Shu Ito 写真展「 Pulse -屋久島の鼓動-」東京で開催中

旅する写真家 Shuさんが捉えた屋久島の素晴らしい自然に癒されたい


ここ仙台出身の写真家Shu Ito(伊藤秀海)さんの個展について、先日、当ブログでも簡単に告知させていただいたところでしたが、いよいよ始まりました!

展覧会の準備風景

告知させていただいた記事はこちら
日本の魅力を伝える写真家 Shu Itoさんの情味溢れる動画/「クールジャパンコンテスト2021」にノミネートされるのも納得!


以下は、Shuさんのインスタグラムサイトで、今回の写真展開催前日、会場(ケンコー・トキナー ギャラリー)の設営完了後にポストされたものです。

写真好きなら知っている「ケンコー・トキナー」は、カメラのレンズに利用するフィルターにおいて日本を代表するメーカーさんです。
フィルターって種類がたくさんあって、メーカーも数社あるので、どれが良いか迷うのですが、ケンコー・トキナーさんなら間違いないだろうと思って、私も愛用してます♪

そんな大手ケンコー・トキナーさんがShuさんのスポンサーとなってから初の記念すべき今回の写真展が、先日2022年4月13日(水)より開催されているのです。

というわけで、こちらは、ケンコー・トキナーさん制作によるShuさんの個展のPR動画。


こちらでもお話しされているように、フィルターやカメラの機能を活用した抽象的な表現がされた作品も展示されていて、じわじわと人気度がアップしているようです。

特に今回は、展示されている写真を購入できるのはもちろんのこと、更には気に入った作品を別途ピュアWプリントにして購入できるというとっても嬉しいスタイルが取られているのだそう!

ピュアWプリントとは、写真がいわばステンドグラスみたいな感じで光を透過して、両面からその美しさを楽しむことができる特殊な印刷なのですが、そのプリントによるShuさんの作品がとっても人気なんです。

ピュアWプリントによるShuさんの作品についての記事はこちら
写真家 伊藤秀海 (Shu Ito)のフォトインテリア/美しい風景と光が奏でる素敵なアート
写真家 Shu Ito @東北 HAPPY HOLIDAY 2021/素敵すぎたイベントに忘れない感動と心からの感謝


さて次は再び、Shuさんがインスタグラムへ投稿された過去Picです。
昨年(2021年)の8月に、Shuさんが初めて屋久島を訪れ、現在へと至るきっかけとなった時のものですね。


美しいもの感動できるものを捉える眼力って、養われるものだと思います。
海外と日本各地を旅し、様々な風景や人と文化に出会って豊かな心とその眼力を培ってきたShuさんによって捉えられた自然は、生き生きとしていながら、荘厳さの中に静けさや優しさが宿っていて、本当に美しい。

日本人である私たちでさえも情報化社会の現代で忘れがちな、ここ日本の素晴らしい自然の描写、Shuさんのアーティスティックな表現力もますます磨かれていて、一見の価値ある展覧会です。

今回の写真展もまたきっかけとなって、今後Shuさんの活躍の場や作品展の開催もますます増えることと思います。
たくさんの方々に笑顔あふれ価値ある出会いがもたらされ、幸せが広がって行きますように★彡



会場であるケンコー・トキナー ギャラリーについてですが、東京中野区にあるケンコー・トキナー本社ビルの2階に、フィルターやそれ以外にも様々なカメラグッズを扱うショップがあり、その隣にギャラリーが併設されていて、入場は無料です。

『伊藤秀海 写真展 Pulse – 屋久島の鼓動 -』
会期:2022年4月13日(水)〜4月25日(月)
会場:ケンコー・トキナー ギャラリー
住所: 〒164-8616 東京都中野区中野5-68-10 KT中野ビル2F
開館時間: 11:00 – 19:00(火曜定休)


あなたは
どんな風景に
心が癒されますか?

日本の魅力を伝える写真家 Shu Itoさんの情味溢れる動画

「クールジャパンコンテスト2021」にノミネートされるのも納得!

※3月15日に下部に追記をしたのでそれ以前にご覧になった方は今一度m(_ _)m


敬愛する”世界を旅する写真家 Shu Ito伊藤秀海)”さんが動画の新作を先月(2022年2月)リリースされているので、ちょっと遅ればせながらも、ここで皆さまと共有できればと思います。
タイトルは「This is what we are proud of / 日本の誇り 2021」★彡

ところで、私はテレビは一応持っているけれど、朝のニュースチェックとよっぽど好きな番組を見る以外は、パソコンと映画鑑賞のためのモニターと化してます。
そして、映画は好きだけど、動画が氾濫するこの現代ですが、時間を取られる動画は、よほど時間に余裕がある時で、かつ、間違いなく自分にとって価値あるもの、興味が惹かれるものでない限り、まず見ません。

そんな私ですが、ShuさんのYouTubeチャンネルは登録していたので、今回制作された作品もすぐにチェックすることができ、日本らしさを感じるこの心あたたまる動画はたくさんの人に見て欲しいなぁと思い、リリースされた2月の時点でTwitterには呟いてみたのですが、SNS苦手でTwitterこそ始めて間もない私、大した波及効果もないのでそのうちブログに取り上げてみようと考えていたところだったのですが、この度、内閣府が企画する「クールジャパン動画コンテスト2021」に、めでたくノミネートされたとのことで!

https://twitter.com/cjcontest2021/status/1501870907006070788?s=20&t=ip6Z8rT-zwLK6hHuYEeugQ
上図はTwitter画面ですが、「クールジャパン動画コンテスト2021」の公式Webサイトはこちらです。
https://cj2021.go.jp/

Shuさんの作品は、シンプルに映像とBGMだけでまとめられた2分弱の動画ですが、これが、何度観ても飽きないほど良いです。

好みはあるかと思いますが、いかにもプロモーションというものより、予め計算されたものではないナチュラルさ、真のストーリーが宿っていると感じられるものに、やはり心が打たれます。

日々の忙しない生活の中で忘れがちな、ここ日本にある素晴らしい自然、本来の日本ならではの食と文化、人々の朗らかで飾らない姿。

そんな心に響く情景を瞬時に捉える写真家としての眼力に加え、音楽家のお母様に育てられた幼少期のエレクトーン・ピアノ仕込み、奏でたいと思った曲を即興で弾ける絶対音感を持つ音楽的才能にも恵まれたShuさんによって映像と音楽による調和をよく考えて作られた動画作品だからこそなのでしょう。

各部門合わせて424件の応募があったそうですが、その中からノミネートされたのも納得できます。


以下は、この動画に添えられている、Shuさんによるコメントです。

____________

This is what we are proud of Japan.
I spent most of my 20’s in overseas.
I came back to Japan due to spread of COVID-19 in July 2020, then started to seek the beauty of Japan nature and culture.
I was amazed by seeing Japanese old culture that have been here for many many years, which I didn’t have any ideas before I came back.
In this video, I’d like to share the food culture of Japan, how we grow rice/mandarin as well as the majestic nature that we have here in Japan.

日本の自然、食文化、人の在り方
20代の殆どを海外で過ごし、コロナをきっかけに日本へ帰国。
まだ当時は若かったのか、それとも外の世界を見る事で、気付くことが出来たのか。
自分の生まれ育った国には、まだ未知の景色や歴史、文化が沢山ありました
今回の動画は、日本の持つ大自然と食のあり方をテーマに制作したものです。

____________

さて、今回の動画には、Shuさんが以前インスタグラムに投稿した動画で、私もとってもお気に入りのタイムラプスの映像も一部挿入されていたので、それもこちらでシェアさせていただきますね。

未だコロナ禍にある状況ですが、無事海外渡航が可能となる時には、ずっと思い続けているフランス・スイスの旅を実現させたいと思っている私に、この映像がスイスっぽく思えて(まだ行ったことないのに)、夢を膨らませてくれることもあり、ブックマークして朝のお目覚め後に何度となく拝見してます ♪

あ、、それって逆に言うと、ここ日本には、いくらでも海外に劣らない素晴らしい環境があるということかもしれませんね・・・

この自然豊かな日本に生まれ、生かされている私たち。
島国として守れらてきた環境と、先祖たちが築いてきた文化に感謝して、これからも心豊かに日々を過ごしてゆこう。
そう改めて思わせていただける素敵な動画作品に、心からありがとうございます✿


さて、そんな写真家Shuさんの個展が、来月(2022年4月)東京で開催されます!展覧会タイトルは「Pulse 屋久島の鼓動」。
UNESCO世界遺産として登録され、世界でも有数の自然遺産として日本の誇りでもある屋久島は「洋上のアルプス」と例えられるほどの特徴的な地形で、多雨地域。その環境で育まれた屋久杉による景観が日本随一の自然美であると称えられています。
その屋久島を現在拠点として活動しているShuさんによって表現される世界。
以下は、この写真展開催にあたってのShuさんのメッセージです。

______________

2020年の7月にコロナの影響で日本へ帰国後、旅先で出会った屋久島という場所。
そこで目にしたのは、目まぐるしい天候の変化、そして”水の循環 ”でした。
海が水蒸気となり空に上がり、雨を降らせてそれが川となり、滝となり、また海へ戻っていく。
その様はまるで、水には意志や記憶があるようにさえ感じ、私たちはただ生かされている存在であることに気付かされました。
今回の展示では、変化する水の形を32点の作品で表現いたします。

___________

今回の写真展は、Shuさんのスポンサーでもあるカメラのレンズフィルターで日本を代表するメーカー「ケンコー・トキナー」さんの東京中野区にあるギャラリーで開催されます。

ケンコー・トキナーギャラリー
会期:2022 年4⽉ 13 ⽇(⽔)〜4 ⽉ 25 ⽇(⽉)
時間:11:00 – 19:00 (火曜定休日)
後援:屋久島観光協会
会場所在地:東京都中野区中野5-68-10 KT中野ビル2F

写真展直前の4月10日(日)に、写真家×シンガーソングライター×画家の3人のアーティストさんによるトークイベントが開催されるそうです☆
会場:ヴィジョナリー・ワーク・ガレージ
詳細はこちら→https://peatix.com/event/3194418
ケンコー・トキナーギャラリーが会場となる今回のShuさんの写真展のDMデザイン

ネガティブな話題が尽きない現代におかれても、あたたかで純粋、柔軟な心を持ち、その人自身の心の在り方、自らがやりたいことを貫く姿勢で豊かな気持ちは育んでいけるもの。
そんな希望と幸せのスパイラルが、これからもさらにShuさんを取り巻く環境で広がっていくのでしょうஐ⋆*♡・:*ೄ·*♪.。.:*・゚✽


写真展開催に関する記事はこちら
Shu Ito 写真展「 Pulse -屋久島の鼓動-」東京で開催中/旅する写真家 Shuさんが捉えた屋久島の素晴らしい自然に癒されたい


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あなたは
日本のどんなところが
お好きですか?

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世界の美しい写真と想いが込められたメッセージ


2021年も残すところあと2週間を切ってしまいましたね。
今年1年を共に過ごさせていただいた、写真家 Shu Ito(伊藤 秀海イトウ シュウ)さんの2021年カレンダーはまもなく大切にファイリングすることになるので、いつでもこのブログで見ることができるように、勝手に動画としてまとめさせていただきました♪
各月に添えられたShuさん自身によるメッセージも付記しておきます。

1月希望に満ちた道筋を照らす光は、前を向いた時に見えてくる。(ギリシャ ケルキラ島)
2月誰にでも、この鳥のように世界を羽ばたく事は出来る。それを望むか、望まないかは、自分次第。(メキシコ プエルト・バヤルタ)
3月忙しい生活の中で、立ち止まって空を見上げる時間は、忘れがちだけど尊い時間。(オランダ アムステルダム)
4月:この世界は、全てが合わさって一つの奇跡なのだ。(フィジー サブサブ島)

5月静けさと同時に、海と空の二つの世界が交わった。(フィリピン マニラ)
6月:朝起きて船頭へ出ると、おとぎばなしの世界に出てくるような形の島が目の前にあった。人生は冒険なのだ。(クック諸島 ラロトンガ)

7月大海原にいる、一羽の海鳥の存在感は、圧倒的だった。(マニラ湾 フィリピン)
8月:荒波を越えていく時こそ、力を抜いてみよう。風や波に身を任せて。(ニュージーランド アカロア)

9月空を追いかける事は、夢を追いかける事。止まることを考えず、ただ夢中になって。(ノルウェー ベルゲン)
10月:まるでオーロラのような、オレンジ雲のカーテン。この瞬間、時間が止まった感覚がした。(メキシコ ラパズ)

11月様々な形や色、性格や個性があるから面白い。周りと違っている自分を、認めてあげよう。(アメリカ ハワイ)
12月見たものを美しいと思える感性と、全てに感謝出来る心。
それだけあれば、十分なのだ。(クロアチア ドブロブニク)

ところで、昨年Shuさんのカレンダーを紹介させていただいた時に、占星術によると2021年は、これまで長く続いた「土の時代」から「風の時代」へと移行する年なのだそうということを述べました。

「希望」 旅するフォトグラファー Shu Ito のメッセージ/写真家 伊藤秀海さんの2021年カレンダー

物質的なところに価値基準を置く「土の時代」から離れて、空気感や精神といったものに価値を持つ「風の時代」へと移った今年2021年は、あなたにとってはどんな1年でしたか?

この「風の時代」はまだしばらく続くそうです。
しばらく、というのは、200年とのことですから、2021年を生きている私たちにとっては命を全うするまで、ということですね。
「風の時代」とは、ものに縛られたり、型にはまることがなく、自由で、多様性に富んだ世界観とのこと。
これを、あなたはどう捉えるでしょう。

私は特に信心深いタイプではないですが、このメッセージにはとても共感できるので、この流れに乗って、『与えられた環境の中でもできる限りにフレキシブルな私』を生きてゆきたい、そう思っています。

さて、この「風の時代」に相応しい生き方を貫いているのが、写真家のShuさんです。
彼によって制作された来年のカレンダーは今年以上に洗練されて素敵なので、もちろん2022年も共に過ごさせていただくことにしました。

2022年のShuさんのカレンダー、気になる方もいらっしゃるでしょうから、こちらもご本人の許可を得てご紹介させていただきます。


旅する写真家 Shu Itoさんの2022年カレンダーのタイトルは『Compass of your soul – 魂の羅針盤』。
今回も月毎にShuさんによるメッセージが添えられていますが、2021年版に比べシンプルかつインプレッシブ。

素敵に年齢を重ねよう。(1月 ミャンマー バガン)

Aging gracefully.(Bagan, Myanmar)

与える人であろう。(2月 カンボジア シェムリアップ)

Be a giver.(Siem Reap, Cambodia)

働くときはシャープに、遊ぶ時は本気で。(3月 ノルウェー ベルゲン)

Work sharp, play hard.(Bergen, Norway)

時間は有限だが、未来は無限だ。(4月 ロシア サンクトペテルブルク)

Time is limited, but your future isn’t.(Saint Petersburg, Russia)

考えるんじゃなく、感じるんだ。(5月 ラオス ルアンパバーン)

Don’t think, just feel.(Luang Prabang, Laos)

自分だけの視点と世界観を持って。(6月 日本 屋久島)

Have your own Perspective.(Yakushima, Japan)

まずは自分自身を幸せに出来る人に。(7月 モンテネグロ コトル)

Make yourself happy before others.(Kotor, Montenegro)

自信は与えられるのでなく、自分で創るのだ。(8月 スペイン マラガ)

Be confident in yourself.(Malaga, Spain)

今やるか、二度とやらないか。決めるのはあなた。(9月 ギリシャ サントリーニ島)

Now or never, you decide.(Santorini, Greece)

私たちの命は、大自然の中のほんの一部だ。(10月 アメリカ グランドキャニオン)

We are a part of naure.(Grand Canyon, USA)

魂を解放して。(11月 ニュージーランド ワナカ)

Free your spirit.(Wanaka, New Zealand)

私はもう準備が出来ている。(12月 スコットランド クイーンズフェリー)

I am ready.(Queensferry, Scotland)

from the 2022 calendar produced by SHU ITO


Shuさんの2021年カレンダーと同じスタイルで、A4サイズのクリップボード付き。
2021年版を購入済みの人にはありがたく、クリップボード無しのタイプも別途販売されています。

ファンの意見も大事にして、2022年版は2021年版よりも写真のサイズ大きめに取られていたり、素敵な写真がクリップで挟まれてしまわないように配置に工夫をされたりと、嬉しい配慮がなされています。
また、満月、新月の情報の記載も追加されていて、月が好きな方、占い好きな方、などにも重宝されそうです。

画像で比較するとこんな感じで、より洗練されているのがわかりますね。

Shuさんのカレンダー2021年版と2022年版の比較(クリップボードはいずれも2021年版)

販売予定数だった100部は早くも完売してしまったとのことで、急遽50部追加販売され、残り20部ほどだそうです(12月19日時点)。
気に入ったカレンダーを持つと新たな月を迎えるのが楽しくなりますが、150部中の一つって更に特別感が増しますね。

Shuさんの販売サイトはこちらです♪
https://shuito.stores.jp/

なお、明日(2021年12月20日(月))まで、Shuさんが写真家となるきっかけとなった地ニュージーランドの、ニュープリマス市と姉妹都市である静岡県三島で、写真展が開催されています。

会場は、カフェRiviere(三島市広小路町1-17)。現地での様子を、写真と動画でシェアしていただきました。

写真好きな人、カフェが好きな人、アート好きな人、Shuさんが好きな人、etc…
たくさんの好き、豊かな気持ちが集っている素敵な展覧会、遠くにいながら垣間見させていただけ、嬉しいです。

これを節目に、日本が誇る世界遺産の土地 屋久島へと拠点を移すShuさん。
彼が捉える素晴らしい自然や文化、そして心身を解き放った人々の幸福な姿、さらなる感動を私たちに与えてくれるのでしょう。心から応援しています。

ShuさんのWebサイト
https://shu-photography.com/ja/shu/


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紅葉の秋保プチ旅/自然と美食と芸術を満喫する秋の一日



あなたは
新しい年のイメージ
できていますか?




日本の公害汚染を伝えた写真家ユージン・スミスの遺志を継ぐ映画

史実に基づく映画「MINAMATA ーミナマター」から考える生命


科学が発達した現代、私たちは生きるためにその研究や開発からたくさんの恩恵を受けることができています。
しかし人類が押し進める発展によって時に起こる公害汚染という問題。

日本で記憶に新しいのは、ここ宮城県の隣で発生した「福島第一原発事故」がありますね。
これは2011年の東北地方太平洋沖地震による原子力事故で、10年を過ぎてもなお問題は解決していないことは、日本人なら誰もが知っている通り。


しかし、日本で起きた公害汚染といえば、今からさらに遡ること65年、熊本県で発生し、1956年に公式認定された水俣病については、どれだけの人が理解をしているのでしょうね。

私はと言えば、水俣病と公害汚染については、小学校での社会科の授業を通して知った世代です。
日本の四大公害病として他に、富山のイタイイタイ病、三重の四日市ぜんそく、新潟の第二水俣病、テストに出ましたよね。

水俣病は、工場から排出された有機水銀によって体が侵され、中枢神経を中心とする神経系が障がいを受け中毒性疾患となってしまった人が大勢いる公害病で、私は子どもながらに、何となく戦争と同じような怖さを感じ、この時代の熊本の住民に生まれなくて良かったという感覚を持ったことを記憶していますが、その程度で、自国のことでも、訪れたこともない所の自分には関係のない問題といった感じで、それほど考えたことはありませんでした。

映画「MINAMATA ーミナマター」のチラシ(表)
(画像をクリックするとPDF画面が開き、拡大できます)

そんな私が、伝説の写真家とも言われるユージン・スミスが追い世界に伝えた水俣病の真実を、ジョニー・デップ主演によって映画化されたということで話題の「MINAMATA ーミナマター」を観てきました。
(私はフォーラム仙台で観ましたが、2021年9月26日現在、宮城県内では数カ所で上映中です)

映画は、ジョニー・デップ演じるユージン・スミスが、自身が撮影した写真を自宅の暗室で現像作業をしているところから始まります。
BGMに流れるロックな音楽と赤みを帯びた暗室で作業をするその姿はとてもクールで、写真が趣味の一つである私はその出だしでかなり引き込まれました。

しかし、そのかっこいいオープニングも束の間、重くて深刻な物語へと変わっていきます。


映画の中盤、公害汚染を引き起こした企業であるチッソ社の社長が、真実を知らされてはならないと、ユージンを丸め込むために「我々が行なっているのは人類のため、犠牲になるのは漁業なんかを営む少しの人達だけ」といった発言をする場面があったのですが、それには映画鑑賞者としても憤りを感じ、これが映画の中でのセリフとは言え、現実にもあんな被害を起こし、責任逃れをしてきた企業と国はやっぱりおかしいよと改めて思いました。

この映画は、あくまでも”史実に基づく物語”であり、フィクションですが、実際に当時撮影された写真や映像も挿入されており、一層胸が締め付けられる思いがしました。

映画「MINAMATA ーミナマター」のチラシ(裏)

映画にも登場するもう一人の実在の人物でもあるユージンの元妻アイリーン・美緒子・スミスさんが
”ユージンは、決して諦めず、何があっても真実と向き合う人でした。何より大切にしていたことは、被写体と写真を受け止める側、両者への責任でした。
と述べています(映画「MINAMATA ーミナマター」の公式サイトより)。

この映画でも、ユージン・スミスは、酒浸りで自分勝手、複雑な性格を持ちながらも、人との繋がりを大切にし、真実を伝えるために命をも賭けた人であったことが描かれています。

そして、こちらはこの映画のキャッチフレーズ。

” 一枚の写真が世界を呼び覚ます ”

動画が主流となった現代、TVは興味ない私でも、映画は大好きだし、インターネットにアップされた動画も観ますし、たまに自分で動画撮影することもありますが、動画よりも一瞬を切り取る写真からの方が、ずっと強いメッセージを受けると感じることがあります。
一瞬のために渾身が込められた写真にはやはり見るものを捉える力があり、人は心を動かされることがあります。

ユージン・スミスは、世界の人に真実を伝えたいと、時には重症を負いながらも写真を取り続け、報道写真家として壮絶な人生を送り、その生涯は59歳で幕を閉じてしまいますが、彼の写真と生き方は、こうして今も私たちに訴えかけています。

人としての心や生きるものの命を奪ってまでしてなされる科学と経済の発展が人類が目指すゴールなのか、本当の意味での人としての豊かさとは何なのか、生かされている私たちには忘れてはならないことがあるのではないかと深く考えさせられる映画でした。

映画「MINAMATA ーミナマター」のパンフレット

なお、この映画のエンドロールでは、ユージン・スミス氏には直接関係ありませんが、写真とともに世界で起こった数々の公害汚染事件が紹介されます。
普段はエンドロールは見ずに席を立つ人も、是非最後までご覧になって、私たちが生かされている美しく大切な地球の環境について、そして生きとし生けるものの命について、考えてみる時間にしてみてはいかがでしょうか・・・


あなたは、加速される
科学と経済の発展について
どう思いますか?
公害汚染

写真家 伊藤秀海 (Shu Ito)のフォトインテリア

美しい風景と光が奏でる素敵なアート


昨年(2020年)、初めてお会いすることができて、その素晴らしい写真と人となりに触れ、たちまちに、私にとってかけがえのない存在となった、写真家の伊藤秀海イトウシュウ)さん。
この夏、彼に再会することができました。

秀海(シュウ)さんは、ここ仙台出身の写真家です。
彼は、その時々の状況に応じているべき場所、自身にとって居心地のいい場所を拠点にするといったスタイルで、あえて拠点を絞らずにフリーで活動している、自由に旅するフォトグラファー。
その生き方にはしっかりとした軸があり、正真正銘の自分を生きている、そんな人です。

秀海さんについての過去の記事
「希望」 旅するフォトグラファー Shu Ito のメッセージ/写真家 伊藤秀海さんの2021年カレンダー
紅葉の秋保プチ旅/自然と美食と芸術を満喫する秋の一日

そんな秀海さんと深い話ができた上、注文していた写真もいただくことができて、宝物が増えたので紹介させていただきます。

まずは、しばらく前にお願いして、既に送っていただいていたお品について。
こちらは、写真だけでなく、共に木箱に添えられたドライフラワーや明かりなど、構成も仕立ても全て秀海さんによる、世界に一つのインテリアです。

写真は、ピュアWプリントという特殊なプリント製法によるもので、裏面からも画像が楽しめるものとなっており、光を美しく透過させるので、特別な感動を得られます。
光をテーマとされる秀海さんの写真は、このピュアWプリントに相応しく、観ていて飽きません。

この写真は、ラオスで撮影された美しい夕焼け。
東南アジア最後の桃源郷”とも言われる国ラオスの、世界遺産として登録されている古都ルアンパバーンの景色は、なんとも穏やかで、落ち着いたインテリアに。

このお品については、ライトをつけた状態で木箱を開け閉めした動画だと雰囲気が伝わるかと思いますので、よろしければ、以下の動画もご覧くださいませ♪


そして、次のお品。
今回、秀海さんご本人より直接お手渡ししていただけたのが、こちらです。


こちらの方は、私が個人的に秀海さんの写真と合わせてみたいと思っていて、別途購入したフレームに入れてみました。

ゆらゆら揺れて、様々な角度からその美しい情景を鑑賞できます。
見る角度や面、光の差し方によって変化する色味が面白くて、綺麗・・・
秀海さんによって捕らえられた美しい日の出の、透明感のあるこの作品にこのフレーム、想像していた通り、ピッタリです♪

皆さまにも、どちらの面からも一つの作品を楽しむことができるこの感覚がお分りいただけたらと思い、こちらも動画に収めてみました。

この写真の撮影地は、ミャンマーの、世界三大仏教遺跡のあるバガン。ここも世界遺産として登録されています。
秀海さんは、東南アジアの国々を旅していた時、ラオスの次に訪れたのがミャンマーだったのだそうです。
気球に乗って眺めることができる、パゴダ(仏塔)が立ち並ぶ聖なる景観。
その風景を、秀海さんは、現地のタクシードライバーが連れていってくれた秘密の場所から撮影したのですって。
この写真にまつわる興味深いストーリーも教えていただいて、私の想像もみるみる膨らみ、豊かな気持ちになることができて、選ばせていただいた特別感のある作品。

アートって、見方は人それぞれですし、その人なりの楽しみかたで自由に味わえばいいものと思ってはいますが、私の場合は、こんな風に、作家さんの物語を共有できるような感覚が好きだったりします。

そういった点ではことさらに、秀海さんの写真には、変に作られてなくて、自然体でありながらも、何か惹きつけられる物語が宿っていると感じるので、私は大好き。

秀海さんの写真が掲載された雑誌「CRUISE Traveller Winter 2021」(2020年12月/クルーズトラベラーカンパニー発行)
CRUISE Traveller Winter 2021」(p.12-13)


今もなお、コロナ禍にいる私たち。
不自由さはあるけれど、私が秀海さんと出会えたのは、もしかしたら、このお陰とも言えるかもしれないのです。

20代後半、秀海さんは、自分の好きなことを仕事にしたいと、当時住んでいたニュージーランドにて、旅する写真家としての人生をスタートさせ、数年後には、クルーズ船の専属フォトグラファーとして旅立ちますが、それは2019年のこと。
そう、それは、COVID-19が発生した年です。
秀海さんは何日も船を降りられず、精神が追い詰められてしまうような苦痛を体験することになってしまいます。
多くの人が心配する中、なんとか無事に母国日本への帰国を果たすことができた秀海さんは、当然のこと、逆に今度は海外には出られなくなりますが、日本の良さを改めて知る、そんな恩恵を受けることとなります。

旅するフォトグラファーなので、普段は出身地である仙台にもほとんどいらっしゃることはないですが、こうしてしばらくは日本にいることになるであろう状況になった秀海さん。
昨年、地元で展覧会をされることになり、たまたまその場所が私の友人の勤め先でもあったことがご縁で、お会いすることができました。

2020年10・11月に秋保(あきう)のガラス工房尚さんとコラボした秀海さんの写真展

そして、今、秀海さんは言います。

“以前のように自由に海外に行ける状況なら、自分は日本に留まってはいなかった。
そんな自分がこのパンデミックで海外に行けなくなったおかげで、日本の素晴らしさを再発見することができた。”

秀海さんはこれまで、日本という島国の外で、たくさんの魅惑的な異国の風景、人や文化に出会い、様々な経験を経てきました。
その彼ならではの視点で、今度はこの日本の魅力的な部分を私たちに伝えてくれるのだろうと思うと、こんなご時世だからこそ尚更に嬉しく、楽しみでなりません。


伊藤秀海さんの素敵な写真の数々は、↓こちらで見ることができます♪
Instagram:https://www.instagram.com/shu_photography_nz/?hl=ja
HP:https://shu-photography.com/ja/shu/


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あなたは
どんな写真に
惹かれますか?


「希望」 旅するフォトグラファー Shu Ito のメッセージ

写真家 伊藤秀海さんの2021年カレンダー


仙台出身の写真家、伊藤秀海イトウシュウ)さんの写真が好きです。
伊藤秀海さんは、世界を旅し、国内外の自然や文化の素晴らしさを写真で伝えていらっしゃいます。

秀海さんの写真集1「LIKE NO OTHER」(ニュージーランド)

ところで、いい写真を撮るには、タイミングを狙ったり、構図を考えたり、いろいろ計算することが大事になってきます。
ワンショットのために様々な思考を巡らすことが、写真撮影の醍醐味でもあります。
また、現在では、撮影後のデジタル処理で、撮影当初の画像を相当変化させることも可能で、フィルムしかなかった頃に比べて写真の楽しみ方が増え、とても良い時代になったと思います。


ですが、あまりにも作りこまれたものはしっくりこないタイプの私。
いいね!がほしいからそれを狙って撮られてたり、目を引くため売るために修正や編集がガチガチに加えられているようなものには、すごいなーと感心はできても感動はできないのです。

その点、訪れた場所や出会った人が素敵だと感じたから撮影し、この気持ちを共有したいという想いが伝わってくるのが秀海さんの作品。
スタジオやセットでは絶対に表現できない、本物の一瞬が、たった一枚の写真から感じることができます。

秀海さんの写真集2「Just Like Sisters」(三島とニュープリマス)

周りからは「自分の好きなことで食べていくのは大変だ」と言われつつも、

一番好きで得意な事を仕事にすることが、その人にとっての一番の幸せ

写真家として写真を撮り続ける事は、夢を諦めかけている人たちに勇気を与える可能性がある

という自分自身のの声を大切にし、写真家 × 旅人 という生き方を実現させている秀海さんだからこそなのでしょう。

そして、秀海さんは今年で3作目のカレンダーを販売中です。
私も購入させていただき、手元に届いたところでした。


バインダーとセットのカレンダーなので、立てても、掛けてもOK。

バインダー背面にはShu Itoのクールなロゴが刻印されています。
2021年が終わった後も愛用させていただきましょう♪


さて、本作の写真のテーマは、「空と海と光」。私も大好きなモチーフです。
各月毎、美しい風景写真と共に秀海さんが伝えたいメッセージ付き。


秀海さんのウェブサイトにおいて各月の言葉が公開されていますので、ここでもシェアさせていただきますね。

希望に満ちた道筋を照らす光は、前を向いた時に見えてくる。
(1月 ギリシャ ケルキラ島)

誰にでも、この鳥のように世界を羽ばたく事は出来る。
それを望むか、望まないかは、自分次第。
(2月 メキシコ プエルト・バヤルタ)

忙しい生活の中で、立ち止まって空を見上げる時間は、忘れがちだけど尊い時間。
(3月 オランダ アムステルダム)

この世界は、全てが合わさって一つの奇跡なのだ。
(4月 フィジー サブサブ島)

静けさと同時に、海と空の二つの世界が交わった。
(5月 フィリピン マニラ)

朝起きて船頭へ出ると、おとぎばなしの世界に出てくるような形の島が目の前にあった。
人生は冒険なのだ。

(6月 クック諸島 ラロトンガ)

大海原にいる、一羽の海鳥の存在感は、圧倒的だった。
(7月 マニラ湾 フィリピン)

荒波を越えていく時こそ、力を抜いてみよう。
風や波に身を任せて。
(8月 ニュージーランド アカロア)

空を追いかける事は、夢を追いかける事。
止まることを考えず、ただ夢中になって。
(9月 ノルウェー ベルゲン)

まるでオーロラのような、オレンジ雲のカーテン。
この瞬間、時間が止まった感覚がした。
(10月 メキシコ ラパズ)

様々な形や色、性格や個性があるから面白い。
周りと違っている自分を、認めてあげよう。
(11月 アメリカ ハワイ)

見たものを美しいと思える感性と、全てに感謝出来る心。
それだけあれば、十分なのだ。
(12月 クロアチア ドブロブニク)


美しい風景写真に添えられた言葉に、希望を与えられます。
私が一番お気に入りなのは、12月の
「見たものを美しいと思える感性と、全てに感謝出来る心。それだけあれば、十分なのだ。」
世界遺産として登録されているクロアチア ドブロニクの、夕刻のアドリア海と要塞が映された写真もとても素敵です。

ちなみに、占星術では、今年(2020年)の12月22日に「土の時代」から「風の時代」へと移行すると言われていますね。
2021年は大転換の幕開けなんだそうです。
これまで続いてきた物質的なところに価値基準を置く「土の時代から離れて、空気感精神といったものに価値を持つ「風の時代へと移っていくのだとか。
まさにそんな「風の時代」という響きとメッセージ性ともに、ぴったりのカレンダー。

良い年を迎えられそうな気がします。
2021年も素敵な1年になりますように☆


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紅葉の秋保プチ旅/自然と美食と芸術を満喫する秋の一日



あなたは
新しい年を迎える準備
初めていますか?

紅葉の秋保プチ旅

自然と美食と芸術を満喫する秋の一日


爽やかな朝を迎え、素敵な日になりそうな予感のした本日は、まさに充実の一日でした。

友達二人と、秋保(あきう)へのプチ旅。
午前9時30分に南仙台駅で待ち合わせで、友達が車で迎えに来てくれて、そこから秋保へ向かいました。

さて、秋保といえば、「秋保温泉」♪
温泉地として有名ですが、宮城県民の私たち、今回は温泉以外で楽しみます。

まず立ち寄ったのは、「アグリエの森」。
広場もあって、家族連れにはうってつけなロケーション。

ここは、お茶の井ヶ田が運営する施設なんですって。
おなじみのお茶の井ヶ田のお土産のほか、地元から県外の様々な製品や、新鮮なお野菜や生花など、広い館内にたくさん並んでました。

次に向かったのは、「万華鏡美術館」。

1999年にオープンしたこの施設、実は世界初の万華鏡専門の美術館なんだそうです。
出身県に‘世界初’があるって、誇りですね。

ちょっとシュールなゾウさんがお出迎え。
(ボタンを押すと)シャボン玉を吹いてくれます。
入ってすぐのところに大きな万華鏡が置いてありました。
お花が飾られた台を回しながら覗くととっても綺麗!早速心を掴まれます。
カメラで撮影すると・・・
展示の一部は撮影が可能です。
これも万華鏡。
鏡のマジック。面白い♪
友達に向こう側に行ってもらうと・・・
ウケる・・・
ちょっと何やってるかわかりませんが・・・
これも、ローマの真実の口を模したユニークな万華鏡。

想像以上に楽しめました。
万華鏡って奥が深いんですね。綺麗だし、色々感動。

次に向かったのは、「秋保・里センター」。
カラフルな植物で彩られていました。

ここには、名取が本店でハンバーグが有名な「HACHI(ハチ)」が入っているので、こちらで昼食にしようと思ったのですが、ちょうどぴったりお昼時だったこともあり、とっても混んでました・・・

そこで、昼食はずらして、先に進もうということになり、次に向かったのは、勝負の神様として知られる「秋保神社」。

立派なイチョウの木と立ち並ぶ願掛けの旗。
神様のいるところって、なぜだか神秘的な雰囲気です・・・

それぞれの人生に勝つことをお祈りしたら、次に向かったのは秋保でとっても有名という豆腐屋さん「太田とうふ店」へ。

お店は、秋保大滝に向かう途中、ほとんど何もない通りにポツンと建っています。
県内外からお客さんが来られるということで、夕方には売れ切れちゃうそうです。
私たちが立ち寄った時で午後1時くらいでしたが、すでに品薄でした。
というわけで、一人でこんなに購入。
お店で購入して、そこで開封して食べていくこともできます。
気持ちの良い軒下で、実食。
お豆の濃厚な旨味を堪能できるお豆腐に感動します。

次に向かったのは、「秋保大滝」。

まずは不動尊でお参り。
山をくだって、美しい紅葉と流れ落ちる滝を拝みます。

ちょっとした山歩きで運動して、今度こそ昼食を。ということで、不動尊向かい側にあるお蕎麦屋さんへ。

手打ちそばの店「二代目たまき庵」は天然舞茸の天ざるが有名なのだそう。
是非食べたいと入店しましたが、ここも並んでました。
でも二組ほど待てば座れるということだったので、待つことにしました。

ようやく食にありつけた時は午後3時でした。
でも、ここに来なければ食べられない天然舞茸の天ぷらとお蕎麦。
とっても美味しかったので、結果ここにして良かったと3人で幸せに浸りました。

こちらは麺がとても太い田舎蕎麦。
私は、本日残り一食という粗挽そばをいただきました。
麺の太さの違いは一目瞭然ですね。

そして最後に向かったのは、実は本日の真の目的であったところ。

ガラス工房 尚」さんは、今日(というか、いつも)車を出してくれた美香さんの勤務先。
美しくて個性的な作品の展示は圧巻です。
白を基調としたギャラリー兼カフェ。
落ち着く空間で、美味しいコーヒーや紅茶をいただくこともできます。
本日(2020年11月8日)まで、仙台出身の旅する写真家伊藤秀海( Shu Ito )さんの写真が展示されていました。
特殊プリントされた美しい写真が、ガラス工房尚さんのガラスフレームで飾られるという貴重なコラボレーション。

秀海さんの世界観から生まれる写真たち、素敵です。
今日は、それらの美しい写真のみならず、実際に秀海さんにお会いし、お話することができて、私は幸運です!

秀海さんの情熱を直に感じて、やっぱり私も楽しく写真を撮り続けようって改めて思えました。
ありがとうございました!!

三島とニュープリマス「Just Like Sisters
ニュージーランド写真集 「LIKE NO OTHER

写真集は二冊とも購入し、サインもいただけたので、大事にします。
そして、世界を股にますます活躍されること間違いないであろう伊藤秀海さんを、私は心から応援します。

工房をあとにしたのは、午後5時半くらいでした。すっかり真っ暗・・・

最後にご参考まで、今回の秋保の旅での訪問先の位置関係は下図の通りです。
(クリックすると拡大ページが開きます)

宮城県の山の中につき、車で動くのが一番です。
バスも出ていることは出ているのですが、移動ポイントが広範囲となるので、車をお持ちでないかたや県外からお越しのかたはレンタカーのご利用が便利です。


秋保を満喫した充実の一日。
コロナで自制状態が続いていて、日本から一歩でも出たくてウズウズしているこの頃ではありますが、こうやって地元を改めて見直すことで感じる幸せもあるわけで、それは本当にありがたいことです。
幸せに生かしていただけていることに、心から感謝します。

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あなたは
どんな秋を
感じていますか?

愛の人 マザー・テレサ その2

マザー・テレサを取り巻く人々

先に投稿しました「愛の人 マザー・テレサ その1」では、私の愛読書「マザー・テレサ あふれる愛(講談社青い鳥文庫)」について、この本を書かれた写真家の沖守弘さんを中心に書かせていただきました。

今回は、この本に書かれている、つまり、沖氏が出会ってきた、マザー・テレサをとり囲む人々について、ほんの一部だけ、ご紹介させていただきたいと思います。

ユーゴスラビア(現在のセルビア・モンテネグロ)に生まれたマザー・テレサは、貧しい人たちのために働きたいと考え、18歳でインドへ行きました。
そして、数年後、ある出来事をきっかけに、自分のなすべきことは、路上で死を待つしかない人びとが安らかに死を迎えることができる<家>をつくることだと確信し、<死を待つ人の家>をつくり、その3年後には、ゴミ箱に捨てられていた赤ん坊を発見したことをきっかけに、<聖なる孤児の家>をつくりました。
他にも<移動診療所>や<平和の村>など、活動を広げるマザーの元には、多くのシスターや支援をしたいと申し出る人々が集まります。

この本には、沖氏の撮影した写真が、80枚くらい挿入されているのですが、それらの写真の、マザーの元で支援活動をしてる人々は、女性はもちろん男性も、なんだかとても端正で美しいのです。
贅沢のない暮らしをし、衛生状況にも難がある仕事をしているにも関わらず、自分に信念を持ち、心の美しさを保っているから、見た目にも表れるのでしょうか。

ところで現在では、日本でも、マザー・テレサを知らない人はいないし、今も以前も、支援者はたくさんいます。
しかしながら、当時、沖氏は、エコノミック・アニマル(経済的利益ばかりを追求する動物)と言われる日本人は、マザーの活動には無関心なのであろうと思っていたため、ある日、現地で、ボランティアに参加している日本人女性に出会った時には、驚いたのだそうです。

その女性は、商社員である夫のコルカタ勤務に同行、せっかく近くにいるのだからとボランティアに加わったのだそう。
それを沖氏が素晴らしいと賞賛したところ、

「マザーの手伝いをするというより、自分たちのためにやっているんです。
1週間に1回、それもたった2時間ぐらいのお手伝いでしかないけれど、やり終わった後の充足感というか爽快感がたまらなくてやっているので、マザーのためのボランティアなんて、そんな大げさなことではありません。動機不純かしら・・・」

と笑って語ったとのこと。

ボランティア活動をされたことがある人には、その気持ち、わかる!と思われたかた、いらっしゃるのではないでしょうか?

私も臨床美術のボランティアに参加させていただくことがあるのですが、たった数時間の活動で、やっぱり参加してよかった!と毎回心地よい充実感を得ることができます。
もし何らかのボランティアの募集など、参加したことはないけど迷っている、というかたがいらしたら、飛び込むことをお勧めします。
特に、人と直接関わり、サポートしてさしあげるような活動は、相手に喜ばれるだけでなく、自分自身が得られる感動がきっとあると思いますので。

最後に、沖氏がこの本のプロローグに、マザー・テレサの言葉から取り上げている、印象深い一言がありますので、ご紹介いたします。

「 不親切で冷淡でありながら奇跡をおこなうよりは、

むしろ親切と慈しみのうちにまちがうほうを選びたい。」


あなたにとって、
慈しみ
って、どんなものですか?

マザー・テレサ あふれる愛 (講談社青い鳥文庫)

愛の人 マザー・テレサ その1

マザー・テレサを取材し続けた沖守弘氏

私は本が好きなのですが、保管場所も限られているので、定期的に本棚を整理し、手放す本を考えることにしています。
先日も、その作業をしていたのですが、この本は絶対手放さないぞ!と改めて心に誓った本がありますので、ご紹介したいと思います。

それは、沖 守弘(おき もりひろ)氏による「マザー・テレサ あふれる愛」(講談社 青い鳥文庫)です。
アマゾンでの評価が高いのも、納得できます。良書です!

なお、この本には「青い鳥文庫」バージョンではないものもありますが、「青い鳥文庫」は小学中級以上向けに作られていますので、分かりやすく、写真も豊富で、老若男女どなたにも読んでいただけるので、お勧めです。
(完全にルビが入っているので、返って読みづらいと感じる方もいるかもしれませんが…)

また、マザー生誕100年の2010年に出版されましたので、記念本でもあるような形ですね。
著書の沖氏の活動により、マザーの来日が実現したということはあまり知られていないことだと思いますが、この本を読めばその理由が分かります。

沖守弘氏は、マザー・テレサを撮り続けた写真家として有名な人です。
1950年から社会的テーマを題材とした報道写真家として活躍し、1974年からマザー・テレサを撮り始め、彼女が1997年87歳で亡くなるまで追い続けます。そして、2018年89歳で、その生涯を閉じました。

この本によると、沖氏は、マザー・テレサを取材始めた初期の頃は、悲惨な状況を収めることにフォーカスをあて、陰惨で目を背けたくなるようなカットに異常に執着していたそうです。報道写真家ですから無理もないと思いますが、沖氏自身が、途中でそれが間違いであることに気がついたと言います。

「正直に言って、マザーの<死を待つ人の家>をみたとき、ぼくは、これはとくダネだ、くいついて撮りつづけていけばモノになるぞと、功名心にかられていた。一種の現世欲から、この仕事は始まったのだ。」

「ぼくは、あきらかに間違っていたのだ。ぼくが会ったマザー・テレサは、明るくて強くてラジカルで、だけどやさしく、不退転の意思と自分の進んでいる方向に絶対の確信をもった女性である。およそ悲壮感とは対極にある人である。それをぼくは、まったく逆にとらえ、しかも自分は正しいのだと傲慢にもきめこんでいたのだ。」

この沖氏の思いには、写真家でなくとも共感を覚える方が多いのではないのでしょうか?
現代は、不用意に人を不安に陥れる情報が多すぎます。
現実を知ることはもちろん大切ですが、自分のエゴや、人の関心を集めるための手段として発信されているのではないかとさえ感じることがあります。
一人でも多くが、あえて悲壮感に向かうような行為はせずに、少しでも穏やかに過ごすための選択ができるようになれば良いなと思います。

マザー・テレサは、1974年にノーベル平和賞を受賞しました。マザーの日本の息子と言われた沖氏でも、受賞によって多忙となり、体調を崩してしまったマザーにはすぐ会えなかったそうです。受賞の1年後に再会できた時、沖氏は、マザーに平和賞のメダルをつけた写真を撮らせてとお願いします。

しかし、
「受賞はね、もう過去のこと。メダルはしまってあるからここにはないの。オキ、わたしはね、ノーベル平和賞をもらうために、この活動をしているわけではないのよ。名誉とか勲章とか、わたしにはそんなに意味のあるものと思えないのよ。あなたは、わかってくれてるでしょうけどね。」
と、やさしくそしてキッパリと断られたそうです。

私は研究機関に勤めていたことがありますが、正直なことを言うと、研究が、人のためではなく、名誉のためになされているのではないかと思ってしまうことがありました(もちろん大体が人と世のためにされているということを書き添えておきます)。
現代は、ノーベル賞に限らず、様々な賞、勲章があり、人々が称えられますが、その受賞の裏には暗い世界がないことを願うばかりです。

また、エピローグの前の章、最後の頁では、このように締められています。

「マザーには、ノーベル平和賞受賞インタビューでの有名なエピソードがある。
『世界平和のために、わたしたちはどんなことをしたらいいですか?』と記者にたずねられ、ひとこと、こう答えたという。

『いますぐ家に帰って、家族を大切にしてください。』

平和は、愛は、まずわたしたちのまわりからはじまる、いや、はじめなければならないのだ。」

この本に関しては、ご紹介したい部分が山ほどあります。
楽しいエピソードもたくさんあって、心がほっこりすること請け合いです。
是非、一人でも多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。

今回の私からの紹介は、沖守弘氏を中心としたお話になりましたが、この本では、マザー・テレサだけでなく、彼女を取り囲む素晴らしい人々についても述べられていますので、それらも交えて、また次回(カテゴリー:心の師匠)にご紹介したいと思います。

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あなたの心をあたたかくするのは
どんな本ですか? 


マザー・テレサ あふれる愛 講談社青い鳥文庫 / 沖守弘 【新書】