日々の流れのなかで大切にすべきこと

行為の意味〜黎明の季節 より


本日、2020年8月4日。
今年の日本は、冷たい雨の日が続き、このまま夏は来ないのではないかと思うほどでしたが、ようやく梅雨が明け、涼しかった昨日までと一転、今日は東北も30℃超え。
青空も広がり、なんとなく、人々の顔も明るく見えました。
気温の急激な変化は体にこたえますが、やはり四季がある日本では、夏らしい「夏」を過ごせる方が、嬉しいですね。


当たり前の毎日で忘れがちな、ほんとはとってもありがたい、当たり前の幸せ。

そういったことを、慌ただしい日常の中にも、時々思える時間を持つことができたら、世界はもっと平和になる気がします。

そこで今回は、宮澤章二さん著作「行為の意味」、最終章に当たる「黎明の季節」より、日常の中で大切にすべきことを思い出させてもらえる詩を抜粋してご紹介させていただきます。


ことばの風景

子供がどんなに大きくなっても
青年になり 独立しても
その子が家に帰って来たとき
「おかえり」と 親は言ってやりたい

いつまでも 言ってやりたいのだ
ひとこと ただ「おかえり……」と
けれど 通例 父も母も
この世から消え去ってしまうのは
子供たちより ずっと早い
それが この世の決まりだから
「おかえり」と 親が言える時刻の
そして「ただいま」と 子が答えられる時期の
ことば に込められた宇宙の重さ……

秋風に熱した柿の実のように
なにげない重さで光ることばたちが
人間の世界にはあふれていて
取り交わされることをよろこんでいて

親から子へ伝えられる 家という場所は
−−−おかえり のひと言で明るくなる
−−−ただいま のひと言で暖かくなる


宮澤章二さんが少年たちへと作られた詩ではありますが、これは、むしろ大人の胸に深く染み入るのではないでしょうか。
「おかえり」を言ってくれた人がいなくなってしまったから、または、「おかえり」を言う立場になり、そしてそれは永遠に続くものではないのだと知ったからこそ・・・
日常的な何気ない言葉が、実はとてもあたたかいものなのだということに気づきます。


流れのなかで

聞けるときに 聞いておかないと
決して聞けないコトバがある
言えるときに 言っておかないと
再びは言えないコトバがある

つかめるときに つかんでおかないと
死ぬまで無縁の宝がある
みがけるときに みがいておかないと
光らぬまま朽ちて行く宝がある

得たものを失う その数よりも
得られずに失われたものたちの数の多さ
わずかな知恵と わずかな努力が
それらに触れ得たかも知れないのに……

新春の光がなでる新しい日記は
最初の頁から最後の頁まで 純白
しるせるときに しるしておかないと
二度とは記せない記録がある


年を重ねるごとに、「あのとき、こうしておけば・・・」と思うこと、多くなりますよね。
日々、流れて行くなかで、大切なものを逃さない感度は、大人になるほどに、鈍ります。
でもそれも、気持ち次第。
アンテナを研ぎ澄まして、何かを感じたら、自分の気持ちに正直に生きて、悔いのない人生が送れたらと思います。

関連記事
生きる礎を感じられる本「行為の意味」/宮澤章二氏著作の詩集「行為の意味 ―青春前期のきみたちに」
人間の原点とは、生き、歩くこと/行為の意味〜出発の季節 より
自分を信じて進む/行為の意味〜前進の季節 より
強くあたたかく生きる心/行為の意味〜結実の季節 より


あなたが日々の中で
大切にしていることは
なんですか?

行為の意味―青春前期のきみたちに

レモン風味でふっくら爽やか☆釜揚げシラスのオリーブオイル丼

新鮮なシラスを購入されたら是非お試しいただきたいヘルシーどんぶり


先日、かわまちテラス閖上で「しらすW丼」をいただきました。
浜や食堂」さんで提供されている閖上産北限しらすの生しらすと釜揚げしらすのどんぶりです。

浜やさんのインスタグラムはこちら

前回の記事はこちら↓
震災を経て9年の閖上(ゆりあげ)の海/まちは生まれ変わっても、海の景色は変わらない

名取市観光物産協会Webサイト:「北限のしらす」紹介ページ

かわまちテラス閖上では、そこでグルメを楽しむと共に、新鮮な海の幸を購入することもできます。

名取市観光物産協会Webサイト:かわまちテラス閖上shop

そこで買ってきたシラスで、今度は自宅でシラス丼を作ってみることにしました。


シラス丼を作るにあたって、参考にした本はこちら。
食文化研究家、ハーブ・オリーブオイル研究家の北村光世さん著作の「おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ 年齢より若く見られる人は、もう始めています」です。


焼く、煮る、炒める、揚げる、かけると万能で、美味しい上に血管を守るといわれるオリーブオイルを用いた新スタイルの和食から、地中海諸国のオリーブオイルのレシピが掲載されています。
ぱっと見、難しそうに見えるかもしれませんが、よくよく見ると意外とシンプルで易しいレシピが多いので、オリーブオイル好きのみならず、どなたにもオススメです。

この中に「シラスのオリーブオイル丼」のレシピがあります。


まず、オリーブオイル丼のベースになるご飯は、酢飯ならぬ、「オリーブオイルご飯」。
温かいご飯、茶碗一杯分あたりに、エクストラヴァージンオリーブオイル小さじ1〜2をまわしかけて混ぜたものです。

オリーブオイルご飯は、醤油を垂らして、それだけでも十分おいしいです♪


オリーブオイルご飯を作ったら器に盛り、平らにした表面に、シラスを広げ、レモン汁、オリーブオイルの順にかけたら、ケイパーを散らし、さらに、レモンの皮をおろしながらふりかけ、出来上がりです。

レモンとケイパーの酸味にオリーブオイルとシラスの組み合わせは絶妙♪


とってもシンプルなレシピですよね。
ただ、強いて言うなら、ケイパーは日本人には馴染み薄いでしょうか。
ケイパー(ケーパーまたはケッパー)は、緑色のつぶつぶで、シチリアがケイパーの産地として有名。木の花のつぼみを酢または塩漬けにしたもので、独特の風味と酸味があり、料理のアクセントなどに使われる食材です。よく、スモークサーモンに乗っているのを見かけると思います。大きめのスーパーで置いてあることもありますし、輸入食材屋さんなら確実に手に入ります。


釜揚げシラスのオリーブオイル丼、見た目にもおしゃれでヘルシーな、夏にオススメの爽やかな一品です。
よろしければ、お試しくださいませ☆


あなたは
丼モノ
お好きですか?


「おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ 年齢より若く見られる人は、もう始めています」北村 光世 (著)、横山 淳一 (監修) 世界文化社
「おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ 年齢より若く見られる人は、もう始めています」北村 光世 (著)、横山 淳一 (監修) 世界文化社