とんぼ玉製作体験@多賀城

宮城県多賀城市のとんぼ玉工房「のんか」さん


一昨日の記事でご紹介したアーティストの真紀さんは、ガラス細工製作にも取り組んでいらっしゃいます。

ガラス細工といえば「とんぼ玉」一時期ずいぶん流行りましたね。
私「とんぼ玉」未体験だったものでして、この度、真紀さんに同行し、初心者でも手軽に体験できる、とんぼ玉製作にトライしてみました。

工房はこちら。
宮城県多賀城市のとんぼ玉工房「のんか」さん。


その都度、とんぼ玉作家の官野さんにサポートしていただけるので、全くの初心者でも安心です。


こちらは真紀さんの作業風景。
さすが、手馴れていらっしゃいます。


最後に、今回の私の完成品はこちら。


取り掛かりから、冷却する時間、後処理を含め、およそ1時間ちょっと。

サポートしていただいたのでさほど難しくなくできたというのもありますが、やはり自分で手をかけたものだと、愛着がわきますね♪

なお、真紀さんのガラス作品については、また改めてご紹介したいと思っています。

こちらもどうぞ↓
とんぼ玉のんかさんのWebサイト


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あなたは
誰にでもできるガラス細工
ご存知でしたか?

海とガラスと庭園のミュージアム@日本三景松島 

美術作品のみならず水上庭園も素敵♪藤田喬平ガラス美術館


日本三景松島。
松尾芭蕉が「扶桑第一の好風(意味:日本第一の良い景色)」とたたえた景勝の地。
その大海を臨む場所に「藤田喬平ガラス美術館」はあります。
ガラス工芸家 藤田喬平の素晴らしいガラス作品と、世界の日本庭園を手掛けた造園家 中島健が設計した7,000坪の水上庭園で知られています。

私は、この美術館が出来たばかりの頃(1996年)に、ホテル「一の坊」に宿泊した際に訪れて以来で、今回ようやく二度目の訪問となりました。

松島を一望できるホテル「一の坊」に「藤田喬平ガラス美術館」は隣接していて、庭園は両方の建物の前に広がっています。

一の坊と美術館は館内および庭園で繋がっていて、一の坊に宿泊した場合は、美術館は無料で見学ができます。

通常の入館料は、1,200円です。(割引チケットはこちら


館内は写真撮影OKなのが嬉しいです。

藤田氏による、貴重で味わい深い語録や水彩画も数点、展示されています。


ガラスの特性を生かした展示がとても幻想的です。




美術館の出口から、庭園と海が見渡せる展望露台が、繋がっています。




和と洋がほどよくミックスされている美しい庭園。



水上庭園と外に広がる松島の美しい大海が同化してるような、素晴らしい眺め。


「心の豊かさの追求」をコンセプトにしているというミュージアムショップも広めで、全国のガラス作家さんたちによる様々な作品が展示販売されています。
どれも素敵で、あれもこれも欲しくなってしまいます・・・


今回、私は、青森県五所川原市の和田奈都子さんの作品「箸・スプーン置き」を購入。
スプーンがいい感じでおさまります♪




新型コロナウィルスの影響で、苦境に立たされている観光地、松島。
今月(2020年6月)中旬より、遊覧船の運行なども再開し、週末はそれなりに人が訪れるようになったそうです。
でも、私が訪れた平日はガラガラでした。
密は避けなきゃとはいえ、悲しすぎる・・・

松島の美しくて気持ちの良い自然、そして美味しい海の幸などなど、少しでも多くの人に楽しんでいただける状況になることを願います。

藤田喬平ガラス美術館
住所:宮城県宮城郡松島町高城浜1-4
電話:022-353-3322
営業:2020年6月現在、時間短縮
 9:30~13:30(最終入館13:00)
入館料 (税込):
 一般・大学生 / 1,200円
 小・中・高生 / 700円
Webサイト:https://www.ichinobo.com/museum/

※ちなみに、グーグルマップの営業・休館情報は完全ではないので、サイトの営業情報を確認するか、お電話してお問い合わせされることをお勧めします。


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あなたは
ガラス細工は
お好きですか?

モダン・デザインの父 ウィリアム・モリス@宮城県美術館

「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」展


宮城県美術館で開催されている、英国デザインの巨匠「ウィリアム・モリス(1834〜1896)」の展覧会は、新型コロナの為、当初予定より遅れて開催され、終了は、6月28日(日)となっています。

展覧会のチラシ

行こうと思っていたのに、気がついたら、もうすぐ終了ではないですか!
慌てて行ってまいりました。

宮城県美術館前に設置されている看板
宮城県美術館正面入口
宮城県美術館内の特別展入口

この展覧会「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」は、そのタイトルの通り、モリスの幼少期にはじまり晩年に至るまで、デザイナーとしての生涯について展示されています。
モリスの制作活動と深いつながりを持つ「住まい」「学び」「働いた場所」など、その時々の環境に焦点を当てながら、風景写真とともに、モリスやその周辺作家による家具やテキスタイル、壁紙、書物などが紹介されています。

写真撮影OKコーナーは1箇所のみ。
暖炉に装飾された「ひなぎく」というタイトルのタイル・パネルと、デザインはモリス、刺繍は娘のメイが施したとされる暖炉の衝立(ついたて)「クランフィールド」
左手の椅子はモリス・マーシャル・フォークナー商会の一人、フォード・マドックス・ブラウンがデザインしたとされるもの

ウィリアム・モリスのデザインの美しさ、手仕事の素晴らしさ。
やはり写真では伝えられない・・・
芸術品は本物を見るに限りますね。

ちなみに、私は写真も趣味なので、数々の写真があわせて展示されているのは、見応えがあり、とてもよかったです。
なお、この展覧会のナビゲーターとなる写真家は織作峰子さん。織作さんの作品は大好きです(特にDIMENSIONS)。

購入した図録には、展示作品はもちろん、展示外の作品と、さらにたくさんの写真が挿入されていて、大満足でした♪

購入した展覧会チケット・図録・「ひなぎく」(1864年/デザイン:ウィリアム・モリス)のポストカード
個人的には、この写真右手の「リー」という作品にとても惹かれました。
実物は、124cm×98cmで、木綿にインディゴ抜染、色刷りの木版で製作されたもので、本物を見ないと、その素晴らしさはきっとわからないです・・・

ところで、今では言わずと知れていますが、宮城県美術館は、世界文化遺産である国立西洋美術館(東京都上野)の設計者ル・コルビュジエの、最初の日本人弟子であった前川國男が設計した建築物です。
今、移転・新築の問題がちょっと大きくなっていますが、どうなってしまうのでしょうね・・・

宮城県美術館のピロティの列柱に囲まれた中庭
正面入り口から伸びるピロティ回廊
前庭の野外彫刻ダニ・カラヴァン「マアヤン
個人的には、そこを縫って流れる細い小川が好き
やはりル・コルビジェを思わせる佇まい
以上、2020年、梅雨時の宮城県美術館でした♪

さて、次期(2020年7月14日(火)~9月6日(日))特別展は「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」とのこと。
こちらも、是非、拝見したいと思います。


あなたの好きな
手仕事は何でしょう?

ハンドレタリング

私もできた♪ちょっと可愛い手書き文字


「レタリング」、中学の美術で習いましたが、覚えていますか?
手で「文字を書く」という意味で、定規を使って、美しく読みやすい字をデザインする作業、やりましたよね。


「ハンドレタリング」は、その名のとおり「手で文字を書く」という意味です。

一般的には、アルファベットの書道となるカリグラフィーの一種を指すそうですが、現在では、デザインされた文字や、さまざまな書体で描かれたアートを含め、広範囲の意味で使われているのだそうです。


当サイトの本の一覧と索引のページを、もっと見やすくしなければと思い、今回、自分のハンドレタリングした文字を取り入れるべく、トライしてみました。

それで、参考にしたのはこちらの本です。
初めてでもグリッドでキレイに描ける!ねこねこさんのハンドレタリング


こちらを参考に、iPad proとApple Pencilを使って、描いてみました。


基本一筆書きですので、集中力を要しました・・・
ねこねこさんは、やはりすごいです・・・


ねこねこさんが素晴らしいのは、ひらがなにも対応していて、漢字についても解説をしてくださっているところ!他にはなかなかないです。

今回は、とりあえず、ひらがな一種類のみで、一旦終了です。
数字やローマ字はまたの機会に。

私が描いたもの。ねこねこさんのものとはだいぶ違いますが、それが自分らしさ、世界にひとつということで・・・


そして、本一覧のページに挿入し、本の表紙画像も加え、アップデートしました。

当サイト本の一覧のページ

ちょっと大変だったけど、多少、可愛く、見やすくなったかな・・・?

現代はパソコンで文字を打つことばかりなので、アナログに立ち返っての手書き文字は、懐かしくも新鮮な感じがします♪

あなたは最近
文字書いてますか?


「はじめてでもグリッドでキレイに描ける! ねこねこさんのハンドレタリング」ねこねこ (著) エムディエヌコーポレーション
「はじめてでもグリッドでキレイに描ける! ねこねこさんのハンドレタリング」ねこねこ (著) エムディエヌコーポレーション

花の芸術 ハーバリウム

女子的話題 今更ながら初挑戦


ハーバリウム(herbarium)は、元々、植物学において保存された植物標本の集積(植物標本集)を指す言葉だそうで、ここ数年では、ボトルに植物を入れて専用のオイルで満たし、手軽におしゃれな空間を演出できるインテリアとして、女性に人気のものとなっています。

先日、この WEBサイトのロゴイメージを作る際に、花器を購入した「花材通販はなどんやアソシエ」さんにて、色々見ていたら、一目見て惹かれたガラスのボトルがありまして、これを機に、私もハーバリウム、挑戦してみようと思ったのです。

購入したものは、こちらです。

女子なら、大抵憧れる、ガラスの靴を模したボトルグラス。
まさにここ数年流行っているハーバリウムにうってつけと思い、ハーバリウム用のオイルとブリザーブドフラワーも一緒に見繕って、購入してみました。

作り方は、ネットで調べてみたのですが、いたってシンプルで。
予め、清潔にしておいたボトルの中に、お好みのドライフラワーをピンセットで入れていき、そこにオイルを流し入れて出来上がり、というものです。

このボトルの場合、ちょっと口が小さいので、少々、お花が入れづらかったです。
口が広めの方が、大きめのお花にも難なく対応できるかと思います。
オイルを入れて、気泡を抜きます。

細かい注意点はありますが、個人的な印象としては、非常に簡単!というものでした。

既成の物を購入するのも悪くないですが、こんなに簡単なのであれば、自分の好みで作ってみる方が楽しくて気分転換にもなる上に、愛着も湧いて、お気に入りのインテリアになりますよね。

誰にでも気軽にトライできるお花の楽しみ方だと思います♪


花材通販はなどんやアソシエ」さんはこちら

(関連記事はこちら「サイトロゴ(アイコン)を作りました☆」)


あなただけの
オリジナルのインテリア
いかがですか?

 

おうちでアートレク

気軽にできるアートレクリエーション


新型コロナウィルスによる緊急事態宣言、全国で、ようやく解除となりましたね。
とは言え、地球規模の未曾有のこの危機は、ようやく「収束」に近づいたのであって、決して「終息」ではないということで、引き続き、新型コロナウイルスと向き合いながら生活していかなければなりません。

外出自粛は緩和されましたが、注意を払わなければならないことには変わりませんので、ウィルス発生前に比べ、家で過ごす時間が多くなることと思います。

また、今日(5月30日)は、アメリカでは「National Creativity Day(ナショナル・クリエイティビティ・デー)」と言われ、創造性を育み、想像力を働かせるとともに、他者の創造性を支援する日なのだとか。
芸術を実践して、魂を成長させよう」とうたわれているそうです。


そこで、今回は、お子様から高齢者まで誰もが、ご自宅にいながら楽しんでいただける、アートレクについてご紹介したいと思います。

これは、私の趣味の活動「臨床美術のプログラム開発など、『アート』を通した心豊かな社会作りを目指している「芸術造形研究所」にて、ネット配信型アートレクとして考えられたもので、臨床美術のアートプログラムではありませんが、紙と鉛筆、色鉛筆があれば、20分程度で気軽にできるアートレクリエーションです。

動画を見るだけで、簡単にアート体験ができます。
子供も大人も、一人でも家族とでも、どんな描き方でも、人と違った作品になっても、大丈夫。それがアートの魅力です。
動画を参考に、楽しく自由に♪

私も、「リズム絵」やってみました。
時々バランスも考えますが、ほとんど、インスピレーション、無心で描きます。
何か意味を持たせたい人はそこにこだわっても良いですし、逆に意味なんてなくても全然OK。
ただ、その行為を楽しめば良いんです♪
鉛筆や色鉛筆で描くサラサラした感触も、気持ち良かったりします。

終わってみると、「なんか面白いのができたな・・・」
自分で想像していなかったものが勝手に出来上がるのが不思議です。

もしかしたら、描き始めて最初の時点では、「うーんよくわからないなー」なんて思うかたもいらっしゃるかもしれませんが(私も毎回そうです)、描き続けていくうちに、自然に、「今度はここに線を入れてみよう」「次はこっちに色をつけようかな」と、手がどんどん進むようになります。

通常は20分程度でできるものですが、人によっては、凝り始めて、なかなか終わらなくなることもあります。
右脳が活性化している証拠ですのですので、思う存分やってみてくださいね♪


実際やってみないとわからないことって、生きているとたくさんありますよね。
この動画についても、見ただけではピンと来ないかたや、抽象画なんて、と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、まずはやってみる気持ち、大切にしていただけましたら、嬉しいです。


あなたも、色鉛筆
久しぶりに
握ってみませんか?


なお、右脳の活性化にご興味のあるかたには、下記の投稿も併せてご参照いただけましたら幸いです。
臨床美術を初体験した時の感動 その2(臨床美術との出会い 〜左脳と右脳〜)
驚異と感動の実話 奇跡の脳 その1(〜脳科学者の脳が壊れたとき〜)

ナラティブ・アート Narrative Art

「物語」を描く表現技法


先に、カテゴリー「心の健康」記事で、「ナラティブ」という言葉について取り上げました。

ナラティブNarrative)とは、日本語では「物語」や「対話」を指します。

前の記事では、人と接する時には、その人自身の生きた背景をストーリー(ナラティブ)にしてトータルで見ていくことが大切、ということを書かせていただいたのですが、今回は、同じナラティブでも、少し違った視点「ナラティブ・アート」に関して、ご紹介いたします。

ナラティブ・アートNarrative Art)」とは、物語アートとも言われる、美術用語です。

ウジェーヌ・ドラクロワの絵画「民衆を導く自由の女神」

美術館・アート情報のWebマガジンartscapeアートスケープ)」の現代美術用語辞典によると、

ナラティブ・アート「過去の出来事の一場面やこれから起こりうるであろう事象を、具象的に描く表現方法」

とされています。

おそらく、美術の授業や、歴史の授業などで目にする絵画は、このタイプが結構あると思います。

ナラティブ(物語)は、当然いつの時代にもあるものです。
ですので、「ナラティブ・アート」は、聖書や神話をテーマとした宗教画や歴史上の出来事を描いた歴史画から、現代アートまで、幅広く網羅されていることになります。

そんな、ナラティブ・アートに関連して、現在とても気になる美術館の建設が進められています。
それは、

LUCAS MUSEUM OF NARRATIV ART

ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート


映画界の帝王、ジョージ・ルーカスの念願だった「ナラティブ・アート」を展示する美術館です。
米ロサンゼルスに建設中で、今年2020年開館予定でした。
こちらも新型コロナウィルス等の事由により、当初より開館予定が長引いているようですが、2021年には開館されると言われています。

ファッション・カルチャー雑誌「GQ JAPAN」web記事「ジョージ・ルーカスの逆襲──ルーカス美術館、LAに建設中」によると、ジョージ・ルーカスは「見る者の感情を動かし、何らかのストーリーを語りかけてくるタイプの作品を好む。眺めていてもストーリーが聴こえてこないから、抽象系のアートは苦手。」とのこと。

私も、臨床美術を知るまでは、歴史的な西洋絵画が好きで、抽象画に対しては苦手意識があったので、なんとなく、その気持ちはわかります・・
ルーカスさんほどの巨匠には言えませんが、個人的には、抽象画も好きになれたら、世界がもっと広がると今は思っています。

また、こちらの美術館では、
イラストや絵画、コミックアート、写真にくわえ、映画制作について細やかに展示する常設コレクションと企画展を展開。新しい緑地や最新鋭の映画館、オンサイト教育向けのスペース、レストラン、ショップ、イベントスペースなども提供する」とのことです。
デザイン雑誌「AXIS」web記事LAで『Lucas Museum of Narrative Art』の建設が進行中 MAD Architectsが手がける近未来的なデザイン」より)

私はルーカスさんの大ファンという訳ではないですが、映画好きなので、巨匠ジョージ・ルーカスの映画はチェックしますし、美術ファンなので、この美術館については、当然、気になります。
ロサンゼルス、これを機に是非とも行きたいです。

今後も、Lucas Museum of Narrative Art(ルーカス・ミュージアム・オヴ・ナラティヴ・アート)の行方をチェックして行きたいと思います。

あなたは
物語アートと言えば
どんな絵がお好きですか?


葛飾北斎 生誕260周年

日本を誇る浮世絵師 北斎を楽しもう♪


今年、2020年は、日本の誇りである浮世絵師、葛飾北斎の生誕260周年ということで、関連するイベントや映画など、北斎ファン、美術ファンはのみならず、普段は美術に馴染みがないという人にとっても、楽しめる企画が色々と計画されています。

実は、本来は、今年はオリンピックで日本に世界中の人々が集まるはずだったため、北斎の生誕260周年記念の年だからということだけではなくて、海外での浮世絵人気は絶大ですので、今年の日本は、史上最大の浮世絵イヤーとなるとも、ちまたでは言われていたんですね。
残念ながら、新型コロナウィルスによって、それもお預けとなってしまいましたが・・・

こちらは、2017年にロンドン観光した時のもので、大英博物館の写真です。
世界最大レベルの博物館で北斎の展覧会が開催されていたので、日本人として誇らしげな気持ちになりました。

上が大英博物館の正面入口、下が建物内部の中心部
ちょっと小さくてわかりずらいかもしれませんが、看板には、北斎の最も有名な作品「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と、展覧会タイトル「Hokusai beyond the Great Wave」と印されています

※富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(ふがくさんじゅうろっけい かながわおきなみうら)
※Hokusai beyond the Great Wave(ホクサイ ビヨンド ザ グレート ウェーブ/北斎 大波を超えて)

参考関連記事:大英博物館の北斎展「Hokusai: beyond the Great Wave」(英国ニュースダイジェスト)


さて、下記のキャッチコピーは、私が愛読している雑誌和樂(わらく)」のホームページ記事から。

「葛飾北斎、生誕260周年!

2020年はHOKUSAIムーヴメント!

あらゆるジャンルで目撃せよ」

こちらにも記載されているのですが、本来でしたら、今月(2020年5月)末から、葛飾北斎を題材にした映画「HOKUSAI」が公開されるはずだったんです。
北斎の知られざる人生を、数々の作品と共に映画化されるとのことで、とても楽しみにしていたのですが、こちらもコロナの影響で、公開は来年に持ち越されることとなりました。
キャスティングも演出もとても良さそうで、きっと面白いと思います。

映画「HOKUSAI」
公式サイト:https://www.hokusai2020.com/index_ja.html


ところで、そもそも、浮世絵ってなんなの?という話ですが、こちらも、和樂の記事にわかりやすい解説がありましたので、一部抜粋します。

日本を代表するアート・浮世絵

浮世絵は、江戸時代に成立した絵画様式のひとつです。江戸時代の幕開けと共にその歴史は始まり、生活流行遊女役者などをテーマにした絵画で、庶民層を中心に盛り上がりをみせました。ちなみに浮世絵の「浮世」とは「憂世」に由来し、江戸の世を謳歌(おうか)しようとする風潮の中で、浮かれて暮らすことを好んだ人々が「浮世」の字を当てたとされています。

浮世絵の表現技法は、大きく肉筆画木版画のふたつがあります。浮世絵菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)の肉筆画に始まり、鈴木春信(すずき はるのぶ)らによる「錦絵(にしきえ)※」と呼ばれる技法によって、大きく発展しました。

錦絵・・・浮世絵といえばまず思い浮かべるであろう、木板を用いた鮮やかな多色摺りの版画

浮世絵とは?代表作品と絵師たちをまとめて解説【初心者必読】(和樂web)

また、江戸幕府が初めて参加した万博が、1867年(慶応3年)のパリ万博で、それ以降、マネドガモネらの画家が浮世絵をはじめとする日本美術の魅力に気づき、主題やモチーフのみならず、造形原理のレベルにまで自らの作品に取り入れていったと言われています。特に、オランダ人画家のゴッホが、浮世絵に魅せられていたというのは有名な話です。この、19世紀、ヨーロッパの画家や文学者を中心に広まった日本愛好・日本趣味をジャポニスムといいます。

※フランス語ではJaponisme(ジャポニム)、英語ではJaponism(ジャポニム)となります。

映画「HOKUSAI」、公開が待ち遠しいですが、コロナも落ち着いてくれば、各地で、北斎生誕260周年にちなんだ展覧会なども開催されるはずですので、まずはそちらから楽しんでいきたいと思います♪


2020年7月11日追記
浮世絵がお好きなかたは、こちらの記事「世界に誇れる日本のアート GIGA・MANGA@東北歴史博物館/江戸戯画(GIGA)から近代漫画(MANGA)までをたどる漫画の歴史展覧会」も併せてどうぞ。


あなたも、この機会に
浮世絵、楽しんでみませんか?

当サイトの背景画像について

誰でも手軽に楽しめる♪ 塩を使った水彩技法

当サイトの背景に使用している画像について、紹介させていただきます。

使用しているのは、こちら↓↓です。

塩を使った水彩技法

白い画用紙に、水彩絵の具と塩を用いて描いた、抽象画です。

臨床美術を通じて仲良くなった、画家でもいらっしゃる郁子さんのお宅にお邪魔した際に教えていただき、やってみた時の作品です。

雪の結晶のような独特の模様ができるのですが、深いことは考えずに楽しんで作業できます。準備から後片付けまで1時間あれば十分、誰にでも気軽にできますので、その方法について、ご案内しますね。

準備するもの
1)画用紙(表面がツルツルのものではなく、凹凸のある水彩紙が良いです)
2)透明水彩絵具
3)お塩(なんでも良いですが、天然塩がお勧めです)
4)その他、絵筆・パレット・水・ティッシュ・作業するために敷く新聞紙など

手順

1)パレットに、好みの色の絵の具を出す。
* 分量は、描きたい範囲にもよりますが、まずは少量で、進めながら必要に応じて足せば良いと思います。
* 色は、もちろんその時のインスピレーションで選ぶでも良いですし、迷うときには、今日の天気とか、見た夢のイメージとか、自分なりのテーマを決めてからだと選択しやすく、楽しさも増しますよ♪

2)水を多めに含ませた筆で、絵の具を溶き、紙に塗る。
*色の混色や、にじみも楽しんでみてください♪

3)塗ったところが乾く前に、塩をパラパラとふりかける。
* 水の加減や乾き具合、塩の分量で表情が変わってきますので、色々試してお好みを探してみてください♪

* ティッシュで、適度に水を吸わせたり、軽くポンポン叩いて部分的に白抜きしてみたり、模様をつけても良いですね。
* 描く範囲が広い時や、複数の色を使って描くときは、一度に全体に絵の具を塗ってからではなくて、部分的に色を塗って塩、また空いているところに色を塗って塩、の作業を繰り返すと良いかもしれません。が、決まりはないので、自由にどうぞ♪

4)絵の具が完全に乾いたら、塩をはらい落とす。

工程は以上です。簡単ですね。

さらに、自分で気に入った部分を切り取って額縁に入れると、立派なアート作品に見えますよ♪

額縁は百均のものでOK!

抽象画は配置で印象が変わります

塩水彩、いかがでしたか?
興味が湧きましたら、是非やってみてくださいね。
お手軽だし、ちょっとした気分転換になるので、お勧めです。

ところで、この技法を教えてくださった臨床美術士仲間の郁子さんのことについては、また改めてご紹介させていただきたいと思います。とても優しくて温かい絵を描かれる画家さんです。

あなたが無心で取り組めることは
なんですか?