遺産であるエジプトピラミッド地帯も、実際に一度は訪れたいと思っている場所なので、そんな意味でもこのコロナ禍にはとっても貴重な機会。

古代エジプト展チラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き拡大できます)


棺は全部で6人分だったかと思うのですが、一部屋にズラーッと立ち並んで、文字通り圧巻でした。
今回の展示所蔵の本場ライデン国立古代博物館が棺を立てて展示することを発案したのが、実はこの特別展のポイントでもあるようです。
確かに、棺を一堂に立てて展示って、ありそうでなかったですよね。

私には、ミイラにして納められる貴族たちをイメージして作られたであろう棺に描かれた顔の表情が、どれも優しげだったのが印象的でした。
特にハイトエムハトという女性の表情が最も口角が上がっていて、とても愛され感漂っていて、棺という言葉からは寒々しいイメージしか湧かないのに、この古代エジプトの棺からはなんだか暖かさを感じてしまいました。
是非とも、皆さんにも見ていただいて、どんな感想を持ったかお聞きしてみたいところです。

古代エジプト人の芸術感性を存分に感じることができる装飾品がたくさん展示されており、歴史に苦手意識のある方でも、アートには興味あるという方であれば、とても楽しめる内容ではないかな。

そして、この展示会のもう一つの目玉は、世界初のミイラCTスキャン研究成果の公開です。
CTスキャンというと病院をイメージすると思うのですが、こうやって歴史やアートの解明にも貢献してくれるなんてと感動してしまいました。

アートとサイエンスって相反するようで、融合したらそれはそれで面白いものなんだよねって、改めて思えた展示会でもありました。

古代エジプト展チラシ(裏)


以上、るーぷる仙台仙台市博物館についてで長くなってしまいましたので、同日に巡った宮城県美術館で展示されている生誕110年 香月泰男展」については、次回アップしたいと思っています。

でもこちら、エジプト展と同様、仙台での展示終了日が2021年9月5日(日)なんです。残り3週間です。
香月泰男(かづきやすお)氏という画伯を知らない方は多いかもしれませんが、こちらも是非オススメしたいアーティストなので、少しでもアートに興味のある方であれば、知識なくともまずはご覧になられること、推奨いたします。

情動感じる造形 香月泰男のマチエール/生誕110年 香月泰男展 @宮城県美術館


古代エジプトの芸術
あなたはどれが一番
気になりますか?

待望のYOU&Gクラファン返礼品!

それは支援者の願いに応えたオリジナルケーキ♪


今年(2021年)3月にも取り上げさせていただいたパウンドケーキ店 YOU&Gさん。

YOU&Gさんはそれまで、時々催事には出店するけれど、基本的には通販という形のみで運営されていたパウンドケーキの専門店でしたが、4月に、ここ仙台に実店舗を開店されました。

しっとりずっしり魅力の詰まった至福のパウンドケーキ/パウンドケーキに愛と情熱をかける“YOU&G”実店舗がまもなくオープン

前回書きましたように、YOU&Gさんはこの時、実店舗を構えるための資金確保へとクラウドファンディング に挑戦されていて、「あなただけのオリジナルなパウンドケーキを送る」というとても魅力的なコースがあり、こちらに私もエントリーさせていただきました。

人気を呼んだYOU&Gさんのこのクラウドファンディング 挑戦はあっという間に目標額を達成し、その後も最終日まで支援者を増やし続けましたので、返礼を受ける方の立場としても、手作りのパウンドケーキをこれだけの人たちに送るなんて、相当大変じゃないかと、正直なところ、少々心配にもなりました。

特に、私の選んだコースは予め商品が決まったものでなく、個人のリクエストに合わせた商品を作って送る、しかも、パウンドケーキ1品に、サレ1品(ケーク・サレ:フランス生まれの甘くない塩味のおかずケーキ)をオリジナルで作ってくれるというものだったので、エントリーしておきながら、なんて大変な企画をされたんだろうと思ったりしました(苦笑)。

クラウドファンディング 期間終了後には、ご丁寧にお礼と楽しみにお待ちくださいとの手書き(このご時世に手書きのお手紙はコピーでも温かみがありますよね)のお便りが届き、その後にメールが届いて、好みなどについてを確認されるアンケートに応え(今はWEBで手軽にアンケート集計できるいい時代!)、しばらくの期間お待ちしていました。

そして、この度、待ちに待った返礼品が届きました♪

予め応えたアンケート、詳細は忘れてしまいましたが、当然のことながら、食についての好みと要望を問われるもので、私は基本的に好き嫌いはなくなんでも食べるのでシェフにお任せするが、強いて言えばチーズ系が好き、そして地元(宮城)の特産品を活用していただきたいとリクエストしたと記憶しています。

宅急便で届いた箱を開けると、とても丁寧な包装に、使われている材料、保管方法から食べ方のポイントなど、お品の説明も詳しくて、心遣いが伝わります。


包装を開けるワクワク感が高まったところで、いざお目見え♪
下の写真の手前がケーク・サレで、奥がパウンドケーキです。

素材がゴロゴロ入っていそうなのは一目瞭然、美しい見た目にも楽しませていただけます。

まずは、ケーク・サレの方からいただいてみました。
生地の色味が黄色がかっているのは、ベースがトマトだから。鹿島台デリシャスファームのトマトだそうです。
そして、枝豆には仙台だだちゃ豆、ハムには岩出山ジャンボンメゾンのお品が使われ、ゴーダチーズにチェダーチーズと、具材がたっぷりです。

オーブントースターで焼いていただいてみると、完全に私が大好きなお味で、ワインにもピッタリ。
こんなサレ、自宅でゆっくり食べることができるなんてと、週末の夜食時間、なんてありがたいんだろうとしみじみ幸福感に浸りました。

そして、実は私、今回いただいたお品のおかげで、岩出山ジャンボンメゾンさんを知りました。
厚切りのお肉が美味しくて、早速HPチェックしましたよ。
宮城県大崎市岩出山の工房ジャンボン・メゾンのHP
宮城県内であれば大手スーパーなどでも販売されているようなので、もしかしたら私もこれまで食べたことはあったのかもしれませんが、この度、改めてお名前を意識し、こんな貴重なハム・ソーセージ生産社が県内にあったのね、と出会いに感謝。

私は田舎生まれで、そのコミュニティの狭さに窮屈さを感じ、小さい頃から地元を出たいと思って県外にいたこともある人間なので、恥ずかしながら、自分のルーツがある地元に少しでも恩返しできたらと思うようになったのはこの数年のことです。
地元のこともまだまだ知らないことが多く、こういった形で、文字通り、東北の生産者と全国の消費者を繋いでくれるYOU&Gさんには本当に感謝ですね。


さて、もう一品は、こちら。
宮城県産ブルーベリーと、蔵王産クリームチーズを使ったパウンドケーキです。
見た目にも可愛らしくて、これも美しいアート。

宮城県民ならみんな大好き(チーズ好きなら間違いなく)な蔵王産のクリームチーズが練りこまれた生地に、ちょうど旬を迎えたフレッシュなブルーベリーの甘酸っぱさが閉じ込められて、幸せなティータイムを持つことができました。

いずれも私がリクエストしたチーズと、地元の素材がふんだんに使われていて、甘いのとしょっぱいの、美味しい両者がいただけて、大満足の贈り物でした。

個人的にはサレも商品化していただけたら、多分お店にはそうそう行けない分、もし行ったら甘いケーキもしょっぱいサレも両方買うんだけどなと思うところですが、サレは賞味期限のこともあるから難しいのかな・・・

何はともあれ、YOU&Gさん、実店舗開店、本当におめでとうございました。
そして、クラウドファンディング の素敵な返礼品も、本当にありがとうございました。

(画像をクリックするとPDF画面が開いて拡大できます)

ちなみに、私は現在車を持っておらず、愛子(あやし)にはそうそう行くことがないので、開店されたお店にはまだ行くことができていませんが、カフェを併設した実店舗では、私もこのブログで時々取り上げさせていただいているガラス工房尚さんのお皿が使われているそうなんです。
そのコラボした実物を見て、食とアートを楽しみたいので、是非とも、そう遠くない日にお邪魔させていただきたいと思っています♪

高級パウンドケーキ YOU&G(ユージー)
住所:宮城県仙台市青葉区愛子東6−3−27
電話:070-1147-0987
営業:10:00 〜 17:00
定休日:月曜日
Webサイト:https://cookyastore.thebase.in/



あなたがオススメしたい
地元食材は
なんでしょう?

写真家 伊藤秀海 (Shu Ito)のフォトインテリア

美しい風景と光が奏でる素敵なアート


昨年(2020年)、初めてお会いすることができて、その素晴らしい写真と人となりに触れ、たちまちに、私にとってかけがえのない存在となった、写真家の伊藤秀海イトウシュウ)さん。
この夏、彼に再会することができました。

秀海(シュウ)さんは、ここ仙台出身の写真家です。
彼は、その時々の状況に応じているべき場所、自身にとって居心地のいい場所を拠点にするといったスタイルで、あえて拠点を絞らずにフリーで活動している、自由に旅するフォトグラファー。
その生き方にはしっかりとした軸があり、正真正銘の自分を生きている、そんな人です。

秀海さんについての過去の記事
「希望」 旅するフォトグラファー Shu Ito のメッセージ/写真家 伊藤秀海さんの2021年カレンダー
紅葉の秋保プチ旅/自然と美食と芸術を満喫する秋の一日

そんな秀海さんと深い話ができた上、注文していた写真もいただくことができて、宝物が増えたので紹介させていただきます。

まずは、しばらく前にお願いして、既に送っていただいていたお品について。
こちらは、写真だけでなく、共に木箱に添えられたドライフラワーや明かりなど、構成も仕立ても全て秀海さんによる、世界に一つのインテリアです。

写真は、ピュアWプリントという特殊なプリント製法によるもので、裏面からも画像が楽しめるものとなっており、光を美しく透過させるので、特別な感動を得られます。
光をテーマとされる秀海さんの写真は、このピュアWプリントに相応しく、観ていて飽きません。

この写真は、ラオスで撮影された美しい夕焼け。
東南アジア最後の桃源郷”とも言われる国ラオスの、世界遺産として登録されている古都ルアンパバーンの景色は、なんとも穏やかで、落ち着いたインテリアに。

このお品については、ライトをつけた状態で木箱を開け閉めした動画だと雰囲気が伝わるかと思いますので、よろしければ、以下の動画もご覧くださいませ♪


そして、次のお品。
今回、秀海さんご本人より直接お手渡ししていただけたのが、こちらです。


こちらの方は、私が個人的に秀海さんの写真と合わせてみたいと思っていて、別途購入したフレームに入れてみました。

ゆらゆら揺れて、様々な角度からその美しい情景を鑑賞できます。
見る角度や面、光の差し方によって変化する色味が面白くて、綺麗・・・
秀海さんによって捕らえられた美しい日の出の、透明感のあるこの作品にこのフレーム、想像していた通り、ピッタリです♪

皆さまにも、どちらの面からも一つの作品を楽しむことができるこの感覚がお分りいただけたらと思い、こちらも動画に収めてみました。

この写真の撮影地は、ミャンマーの、世界三大仏教遺跡のあるバガン。ここも世界遺産として登録されています。
秀海さんは、東南アジアの国々を旅していた時、ラオスの次に訪れたのがミャンマーだったのだそうです。
気球に乗って眺めることができる、パゴダ(仏塔)が立ち並ぶ聖なる景観。
その風景を、秀海さんは、現地のタクシードライバーが連れていってくれた秘密の場所から撮影したのですって。
この写真にまつわる興味深いストーリーも教えていただいて、私の想像もみるみる膨らみ、豊かな気持ちになることができて、選ばせていただいた特別感のある作品。

アートって、見方は人それぞれですし、その人なりの楽しみかたで自由に味わえばいいものと思ってはいますが、私の場合は、こんな風に、作家さんの物語を共有できるような感覚が好きだったりします。

そういった点ではことさらに、秀海さんの写真には、変に作られてなくて、自然体でありながらも、何か惹きつけられる物語が宿っていると感じるので、私は大好き。

秀海さんの写真が掲載された雑誌「CRUISE Traveller Winter 2021」(2020年12月/クルーズトラベラーカンパニー発行)
CRUISE Traveller Winter 2021」(p.12-13)


今もなお、コロナ禍にいる私たち。
不自由さはあるけれど、私が秀海さんと出会えたのは、もしかしたら、このお陰とも言えるかもしれないのです。

20代後半、秀海さんは、自分の好きなことを仕事にしたいと、当時住んでいたニュージーランドにて、旅する写真家としての人生をスタートさせ、数年後には、クルーズ船の専属フォトグラファーとして旅立ちますが、それは2019年のこと。
そう、それは、COVID-19が発生した年です。
秀海さんは何日も船を降りられず、精神が追い詰められてしまうような苦痛を体験することになってしまいます。
多くの人が心配する中、なんとか無事に母国日本への帰国を果たすことができた秀海さんは、当然のこと、逆に今度は海外には出られなくなりますが、日本の良さを改めて知る、そんな恩恵を受けることとなります。

旅するフォトグラファーなので、普段は出身地である仙台にもほとんどいらっしゃることはないですが、こうしてしばらくは日本にいることになるであろう状況になった秀海さん。
昨年、地元で展覧会をされることになり、たまたまその場所が私の友人の勤め先でもあったことがご縁で、お会いすることができました。

2020年10・11月に秋保(あきう)のガラス工房尚さんとコラボした秀海さんの写真展

そして、今、秀海さんは言います。

“以前のように自由に海外に行ける状況なら、自分は日本に留まってはいなかった。
そんな自分がこのパンデミックで海外に行けなくなったおかげで、日本の素晴らしさを再発見することができた。”

秀海さんはこれまで、日本という島国の外で、たくさんの魅惑的な異国の風景、人や文化に出会い、様々な経験を経てきました。
その彼ならではの視点で、今度はこの日本の魅力的な部分を私たちに伝えてくれるのだろうと思うと、こんなご時世だからこそ尚更に嬉しく、楽しみでなりません。


伊藤秀海さんの素敵な写真の数々は、↓こちらで見ることができます♪
Instagram:https://www.instagram.com/shu_photography_nz/?hl=ja
HP:https://shu-photography.com/ja/shu/


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あなたは
どんな写真に
惹かれますか?


アートな一級品!映画「クルエラ」

ファッショナブルでスタイリッシュな新しいディズニー映画


映画ネタが続いてしまいますが、今回も観てすごく良かった!!
心からそう思えた映画ですので、書かせていただきます。

映画「クルエラ」チラシ(表)
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本日お勧めさせていただくのは、映画「クルエラCruella)」。
伝統を踏襲しながらも常に新境地を開拓し続けているディズニー映画からの作品で、観客はまた新しい世界を体験することができる、まさにアートな一級品とも言えるのではないかと思える映画です。

映画「クルエラ」チラシ(裏)

さて、あなたは、沢山のダルメシアンの子犬たちが活躍するアニメ映画101匹わんちゃん」を覚えていらっしゃいますか?

1961年に公開されたディズニー映画「101匹わんちゃん」は、アニメ映画の古典的名作とも言われている作品ですから、多くの人がご存知ですよね。


Amazon Prime Videoはこちら→「101匹わんちゃん(1961)(吹替版)


この「101匹わんちゃん」の悪役として登場したクルエラを主人公として、現代の新しい解釈を交えて実写映画化されたのが、今(2021年7月23日現在)公開されている映画「クルエラ」なのです。

キャッチコピーが「ディズニー史上最も悪名高い”ヴィラン(悪役)”誕生秘話」となっているし、予告編も、何だかダークな感じがすると思いますが、本編134分の実際の中身はもっともっと深いもので、練られた脚本には拍手を贈りたい、そう感じます。

ちょっとだけネタバレになってしまいますが、「クルエラCruella)」とは「残酷・残忍」を意味するものということだけど、真のクルエラは実はあの人だ・・・、という深遠なストーリーとなっています。


私は女。心の声に従え。

I am a woman. Hear me roar.

印象に残る、このセリフ。
直訳すると、”Hear me roar.” は「私の叫びを聴け」って感じですが、この日本語字幕では「心の声に従え」と翻訳されたところがまた良いですね。

人に批判されようが、手強い敵がいようが、自分を貫く。
悪人を演じているが、実は、心の奥にはあたたかさが宿っている。
このヒロインのあり方に、ハッとさせられる人は多いと思います。

映画「クルエラ」のパンフレット
B6くらいの小ぶりなサイズ

そして、この映画、アートレベルも素晴らしい。
主人公はアートに情熱をかけるデザイナーであり、ファッション業界を舞台としているので、衣装がどれも素敵。
そして、パンクムーブメントが起きた70年代のロンドンが背景として設定されているので、当時を彷彿とさせるパンクファッションにロックな音楽もまたスタイリッシュ。

ディズニーとパンクロックが融合するなんてのも斬新ですよね。


そうそうたる俳優陣によって演じられるキャクター達のファッションもパフォーマンスもどれも素晴らしく、飽きない展開で、あっという間の2時間です。

この映画は、オープニング曲なくいきなり物語が始まる分、エンディング曲の部分が長いのですが、完全に文字だけの名前の列挙になるエンドロールの前に、エンドソング「Call me Cruella」(by Florence + The Machine)とともに流れる映像がすごくカッコイイです。
アートな映画好きには絶対に見逃せない部分。

パンフレットも、とても楽しめます。
主人公の『スケッチブック』というイメージで物語を紹介している構成が面白いです。

映画「クルエラ」のパンフレット

映画「クルエラ」。
アートな感性を刺激したい方には是非お勧めしたい映画です♪
ここ仙台では、チネ・ラヴィータにて上映中で、7月29日(木)が終了予定日となっています。


最後に余談ですが、ディズニー映画といえば、間も無く「ジャングル・クルーズ」が上映されます。
ディズニーランドに行けば、誰しも一度は乗るであろう、ジャングル・クルーズ。あのアトラクションを実写映画にしたものです。


こちらも絶対に観たいですね!


あなたが好きな
ディズニー映画は
何ですか?

圧倒的なパフォーマンスアート映画「アメリカン・ユートピア」

踊り奏で歌う、躍動たぎる素晴らしいパフォーマンス!!


今年は、良い映画にばかり恵まれているような気がします。
今回観た映画も、期待していた以上に良かった!

本日ご紹介するのは「アメリカン・ユートピアAMERICAN UTOPIA)」という映画です。
ただし、『映画』といっても、2019年にブロードウェイのショーとして公演されていた『音楽ライブ』を映像化したものですので、好みは完全に別れるところかとは思いますが、音楽アート好きな方には是非ともご覧いただきたい、そんな作品です。

映画「アメリカン・ユートピア」チラシ(表)
画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます

さて、先ほど、期待していた以上に良かったと述べましたが、実は私、この映画を見る前は、予告編を見る限り、音楽もパフォーマンスもかっこ良さそうではあるけれど、とは言え「ライブ」を映像化されたものを映画館で見ても、それほどの感動は味わえないだろうなと、ちょっと高をくくっていたのです。

しかし、それは見当違いでした。
この作品は、およそ100分、21曲をほとんどエンドレスで鑑賞することになります。
トーキング・ヘッズ (Talking Heads:1974年に結成され1991年に解散したアメリカの人気ロックバンド)のフロントマン(ボーカルやギターを担当し、リーダー的な立場の人物)で、グラミー賞受賞ミュージシャンでもあるデヴィッド・バーンDavid Byrne)率いる11人のキャストによって繰り出される音楽パフォーマンスは、息を飲むほどに圧巻でした。

キャストは全員、グレーのスーツに素足というシンプルな出で立ちに、楽器を装着し、パントマイムやダンス的要素を取り入れたマーチングバンド形式の圧倒的なパフォーマンス、これを100分以上ぶっ通しのライブで完璧に演じるとは、驚異的としか言えません。
しかも、デヴィッド・バーンなんて、もう60歳超えてるのに・・・


また、オスカー受賞映画監督として知られるスパイク・リーSpike Lee)によるフィルムワークは、ライブ会場の客席では味わえないアングルや、ライブ終了後の様子、エンディング映像(ライブにはなかったピアノ伴奏による歌がBGMとされているのが個人的にも好き)という最後の最後まで飽きることなく映画鑑賞者を楽しませてくれます。

スパイク・リー監督がオスカーを受賞した映画「ブラック・クランズマン
主演は名優デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン

ところで、芸術家が観客を前にして行う音楽、詩、演劇、ビデオなどを自由に取り込んだ表現活動のことを「パフォーマンスアート」と言います。
ベトナム戦争によって反戦運動が目立つようになった1960年代に、政治的批判も込められた「パフォーマンスアート」が盛んになり、時代を経つつその表現技法は進化しています。

アメリカン・ユートピア」も、現代の様々な問題にフォーカスしています。
時代とともに人はどう変化して来たのか?
人間は愚かになっているのか?
選挙の問題や、人種差別、コミュニケーションの大切さなど、選曲されている音楽そのものにもメッセージ性はありますが、各曲の間のデヴィッド・バーンによるトークもユーモアありつつ、観客の意識に問いかける内容となっていて、いろんな意味で興味深く、現代の「パフォーマンスアート」の代表作とも言えるでしょう。

映画「アメリカン・ユートピア」チラシ(裏)

この映画を見ている最中、私は、
すごい!面白い!!映画館来て良かった!!!
と思う一方、
この感覚、なんだか懐かしい・・・そう、ライブだよ、やっぱり、生で味わいたい、リアルな会場でアーティストと一体化できる感覚を得たいな・・・
という気持ちも大いに湧きました。

映画なのに、このライブ会場にいる観客と同じように、思わず立ち上がって、踊りたくなり、拍手もしたくなる、そんな感覚に陥いる素晴らしい作品でした。

私が生のライブコンサートというものを最後に味わったのはいつだったろう・・・
コロナ禍によって、最後に行ったライブは、いつ、どこで、誰のだったか、思い出せないくらいになっていましたが、しかし、同時に忘れていた「ライブでしか味わえない高揚感」というものをはっきりと思い出し、五感でアートを楽しむことがどれだけ人の心身を豊かにするかを再認識しました。

アメリカン・ユートピア」サントラCDジャケット

映画鑑賞後は興奮冷めやらず、自宅に帰ってから早速、iTunesで映画「アメリカン・ユートピア」のサントラを聞いて余韻に浸りました。

ただ、しかし。
ああ、あの映像を観てしまうと、何か物足りない・・・やっぱりパフォーマンスも一緒に楽しみたいなあ・・・
という気持ちが湧いてきてしまいます。
これは、DVDかBlu-rayが出たら、買うことになりそうです・・・


話は逸れますが、私、近々実現させようと思っている、マンション購入。
その時には、大好きな映像や音楽が楽しめるようにホームシアター作ってやる!
長年想い続けている願望ではあるのですが、この映画を観て、そんなことも改めて心に決めました♪


何はともあれ、映画「アメリカン・ユートピア」、時間ができたら見に行こう、程度の気持ちで観た作品ではありましたが、映画館で観て良かった!!心からそう思いました。
興味を持たれた方には是非とも映画館での鑑賞をお勧めしますが、間も無く公開が終わってしまいます。
ここ仙台では現在(2021年7月17日)、フォーラムでのみ公開中で、7月22日(木)が最終予定となっていますが、悪しからず・・・
→上映期間が延長されました!7月29日(木)まで!!
→更に延長!!8月5日(木)まで!!



あなたは
どんな音楽に
興味がありますか?


映画「HOKUSAI」に見るアート魂

北斎の生き様に学ぶ


世界で最も有名な日本人アーティスト葛飾北斎
昨年(2020年)のブログでも書きましたが、2020年は、北斎の生誕260周年、そしてオリンピックも予定されていたので、北斎にちなんだ様々なイベントが企画されていました。
しかしながら、COVID-19によってそのほとんどが中止や延期に。虚しかったですね。

昨年の記事:葛飾北斎 生誕260周年

でもようやくこの度、1年間公開延期となっていた映画「HOKUSAI」を、観ることができました。

映画「HOKUSAI」チラシ(表紙)

絵師としての腕はいいのに、食べることすらままならない生活を送っていた北斎が、もがき苦しみながらも、その才能を真の意味で開花させ、晩年を迎えるまでの、北斎の人生およそ90年間を描いたストーリーとなっています。

(チラシ画像はクリックするとPDF画面が開き拡大できます)

映画「HOKUSAI」チラシ(見開き)

若かりし頃の北斎、なぜ腕はいいのに食えることができなかったのか。
まだ北斎と名乗る前、勝川春朗(カツカワシュンロウ)として活動していた頃に、人気浮世絵の版元(出版人)、今で言う敏腕プロデューサーとして知られた蔦屋重三郎(ツタヤジュウザブロウ)に見出されたものの、叱咤されてばかりの北斎。
お前、なんで絵を描いてる」と重三郎に問われ、北斎は「絵なら下っぱから這い上がれると思ったからだ」と応えます。
まさに競争の現代を生きる我々としてみれば、その気持ち、わからないでもない。
でも、重三郎は、そんなんだからダメなんだと。
ライバル喜多川歌麿からも「お前の絵(女)には色気がない」と切り捨てられます。
なぜか。
それは、勝ち負けに固執して描く絵中身がなく上っ面の絵、要するに、描きたいのではなく描かされている絵だから。
放浪した北斎は、大自然の中でそのことに気がつき、本当の自分を見出します。
ただ描きたいと思ったものを、好きに描く
そうして北斎は、美人画や役者絵が流行っていた当時に、風景画というジャンルを切り開いたのです。

もちろん、今紹介した重三郎や歌麿たちとのやりとりは、この映画の、あくまでも作られた物語です。
でも、北斎が重三郎や歌麿たちと共に生きた江戸時代、それは描くことや出版にいたるまで自由な表現が規制されていた時代で、その中で風景画のパイオニアとして時代を切り開いたことや、この映画でも描かれていたように、脳卒中に倒れても自力で治し80歳を過ぎても旅に出て、何キロも歩いたというのは史実です。

平均寿命40歳という時代に90歳近くまで生きた、北斎の生命力。
人が見失いがちなものを決して失わず、時代とそして自分自身の人生と勝負し続けた、アート魂ともいえるブレない信念の持ち主だったからこそなのだろうと思います。

映画「HOKUSAI」チラシ(裏表紙)

ところで、北斎といえば、やはり波の絵。
最も有名なのは「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」ですね。
映画「HOKUSAI」のパンフレットもこの作品が採用されています。

映画では史実に基づいた架空の物語が展開されますが、こちらのパンフレットには様々な北斎にまつわる豆知識が掲載されていて、アートファンには嬉しい一冊です。

映画「HOKUSAI」パンフレット

繰り返しますが、北斎といえば、波の絵。
そして、なくてはならないその色「ベロ藍」。
美術ファンなら多くが知ることですが、1700年代にドイツ・ベルリン(当時はプロシア、ドイツ語でプロイセンと呼ばれた地)で発見された人口の青色顔料「プルシアン・ブルー」が1800年代に日本にもたらされ、「ベロ藍」と呼ばれ北斎が多用し、今では「北斎ブルー」、愛用者としては歌川広重も有名なので「広重ブルー」などと言われます。

映画の印象的なワンシーンに、北斎が業者から「ベロ藍」を受け取り、感動のあまり雨の中で自分にぶちまけるシーンがありますが、こういった美術知識を持っていると面白さは倍増しますね。

そういった雑学もパンフレットに掲載されているので、あわせて楽しむのも一つかなと思います。


実際に北斎がどんな性格だったのかは、その時代にでも行ってみないとわかりませんが、この映画では、北斎はプライドが高いだけではなく、自分が描きたいものを好きに描きつつも、人に喜んでもらうにはどうしたら良いか思慮し、孤高ながらもあたたかい心、人への厚い情を持った人物として描かれていたところが、私自身も生きる上での学びになりました。

アートに関心のある方、または自分の生き方に疑問を感じている方には是非ともお勧めしたい映画です。

なお、映画「HOKUSAI」は、仙台では現在(2021年6月26日)、フォーラム仙台にて上映中です。

あなたは
風景画の北斎派?
それとも
美人画の歌麿派?





カフェ パンプルムゥスのパンケーキ

人を幸福な気持ちにさせるアイディア満載のお店


今日は友達が誘ってくれて、仙台で人気のカフェ「パンプルムゥス(Pamplemousse)」に行ってきたので、久々の食レポです。

そこは、仙台街中の雑居ビルの3階、通りからの一見では、ビルの中にこんな素敵な一角があるとは思いもしませんが、口コミ、SNSでかなりの人気のお店のようです。

お店の外観の写真は撮り損なってしまったので、お店の公式ホームページ等をご参照くださいね。

パンプルムゥス 仙台店
住所:〒980-0021 仙台市青葉区中央1-7-18 日吉第一ビル3F
電話:022-208-8899
営業:毎日 11:00~21:00
Webサイト:https://akashia-mitsubachi-youhoujou.com/pamplemousse-sendai/info/

パンケーキが看板メニューとのことですが、トーストやカフェ飯など、選択肢は豊富。
中でも「畑が見えるランチ」そのネーミングと、可愛いイラストに、実物を五感で味わってみたいという気持ちも湧きましたが、それはパンケーキではないランチプレート、せっかく初めての来店、やはりまずはパンケーキにしようと思いました。

パンケーキ!
・・・そう絞ったところで、やはり悩みます。
どれもこれも美味しそう。
今月の「季節のパンケーキ」は「ブルーベリーチーズパンケーキ」ですって。
ブルーベリーは今が旬、そしてチーズ好きとしては、かなり惹かれたのですが、それは安定の美味しさでしょうと思ったので、あえて冒険してみることにしました。

選んだのは、期間限定の「チキントマトパンケーキ
甘くないお食事系のパンケーキです。
サラダにスープ、たっぷりの粉チーズ付き。

注文してからじっくり焼かれるパンケーキには20分を要しますが、外はカリッ、中はフワフワの食感が良い!
そのパンケーキと、トロトロチーズにカマンベールチーズ、トマトとチキンがしっかりマッチしていて、美味しい♪

そして、サイドメニューにオーダーしたのは、シャーベット状のたくさんのフルーツとゼリーがカラフルで涼しげな「フルーツポンチ」。
特製のシロップがさっぱりした甘さで、パクパクいけちゃいます。


こちらは友達が頼んだ、シュワシュワ弾ける炭酸とグリーンが美しい「ミントソーダ」に、迫力のパンケーキ「いちご&バナナ&マウンテンクリーム」!


ところで「パンプルムゥス」とはフランス語(pamplemousse)で、意味は「グレープフルーツ」のこと。
なぜこの名にされたのか、そしてそこかしこにアヒルがいるのは謎だけど、可愛いらしくてセンス抜群なイラストのメニューといい、目で見ても楽しくて美味しい料理、そこにいるだけで朗らかな気持ちになる場所。
どうしたら多くの人に喜んでもらえるだろうという気持ちで作られていることが伝わってくる、居心地の良い空間でした。


ちなみに、この「パンプルムゥス」さん、秋田県にある「あかしあミツバチ養蜂場」が運営しているお店で、ここ仙台の他にも、秋田店、盛岡店と展開されているのだそう。
どちらもアヒルさんがいることに変わりないですが、それぞれの個性があるそうですよ。
他の店舗にも訪れてみたいものですね。


フワットロ or カリッフワ
あなたはどちらの
パンケーキがお好みですか?

感性に響く デンマーク・デザイン展@東北歴史博物館

それはシンプルな暮らし、豊かなカタチを楽しむこと


先日おすすめさせていただいた、宮城県美術館で開催の「足立美術館展」は終了してしまいましたが、ここ宮城県内では他にも、感性磨きに打って付けの展覧会が開催されています。

一見の価値ある作品集結!足立美術館展@仙台

仙台市のお隣、多賀城市にある東北歴史博物館では、現在(2021年6月12日)「デンマーク・デザイン展」が開催中。

デンマーク・デザイン展」チラシ(表)
*画像をクリックするとPDF画面が開きます

観覧料金は、一般1,200円、シルバー(65歳以上)1,100円、小・中・高校生600円で、足立美術館展の半券を持参すれば、100円割引されます。
会期は6月27日(日)まで。残り2週間ですので、お見逃しなく。

東北歴史博物館は、仙台駅からだと、
JR東北本線では国府多賀城駅(14分)下車で徒歩約1分
*JR仙石線の場合は多賀城駅(22分)下車で徒歩約25分またはタクシーで約10分
の場所にあります。
*車での場合は、仙台駅付近からだと30分強です。

開館時間は、午前9時30分から午後5時までで、月曜日は休館です。

国府多賀城駅は、いかにも東北地方といった感じの、こぢんまりとした駅です。

国府多賀城駅の北口
国府多賀城駅の南口

駅の南側は賑やかな街ですが、北側には田園風景が広がっていて、清々しい空気を味わえます。
東北の古代史上の重要な歴史遺産である多賀城政庁跡や、重要文化財で日本三古碑の一つ多賀城碑があるのがこちら側になります。


東北歴史博物館はといいますと、国府多賀城駅の南側に隣接しています。


敷地内には、県の重要指定文化財で、宮城県石巻市北上町橋浦から移築さた「今野家住宅」が屋外博物館として設置されています。


東北歴史博物館そのものについてはあまり話題になることはないですが、自然豊かな庭園に、コンクリートの外壁と円筒型の構造、まるで水に浮かんでいるような配置、この凛々しい佇まいの独特な建築物が、私は好きです。


こちらは北側入り口。
日陰の屋外カフェスペースでゆっくりすることもできます。


一方、博物館の南側には駐車場がありますので、車の場合はこちら側から入場することになります。


こちらが正面玄関とされています。
国府多賀城駅利用で来場すると、この南口に出ない人も多いと思いますが、こちら側から見る風景も良いですよ。


エントランスホールは円形でコンクリート造りの近代的でクールなデザイン。
コンクリートというと無機質に思えますが、ガラス窓からいっぱいの光が差し込んであたたかみを感じられ、落ち着きます。


さて、今回お目当の特別展「デンマーク ・デザイン」。
デンマークといえば、アンデルセンレゴブロックが日本人にも馴染み深い、北欧諸国の一つ。
近年、北欧デザインは日本では流行りみたいなところもありますよね。
北欧デザインはもちろん良いと思っていますが、私は流行っているからとか人気があるからといって飛びつくタイプではないから、正直なところ、今回の展示会、どんなもんなんだろうなーと思っていて足踏みしていたのです。
が、芸術感性の高い友人が見てきたところ「とても良かった!」と言うので、それなら間違いないなと思い、行くことにしたのでした。

デンマーク・デザイン展」チラシ(裏)

そして、いざ観覧しましたところ、結論として、友人の言う通り、すごく良かった!です。
シンプルながらもスタイリッシュで、機能性も兼ね備えられたデンマークデザインを、五感で堪能することができました。

下記の通り、4章に渡って紹介されているデンマークプロダクトの数々、歴史を辿りながら、約200点ほどが展示されています。

第1章 国際的評価を得た最初のデンマーク・デザイン
第2章 古典主義から機能主義へ
第3章 オーガニック・モダニズム ーデンマーク・デザインの国際化
第4章 ポストモダニズムと現代のデンマーク・デザイン

インスタグラム投稿を狙ってか、撮影可能箇所も数カ所ありました。
まずここ、順路回って一番はじめのところが、最も人気の撮影スポットですね。

左から、優美な曲線が美しい「パントンチェア」、中央が「ハートコーン・チェア」、椅子271F、上部のペンダントランプ「フラワーポット」(青・黄)は、全てヴィアナ・パントンの作品

ヴィアナ・パントン(Verner Panton)は、最先端の科学技術と消費文化、1960年代のポップカルチャーの波から着想を得て作品を生み出し、国外で最も認められたというデンマーク人のデザイナーです。

上の写真の向かい側に展示さていた、様々な椅子や1960/70年代のオーディオ製品なども撮影可能でした(壁面の絵画作品は撮影NG)。

左からトーヴェ・キント=ラースン/イズヴァト・キント=ラースン 肘掛椅子 モデル117ヤコブ・イェンスン FMチューナー/アンプ「ベオマスター1200

ヤコブ・イェンスン(Jacob Jensen /ヤコブ・イェンセン)は、ミニマルなデザインがかっこいい電話機や時計のブランドとしてその名を知る人も多いのではないでしょうか。


デンマークの家庭の一室が再現された撮影コーナーもありました。

テーブルの上には、ロイヤルコペンハーゲンの陶器や、ダンスク社のサラダボウルセットやキャンドルホルダーなど、左手にちらっと見えているのはカイ・ボイイスンの木馬

シンプルかつ優美なカトラリーで知られる銀細工職人のカイ・ボイイスン(Kay Bojesen /カイ・ボイスン)は、近年は手足が動かせるサルの木製玩具が人気ですね。


特別出品ということで、椅子の座り心地を実際に体感できるコーナーもありました。

座ることができたのは、ハンス・ヴィーイナ(Hans Wegner /ハンス・J・ウェグナー)の5つの作品だったのですが、私はこれが一番好き❤︎

ハンス・ヴィーイナ 椅子 pp130「サークルチェア

見た目からは想像できない快適な座り心地!欲しい!!
このデザインから映し出される影までもが美しい。

オマケとして、こんなのもありました。
陸奥国府多賀城の南門を、東大生5人がデンマーク発祥のブロック玩具の「レゴ」で復元!笑


思わず笑っちゃいましたが、設計した時点で9500個のブロックが必要だとわかり、国内からだけでは調達できず、ドイツやデンマークからも取り寄せ、3月末から東大生5人が集まり、約2ヶ月間かけて作り上げたそうです。

東大の学生さんたちが、ここ宮城のために作ってくれたなんて、地元の人間としては嬉しい限り。感謝を申し上げたいです。

そして、今回の展示会図録は、分厚いながらもコンパクトサイズでソフトカバー、気軽に読むことができます。
絵画などの芸術作品はもちろん、立体物はなおさら、本物を見るに越したことはないですが、読み物として楽しむことも豊かな感性を養うことにつながると思います。

デンマーク・デザイン展」図録 表紙/裏表紙(東北歴史博物館版)

世界幸福度ランキングで1位を獲得していたこともあるデンマーク。
今年(2021年)発表された幸福度ランキングでは、フィンランドが1位、デンマークが2位と、上位をキープしています。
数年前、私は、その幸福度の高い国ってどんななんだろう?それに北欧芸術を現地で見たいなぁ、と思って、フィンランドとデンマークを周遊しましたが、確かにどちらも素敵で居心地の良い国でした。

私は日本からフィンランドへ行ってから(飛行機直通で10時間前後)、デンマークへ行きました(フィンランド⇄デンマーク間は1時間半前後。飛行機は全てFINAIR利用)

日本から遠く離れた国ではあるけれど、両国ともジャパニーズフレンドリーで、というか、誰にでも親切なのかもしれないのですが、何か精神的にも通づるようなところもあるようにも感じました。
そして個人的には、どちらかというと、フィンランドより、デンマークの方が好きです。
デンマークもフィンランドも、アメリカやイギリスをもしのぐデジタル先進国ではありますが、そんな高度技術が発展した国にあっても、デンマークの方が、より歴史や自然、落ち着きを感じられ、刺激がある中にも安らぎがあるように思えたから。
この実際に触れた北欧芸術については、またの機会に書きたいと思っています。


あなたは
デンマーク・デザインといえば
何がお好きですか?

一見の価値ある作品集結!足立美術館展@仙台

日本一の庭園美術館が誇る名品をこの目で


2019年に挙がった宮城県美術館の移転案。
宮城県の最も貴重な建築物の一つである宮城県美術館を失うという意味の発案に、開いた口が塞がらない思いでしたが、県の決定に反対し、存続を求める市民団体の方々の努力が実り、昨年(2020年)11月、移転はせず、現地改修を行うということに最終決定しました。
私は撤回を求める署名をしたくらいでしたが、そのような活動を率先してくださった方々には、心から感謝です。本当に良かった。


さて、その宮城県美術館では、2021年4月24日(土)から6月6日(日)まで、「足立美術館展 〜横山大観、竹内栖鳳、華やかなる名品たち〜」が開催されています。
コロナ禍で未だ気軽に外出できない中ですが、気がつけば、もうすぐせっかくの企画展が終わってしまう!
というわけで、慌てて行ってきました。

宮城県美術館にて開催の「足立美術館展」のチラシ(表)
宮城県美術館にて開催の「足立美術館展」のチラシ(裏)
クリックするとPDF画面が開きます

実は正直なところ、行かなくてもいいかなあという気持ちも少なからずあって、出遅れたということもあるんです。
なぜなら、足立美術館(島根県安来市)は庭園ランキング1位を18年連続で獲得している美術館!(アメリカの日本庭園専門誌「数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening)」による)
なのに、ずっと行きたくて行けていない美術館の一つで、だからこそ、絶対に近いうちに行く!!と決めているから、どうせ見るなら現地で見るべきでは??なんていう思いがちょっとあったりしたのです。

でも、県外の美術館や博物館に定期的に出かけないと気が済まなかった私、コロナ禍になってから全くそれができていないわけで、芸術品に触れる機会も激減して、フラストレーションが溜まっているので、やはり地元でも貴重な展覧会、行かないわけにはいきません。


実際のところ、今回の展覧会、行って大正解でした。
会場では、もう何度、心の中で、「美しい・・・欲しい・・・」と呟いたことか。
日本を誇るそうそうたる名画の作品の集結。
近代日本画の巨匠横山大観をはじめとした、東西の日本画壇で活躍した35人の画家による66点の作品は、バラエティーに富んでいて、とても楽しめました。
やはり、本物をナマで間近で見るに越したことはないですね。
どれもこれも素晴らしいものばかりで、大満足。

ただ、今回は、この展覧会に特化した図録は作られていなかったのが残念。
図録がない分、ハガキをたくさん購入してしまいました(笑)

私の祖父が師事した川端龍子の「春雪譜」(展示会案内チラシの裏面に掲載あり)のハガキはなくて残念…

足立美術館についての冊子は販売されていましたが、その本には今回の展示作品が網羅されていないので、そういう意味でも、この企画展に足を運ぶことはとても貴重だと思います。
足利美術館に行けたとしても、その時に展示されてないであろう作品もあるわけですしね。

販売されていた冊子
(今回の特別展に特化したものではない)

足立美術館の館長 足立隆則氏が河北新報のインタビューで述べられているように、是非とも多くの方に“自分の感性で作品見て”ほしい、そんな素晴らしい日本の名品の数々、この機会に堪能することができ、とても良い時間を過ごせました。

「足立美術館展」のチケットと会場で無料配布されている河北新報による案内

なお、今回の「足立美術館展」、宮城県美術館での会期終了後は、6月26日(土)から8月1日(日)まで岩手県立美術館で開催されるのだそうです。
足立美術館の移動展は各地で行われていますが、東北での巡回は今回が初めてとのことですよ
東北人にとって、嬉しいことですね。


きっとそう遠くない日に、日本一の庭園と称される足立美術館(島根県安来(やすぎ)市)へも行くことができますように⛧彡
ますます思いは募るけれど、いつかは叶えたいことがあること、楽しみがあることって、幸せなことだなって思います♪



あなたの
お気に入りの庭園は
どこですか?





誰でもできるモダンテクニックで楽しむアート

臨床美術士がすヽめるおうち時間の過ごし方


臨床美術士の資格を持つ私ですが、今年は臨床美術の活動に力を入れる!と発言したものの、相変わらずのコロナ禍で、ほとんど何もできていません。
握手から始まり、人と人との肌と心の触れ合いを大切にする臨床美術ボランティア活動は停止中で、申し込んでいた臨床美術プログラムの研修も、非常事態宣言が出されていたため、長いこと延期になっています。

臨床美術についての詳細は、カテゴリー臨床美術」をご参照ください

ですが、臨床美術士には、アートで人々の心を豊かにしたいと、様々な工夫をしてくださっている方々がいらっしゃいます。
何度かこのブログでもご紹介している古瀬先生もその一人。
今回は、古瀬先生をはじめとした東北福祉大学・元気塾の臨床美術(クリニカルアート)講座のスタッフさん方によって企画された、オウチde元気塾クリニカルアート編「『色』を楽しもう!」をやってみました。
(臨床美術士の資格は、東北では、東北福祉大学で行われる講座で取得することができます。東京拠点の通信講座もあります)

こちら、ちょうどGW前に送られてきたお便りです。
不要不急の外出を自粛せざるを得ない中、自宅でもアートを楽しんで脳や心に心地よい刺激をという心配りのサービス。


今回は、少しでも気軽に取り組めるようにと、ご丁寧に、画用紙にロウソクのかけらをセットにして送ってくださいました。
あとは自分で絵の具(または手作りの色水)などを準備すればいいだけです。ありがたいですね。


準備はこれだけ。


まずは、画用紙にロウソクで線を描きます。
「絵」を描け、と言われたら構えちゃうけど、描くのは、ただの「線」でいいんです。
とはいえ、「線??そんなこといきなり言われても・・・」と思ったら、「ふわふわ」「にょろにょろ」などなどの思い浮かんだ擬態語をイメージして描いてみるのです。


私は、今日はBGMに自然の海の音を中心にしたネオクラシックを流していたので、その感覚を描いていきました。

・・・ロウで白い紙に書いてるので、何も見えませんが・・・

ロウで線を描いた後は、水彩絵の具を使います。
気分的な色を数色、少しだけ出して、絵筆に水を多めに含ませて色を塗っていきます。


まずは、縦に横にとあえて規則性を持たせてやってみることにしました。


画面いっぱいに塗っていって、色と色が混じり合ったり、滲んだり、そして、絵の具をはじいてロウの白い線が浮かびあってくる、その過程を楽しみます。


準備時間や乾かす時間含めても1時間かからずに完成。
こんな感じになりました。


カメラで画面いっぱいに撮影してみると、それなりのアートに見えなくもない(笑)


これ、いわゆる、はじき絵と言われる技法ですね。
小学校や中学校の図工や美術、場合によっては保育園や幼稚園で、誰もが一度はやったことがあるかもしれない、モダンテクニック(美術技法)の一つで、バチック(Batik)とも呼ばれるものです。

私も、久々にやりました。
というか、大人になって初めて。こんな技法があるってことも、すっかり忘れてました。
モダンテクニックって、いくつかあるけど、実はどれも、身近なもので誰でもできるものばかり。
アート系を専門に仕事をする人だけでなく、もっと大人も誰でも、子どもの頃のようにアートを楽しむ機会があったらいいのにって思います。


さて、結構サクサクできるので、さらに作成してみました。

なんとなく、海か、虹か、そんなイメージを抱きつつも、描いているときは、うーん、イマイチかなーと思いながら進めていたのですが、乾いたところを遠目に見てみると、意外にもこちらの方がインテリア性があるように感じたので、フォトフレームに収めてみることにしました。
(フォトフレームとの相性を考えるのも、楽しみの一つ)


悪くないじゃん♪
自画自賛するも、それは自己肯定感を養うことにもつながる、休日のひと時。

深いことはあまり考えないで、純粋に、描くことを楽しむ。
普段は使わない部分の脳を刺激してみる。
しかもそれが世界に一つだけのインテリアにもなったりして。
こんな良い時間の過ごし方、今回も提供していただき、感謝です☆



あなたは
有意義なおうち時間を
過ごせていますか?