旅をテーマにした春畑セロリさんのオリジナル曲

CDアルバム「~ピアノ曲集~ ぶらぶーらの地図」


最近、また仕事に追われる日々になり、音楽を楽しむ余裕もなくなりつつあることに危機感を覚え始めています。
安らぎと笑顔あふれる穏やかな日々を送りたいという心の柱をブラしたくない私には、感性豊かにする音楽は必要不可欠。

そう思って、久々に取り出したCDはこちら♪

先日ご紹介した「ピアノのお悩み解決クリニック 練習向上編」の著者、春畑セロリさんのオリジナル曲集CD「~ピアノ曲集~ ぶらぶーらの地図」です。

過去の投稿:目からウロコのピアノ練習方法/悩める奏者に嬉しい、春畑セロリさんの本「ピアノのお悩み解決クリニック」

このCDは、ピアニストの関孝弘さんより‘イタリアにちなんだピアノ曲をかいて’というお話があって誕生したのだそうです。
CDに付属されているブックレットのセロリさんのメッセージによりますと、セロリさんがイタリアを旅したのはだいぶ前だったそうですが、
「忘れかけている街もあれば、さらに鮮烈さを増して脳裏に焼き付いている光景もあります。それを掘り起こすようにして、この曲集の最後の5曲が生まれました。」とのこと。

CDジャケット(付属ブックレット表紙)

~ピアノ曲集~ ぶらぶーらの地図」は、以下の4章で成り立っています。
 I. 旅のはじまり
 II. もうすぐ発車ベル
 III. スニーカーとスケッチブック
 IV. まだ見ぬ夢、あすの想い出

旅行好きの私などにはどれもワクワクするタイトルです。

そして、先ほどの『最後の5曲』というのは、第4章の「このまだ見ぬ夢、あすの想い出」より、以下を指しています。
 グッビオの雑貨工房(グッピオはイタリアの中部にある坂道の美しい古都)
 月明かりの湖水(北イタリアの美しいコモ湖を想って生まれた作品)
 薄紅色の回廊(夕日に染まるイタリアの有名な町アッシジの回廊)
 ニンナナンナ・ディ・ブレーシャ(ニンナナンナはイタリア語で「子守唄」という意味)
 システィーナ幻想(ローマ教皇の皇帝であるバチカン宮殿の中にある「システィーナ礼拝堂」)

~ピアノ曲集~ ぶらぶーらの地図」CD裏面

さらに
「見るはずだった景色、歩くはずだった路地、渡るはずだった河だって、空想だけで音にできるはず。乗るはずだった列車、登るはずだった山、逢うはずだった人々だって、自由自在に音にできるはず。すると、想いはどんどんイタリアを飛び出して、世界中にひろがったのでした。」(「~ピアノ曲集~ ぶらぶーらの地図」付属ブックレットより)とのこと。
そうして全26曲の素敵なピアノ曲が出来上がったのだそうです。

全ての曲に心がホッとするポエムも付いていて、とっても癒されます。
YouTubeでも全曲、各曲数秒ですが配信されていますので、ご興味あるかたはご視聴くださいませ♪

また、CD付属ブックレットには、演奏者の関孝弘さんによるとても親切な演奏解説も記載されています。
全ての曲に対して演奏するときのポイントが丁寧に述べられているのが、私も弾きたい!という気持ちにさせられて、思わず楽譜冊子も購入しました。

レベルは平易なものから高度なものまで様々とはいえ、ピアノが弾けたのは過去のこととなってしまった私には全部が難しい・・・けど、曲は全て短めな分、多少難しくても終わりが見えやすいという点で意欲をそそられます。

コロナで気軽に旅行もしづらい状況ではありますが、こんな風に、聴いたり、奏でたり、素敵な旅路を想って音楽を楽しむというのもありではないでしょうか・・・?


あなたの
思い出の旅で浮かぶ
音楽はなんですか?

~ピアノ曲集~ ぶらぶーらの地図(CD)

テイラー・スウィフトに乗って暗闇フィットネス

FEELCYCLEの期間限定レアプログラムで楽しむ


ただ今、暗闇バイクエクササイズとも言われているFEELCYCLEではRESURRECTION(SUMMER)が実施されています。

FEELCYCLEのWEBサイト

復活を意味するRESURRECTION。これは、過去に終了したプログラムを期間限定で提供されるもので、有名アーティスト×FEELCYCLEの人気のあった特別プログラムに参加することができます。
FEELCYCLEを始めて間もない私には、とても嬉しい企画です。

FEELCYCLE仙台
We must be the change
We wish to see in the world
この世界で私たちが見たいと思う変化に、私たちがならなければ(壁面の言葉)

こちら
「テイラー・スウィフト×FEELCYCLE」は、
2019年当初にテイラー・スウィフトの特別プログラムが実施された時のWEBサイトです。
これと同じ内容が、今、楽しめます。
レッスン名は「BB1 TSFT」で、TSFTは、Taylor Swiftの文字から取られたものですね。
エクササイズレベルはBB1(Body Burn 1/動きの練習パートを含む、FEELCYCLE初心者向け全身燃焼プログラム)ということで、私も安心して、トライして参りました。

以下のテイラー・スウィフトのヒットアルバムから音楽が抽出されています。

「Lover」

「RED」

「1989」

初心者向けのプログラムということもあって、最初はインストラクターのRio先生により、自転車の乗り方から、動きの基本など、詳しい説明がなされた後にエクササイズに入りました。
知られている曲も多いかと思いますし、エクササイズの内容も優しめなので、初心者さんや、1日に複数回入られるかたには息抜き的な感覚として、オススメです。
個人的には、ウェストひねりのエクササイズも結構長めに取られていて、楽しかったです。
お馴染みのダンベルエクササイズも腕力限界ギリギリのところまで組まれていて、キツいけど、腕力を付けたい私にはありがたいです。

プログラムのレベルなど詳細はこちら
FEELCYCLEのPROGRAMのページ

テイラー・スウィフトのヒットアルバム『ラヴァー』から多めに選曲されています。
こちらは私もお気に入りのCDの一つだったので、楽しさ倍増でした。

Taylor Swift Lover (2019年発売)

ジャケットが普通のCDハードケースのサイズより一回り大きい、DVD付きのジャパン・スペシャル・エディション。
デザインが凝っていたり、制作秘話なんかも知ることができて面白く、自分自身の感性も磨かれるので、このようなタイプのものはたまに購入します。

このアルバム付属ブックレットの、テイラー・スウィフト本人による前書きに、心があたたまるメッセージがありましたので、ご紹介させていただきます。

I’ve decided that in this life, I want to be defined by the things I love – not the things I hate, the things I’m afraid of, or the things that haunt me in the middle of the night. Those things may be my struggles, but they’re not my identity. I wish the same for you.
May your struggles become inaudible background noise behind the loud, clear voices of those who love and appreciate you.
Turn those voices up in the mix in your head. May you take notice of the things in your life that are nice and make you feel safe and maybe even find wonderment in them.

この人生において、何によって自分は定義されたいのかと考えた私は、自分の愛するものによって定義されたいのだという結論に至りました−−−自分の嫌いなものや、恐れているもの、あるいは真夜中に私を悩ませるようなものではなく。そういったものから逃れようと、私は苦闘しているのかもしれませんが、それは私のアイデンティティではありません。あなたも同じであれば、と願っています。
あなたを愛し、あなたの良さを理解してくれる人たちの大きくはっきりした声に、あなたの苦闘がかき消され、聞き取れないバックグラウンド・ノイズとなりますように。自分の頭の中でミックスを行って、そういったポジティヴな声の音量をあげましょう。人生における素敵なことや、安らかな気持ちにさせてくれるものに注目し、そこに驚きを感じることすらできるようになりますように。

(翻訳:今井スミ氏)

特に
May your struggles become inaudible background noise behind the loud, clear voices of those who love and appreciate you.
Turn those voices up in the mix in your head.
のあたり、ミュージシャンらしい表現で、素敵だなと思いました。
FEELCYCLEの理念とも近い感じもしますね。

また、このアルバムの中で、この季節オススメなのは、「Cruel Summer」といったところでしょうか。
Cruel:「残酷な」という意味ですが、曲調的には爽やかで夏らしさを感じられる1曲です。


ところで、FEELCYCLEのプログラムは、1件につき、45分です。
自転車漕ぎまくること、45分は結構長くてハードです・・・
でも、音楽に乗せてエクササイズするので、ただ無音でやるよりずっと動けるんです。
好きなアーティストの曲に乗れば、気持ちも断然アガります。

このRESURRECTION(SUMMER)の実施期間は7/7(火)~8/31(月)ということです。
あと1ヶ月ほどですが、できるだけ楽しみたいと思います。

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あなたを愛し、
理解してくれる声は
聞こえていますか?


ベートーヴェン 生誕250周年

気軽に楽しみたい、ベートーヴェン♪


先日、葛飾北斎の生誕260周年について書きましたが、今年の生誕●●年記念には、もう一人、偉大なアーティストの存在として、ベートーヴェンがあげられます。

今年、2020年は、ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(Lutwig van Beethoven:1770年12月16日~1827年3月26日)、生誕250周年です。

ベートーヴェン生誕の地ドイツや、活躍の地ウィーンでは様々な催しが予定されています。
こちらもコロナの影響で予定通りとはいかないものの、会期が延長されたり、配慮がなされているようです。

ここ日本でも、クラシックファンはもちろん、そうでない人にも楽しんでもらおうと、記念サイトがオープンされたり、様々なイベントなどが企画されていています。


また、ちょうど今(2020年5月28日現在)発売中の雑誌「BRUTUS(ブルータス)」では、ベートーヴェン特集というわけではないのですが、「クラシック音楽をはじめよう」というタイトルで特集が組まれています。

見開き1ページのみですが、生誕250周年にちなんで「ベートーヴェンって、何がそんなにスゴイの?」という記事もあります。
そちらによると、

当時の音楽家は、教会や宮廷に雇われる社会的地位が低い立場だった。にも関わらず、苦労を重ねながら自立した媚びない芸術家として活躍したのがベートーヴェン。死後は“芸術家の理想”となった。

とのこと。

ちなみに、BRUTUSでクラシック音楽特集をするのは初めてなんだそうで、なかなか、面白いですよ♪

こちらの動画は、ザルツブルクの音楽大学の指揮科を首席で卒業した水野蒼生(みずのあおい)氏が、「もしベートーヴェンが今この曲を演奏したら、どうなるだろう?」というコンセプトのもとエレキやドラムなどバンド編成を率いてレコーディングした、日本では「運命」として知られる「交響曲第5番」です。

賛否両論ありそうですが、特に若い世代には人気のようです。

私もこちらが入ったアルバムを買いました。「交響曲第5番(運命)」のアレンジは現代的で面白いですけど、個人的には、他の曲の方が落ち着いてて、最近の精神状態には好ましい気がしています。

クラシック音楽は、現代的で親しみやすいアレンジがなされているものも多いので、普段クラシックなんて聴かないというかたにも楽しんでいただけるものは結構あると思います。

音楽は、クラシックに限らず、同じ曲でも、編曲によって、好みが分かれるところや、同じ楽譜、同じ楽器でも、演奏する人によって、雰囲気が変わったりするのも、面白いポイントですよね。
演奏する方も聴く方も、楽しみかたが自由で、人間の豊かさを育てる素敵な文化だと思います。

自立した媚びない芸術家、ベートーヴェンの音楽、これを機に、楽しまれてみるのはいかがでしょうか♪


あなたは
ベートーヴェンの「運命」
どのタイプがお好きですか?

水野蒼生 BEETHOVEN -Must It Be? It Still Must Be-

銀河鉄道の夜 2枚の音楽アルバム

細野晴臣ver.と久石譲ver.


先日、映画のカテゴリーで「銀河鉄道の夜」のアニメ映画について書き、最後に、そのサウンドトラックのCDを持っていることについて触れました。

実は、このサントラCDを得るまでには、結構な時間がかかりました。

先の記事で書いた通り、この映画(VHS)を観たのは小6くらいの頃です。

その後、何度か繰り返して観るごとに、バックグラウンドに流れる音楽がますます気になっていって、サントラが欲しい!と思うようになりました。
しかし、当時は、今のようにインターネットという便利なものはありませんでした。
CDショップに行っても見つけられず、アニメグッズ専門のお店にも行ってみましたが置いておらず、サウンドトラックCDは作られていないのだろうかと、一度諦めました。

成長するにつれて、ジャンル問わず音楽が好きになっていき、CDショップにも頻繁に足を運ぶようになりました。
それである時、またふと思い出して、探してみたんです。
そうしたら「銀河鉄道の夜/久石譲」というタイトルのCDを発見。

あれ?久石譲?
でもあの映画の音楽は、久石譲って感じではない気がする・・・

皆さんもご存知、久石譲氏はジブリ音楽で有名ですね。
その独特な音楽感は、思い描くことができる人が多いのではないかと思います。
銀河鉄道の夜アニメ映画のサウンドトラックは、久石譲氏の作風には思えなかったのですが、
でも、これしかないし、ジャケットの絵が素敵だから、ま、買ってみよ♪
と思って購入してみたのでした。

家に帰って、ワクワクしつつも、半分は、なんか違う気がする・・・と思いつつ、CDプレイヤーにセットし、いざ、聴いてみましたら・・・
やっぱり、久石譲は、久石譲でした。とってもジブリな雰囲気♪♪
ガックリはしたのですが、全曲ピアノが主体となっていたこともあり、中学までピアノを習っていた私は、ピアノ音楽は大好きですので、これはこれで、OKでした。
恐らくこの音楽感は、特に、エレクトーンをされるかたには人気だと思います。

そしてそれからまたある日、再びふと思い出して、今度はインターネットで探たところ、今度こそ、それらしいCDを発見しました。

こちらはジャケットの雰囲気が、アニメ映画を観ていた私には、それっぽくない気がして、当時は表示画面に詳しい説明書きもなく、また不安になったのですが、
細野晴臣さんて知らないけど、オリジナル・サウンド・トラックってちゃんと書いてあるし・・・
ということで、購入しました。

CDが届いて、
今度こそだね、やっとだね♪
とワクワクしてCDプレイヤーにセットしたところ、聴こえてきたのは、間違いなく、求めていたものでした。
しっかり重低音を効かせて聴くのが心地良いです♪♪

現代は、CD屋さんも減ってしまって、音楽はダウンロードするのが当たり前となりましたが、私は、モノにもよるのですが、基本的に『媒体』を持っていたい派です。
ジャケットのデザインを観察したり、冊子に書かれていることを読むのが好きだからです。

上がサウンドトラックの方、下が久石譲氏のアルバムの、それぞれ帯と冊子

アマゾンで見てもわかるのですが、サウンドトラックの方は、ファンが多くて、2018年に完全版(特別版)というのが出され、私が購入した時より、近年の方が価値が上がっているようです。
私の持っているものには残念ながら入っていないのですが、個人的には、完全版じゃないと聞けないエンドテーマのピアノバージョンをゆったりと聴いてみたいです。

久石譲氏の方は、冊子の挿絵に、「宮沢賢治絵童話集」シリーズで出されている本と同じイラストが起用されていて、絵本ダイジェスト版みたいな感じが良かったりもします。

ところで、その「宮沢賢治絵童話集」というのは、くもん出版から出されていて、宮沢賢治の童話が、それぞれ、異なるイラストレーターの方々によって、素敵な挿絵がなされているシリーズです。

このシリーズの「銀河鉄道の夜」は、東逸子(あずまいつこ)さんの幻想的で素敵なイラストによって、読む人の想像力をさらに掻き立てることと思います。

くもん出版:宮沢賢治絵童話集紹介ページ


ちなみに、「銀河鉄道の夜」の音楽アルバムに関しては、さらにもう一つ、ちまたではよく知られているものがあります。

銀河鉄道の夜 サウンドトラック」というタイトルなので、一瞬、映画のサントラかと思ってしまいそうですが、全国のプラネタリウムで放映されるプログラムのサウンドトラックで、加賀谷玲氏制作によるものです。

加賀谷氏の作品はヒーリング系な感じが特徴で、TV番組、CMなどでもよく採用されています。

こんな風に、たった一つの物語に、インスピレーションを受ける人がたくさんいて、そしてそれぞれのオマージュを表現し、さらにそれを受け止めた人がまた、様々な思いを持てることが、私はとても面白く感じます。
好き嫌いがあるのは人間として当然のことではありますが、批判的な捉え方をするのではなくて、こういう見方もあるのだなーと感じることができると、自分の視野も広がりそうな気がします。


あなたの想像力や
感情を掻き立てるのは
どんな音楽ですか?