『EQ 「感じる力」の磨き方』の著者である高山直氏もピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士と研究を共にしたとのことで、EQに関わることとなった時に、彼らEQ理論提唱者たちに会うたびに言われたのが 「How do you feel now ?」 だったのだそうです。 日常生活で感情を意識し、気持ちを「感じる」ことの大切さを学んでほしくて「今の気持ちは?」と聞かれていたのだろうとのこと。
そういえば、 ご機嫌いかが?とか調子どう?(英語だとHow are you?) とは聞いても、例えば、試合で勝ったとか、賞を受賞した時なんかはよく使いますが、挨拶がわりとして 今の気持ちどう?(How do you feel now?) とはそうそう聞きませんよね。
ここ数年、政府をはじめ企業においても、“ダイバーシティ(diversity:多様性を尊重する環境/Diversity and Inclusion:個々の違いを受け入れ、認め合い、いかしていくこと)への転換”を声高に言われるようになりましたが、こんな時代だからこそ、「みんなと同じである必要はない」ということや、それぞれの「自分の人生は自分で生きてく」という「個を尊重する」こと、新たな社会の実現への可能性が広がる「多様性を育む社会」の構築とはどういったことなのか、一人でも多くの人が意識できるようになることが重要ではないかと思います。
※デール・カーネギー(Dale Breckenridge Carnegie):1888年アメリカのミズーリ州出身の、話し方(スピーチ)に関する研修講師であり作家で、自己啓発業界の偉人と言われる。著作『人を動かす(How to Win Friends and Influence People)』と『道は開ける』(How to Stop Worrying and Start Living)』が今でもベストセラー。
ところで、これとよく比較されるものに『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』(アダム・グラント/三笠書房)という本もあります。 こちらの方がここ最近も人気で、書店の話題の本のコーナーに並んでいるのを見かけることもあります。 しかしながら結構分厚く、論理的で細かな描写で綴られているので、読書好きさんじゃないとハードルが高いかもしれません。