映画「ミッドナイト・イン・パリ」で巡る名所旧跡

名作映画で知るパリの名所 ーそれは世界遺産やアートの学び


アート好き、そして、SF映画(特にタイムトラベル系)が好きな私にとって、愛してやまない名作映画「ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris)」。

2回にわたってその概要と登場する偉大なアーティスト達についてレポートしてきましたが、念願だったフランスへの一人旅を目前に、最後は、主人公ギルが立ち寄った名所について、ほんの少しの雑学を交えつつ記述しておきたいと思います。

モネの家と庭園(Maison et jardins Claude Monet)

フランスのノルマンディー地方、パリから西へ70kmほどのジヴェルニー(Giverny)という小さな村にモネの家と庭園があります。
印象派の巨匠クロード・モネ(Claude Monet、1840-1926)はここで43歳から86歳で亡くなる時までを過ごし、大作「睡蓮(Les Nymphéas)」を生み出しました。
映画「ミッドナイト・イン・パリ」は、舞台のほとんどがフランスの首都パリですが、パリ郊外も一部登場します。
先のブログ(https://calm-smile-chain.com/midnight-in-paris/)で概要を記述した通り、映画はジャズ名曲「Si Tu Vois Ma Mère」に乗せて流れる現代の何気ないパリの日常の映像というオープニングで始まるのですが、曲の終了と同時に、物語はこの美しいモネの庭を舞台に幕を開けます。

エッフェル塔(Tour Eiffel)

パリといえばコレ、ですね。
行ったことがなくても、興味がなくても、知らない人はほとんどいないでしょう。
世界遺産「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」の構成資産の一つでもあります。
324mもの高さを誇るこの巨大で芸術的な鉄の塔が、パリの象徴として映画に幾度も現れます。

シャンゼリゼ通り(Champs-Élysées)

シャンゼリゼ通りもまた世界遺産「パリのセーヌ河岸」の構成資産の一つで、その名称は誰もが知るであろう有名な大通り。
エトワール凱旋門(Arc de triomphe de l’Étoile)からコンコルド広場(Place de la Concorde)まで全長約2.5kmに渡る緩やかな坂道の美しいマロニエ並木からなる通りで、老舗ブティックやレストラン、カフェなどで賑わっています。
なお、コンコルド広場は世界遺産「パリのセーヌ河岸」の構成資産であるものの、エトワール凱旋門は構成資産となっていません。
凱旋門”といえば、エトワール凱旋門からコンコルド広場を挟んで対極に位置するカルーゼル凱旋門(Arc de triomphe du Carrousel)が「パリのセーヌ河岸」の構成資産となっています。

ヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)

パリから約20km南西に位置するフランス北部のイル=ド=フランス地域圏(Île-de-France)のコミューン(基礎自治体)であるヴェルサイユにある壮麗な宮殿で、世界遺産「ヴェルサイユの宮殿と庭園(Palace and Park of Versailles)」として登録されています。
映画の前半で、主人公のギルとフィアンセのイネズ、そしてたまたまパリで会った友人夫婦が、4人で連れ立ってヴェルサイユ宮殿の庭園を歩くシーンがあり、その広大さと美しさを見て取ることができます。

ロダン美術館 (Musée Rodin)

その名の通り、かの有名な彫刻家オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin、1840-1917)の作品を一堂に展示している美術館で、ロダンが1908年から亡くなる1917年までを過ごしたという館でもあります。
誰もが知る名作のブロンズ像「考える人(Le Penseur)」が置かれた庭園はバラの名所としても知られており、映画ではギルたちがその美しい庭園を散策するシーンなどが撮影されています。

サンテティエンヌ・デュ・モン教会(Église Saint-Étienne-du-Mont)

セーヌ川を背にパリ5区に位置する聖ジュヌヴィエーヴの丘(Montagne Sainte-Geneviève)に建つ、ゴシック様式とルネサンス様式の要素が組み合った教会。
特に美しい装飾が施されたファサードが印象的で、パリのランドマークであるとともに、静寂で神聖な雰囲気に包まれた内部は、訪れる人々に穏やかな安らぎをもたらします。
映画ではこの場所がギルがタイムスリップするための起点となっているのですが、聖ジュヌヴィエーヴパリの守護聖女だそうで、彼女の墓を収めたのがこの教会とのことで、なんだか優しく守ってくれそうな気配が、物語も映画の観客である私たちも幸せになれそうな予感がしますね。

ポリドール (Polidor)

1845年にオープンした歴史のあるレストランで、作家アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway、1899-1961)が通った店としても知られています。
映画の中では、ギルが過去にタイムスリップしてヘミングウェイと出会う場所で、ギルが現代に戻るとコインランドリーになってしまいます。
しかし実際(映画ではない私たちの現実世界)は、今も昔から変わらぬ所で、ヘミングウェイに愛された時と同様、19世紀半ばの世界を思わせる雰囲気のままに営業している人気のレストランで、フランスの家庭料理を味わうことができるのだそうですよ。

サン・トゥアンの蚤の市(Marché aux Puces de Saint-Ouen クリニャンクールの蚤の市)

100年以上の歴史を持つパリ最大級のアンティークマーケットで、掘り出し物の宝庫と言われ、世界各地からスタイリストやデザイナーなど、インテリアの業界人が大勢訪れています。
映画では、広大なマーケットの敷地を散策していたギルが、聴こえてきたコール・ポーター(Cole Porter、1891-1964)の音楽に魅かれて入った骨董品店で、物語の鍵の一人である女性ガブリエルと出会うことになります。

オランジュリー美術館 (Musée de l’Orangerie)

モネセザンヌルノワールマティスピカソモディリアーニなどの、印象派やポスト印象派の作品で知らる美術館。
「オランジュリー」とは、フランス語で「オレンジ畑」「オレンジ温室」の意味で、もともとはチュイルリー宮殿(かつてルーヴルの西側にあった宮殿で、その庭が現在は「チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)」として人々の憩いの場となっている)のオレンジ温室だったことから名付けられました。
モネの名作「睡蓮」が所蔵されていることでも有名で別名として「モネ美術館」とも呼ばれています。
映画の中では、ギルとイネズその友人夫婦が一緒に、その大作が掲げられている大きな円形の展示室を訪れる場面が描かれています。
なお、ここも世界遺産「パリのセーヌ河岸」の構成資産です。

縁日博物館(Musée des Arts Forains

19世紀の当初はワインの貯蔵庫として使用されていましたが、その後、所有者のジャン=ポール・ファヴァン(Jean-Paul Favand)氏によってコレクションされたメリーゴーランドの乗り物やアーケードゲームなど、遊園地のオブジェを集めた私立博物館としてオープンしました。
映画ではギルが過去の時代へと3度目にタイムスリップする場所で、F・スコット・フィッツジェラルド(F. Scott Fitzgerald、1896-1940)が主催するパーティー会場として描かれていますが、今も見学可能で100年以上前の遊具を体験することができるという大人も遊んで楽しめる博物館です。

サクレ・クール寺院(Sacré-Cœur Basilica)

モンマルトルの丘の頂上に位置し、パリの美しい景色を一望することができるロマネスク様式とビサンチン様式が融合した白亜の美しい教会です。
映画では、この寺院の裏手の階段を、ギルが過去の世界で一目惚れしたアドリアナと語り合いながら降りるシーンがあります。

セーヌ川(La Seine)

フランスを代表する美しい川で、全長777キロメートルに及び首都パリを流れます。
セーヌ川の河岸のうち、シュリー橋(Pont de Sully)からイエナ橋(Pont d’Iéna)までのおよそ8kmほどが、すでに述べている通りの世界遺産「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」として登録対象とされています。
映画には何度も登場するのですが、パリの美しい街並みを反映する鏡のような存在であるこの河岸が、映画の終盤で夜にライトアップされて映し出された景色が特に幻想的です。

ラ・トゥルネル通り(Quai de la Tournelle)

セーヌ川の南岸に位置し、パリ5区と12区の境界に沿った通り。
映画ではこの河岸のブキニスト(セーヌ河岸に沿って屋台のスタイルで営業する古本屋)で、ギルがアドリアナが書いた日記を購入します。

ノートルダム寺院(Cathédrale Notre-Dame de Paris)

“パリ発祥の地”とも称されるシテ島(Île de la Cité)に建つゴシック様式の大聖堂で、その美しい建築や彫刻、ステンドグラスなどから美術史上でも重要な位置付けとされています。
世界遺産「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」の構成資産の一つでもありますが、2019年の4月に火災が発生し尖塔が焼け落ちた事件は記憶に新しく、今も修復が続けられています。
映画「ミッドナイト・イン・パリ」が制作されたのは2011年のこと。当時の姿を拝見してみたかったものです。

ジャン23世公園(Square Jean XXIII)

その名称は、教皇ヨハネ23世Jean XXIII)の名にちなんでつけられ、シテ島の上流部分、ノートルダム大聖堂裏手にある公園で、訪れる人々に癒しとくつろぎを与える空間です。
映画では、ギルがロダン美術館で出会ったガイドとこの公園のベンチで腰掛け、アドリアナがフランス語で書いた日記を英語へ翻訳して聞かせてもらいます。

デロール(Deyrolle)

1831年に創業し、昆虫や貝殻、あらゆる種類の動物の立派な標本や剥製が並ぶ専門店で、今も多くの人が訪れる場所。
映画では、1920年代のパリのこの場所でパーティが行われており、ギルがアドリアナと再会し連れ出します。

ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)

ムーラン・ルージュはフランス語で「赤い風車」という意味で、パリ北部のモンマルトルにある世界的に有名なカバレット劇場(キャバレー)です。
1889年に開業し、特にモダンなカンカンダンスのショーで知られ、見事なエンターテイメントで多くの人々を魅了してきました。
映画では、ギルがアドリアナと一緒に1920年代からさらにさかのぼってベル・エッポクの時代へとタイムスリップすることとなり、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec、1864-1901)とここで出会います。

シェイクスピア・アンド・カンパニー書店(Shakespeare and Company)

1919年に創設され、パリにおける英米文学とモダニズム文学の殿堂として由緒ある書店。
映画にも登場したアーネスト・ヘミングウェイスコット・フィッツジェラルドガートルード・スタインマン・レイなどもこの書店で多くの時を過ごしたといいます。
映画の終盤で、主人公のギルがこの書店から出るシーンがあります。

アレクサンドル3世橋(Pont Alexandre III)

1900年のパリ万国博覧会に際して建設されたセーヌ川に架かる橋で、世界遺産「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」の構成資産の一つです。
映画のラストシーンで登場するのがこの橋で、ギルがとある女性と再会します。
雨が滴りキラキラと輝く情緒あるパリの風景、物語の流れにも思わず頷いてしまうシチュエーションで、ホッと和むエンディングに静かで穏やかな感動を覚えます。

ここまでざっと挙げてみましたが、正確には、映画「ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris)」ロケーションとなった場所は他にもあるんですよね・・・


そして、私にとっては初のフランスへの一人旅、念願のパリ滞在、といってもほんの短時間。
ここに挙げたどれだけを訪れることができるのか。

次は、自分で撮影する写真とともに、さらに楽しんでレポートしたいと思っています。

サラリーウーマンでありながら、自由とは言い切れないこのご時世に、ほんの数日とはいえ日本から海外へ旅に出られることに心から感謝して・・・
本当に、ありがとうございます。
行ってまいります。


あなたが愛する
パリのスポットは
どこですか?

フランス四大河川を知る

人類にとって重要な河川をきっかけに楽しむ旅


旅行する時のテーマは”アート”であり、特に美術世界遺産を中心に、愛用するCanonのカメラを手に撮影を楽しみながら訪れた地を散策するのが、私にとって至福の一つ。

毎週日曜午後6時に放送されるTBS番組「世界遺産」は、Canonの8Kカメラで撮影されていることもあり、通常ほとんどテレビを観ない私でも、この番組だけはチェックしています。
Canon presents”に始まる番組オープニングの画面とナレーションの響きだけでワクワクしちゃう♪


とは言え、限られた時間の中、やるべきことはいろいろあるので、毎回絶対見逃さないというわけでもないのが事実…

なのですが!
本日(2023年8月17日)のテーマは「ローヌ川で行く!南仏の世界遺産」とのことで、フランス旅行を目前に控えている私には外せません!

そしてお恥ずかしながら私、この予告のWEBページ(http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20230827/)を拝見し、初めて「フランス四大河川」について知りました。
世界四大文明であれば中学校の歴史の授業で学んで、どの文明も大河沿いに発展しているということは記憶にあったけれど、フランス四大河川なる存在があったとは。

*世界四大文明:メソポタミア文明 − チグリス・ユーフラテス川(現在のイラク)、エジプト文明 − ナイル川、インダス文明 – インダス川(現在のインド・パキスタン)、黄河文明 – 黄河(中国)

日本のおよそ1.5倍の面積を持つフランスにはたくさんの川が流れていますが、その中でも特に有名なのがフランス四大河川であり、セーヌ川ロワール川ガロンヌ川ローヌ川の4つの河川を指すのだそうです。

フランス四大河川地図(画像引用元:https://www2.rku.ac.jp/sano/France/France.htm

フランス四大河川の要約を以下に記します。

セーヌ川Seine River
フランス北部を流れ、首都パリを通過してイギリス海峡に注ぐ河川。
フランス国内で最も重要な河川の一つで、パリ市内にはセーヌ川に架かる美しい橋や観光名所が点在し、「パリのセーヌ河岸Paris, Banks of the Seine)」として世界遺産に登録されています。

ロワール川Loire River
フランス最長の河川で、フランス中部を流れています。
美しい自然が広がる風景と多くの歴史的な城が点在しており、「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes)」として世界遺産に登録され、ブドウ畑が広がる地域です。

ガロンヌ川Garonne River
フランス南部を流れ、ピレネー山脈に源を発して大西洋に注ぎます。
フランス南西部の中心都市である港町で世界的なワインの産地ボルドーや、赤レンガ造りの建物が並び「バラ色の街」とも呼ばれるトゥールーズなどの都市がこの川の流域に位置し、商業や農業に利用されています。
ボルドー・リューヌ港Bordeaux, Port of the Moon)もまた世界遺産として登録されており、この港の名「リューヌ」は、湾曲するガロンヌ河岸に発達した町の形状に由来し、フランス語で「」を意味します。

ローヌ川Rhône River
スイスアルプスのローヌ氷河を源流としてフランス南東部を流れ、地中海に注ぎます。
フランス第二の都市であり「絹の町」として知られるリヨンを通過し、主要な交通路としての役割も果たしています。
特にローヌ渓谷地方では高品質なワインが生産され、ワイン愛好家にとっては魅力的な選択肢であるとともに、歴史的な街並みや建造物が点在し、文化的な魅力も携えた、フランスにおける重要な河川の一つです。

この「ローヌ川」が本日のTBS「世界遺産」で大々的に取り上げられました。
フランスのローヌ川沿いには、次の4つの世界遺産が点在しています。

リヨン歴史地区Historic Site of Lyons

オランジュのローマ劇場と「凱旋門」Roman Theatre and its Surroundings and the “Triumphal Arch” of Orange

アヴィニョン歴史地区Historic Centre of Avignon: Papal Palace, Episcopal Ensemble and Avignon Bridge

アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群Arles, Roman and Romanesque Monuments

水と農業、交通と貿易、都市の形成と成長、そして文化や芸術と宗教…
河川は古代から現代にかけて、人々の生活と社会の構築に大きな影響を与えてきたのですね。

なんて魅力的な世界なのでしょう。
しかし、私が今年控えているフランス旅ではこれらを全て巡る時間はなく(涙)

けれどもこの度、歴史上重要な河川をきっかけに旅の計画を立てるのも面白そうだということに気づかせていただきました。
フランスに限らず、今後の旅の計画がさらに楽しくなりそうです。
良き知見を与えていただけたことに感謝します⚘


あなたが知る
世界の河川といえば
どこですか?


フィリピン ビガンの歴史地区とチャバヤン村

世界の行きたい場所リストに加えたレアスポット


以前は多少なりとも仕事で英語に触れることもあった私ですが、現在勤めている保育園では全くと言っていいほど英語に関わることがありません。
ただでさえ英語苦手な私・・・

今年、久々に海外一人旅をするというのに、自分から英語に触れる機会を作らない限り英語でコミュニケーションする度胸がなくなっていく一方だと危機を感じ、ここ最近、オンラインによる英会話レッスンの時間をわずかながらでも取ることに。

先生は、フィリピン人女性。
日本に住んでいた経験もお持ちで、日本人の特性も把握していらっしゃるので、話しやすく、会話するたびに勇気を得ており、出会いに感謝しています。

さて今日は、フィリピンの世界遺産について話をしたいとリクエストしました。

私が取り上げたのは、一般的にもよく知られている、「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園Puerto Princesa Subterranean River National Park)」と「フィリピン・コルディリェーラの棚田群Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)」。

プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
フィリピン・コルディリェーラの棚田群

東南アジアに位置し、7,641もの島国からなる群島国家フィリピンの南西にある熱帯雨林パワラン島には、手つかずの自然が残っており「フィリピン最後の秘境」と呼ばれているそうです。

パワラン島中央部の港町プエルト・プリセンサの北にセント・ポール山地があり、その地下を流れるのがプエルト・プリンセサ地下河川
自然の宝庫としての価値を持つ世界遺産として1999年に登録された「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園Puerto Princesa Subterranean River National Park)」は、8.2mにも渡る世界最大の地下河川を有し、壮大な石灰岩の洞窟内を流れる清澄な水で満たされ、天井から吊り下げられた美しい鍾乳石や岩の形状が、訪れる人々を魅了するのだそうです。

フィリピンの玄関口である首都マニラから、フィリピン南西部の都市プエルト・プリンセサまでは飛行機で約1時間15分、そこから車でプエルト・プリンセサ地下河川国立公園までおよそ3時間とのこと。

次に、世界遺産として1995年に登録された「フィリピン・コルディリェーラの棚田群Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)」について。
こちらは、首都マニラを抱えるフィリピン諸島最大の島であるルソン島の北部に位置するバナウェ村から広がる美しい棚田で、その景観は「天国への階段」とも呼ばれています。
地元の農耕山岳民族イフガオ族Ifugao)によって約2,000年以上にわたって築かれてきたこの棚田を伸ばしたら、なんと地球半周分の長さになるほどだそうで、棚田地帯の規模は世界最大級を誇ると言います。

マニラからコルディリェーラの棚田群観光の基点となるバナウェまではバスでおよそ8時間とのこと。

いずれも先生はもちろんご存知で、行ったこともある、どちらも素敵な所だよ!とのことだったのですが、先生の方からはこれらとはまた異なるスポットをオススメいただきまして。

一つは、世界遺産として1999年に登録された「ビガンの歴史地区Historic City of Vigan)」。
フィリピンルソン島北部に位置する都市ビガンは、スペイン植民地時代からの歴史的な建築物と美しい街並みが広がる魅力的な場所で、「カレサ」と呼ばれる馬車に乗って、石畳の道やバロック様式、ネオゴシック様式など、多様な建築様式を持つ建物が点在する歴史的な通りを巡ることができるのだそうです。

画像引用元:Wikipedia(by gyunyu3 – Historic town of vigan

お次のこちらは世界遺産ではないですが、「チャバヤン村Chavayan Village)」について教えていただきました。
フィリピンルソン島北部にあるバタン諸島の島において、西南に位置するサブタン島Sabtang)にあり、石造りの家々の景観がとてもユニークな風情をかもし出している村。

この地域特有の伝統的な家屋のスタイルを指す名称を「イバタンハウスIvatan house)」と言うそうで、サブタン島の先住民族であるイバタン族Ivatan)が、強風や台風などの自然災害に耐えるために厚い石壁や草屋根を用いて築いた建物が、今も住居として使われています。
観光客用のイバタンハウスもあって、伝統的な雰囲気や文化に触れる体験もできるそうです。

画像引用元:Wikipedia(by anne_jimenez – Oldest House in Ivatan

多分ここ、WEB上で日本語で検索してもほとんど出てこないから、まだまだ日本人にとってはレアな場所なのだろうと思います。
フィリピンの方による直々のお話だからこそ知り得ることなのだろうと、貴重な情報をいただけて嬉しい限り。

自分の前世は中世のヨーロッパ人だったのではないかと感じてしまうくらい、なぜか石畳の街並みや石造りの家に惹かれがちな私には、どちらもとても魅力的な場所!
(いや、ピラミッドや万里の長城にもすごく惹かれるから、単に石職人だったのかもしれない・・・)
いずれもこれまでノーマークの所だった上にそのレアさにも惹かれ、是非とも行ってみたいと思いました。

私の、一度きりの人生で行きたい世界の場所リストに、またスポットが増えました。
それは要するに、楽しみが増えて、生きる意欲が益々湧くということ。
本当にありがたいことです。
感謝。


あなたがご存知の
石畳の街は
どこですか?

2023年秋のフランス旅行計画

〜仙台から出国そして旅のテーマは世界遺産〜


幾度となく告げてきたフランス旅への想い・・・


その実現も間近です。
実は、先月(7月)は私の誕生日だったので、自分へのプレゼントに!という理由付けで、今年の秋にフランス旅行することを決断し、航空チケットの購入を済ませました。

地球の歩き方「パリ&近郊の町」とそれをもじったコンビニ菓子
(普段コンビニ菓子はほとんど買わない私ですが、その航空チケットを取った日にたまたまコンビニに寄ったら、地球の歩き方「パリ&近郊の町」をもじったコンビニ菓子を発見し、引き寄せを感じて思わず購入)

今回は、ヨーロッパへ行く経路としては初めて、仙台から出国し、台北経由でパリへと向かう飛行機を選択。

日本在住の人がヨーロッパへ行くとなると、一般的には成田空港や羽田空港からの出国かと思いますが、仙台市民の場合、東京までの交通費がかかるし、飛行機の時間によっては、空港近隣で一泊する必要があったりと、出国以前に時間も費用もかかってしまうので、仙台空港からダイレクトに出国して、経由地を挟みつつでもパリに行けるというのは、仙台市民としてはとてもありがたいです。

とは言え、国内での飛行機さえ、コロナ禍以降一度も乗っていない私。
飛行機の乗り方ってどんなだったっけなんて感覚の上、一人旅でいきなり仙台から出国するのはかなり緊張感あり・・・

仙台空港 展望デッキ
仙台空港 展望デッキ(2019年12月撮影)

でも、飛行機は大好きだし、ワクワク感の方が優っているので、楽しみでなりません。

というわけで、航空チケットは取ってしまったので、今、具体的な訪問先の計画を練っています。
行き当たりばったりの旅を楽しむ人も多いと思いますし、私自身も本当はそういった形に憧れはあるのですが、どうしても仕事の休みが限られている私には、旅行日数も短くなってしまうので、予め予定を立てるのは絶対に必要な作業。
ですが、これもまた楽しくて。
このワクワクな気持ちで練っている楽しい旅の計画を、備忘録として、綴っておこうと思います。


さて、アート好き世界遺産検定2級保持者である私の旅のテーマは自ずと決まってきます。

フランスには世界遺産2023年8月時点で49件も登録されていて、パリだけに限っても世界遺産としての見所は沢山あります。

私のたった数日の滞在期間のみでは、全てを回るのはどうしても不可能なので、まずはパリで押さえておきたいのは、文化遺産として1991年に登録された「パリのセーヌ河岸Paris, Banks of the Seine)」の構成資産に含まれる以下のスポット。

ルーブル美術館Musée du Louvre

グラン・パレGrand Palais *リニューアル工事中とのことだけど、外観だけでも!)

プティ・パレPetit Palais パリ市立美術館

オルセー美術館Musée d’Orsay

シャイヨー宮Palais de Chaillot

サン・ルイ島île Saint-Louis

2000年の歴史都市として栄えてきたセーヌ河畔に広がる数々の構成資産の中から、ざっと一部抜粋しただけでも、こんなに。
ああ、想像するだけでもうっとりする世界遺産パリのセーヌ河岸Paris, Banks of the Seine)」。

でも、パリをご存知の方からは、逆にこれだけで良いの?と突っ込まれるかもしれませんね。
しかしながら、私、今回のパリ滞在は2・3日程度の予定なもので・・・
ルーブル美術館だけでも数日かかっても見切れないのはわかっていますが、大好きな美術館でも2時間程度までと時間制限をかけてまわるしかありません。

そして何より、向かうはフランス
世界遺産の構成資産となっていない場所でももちろん、素敵スポットはあるわけで。

それに今回の旅の目的の一つは、フランスモルヴァン自然公園に住む友達との再会でもあるので。

計画に組み込みたいことは他にも沢山。
その辺りについては、また次回メモります。


あなたがおすすめの
パリのスポットは
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宇都宮 アート旅 Day 2

50周年記念展開催中「栃木県立美術館」それから日本遺産「大谷石文化」


今年訪れた宇都宮1日目「宇都宮 アート旅 Day 1(25周年記念展開催中「宇都宮美術館」と自然に癒される「うつのみや文化の森)」に続き、2日目は、お会いしたご夫妻のご提案で、栃木県立美術館大谷石資料館に行ってきました。

毎年お会いするご夫妻と、宇都宮駅東口で待ち合わせ

故人へのご焼香を済ませ、まず向かったのは栃木県立美術館

栃木県立美術館正面

栃木県立美術館はガラス張りで幾何学的な構成によるところが印象深い建物です。
美術館て、その建物自体がアートなので、そこを楽しむのも面白いですよね。

栃木県立美術館の屋外展示場にて

今年の宇都宮訪問1日目に行った宇都宮美術館は開館25周年記念展の開催中でしたが、こちら栃木県立美術館はちょうどその倍、50周年とのことで。

栃木県立美術館開館50周年記念として、「印象派との出会い~フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」展が開催されていました。

栃木県立美術館開館50周年記念展「印象派との出会い~フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」チラシ表 (画像をクリックするとPDF画面が開きます)
栃木県立美術館開館50周年記念展「印象派との出会い~フランス絵画の100年 ひろしま美術館コレクション」チラシ裏 (画像をクリックするとPDF画面が開きます)

ひろしま美術館が所蔵する国内有数のフランス近代美術コレクションより、モネルノワールなどの印象派の巨匠から、日本の洋画家レオナール・フジタ黒田清輝などの作品が展示され、見どころ満載な企画展。

有名なアーティストたちの、今まで見たことがなかった作品をたくさん見ることができました。
個人的には、新印象派のポール・シニャックアンリ・ル・シダネルの作品を見ることができて嬉しかったです。

今回展示されていたものではないですが、ご参考まで、ポール・シニャックアンリ・ル・シダネルの代表作を以下に。

ポール・シニャック七色に彩られた尺度と角度、色調と色相のリズミカルな背景のフェリックス・フェネオンの肖像」(Paul Signac, Public domain, via Wikimedia Commons)
アンリ・ル・シダネル青いテーブル」(Henri Le Sidaner, Public domain, via Wikimedia Commons)

彼らは、点描で表現するという共通点があります。
15年以上前に亡くなった私の父も趣味で絵を描く人でしたが、点描によって描くことが多かったので、私も心惹かれてしまうのかな・・・
点描で絵を描くなんて、根気のいることだけど、私もトライしてみたい。


さて、栃木県立美術館の後は、ランチタイム。
豆富と湯波懐石の割烹料理店である「月山」というお店でご馳走になりました。

美味しくてヘルシーで芸術的な和食。
後半に供された土鍋で炊かれたご飯、シンプルなのにすごく美味しかった。
多分、煎られた大豆に、昆布と塩が効いてるのかな? 私もやってみよう。

ご夫妻とたくさんお話ししつつ、お腹が満たされた後は、大谷石で知られる大谷町へ。

大谷(オオヤ)資料館敷地内

あいにくの曇り空になってしまったのですが、こちらも紅葉が美しかったです。

資料館の手前にあるミュージアムショップ&カフェ

大谷資料館

このプレハブな建物が資料館となっていて、大谷石採掘場である地下坑内への入り口もこちらに。

地下坑内入口

ちょっとにぎやかな入り口ですが、ここを入ると空間が一変します。

地下へと下る階段
昔、人力で採掘していた様子を人形で再現
現代アートとコラボしたコーナーもあり

とても幻想的かつ圧巻。
海外への旅、今年も叶わないでしまいそうで悲しんでいたところでしたが、異国にでも来たかのような気分になり、高揚感を得られて大満足。


江戸時代から採掘が始まり、最盛期には日本屈指の石の産地となった大谷。この歴史と文化が認められ2018年に日本遺産として認定された「大谷石文化」。
宇都宮に足を運ぶようになってからこのことを知り、気になっていた大谷資料館でしたが、まるで日本ではないどこかへ旅したような非日常を味わえるなんて、全く想像していませんでした。

また、大谷資料館からすぐ近くには、日本最古の石仏「大谷観音」および高さ27メートルの「平和観音」があります。
大谷観音大谷寺に拝観料を払う必要があり、この日はすでに閉まっていたので見ることができませんでしたが、平和観音は外側にあるため、ありがたく拝むことができました。

岩壁に掘られた高さ27メートルの大観音平和観音


こちらも壮観で、大谷を訪れたら絶対に見る価値ありですが、大谷資料館には人がいた割に、以外にも、こちらにはほとんど人がいませんでした。
私達が訪れたのが夕刻だったこともあるかと思いますが、SNS効果でしょうか、大谷資料館が目立って、こちらのことは意外に知られていないのかもです。

大谷寺には登山道があるとのことだし、日本最古の石仏である大谷観音も参拝したいし、大谷町には是非また行ってみたいです。

2022年の宇都宮での2日間。アートで満たされ、幸せでした。
今年も無事に出かけることができて良かったです。本当に、ありがとうございました。


あなたは
どんなアートに
興味がありますか?


栃木県立美術館

住所:
〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4丁目2-7

開館時間:
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)

休館日:
毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
祝日の翌日(土日、祝日の場合は開館)

WEBサイト:http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/index.html

豆富と湯波懐石 月山

住所:
〒320-0058 栃木県宇都宮市上戸祭4丁目6-13

営業時間:
午前11時〜午後9時30分

電話:028-625-0039

大谷資料館

住所:
〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町909

開館時間:
4~11月 9:00~17:00(最終入館16:30まで)
12~3月 9:30〜16:30 (最終入館16:00まで)

休館日:
4~11月無休
12~3月毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合翌日休館)

WEBサイト:http://www.oya909.co.jp/

宇都宮 アート旅 Day 1

25周年記念展開催中「宇都宮美術館」と自然に癒される「うつのみや文化の森」


この数年、毎年訪れている栃木県宇都宮市。
例年訪れるのは、私が過去に勤めていた職場でパワハラにより自死してしまった方を弔うためなのですが、”このご縁”と言ってしまうのも複雑な想いはあるものの、亡くなった方のご両親が私と同じくアート好きなことや、不思議にも他にもいろいろと共通し想いを共にできる部分があり、結ばれるがゆえにして結ばれたような、心地よい関係性によって、命日前後で、ほぼ1日を一緒に過ごさせていただくというお付き合いが続いています。

今年(2022年)は、私が引越しと仕事とで落ち着かないでいたこともあり、命日から2ヶ月遅れではあるのですが、故人の月命日に合わせ、宇都宮を訪れました。

宇都宮駅西口

だいぶ規制は緩んできていますが、未だコロナ禍であることには変わりなく、宮城県を出たのは今年2回目。
私にとって貴重な遠征。せっかくなので、1泊してきました。
その2日間はアート一色で、とても充実の休日となりました。

宇都宮美術館

1日目、一人でゆっくりと訪れた、初めての宇都宮美術館
そこは、宇都宮駅付近の喧騒から離れ、森の中に佇んでいます。

宇都宮美術館 エントランス
北庭には、ポップアートの巨匠、彫刻家クレス・オルデンバーグによる巨大な作品「中身に支えられたチューブ」がある

宇都宮美術館はずっと気になっていたのですが、昨年の宇都宮訪問の際に、今年こそ行こうと思った時には、改修工事が始まってしまっていて。
その大規模改修工事が終わって今年の9月末、1年2ヶ月ぶりに再オープンされたばかりで、ちょうど開館25周年ということで開催されていたのが「宇都宮美術館開館25周年記念 全館コレクション展 これらの時間についての夢」と題された企画展。

宇都宮美術館開館25周年記念 全館コレクション展 これらの時間についての夢」チラシ 見開き表 (画像をクリックするとPDF画面が開きます)
宇都宮美術館開館25周年記念 全館コレクション展 これらの時間についての夢」チラシ 見開き中(画像をクリックするとPDF画面が開きます)

想像していた以上に良かったです。
宇都宮美術館の収蔵品、一見の価値あるものばかり・・・
とても見応えがありました。

展示室の入り口
展示会場図 宇都宮美術館は独特の形状をした建築物
第1章は宇都宮美術館がオープンしてからの企画展のポスターがズラリ。面白ろそうな企画ばかり。
一部のインスタレーションが撮影可能
大巻伸嗣氏による岩絵具によって花々を描き出す作品『Echoes-Infinity』シリーズの新作
力石咲氏による編む、ほどくといったことで表現されるインスタレーション
髙橋銑氏の写真によるインスタレーション作品

ところで、宇都宮美術館といえば、ナニか、あなたはご存知ですか?
恥ずかしながら、実は、この時まで知らずだった私・・・
美術の教科書にも載っている、誰もが知る世界的有名作品ルネ・マグリットの「大家族」、初めて実物を見ました。感動。

宇都宮美術館所蔵作品図録の最新版に掲載されているルネ・マグリット大家族

この名作を、宇都宮美術館がオープン当初、6億円で購入したことで物議をかもしたとのことで。
でも、それを知らなかった私でしたので、思いがけずこの目で間近に見ることができ、とても嬉しかったです。
会場を一周した後も、この作品前に戻ってじっくり拝見しました。

開館25周年記念出版 宇都宮美術館所蔵作品選 doors: the collection 1997-2022」(宇都宮美術館最新図録)は、カバー付きで、シンプルながら素敵な装丁。260頁程で、見やすくデザインされていながらも説明が丁寧で中身が濃い図録。

ご紹介した通り、今回も図録を購入してきました。図録もとても見応えあり、アート好きなら絶対に興味津々で見入るはずとは思いますが、やはり、作品そのものを生で見るに越したことはありません。言うまでもないですが、素晴らしい作品だからこそ。

この「宇都宮美術館開館25周年記念 全館コレクション展 これらの時間についての夢」展示は2023年1月15日(日)まで開催されています。
古典的なものから、現代アートまでバラエティに富んでいるので、アート好きはもちろん、それほどでもないという方にもアートについて新しい発見をされるであろう、とても楽しめる内容だと思いますので、オススメします。

静かな森に囲まれている宇都宮美術館

また、宇都宮美術館は森の中にあり、「うつのみや文化の森」という整備された公園が広がっているので、休日を過ごすには最適です。

宇都宮美術館の外側

私も、美術館と公園で、丸一日をここで過ごしました。
この日は天気も良く、秋の森林浴がとても気持ちよかったです。

広い森の中には散策路があり、静かな時間を過ごすことができる。

宇都宮美術館の北庭にあるオルデンバーグの作品に加え、広場には2点の彫刻作品があります。

イタリアの画家で彫刻家のサンドロ・キアハートを抱く片翼の天使

次が、髙橋銑氏による今回のインスタレーション展示のモチーフになっていた彫刻作。
この作品の周りには常に人がいました。

ウサギをモチーフにした作品で知られるイギリスの彫刻家バリー・フラナガンの「ホスピタリティー

散策を楽しむ人、ランニングしている人、バドミントンをするファミリー、ゆったりと読書をして過ごす人、音楽を奏でる人・・・
安らぐ自然の中、それぞれが思い思いに豊かな時間を過ごしていました。


そして、私はといえば、ところどころ、紅葉が美しくて、写真撮影するのに夢中になり。


儚い落ち葉のカサカサという音にも癒され。


日が落ちかける頃までの時間を過ごしてしまいました。


お天気にも恵まれたこの日、訪れて、本当に良かった。
穏やかで豊かな時間を得られたことに、心から感謝です。


宇都宮美術館およびうつのみや文化の森は、宇都宮駅から車で20分くらい。
バスも1時間に1・2本ですが、美術館行きが出ているので、不便ということはないです。
美術館にはカフェもありますが、お弁当を持って出かけるのも良いですね。
ゆっくりとお時間を取って行かれることをお勧めします♪

宇都宮美術館

 住所:
  〒320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077

 開館時間:
  午前9時30分~午後5時
  (入館は午後4時30分まで)

 休館日:
  毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
  祝日の翌日(土日、祝日の場合は開館)

 WEBサイト:http://u-moa.jp/

うつのみや文化の森は開かれた公園なので、24時間OKです


あなた自身の
これからの時間について
夢はありますか?

日本三景 松島の素敵ポイント 風景編

日本が誇る自然 歴史と文化のある素晴らしい芸術的風景


宮城県の観光地・松島について、今回は「日本三景」と言われるその素晴らしい風景を、写真にてご紹介させていただきます。

JR仙石線 松島海岸駅
松島海岸駅前(後ろの和風家屋は交番)
松島海岸駅から徒歩2・30分の山の頂上「西行戻しの松」展望台からの眺め
展望台「西行戻しの松」には、絶景レストラン「le Roman ロマン」がある
le Roman ロマンFacebook
江戸時代の俳人 松尾芭蕉も訪れた「雄島(おじま)」
雄島」の絶景ポイント
雄島」は修行僧が集った霊場である
雄島」から見た「福浦橋」
雄島」から見た松島の町並み
浪打浜公園
茶室「観瀾亭」と、伊達家の大名道具が展示されている「松島博物館
散歩するのが気持ち良い海岸沿い
瑞巌寺の境外仏堂「五大堂
五大堂」の、将来を見据える橋とされる「透かし橋(縁結び橋)」
重要文化財「五大堂」と、絶景ポイント
松島の臨済宗妙心寺派の仏教寺院「瑞巌寺
瑞巌寺」の洞窟遺跡群
瑞巌寺」本堂前
瑞巌寺「復興地蔵堂」東日本大震災の復興祈願として地蔵菩薩が安置されている
縁を取り持つ寺院とされている「円通院
福浦橋」へ向かう海岸沿い
縁を引き寄せる出会い橋と言われる「福浦橋
松島のパワースポット「福浦島(ふくうらじま)」は県立自然公園に指定されている
たぬき明神
風情を感じる港ではカモメもくつろぐ
松島東浜海岸付近
先の記事でご紹介した「藤田喬平ガラス美術館」はこの近く

松島について、今回のご紹介は以上です。
絶景スポットは、本当はもっとたくさんあって、お伝えしきれません。
是非、訪れて、歴史ある美しい景色と松島の海の風を感じていただけたら幸いです。

松島のWebサイトはこちら
松島観光協会 「日本三景松島」

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あなたは
我が国の誇り日本三景を
巡りましたか?

日本三景 松島の素敵ポイント お土産編

松島、宮城の素敵雑貨や美味しいお土産たくさんあります


先日、宮城の誇る観光地「松島」について投稿したのですが、本日も、再び松島方面へ仕事で行って参りましたので、個人的に気になって購入した地元製品(お土産)について、ご紹介させていただきます。


立ち寄ったのは「たいかん亭」さん。

松島を代表する観光スポット「五大堂」の目の前

たいかん亭 Webサイト

五大堂
可愛い外装
カメノキナチュラルソープ

カメノキナチュラルソープは、シンプルであるということを大切にした、松島のオーガニックソープ。
カメノキナチュラルソープ Webサイト

Seven beach manna

震災後の浜で見つけられた「シーグラス」によって手作りされる素敵なアクセサリー。
Seven beach manna Webサイト

肉屋 牛たんおつまみ アヒージョと肉屋 牛たん スモーク

角切りゴロゴロの牛たんを味わえる「肉屋」シリーズ
AKIAKANE Webサイト

次の「松島こうれん」は、松島の歴史ある、懐かしくも上品なお菓子です。
たいかん亭」さんから徒歩4・5分のところ、「紅蓮屋 心月庵(しんげつあん)」で購入できます。

松島の伝統銘菓「松島こうれん」

紅蓮屋 心月庵 Webサイト


新型コロナによる大打撃を受けている観光地松島ですが、老若男女に楽しんでいただける名産品が、そこにはあります。

私も、改めて知ったものが多く、まずは地元の人間から、その良さを理解する必要があるかもしれないと感じました・・・

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あなたは
こんなにも素晴らしい
松島をご存知ですか?

親友の素敵な住まい@フランス

La Vieille Forge ラ・ヴィエイユ・フォルジュ


先日、およそ10年ぶりに友人からメールが届きました。
このHPを見てというわけではなく、私のことをふと思ってメールくれたとのこと。
はじめに」でも書きましたが、私はここ10年以上、塞ぎこんで、ほとんどの古い友人と連絡を取っていませんでした。
でも、このHP開設を機に、状況を変えていかなければと思っていたところでのタイミングだったので、まるで想いが通じたかのようでした。

彼女、久美子ちゃんとは、高校時代、3年間ずっとクラスが一緒でした。
名前順の出席番号によって、いつも私の後ろに久美子ちゃんがいた縁もあり、仲が良くなりました。

高校卒業後、ほどなくして海外に渡った久美子ちゃん。
10年程前、彼女が一時帰国していた時に会ったのを最後に、時々どうしてるかなと思いつつも、連絡せずにいました。
なので、先日メールが来た時は、泣けるほど嬉しかったです。
ほとんど使っていないメールアドレスだったけど、生かしてて、良かった。

そして今回、ご紹介するのは、彼女の現在の住まい、フランスB&Bについてです。
B&Bとは、Bed & Breakfast、朝食付の宿泊 というわけで、お宿を経営されてます。


お宿の名前は、

La Vieille Forge
ラ・ヴィエイユ・フォルジュ

フランスのモルヴァン地方自然公園に佇む、とっても素敵な石造りの民家。

Webサイトのフォトギャラリーには写真が趣味のご主人が撮られたという、素敵な写真がアップされています。
そちらから一部を、転載させていただきますね。


フランスの穏やかな田舎暮らしを堪能している彼女。
ずっと会っていなかった友達が、現代のネット社会のおかげで、急に近く感じられ、幸せです。
新型コロナによって、もうしばらく海外には出られませんが、次の行き先は、これで決まりです♪

是非、彼女のWebサイト → La Vieille Forge もご覧くださいませ。
なお、当HPリンクのページにもバナーを置かせていただきました。


あなたは
田舎暮らし
興味ありますか?

トップの写真について

心が温まるチューリップの季節♪

当サイトのトップに掲載中の写真について、紹介させていただきます。
チューリップを背景にした鴨のいる風景、こちらは、オランダに行った時の写真です。
オランダと言えば、風車や歴史地区の世界遺産、ゴッホやフェルメールらによる名画、そして最も人気なのが、チューリップ。
特に4〜5月はチューリップの季節で、オランダで花のテーマパークとして有名なキューケンホフ公園では、国のシンボルであるチューリップを中心に、色とりどりの花々が咲きほこります。

開園を待つ大勢の人
園内にある風車の展望台

さて、私もお花は大好きですが、私の旅行のテーマは、主に「美術と世界遺産などの芸術に触れること」と決めています。そんな私にとって、優先順位を決めた時、限られた旅行時間の中で「花のテーマパーク」は上位に来ません。
なのですが、ちょうどこの時は、オランダ旅行へ行く予定にした時期が5月だったので、せっかくだからキューケンホフへも行ってみようと思ったのでした。

実際のところ、とても美しい広大な花の公園に、私は夢中になってしまいました。
写真が趣味の人間にはたまらない快晴のお天気に恵まれたこともあり、絶え間なくシャッターを切り、瞬く間に時間が過ぎてしまいました。
トップに記載の写真は、その時、輝くチューリップと気持ち良さそうに池に浮かぶ鴨が可愛らしくて撮影したものです。この写真もそうですが、敷地内にはたくさんの水辺があって、そこに草花が反射するのがまた素敵なんです。

園内中央の大ききな池の周辺
トップ写真の別バージョン

オランダの花のテーマパーク「キューケンホフ公園」、お花好きにはもちろん、そうでない人にもとってもお勧めの場所です!
とは言っても、新型コロナで当分海外になんて行けませんね・・・
けど、チューリップが美しい季節は日本も同じです。

外出が自粛されているので、不必要には出歩いていませんが、体がなまってしまうので、私は朝早起きして、時たま付近をちょっとだけ散歩しています。もちろん、人との距離を保つことに注意を払って。
今朝も6時頃、近くの公園へ行きました。その公園は、先日までは桜が美しかったですし、花壇も、いつも温かい方々の手によって整備されていて、とっても綺麗なんです。
まさに今はチューリップが咲いてきたところで、可愛らしく美しい景色に心が和まされます。
それに、チューリップに限らずとも、至る所で春の草花が見られます。必要最低限の買い物に出かけるような短時間でも、自然の美しさに感動することはできますよね。

開くのが楽しみなチューリップのツボミたち
小さなパンジーの目線

ちなみに、チューリップの花言葉は、恋の告白、片思い、博愛、思いやり。

花は、季節を感じるとともに、花言葉を知るのも、楽しいですよね。

なお、本記事には、いつも花を知るポケットブックとして利用している『花屋さんの「花」図鑑』を参考にしました(絶版のため現在は古本か電子書籍のみのようです)。お花屋さんにある最低限知っておくと良いお花について、花言葉付きでコンパクトにまとめられているので、重宝してます。

あなたは草花に心があたたまる
という感覚忘れていませんか?

知っておきたい221種 最新版 花屋さんの「花」図鑑 『花時間』特別編集

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