25周年記念展開催中「宇都宮美術館」と自然に癒される「うつのみや文化の森」
この数年、毎年訪れている栃木県宇都宮市。
例年訪れるのは、私が過去に勤めていた職場でパワハラにより自死してしまった方を弔うためなのですが、”このご縁”と言ってしまうのも複雑な想いはあるものの、亡くなった方のご両親が私と同じくアート好きなことや、不思議にも他にもいろいろと共通し想いを共にできる部分があり、結ばれるがゆえにして結ばれたような、心地よい関係性によって、命日前後で、ほぼ1日を一緒に過ごさせていただくというお付き合いが続いています。
今年(2022年)は、私が引越しと仕事とで落ち着かないでいたこともあり、命日から2ヶ月遅れではあるのですが、故人の月命日に合わせ、宇都宮を訪れました。
だいぶ規制は緩んできていますが、未だコロナ禍であることには変わりなく、宮城県を出たのは今年2回目。
私にとって貴重な遠征。せっかくなので、1泊してきました。
その2日間はアート一色で、とても充実の休日となりました。
1日目、一人でゆっくりと訪れた、初めての宇都宮美術館。
そこは、宇都宮駅付近の喧騒から離れ、森の中に佇んでいます。
宇都宮美術館はずっと気になっていたのですが、昨年の宇都宮訪問の際に、今年こそ行こうと思った時には、改修工事が始まってしまっていて。
その大規模改修工事が終わって今年の9月末、1年2ヶ月ぶりに再オープンされたばかりで、ちょうど開館25周年ということで開催されていたのが「宇都宮美術館開館25周年記念 全館コレクション展 これらの時間についての夢」と題された企画展。
想像していた以上に良かったです。
宇都宮美術館の収蔵品、一見の価値あるものばかり・・・
とても見応えがありました。
ところで、宇都宮美術館といえば、ナニか、あなたはご存知ですか?
恥ずかしながら、実は、この時まで知らずだった私・・・
美術の教科書にも載っている、誰もが知る世界的有名作品ルネ・マグリットの「大家族」、初めて実物を見ました。感動。
この名作を、宇都宮美術館がオープン当初、6億円で購入したことで物議をかもしたとのことで。
でも、それを知らなかった私でしたので、思いがけずこの目で間近に見ることができ、とても嬉しかったです。
会場を一周した後も、この作品前に戻ってじっくり拝見しました。
ご紹介した通り、今回も図録を購入してきました。図録もとても見応えあり、アート好きなら絶対に興味津々で見入るはずとは思いますが、やはり、作品そのものを生で見るに越したことはありません。言うまでもないですが、素晴らしい作品だからこそ。
この「宇都宮美術館開館25周年記念 全館コレクション展 これらの時間についての夢」展示は2023年1月15日(日)まで開催されています。
古典的なものから、現代アートまでバラエティに富んでいるので、アート好きはもちろん、それほどでもないという方にもアートについて新しい発見をされるであろう、とても楽しめる内容だと思いますので、オススメします。
また、宇都宮美術館は森の中にあり、「うつのみや文化の森」という整備された公園が広がっているので、休日を過ごすには最適です。
私も、美術館と公園で、丸一日をここで過ごしました。
この日は天気も良く、秋の森林浴がとても気持ちよかったです。
宇都宮美術館の北庭にあるオルデンバーグの作品に加え、広場には2点の彫刻作品があります。
次が、髙橋銑氏による今回のインスタレーション展示のモチーフになっていた彫刻作。
この作品の周りには常に人がいました。
散策を楽しむ人、ランニングしている人、バドミントンをするファミリー、ゆったりと読書をして過ごす人、音楽を奏でる人・・・
安らぐ自然の中、それぞれが思い思いに豊かな時間を過ごしていました。
そして、私はといえば、ところどころ、紅葉が美しくて、写真撮影するのに夢中になり。
儚い落ち葉のカサカサという音にも癒され。
日が落ちかける頃までの時間を過ごしてしまいました。
お天気にも恵まれたこの日、訪れて、本当に良かった。
穏やかで豊かな時間を得られたことに、心から感謝です。
宇都宮美術館およびうつのみや文化の森は、宇都宮駅から車で20分くらい。
バスも1時間に1・2本ですが、美術館行きが出ているので、不便ということはないです。
美術館にはカフェもありますが、お弁当を持って出かけるのも良いですね。
ゆっくりとお時間を取って行かれることをお勧めします♪
宇都宮美術館
住所:
〒320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077
開館時間:
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日:
毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
祝日の翌日(土日、祝日の場合は開館)
WEBサイト:http://u-moa.jp/
*うつのみや文化の森は開かれた公園なので、24時間OKです