美しい大時計がシンボルとして有名なオルセー美術館(Musée d'Orsay)

アート好き必携 “パリミュージアムパス”の備忘録

〜買って良かったパリのアートスポット観光パス〜


2023年10月25日(水)、パリ滞在初日は、夜のパリを1人で2時間ほど歩き回りました。


そして20時半ごろホテルに戻り、ブルゴーニュからドタバタの移動の後でもあったので、すぐに寝てしまいたいくらいの疲れもありましたが、私には眠る前にしなければならないことがありました。

それはパリで巡りたいアートスポットの入館予約。

旅先ではアートをテーマに観光する私にとって、パリ市内・郊外にある50以上の美術館・博物館に入場することができる観光パス「パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)」は必須のアイテムと考え、この2日(48時間)券を、日本を出る前にネットで抜かりなくゲット済みでしたが、このパスで訪れることができるいくつかの施設は予め入館時間を予約しなければならないのです。

と、そのような制約は多少ありますが、「パリミュージアムパス」を実際に購入して使用してみて大正解、買って良かった!と思えたので、このパスについて簡単に記録しておきます。

下図が、「パリミュージアムパス」のオフィシャルサイトで購入後、メールで届けられたパスです。


これを、紙に印刷したものか、スマホやタブレットの画面で表示させ、入場可能な施設の入り口で提示すれば、現地での支払い手続きなく入館することができます。

パスには、2日(48時間)、4日(96時間)、6日(144時間)券の3つがあり、例えば私が選択した2日券の場合、最初にパスのバーコードをスキャンされて入場した時から48時間が有効ということになります。

各チケットの料金は以下の通りです(2024年3月末日現在)。
■2日券(48時間):€62(10,141.46円)
■4日券(96時間):€77(12,595.04円)
■6日券(144時間):€92(15,048.62円)

また、インターネットで購入する場合は手数料もかかり、その金額はチケットの種類と枚数によって変わってきます。
2日券1枚の場合の手数料は、2.48ユーロで、この金額は私が購入した時(2023年10月15日)と変わりありません。
が、私が使用したパスの画像でお気づきかと思いますが、手数料込みで57.48ユーロ、パス自体は55ユーロでした。
値上がりしてます!
しかも、2024年3月末日現在の1ユーロは163.57円!!

私がパリへ行った時は、1ユーロは158円台でした。
その時でも、ユーロ高すぎ、フランス何もかもが高すぎ(涙)と思っていましたが、昨年のうちに行っておいて、本当に良かった・・・

この「パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)」を購入できるオフィシャルサイトはこちらです。
https://www.parismuseumpass.fr/
(オフィシャルサイト以外にも、日本人向けの購入サイトもいくつかありますが、どれも割高になるのでここでは省きます。それらはキャンペーンなどで一見お得に見える時もありますが、最終的にはやはりオフィシャルサイトが一番と感じています。)

私は現地での時間を節約できるだろうと思いネットで購入しておきましたが、パリで購入することもできますし、その場合は手数料もかかりません。

パリミュージアムパス」の販売店は以下の通り(2024年3月末日現在)。
■パリの各美術館
■パリ シャルル・ド・ゴール空港、パリ オルリー空港内の観光案内所
■ギャラリー・ラファイエット(パリの人気百貨店)の観光案内所
■ディズニーランド・パリの観光案内所

奥に見える建物がフランスの老舗百貨店「ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)」
奥に見える建物がフランスの老舗百貨店「ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)


そして話は戻りますが、「パリミュージアムパス」で訪れることができる施設の中でも、予め入館時間を予約しなければならない所がいくつかあります。
予約必須施設は、以下の8施設です(2024年3月末日現在)。
シテ建築遺産博物館(Cité de l’architecture et du patrimoine)
コンシェルジュリー(Conciergerie)
オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ(Hôtel de la Marine)
ユダヤ歴史美術館(usée d’art et d’histoire du Judaïsme)
オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)
ルーヴル美術館(Musée du Louvre)
サント・シャペル教会(Sainte-Chapelle)
ヴェルサイユ宮殿(Châteaux de Versailles et de Trianon)

この中から私は、オランジュリー美術館ルーヴル美術館サント・シャペル教会ヴェルサイユ宮殿は必ず予定に組み込みたいと思っていました。
それで翌日の朝イチで、パリ最古で最も美しいステンドグラスで知られるサント・シャペル教会へ行こうと考えていたのですが、いざネットで予約しようと試みると、どの時間もすでに予約がいっぱいで取ることができませんでした(泣)。
前日の予約でも、平日だし大丈夫だろうと、たかをくくっていたのが甘かった・・・

サント・シャペル教会(Sainte-Chapelle)に並ぶ長蛇の列
その翌日に私が実際に見たサント・シャペル教会(Sainte-Chapelle)に並ぶ長蛇の列


焦って、他の施設をチェック。
翌日(パリ2日目)の朝イチに訪れるのはオランジュリー美術館へと計画変更し、3日目には、元々考えていた通り、ヴェルサイユ宮殿ルーヴル美術館を無事予約することができました。

ヴェルサイユ宮殿ルーヴル美術館を同日にする?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この日はちょうど金曜日でして。
ルーヴル美術館の開館時間は通常9時〜18時ですが、金曜のみ21時45分まで開館しているので、朝にホテルを出てヴェルサイユへ行き、夕方にパリへ戻ってきて夜にかけてルーヴル美術館を見学しようと考え、体力を要するのは覚悟の上で、そのような計画を立てたのです。

さて、これらの通常の入館料を確認してみましょう。
オランジュリー美術館:€12.5
ルーヴル美術館:€15
ヴェルサイユ宮殿:€24

以上で合計51.5ユーロです(それぞれネット購入すればさらに手数料がかかります)。
私は、加えて、オランジュリー美術館の後に、オルセー美術館(Musée d’Orsay)に行くことを計画していまして、こちらが14ユーロなので、合計65.6ユーロ。

美しい大時計がシンボルとして有名なオルセー美術館(Musée d'Orsay)
美しい大時計がシンボルとして有名なオルセー美術館(Musée d’Orsay)


というわけで、「パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)」の元がしっかりと取れました〜♪

実を言うと、お高いユーロの昨今、ちょっとでも経費削減しようかとパリでのパス購入を検討した時もありましたが、経費削減と言ってもネット購入手数料は2.48ユーロ(400円くらい)、現地での時間節約の点も含めて結果的に、オフィシャルサイトからインターネット購入しておいて良かったと思っています。

なお、「パリミュージアムパス」を利用して、予約済みの施設に入館する時は、パスと、施設の予約チケットの両方を提示する必要があります。
なので私は、パスを印刷した用紙と、予約した施設はスマホの画面で、一緒に提示するという方法を取り、スムーズに通過することができたので、その点においても満足してます。

というわけで、「パリミュージアムパス」については、結論として、買って良かったと思えたということなのですが、パリ滞在初日のホテルで、このパリアート巡りのための検索と予約作業をしていたらあっという間に23時を回ってしまい、翌日に備え体力を温存しなければと、慌ててシャワーを浴び、ベッドに滑り込んだのでした。





当ブログをご覧になってくださっている皆さまへ。
いつも当サイトを訪問してくださり、本当にありがとうございます。
言い訳になってしまいますが、現在、過渡期にある保育園のマネジメントを担う私の、今ここで果たすべき使命がありまして、ブログアップのタイムラグが増して申し訳なく感じています。
しかしながら、そんな現実を過ごす私にとって、旅の記録は豊かな人生を歩む糧の一つなので、続けていきたいと思っています。
次回こそ、写真と共にパリでのアート巡りをアップしますので、よろしければ引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。
相変わらず牛歩ですが、どうぞよろしくお願いいたします。


あなたが旅行地で重宝する
⚪︎⚪︎パスには
どんなものがありますか?

2023 フランス ブルゴーニュから(ハプニング続きで)パリへ

〜初めてのパリ滞在1日目、そしてその夜の風景〜


2023年10月末フランスの旅、友達の住むブルゴーニュで充実の3日間を過ごさせていただき、いよいよパリへと向かう時がやってきました。

一人旅にて日本仙台から出国し、フランスブルゴーニュで友達と再会した駅はディジョン(Dijon)でしたが、お別れの地点は世界遺産「フォントネーのシトー会修道院」の最寄り駅であるモンバール(Monbard)


ちょうど「フォントネーのシトー会修道院」の見学を楽しんだ後だったから幸いではあったのですが、雨が激しく降ってきてしまい、モンバール駅(Gare de Montbard)付近は全く写真が撮れずでした。
天候のせいもあったのだろうと思いますが、ここも喧騒がなく静かな街。

せめて、友達が気を利かせてエスプレッソをいただくのに立ち寄ってくれたカフェくらい撮影できれば良かったのにと悔やまれますが、賑やかな場所が苦手な私には、また天気の良い時に改めて行ってみたいと思える所で、この地域に聖人ベルナールが過ごしたシトー会修道院があるのもうなずける気がしました。
ベルナールについては前回記事をご参照ください→https://calm-smile-chain.com/abbey-fontenay/

モンバール
Gare de Montbard

住所:21500 Montbard, France


さて、モンバール駅は、パリディジョン駅を結ぶ沿線上の途中にある駅です。
日本仙台空港台湾桃園空港→フランスパリ=スシャルル・ド・ゴール国際空港という経路によってフランスを初めて訪れ、その初日にブルゴーニュへと向かった私が、再びブルゴーニュからパリを目指す経路も、ブルゴーニュ到着時同様に、高速列車TGVを利用しました。


ちなみに、位置関係は下図の通りです。

TGVにて、モンバール(Monbard)からパリの終点地リヨン(Paris Gare de Lyon)駅までは、途中停車駅なしで1時間ほどです。

SNCF(フランス国鉄)アプリのTGVチケット予約済画面

この電車に乗る直前まで友達が一緒にいてくれて、列車時刻の電光掲示板を見た友達が遅れてるみたいと教えてくれ、待合室でのんびりとしていたら、なんと、ほぼ定刻に列車が来る雰囲気が伝わってきて、慌ててホームへ。
「遅れてるんじゃないの?本当にこの電車で良いの?!」と慌てる私に、友達は「いいからもうここで乗って!確かめてくるから!」と言い、私は予約していた車両よりも何両も先の場所で列車へ乗り込み友達を待つも、ドアは閉まってしまいました。
しかし、動きだした列車の外で友達が私の方に向かって、笑顔でグッドポーズをしてくれ、どうやら問題ないらしいことがわかりました。
(改札がない駅のため誰でもホームまで行けます。チケットは列車の中で車掌さんにチェックされます)

遅れそうになって重いスーツケースを持って構内を走った上、TGV車両はその独特な2階建の構造によって車両を移動するには階段を登り降りする必要があり、ヘトヘトになりながら車内を歩く途中で車掌さんに出会い、フランス語で(多分)チケットを見せてと言われ、少しドキドキしながら携帯のチケット画面を出しQRコードを読み取ってもらうと、「OK、英語はわかりますか?あなたの席はあちらですよ」と親切に英語で教えていただけ、ホッとしたのも束の間、ようやくその車両へと辿り着いたと思ったら、予約したはずの席には女性が座っている・・・
またしてもここで、少しドキドキしながら「Excuse me, but…」と声をかけるとその女性は自身のチケットを確認する仕草をしてから、席を離れてくれました。
その女性は私の席の後ろに元々荷物を置いていたので、確信犯だったのでしょうけど(苦笑)。

そんなこんなで、いつまた会えるかわからない高校時代の同級生というかけがえのない友人との、しんみりお別れを惜しむこともできないというハプニングの後でしたが、無事、リヨン(Paris Gare de Lyon)駅へ、定刻通り到着しました。


発着駅の、2階建車両の並ぶ風景は、こんな感じ。


往路の時と変わらず、駅舎内はたくさんの人。


でも、何度見ても、建物の佇まいはやっぱり素敵。
ブルゴーニュでは雨に見舞われましたが、こちらでは青空も見えてラッキーでした。


そして、ここから宿泊するホテルへ向かうために、次は地下鉄を乗り継ぐ必要がありました。
駅の外観の写真を撮ってから、再びリヨン(Paris Gare de Lyon)駅内へ戻ります。


まずはリヨン(Paris Gare de Lyon)駅から地下鉄1番線ラ・デファンス=グランダルシュ(La Défense – Grande Arche)駅行きに乗り、バスティーユ(Bastille)で下車。

ここまでは良かった・・・


ここで地下鉄の8番線に乗り換える必要がありました。
フランスの地下鉄はたくさん番線がありますが、目的地へ行くための番線さえわかっていれば、その番号を頼りに構内を移動すれば良いので大して難しくはないのですが、バスティーユ(Bastille)駅内では無駄に重いスーツケースを持っていた私には、想像以上に階段の上り下りと移動距離が長く感じて、汗だくになり体力をかなり消耗してしまっており、8番線の乗車口に着いたものの、なんとうっかり・・・

バラール(Balard)駅方面へ乗らなければいけないのに、逆方面であるクレテイユ(Créteil)駅行きに乗ってしまったのです。

↓これが証拠写真。


私が立っていたホームの案内板にクレテイユ(Créteil)と行き先がしっかり写ってますが、ヘトヘトになりながらなんとなく写真を撮ったので、本当は対面側のホームに行かなければならないのに、間違っているとこの時点では気がついておらず、しかも間も無く電車が来たと思ったら、それがめちゃくちゃ混んでいる!
こんなの乗りたくないけど仕方がないと乗り込み、ギューギュー詰めの電車の中、さらに思考能力低下・・・

混雑した車内では、157cmほどの身長の私には、行き先の掲示案内も見るに見えない。
バスティーユ(Bastille)駅から7駅目が目的地のグラン・ブールヴァール(Grands Boulevards)駅ということを疲れながらもしっかり記憶していたので、ちゃんと数えていたつもりだったものの、多分次あたりかなというタイミングでもアナウンスではそうとは聞き取れないし、停車した駅の表示も明らかにグラン・ブールヴァール(Grands Boulevards)ではない・・・

私が行きたいはずのグラン・ブールヴァール(Grands Boulevards)駅はどこ?!

携帯電話で調べようにも電車はどんどん進むので、このままどこまでも行ってしまったらまずいと何箇所か目の駅で降りたのですが、その駅がどこだったのかはもう覚えていません。
もちろん写真撮る余裕もなく。
その時は若干パニクってて単純に逆方面に乗ってしまったということにすぐに気が付かず、ここはどこ??私の犯したミスは何??私は一体どうしたらいいの??状態。

でも、どこだかわからない地下鉄駅の椅子にかけて、「冷静になれ、私。」と自分に言い聞かせ、数分考えたところで、「バスティーユ(Bastille)8番線まで行ったのは間違いないはず。けど、そこで行き先をちゃんと確認していない。疲れてて単に手前のホームに下りてしまった。それが逆方面だったんだ。だから、単純にここで対面側のホームへ移動して来た電車に乗ればバスティーユ(Bastille)に戻れるし、そしてバスティーユ(Bastille)では降りずにそのままそこから7駅目のグラン・ブールヴァール(Grands Boulevards)までいけば良いのだ。」と自分の過ちと改善方法に気がつきました。
そこで改めて対面側のホームを見ると本来向かうべきバラール(Balard)行きとしっかり表示されていて、そっちに乗ればいいだけのことだと分かり、ほっと一安心、今度こそ無事にグラン・ブールヴァール(Grands Boulevards)駅に着くことができました。

そして、ようやく目的地の地上に出てくることができて、ホッとしてパシャリした写真がこちら↓(苦笑)



グラン・ブールヴァール(地下鉄駅)
Grands Boulevards
住所:75002 Paris, France
Webサイト:https://www.sortiesdumetro.fr/grands-boulevards.php


予約していたホテルはグラン・ブールヴァール(Grands Boulevards)駅から徒歩5分程度のところで、そちらへは迷うことなく辿り着き、チェックインも問題なく、でしたが、想定外のハプニングで体力を消耗し切っていたことと、そこから3泊する部屋に入った際に、カードで支払い済みのホテル料金の額に対してこれ??と正直思ってしまった現在のフランスのホテル事情に、精神も疲れ果て、ホテルの部屋でしばらく動けなくなってしまいました。

そんな状態でしばらくボーッとしていたら、外がすっかり暗くなっていることに気がつきまして。
今私はパリにいるんだ!これじゃ勿体無い!
と、気を取り直して、夜のセーヌ川を見ることを目標に、外へと繰り出しました。

暗い中で撮った写真なので画像はよくありませんが、せっかくなので道中の一部を以下に残しておこうと思います。

まずは、事前情報なしに、素敵な外観に目を惹かれ思わず撮影した建物は「ブルス・ド・コメルス・ピノー・コレクション(Bourse de Commerce – Pinault Collection)」、我が国日本を誇る建築家 安藤忠雄氏が、パリの歴史的建造物を美術館として再生するための設計を担当され、2021年にオープンしたばかりの名所でした。



ブルス・ド・コメルス・ピノー・コレクション
Bourse de Commerce – Pinault Collection
住所:2 Rue de Viarmes, 75001 Paris, France
Webサイト:https://www.pinaultcollection.com/fr/boursedecommerce



その同じ通り沿いにある「サン ジェルマン ロクセロワ教会(Saint-Germain-l’Auxerrois)」の、美しいゴシック様式の佇まい。



サン ジェルマン ロクセロワ教会
Saint-Germain-l’Auxerrois

住所:2 Pl. du Louvre, 75001 Paris, France
Webサイト:https://saintgermainlauxerrois.fr/



ここでおよそ宿泊先のホテルから歩くこと30分程。
セーヌ川(la Seine)の向こうに、夜に輝くパリのシンボルエッフェル塔(La tour Eiffel)を望む風景。


セーヌ川も越えてみようと、セーヌ川に浮かぶシテ島(Île de la Cité)へと渡り、パリ最古のステンドグラスで知られるサント・シャペル(Sainte-Chapelle)の門前へ。



サント・シャペル
Sainte-Chapelle

住所:10 Bd du Palais, 75001 Paris, France
Webサイト:https://www.sainte-chapelle.fr/


再びセーヌ川を戻り、ライトアップされたパリ市庁舎(Hôtel de Ville)を拝みます。



パリ市庁舎
Hôtel de Ville

住所:Pl. de l’Hôtel de Ville, 75004 Paris, France
Webサイト:https://www.paris.fr/


そしてパリ市庁舎からセーヌ川を越えシテ島に渡るための最寄の橋アルコル橋Pont d’Arcole)と、その先に見えるノートルダム大聖堂


記憶にもまだ新しい2019年に起きたあの忌まわしい惨事により、ノートルダム大聖堂は修復中のため、工事用のクレーンもうっすら見えます。

アルコル橋
Pont d’Arcole


セーヌ川にかかるシャンジュ橋(Pont au Change)とゴシック様式の建物は死の牢獄と言われるコンシェルジュリー(Conciergerie)、そしてその奥で空に光を放っているのがエッフェル塔



シャンジュ橋
Pont au Change


そろそろホテルへ戻ろうと辿った経路にてでくわしたサン・ドニ門(Porte Saint-Denis)
パリに残る凱旋門(軍事的勝利をもたらした将軍らが凱旋式を行う記念のために作られた門)のうちの一つです。



サン・ドニ門
Porte Saint-Denis
住所:Boulevard St Denis, 75010 Paris, France


初めてのパリの夜を一人でフラフラしつつも、午後8時半頃、無事ホテルへ帰還。


翌日の美術館巡りの計画に想いを馳せつつ、眠りにつきました・・・


あなたの
思い出に残る
夜の風景はどこですか?

2023 フランスブルゴーニュ 3日目(最終日)

〜ユネスコ世界遺産「フォントネーのシトー会修道院」〜


ブルゴーニュの友達の家に2泊させていただき、いよいよ最終日となる3日目。
初めてのフランス。
その1日目そして2日目とブルゴーニュの世界遺産を楽しみましたが、この日も飽きることなく、世界遺産!
基本的にいつも旅のテーマは「アート(芸術)」である私にとって、世界遺産に触れることはアートに触れることでもあり、価値ある世界遺産を連日訪れることができ、本当に幸せな毎日でした。


ブルゴーニュ滞在最終日に訪れた世界遺産は「フォントネーのシトー会修道院(Cistercian Abbey of Fontenay/Abbaye cistercienne de Fontenay)」です。


友達の家から北部へと車で1時間半ほど、モンバール(Montbard)という小さな町にあります。
川が流れる森に囲まれ、漂うのは静寂感のみ。


フォントネーのシトー会修道院(Cistercian Abbey of Fontenay/Abbaye cistercienne de Fontenay)」については、ユネスコHPの見出し説明では下記のように述べられています。

この素朴なブルゴーニュ修道院は、1119 年に聖ベルナール(ベルナルド/バーナード)によって設立されました。教会、回廊、食堂、寝室、パン工房、製鉄所があり、初期のシトー会修道士達が実践していた自給自足の理想をよく表しています。

https://whc.unesco.org/en/list/165/


設立年については、フォントネー修道院(Abbaye de Fontenay)の公式HP(https://www.abbayedefontenay.com/ja/)によると1118年とされているので、この1年の違いがなんなのかよくわかりませんが、いずれにせよ、現存する世界で最古のシトー会修道士の大修道院なのだそうです。


さて、お気づきでしょうか?
ここでも出てきましたね、聖ベルナール(St Bernard)
前日に訪れた世界遺産「ヴェズレーの教会と丘(Vézelay, Church and Hill/Basilique et colline de Vézelay)」に関わった人物で、ユネスコHPでも説明されていた聖人の名前です。
(ブログにも記載したのでこちらも併せてどうぞ→https://calm-smile-chain.com/heritage-vezelay/


1090年、フランスブルゴーニュで、騎士である父と貴族出身で信仰心ある母のもとに生まれたベルナールは、彼が幼い頃に亡くなってしまった母の影響もあり、修道士になったといいます。

一方、シトー会(Cistercians)とは、カトリック教会最古の修道会であるベネディクト会(Benedictine Order)から派生したのですが、同じくベネディクト会から派生したクリュニー会(Cluny)の強大な資産と権力による贅沢な振る舞いに反発して、1098年に発足し、修道士としての清貧を守ってきたのだそうです。


ベルナールは、1112年、23歳の時に自身にとって理想的であったシトー会へ入門を果たすことができました。
そして、1118年にこのフォントネー修道院(Abbaye de Fontenay)を創設したのです。
(もしかしたら、ベルナールがこの修道院を作ることに着手したのが1118年で、正式に完成したのが1119年ということでしょうか…)


シトー会修道士は、華美なクリュニー会とは異なり、染料を用いない白い修道服を着たことから「白い修道士」とも呼ばれているそうですが、フォントネー修道院も華やかな装飾というものがなく、そのおよそ究極とも言える地味さが、むしろ厳かさを際立たせているように思います。


この質素ながらも厳かな大修道院教会の一角に佇む聖母子像の、幼子イエスと聖母マリアが笑顔で見つめ合ったその表情が、とても優しく愛情豊かに表現されており、ベルナールの想いを伝えているように感じます。
(ベルナールについては後半で改めて述べます)


教会に直接繋がっている建物の2階には、共同寝室があります。
多い時では300人ほどの修道士のための寝室となったそうですが、木造の連続アーチによる天井の作りは圧巻で、船底をひっくり返したような設計が、なんとなくノアの方舟を彷彿とさせます。


修道士達が写本の作成や、革や織物の加工をしたという修道士部屋も、ロマネスク様式の特徴である半円筒型の二重アーチと支えとなる分厚い壁や柱からなり、その簡素なデザインが美しい。


中庭を囲んだ回廊も必見です。
正にシンプル・イズ・ベスト。シンプルゆえに際立つ美しさ。


修道士達は、ここを聖書を読みながら歩き、瞑想していたのでありましょう。


私たちもここをゆっくりと一周しましたが、映画でも見たことがあるようなシーンを、ありありと思い描くことができました。



外に広がる庭園も壮観でした。
綺麗に整えられた緑に癒されます。


次の建物は鍛冶場(製鉄所)。


当時の様子が再現された博物館となっています。


ブルゴーニュ観光の1日目に訪れた、世界遺産「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ(The Climats, terroirs of Burgundy/Les Climats du vignoble de Bourgogne」の構成資産地域内にある「シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ(Château du Clos de Vougeot)」もシトー会によるもので、そちらはワインが修道院の財源でしたが(https://calm-smile-chain.com/climats-burgundy/)、ここフォントネー修道院では、近隣で採れる鉱物を用いた冶金業が重要な財源だったのだそう。


上の写真の燃える石炭は流石に模型ですが、実際に動かされている風車の姿は、再現とはいえ、迫力がありました。


サン=ベルナール渓谷とフォントネー川の合流点地点に位置するフォントネー修道院は、その川の流れを利用し、水力で鉄を打っていたのだそうです。


いくら静かに生きたいと言っても、神に祈るだけとか、単なる布教活動だけでは食べていけませんものね。
質素な修道士達がいかに工夫を凝らして生活していたかがよくわかりました。


最後に、聖ベルナール(St Bernard)のことがとても興味深く思えたので、もう少し彼について記しておきたいと思います。

観想的生活を送りたいというのが本音であったベルナールでしたが、その彼の実直な人格が、名声を高め、シトー会における影響力を増し、否応なく世俗的世界へと巻き込まれていくこととなりました。
静かに過ごしたかったベルナールの想いとは裏腹に、教会の争いの中で陣頭を取ることになり、晩年には十字軍の勧誘演説(1146年:ヴェズレーでの説教)をし絶大な支持を得ますが、1148年に十字軍は惨敗してしまいました。

しかし、この時で第2回十字軍。
この後も十字軍による遠征は何度も何年も続いたのは歴史上有名なことです。
その長い宗教争いの中では初期にあたりますが、第2回十字軍が敗北した時点でベルナールは、

主はわたしたちの罪を怒られて、そのあわれみによってではなく、その正義によって、すぐさまわたしたちを裁かれました。主は、ご自分の民を甘やかさず、主の名声さえ惜しいとは思われなかったのです。教外者は、おまえたちの神は今どこにいるのか、と言っているのではありませんか。そしてだれが、それを怪しみましょう。教会の中堅信者と呼ばれる者が荒れ野で行き倒れ、刃で切られ、飢饉のために滅ぼされたのです。喜びの福音を伝え、平和を述べ伝える者の足は、どんなに迷うことでしょう。わたしたちは『落ち着きなさい』と言っても、落ち着かないのです。わたしたちは、幸運を約束したのに、災難をまのあたりに見たのです。

引用:池田敏雄「聖ベルナルド」(アルバ文庫) p.103

と、十字軍の罪を認め反省しています。
でもその後も争いが続いたということは、残念ながら、この時の彼の想いに関しては理解が集まらなかったということでしょう。

ベルナールは1153年に、クレルヴォー修道院(Clairvaux Abbey:1115年に創設されベルナールが初代院長となった修道院で当時の建物は廃墟となり現在の建物は1708年のもの)にて生涯を閉じ、死後に聖人に加えられ聖ベルナールと呼ばれるようになりました。

神への祈りそして労働を手段として人々に奉仕するシトー会の主要人物ベルナールについて深掘りしていたら、なぜ、人は争う時には団結するのに、平和のために団結できないのだろうと、今も昔も変わらない人間の在り方というものを感じ、切なくなりました。

ただ、このフォントネー修道院が現在も当時とほとんど変わらないままひっそりと残されているのは、ベルナールの想いが生き続けているという光の側面なのかもしれません。

フォントネー修道院
Abbaye de Fontenay
住所:21500 Montbard, France
Webサイト:http://www.abbayedefontenay.com/


静寂の中にあるユネスコ世界遺産「フォントネーのシトー会修道院(Cistercian Abbey of Fontenay/Abbaye cistercienne de Fontenay)」を後に、慎ましく謙虚な心を持って生きてゆかねばと思いつつ、いよいよ花の都パリへと向かいます。


あなたが
瞑想にふけるのは
どんな時ですか?



2023 フランスブルゴーニュ 2日目 その2

〜体感:フランス・ブルゴーニュの日常〜


私にとって初めてのフランスの旅におけるブルゴーニュ観光2日目は、ユネスコ世界遺産として登録されている「ヴェズレーの教会と丘(Vézelay, Church and Hill/Basilique et colline de Vézelay)」からスタートしました。

(前回の記述はこちら↓)


ヴェズレーの丘を登り、世界遺産として保存されている教会「サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂 (Basilique Ste-Madelaine)」の内外を散策して2時間ほどのところで、既に午後1時を回っていたので昼食をとることに。

散策中はそれほど人を見かけなかったのですが、こぢんまりとした村のそもそも数少ない飲食店に、ちょうどお昼時とあって割とどこもいっぱいで、丘の頂上からどんどん下り、最終的に、丘の麓にある「ル ルレ デュ モルヴァンLe Relais du Morvan)」という可愛らしいホテルのレストランに入ってみました。


当然ながら、フランス語によるメニューは、私にはチンプンカンプン。


でも今回の旅は、フランスに10年以上在住の心強い友達の存在があり、メニューについて一つ一つ丁寧に教えてもらい、ブルゴーニュの郷土料理ということで、私がチョイスしたのはこちら。
ガーリックトーストにポーチドエッグが乗った赤ワイン煮込み「ウフ・アン・ムレットŒufs en meurette)」。


前日の夜に友達が手作りしてくれたブルゴーニュ伝統料理も、赤ワインのボトル1本を丸々使用された「コック・オ・ヴァンCoq au vin)」という鶏肉の赤ワイン煮込みで、それと似た感じの料理と教えてもらったのですが、あえての選択。
確かに、前日いただいた料理と似た風味。でも具材が異なるし、こちらの方が酸味が強く、前夜のコックリ濃厚な食感に比べ、スープのようなサラサラ感。

いずれにせよ、私にとっては初めての味でしたし、料理の素材の一部となっている赤ワインをしっかりと感じることができ、フランスのワイン名産地ブルゴーニュに来たのだということを改めて実感しました。

対して、友達が選んだ料理はというと、チーズが練り込まれたシュー生地「グジェールGougère)」。
こちらもまたブルゴーニュ郷土料理です。


日本ではシューといえば、クリームがたっぷり入ったシュークリームですが、こちらはデザートではなくお食事。
そもそも「シュー」はフランス語で「キャベツ」の意味なのだそうです。
確かに、日本でよく見るシュークリームより大きくて、キャベツに似た形というのがよくわかる!

そしてシューの中は空洞という、その出立ちを初めて拝見した私は驚きました。


さらに、味見せていただき、初めて体験する味に、甘いクリームが詰まったものだけがシューではないのね!と感動。
私自身がチーズ好きであるからかもしれませんが、誰か、日本にこれを持ち込んでみては?!と感じた次第です。
もしかしたら、探せば日本にも、これに近い料理を出すお店もどこかにあるのかなぁ・・・?
(この書き込みを見てご存知の方がいらっしゃれば是非ご連絡くださいませ)

そして、この次にメイン料理として出てきたのは、想像していた以上にがっつりのお肉。
これもまた私にとって初体験となる鴨のステーキ「マグレ・ド・カナールMagret de Canard)」。

見た目にも美しく、美味しい。
…のだけれども、お肉は分厚く歯応えあり、ポテトもたっぷり添えられていて、素朴なりにも豪華、栄養もあるでしょうし育ち盛りのお子さん等には絶対に良いと思うのですが、私には食べ応えがありすぎ、全部平らげるには困難を要しました・・・


ちなみに、飛び込みで入ったレストランだったので事前情報なしでしたが、このブログを残すためにこのお店のサイトを後に拝見したところ、私が前菜に選んだムレットはこちらの名物料理だったということを知りました。

ル ルレ デュ モルヴァン
Le Relais du Morvan

住所:45 Pl. du Champ de Foire, 89450 Vézelay, France
Webサイト:https://www.relais-du-morvan-vezelay.fr/index.html


そうそうそれから、初めメニューを決める時に、「ごめん、私一人でも、せっかくだからワインもいただくね」と、この日運転手をしてくれた友達に断ったところ、「うん、私も一杯飲むよ」とさらりと言い返され、「そうだった、ここはフランス、少しくらいなら飲酒運転も許されるのだな」と思い出したのですが、「とはいえ、ワインってグラス一杯だけでも結構な度数よね、この後運転するの、ほんとに大丈夫?」と、実はちょっとだけ思ってしまったのでした。
日本の在り方になんやかんやと時々不満言いつつも、実際には完全日本人の自分であることを否めません・・・

しかしながら、そんなカルチャーショックも面白いのが海外旅だよね、と、ブルゴーニュの郷土料理に舌鼓を打ちつつブルゴーニュで生活する友達との会話をゆっくりと楽しんで、その後、訪れたのはヴェズレービール工房Vezelay Brewery, Brasserie de Vezelay)。


こちらでは工場見学が可能という事前情報を受け立ち寄ったものの、残念ながらこの日は開催されておらずでしたが、赤ワインを使ったビールを試飲させていただくことができました。

もちろん、ここでも運転手を担ってくれた友達は普通に飲みましたよ。笑


なるほど、確かに赤褐色の色目に、赤ワインが効いた独特のお味で、ワインの産地ブルゴーニュ!ならではのものを感じるというか、これはこれで面白く、話題性はあるかもとは思いつつも、美味しい!好き!と言う人はどれだけいるのか?という感想を持ったのも正直なところでしたが、私たちが滞在している時にこちらのビールを大量に購入していくグループがあったので、それなりに好評なのだろうなと思います。

ヴェズレービール工房
Vezelay Brewery, Brasserie de Vezelay
住所:Rue du Gravier, 89450 Saint-Père, France
Webサイト:http://www.brasseriedevezelay.com/


ワインを様々な角度から楽しめるブルゴーニュ。
そんなこんなの体験に引き続き、連れて行ってもらったのが、ここ。


ヴェズレーのお隣の町アヴァロン (Avallon)にある「オーシャンAuchan)」という大型スーパーです。
フランスのハイパーマーケットチェーンの一つで、国外にも展開されていて、ヨーロッパでは有名なスーパーなのだそう。

写真は撮り損ねましたが、電化製品などの日用品も取り扱われていて、私が思うに、日本で言えばイオンやイトーヨーカドーみたいなところでしょうか。


とは言え、野菜や果物の陳列状態や、これぞフランスパン!が大量に並べられた風景を目の当たりにし、フランスの日常をまざまざと感じることができる場所でした。


チーズのコーナーも想像していた以上。
乳製品好きの私には夢のような空間でした。
(ただ、今回のフランスでのスーパー体験を通して、フロマージュブランの日本における存在の薄さが残念に感じたので、後日改めて記事にできればと思っています)


有名な観光地を巡るのも良いけれど、その地の日常を垣間見るのも興味深いのでは?と気を利かせてくれた友達に大感謝です。
ちなみに、このスーパーで私自身、前日訪れたお店で見たマスタードや、名産塩など、お土産になるものもお得に購入することができました♪

オーシャン アヴァロン店
Auchan Hypermarché Avallon
住所:Route De Tonnerre, 89200 Avallon, France
Webサイト:https://www.auchan.fr/magasins/avallon/sl-185


そんなブルゴーニュの今を感じた次に案内していただいたのは、同じくアヴァロンAvallon)の古き良き界隈。


こちらには、先ほどまで過ごしていた近代的な雰囲気から一変、再び歴史を感じる静かな情景が広がっていました。

こちらがアヴァロン市庁舎Mairie d’Avallon)。
メイン通り沿いに佇んでます。


オフシーズンということもあったようですが、人の姿はあまりなく、人混みが苦手な私にはありがたかったです。
市庁舎前の広場も、喧騒が全くありません。


ここアヴァロン (Avallon)は一般的に日本人が参考にする旅行本にはほとんど取り上げられておらず、ブルゴーニュに住む友達のおかげで立ち寄ることができたレアな場所です。

その歴史的風景が印象に残ったので、帰国してからこの地について改めて調べていたら、なんとびっくり、わが国日本の長野県佐久市の姉妹都市なのだということを知りました。


以下に、佐久市のHPから一部抜粋させていただきます。

昭和48年10月にスイスにおいて、開催されたヨーロッパ禅大会に出席した、貞祥寺(市内前山)住職に、佐久市長が、フランスに佐久市と見合う市があったら紹介していただきたい旨依頼したところ、ヨーロッパ禅協会の会長であり、ヨーロッパで禅を布教している「弟子丸氏」より、佐久市と自然環境などがよく似ているアバロン市が紹介された。

https://www.city.saku.nagano.jp/shisei/profile/shimaiyukokoryu/shimaiyukoyukari/kokugai/france-avallon/france.html


よって、是非とも佐久市へと行ってみたいと思い、私自身の日本国内の行ってみたい場所リストに加えたところです。

そのメインストリートを進み、くぐり抜けることができる素敵な時計台が、この地のシンボルかと思われます。


そしてこの地もまた、いかにも十字軍の基地であったことを知ることができる城壁が残っています。


先に訪れたヴェズレーを見渡すことができる高台にあり、正に中世の城塞都市を感じることのできる情緒的な町でした。

アヴァロン市庁舎
Mairie d’Avallon

住所:37 Gd Rue Aristide Briand, 89200 Avallon, France
Webサイト:http://www.ville-avallon.fr/


この日、盛りだくさんなブルゴーニュ観光を経て、友達のお宅へと戻ったのは午後6時過ぎ。
陽が落ちてきた頃の、年季ある石造りのお家から漏れる灯りの、なんたる素敵な趣きでしょう。
(友達の旦那さまが、室内を暖かくし、明かりを灯してくれていました。感謝です★)


その夜もまた、ブルゴーニュに住む友達夫妻と共に過ごすディナーの時間にて、この地ならではのチーズを楽しませていただきました。


フランスに到着してから2日目が終わる。明日にはもうブルゴーニュを発って再びパリへと向かうのね・・・
と嬉しい反面寂しい気持ちで眠りについたものの、快適な翌朝を迎えることができたのは言うまでもありません。


あなたが
カルチャーショックを受けた
料理はどんなものですか?

2023 フランスブルゴーニュ 2日目 その1

〜ユネスコ世界遺産「ヴェズレーの教会と丘」〜


仙台空港から出国して台湾を経由しての、長距離長時間移動を経て無事到着したフランスでの1日目は、夜眠る直前まで充実の時間を過ごすことができました。

その晩、ようやくベッドで良い眠りをとることができましたが、そこはずっと来ることを願っていた異国の地。
翌朝は5時台に目を覚ましました。
が、真っ暗。
夜中?と思うほっどだったので、時計を見直しましたが、時間に間違いはなく。
ようやく明るくなってきたのはなんと8時前。

私はこれまで、ヨーロッパのフランスお隣の国としては、ベルギーとイギリスへ行ったことがあり、ベルギーは春、イギリスは夏だったという時期的なこともありますが、朝6時前には日が昇っていたし、日本は遅い時期でも7時には日が昇っているから、10月のフランスの朝がこんなにも遅いとは思っておらず、なかなか明るくならないことに、時間がもったいないと、もどかしさを感じてしまいました。

待ち侘びた朝の明るくなってからの風景。


この日の朝もあいにくの曇り空でしたが、友達の家の前に広がる風景は、清々しいものでした。
普段、仙台の街中に住む私には吸えない、緑を感じる空気の味を胸いっぱいに堪能しました。

友達が準備してくれた朝食をいただいてから、連れて行ってもらったのは、友達の自宅から車で1時間くらいのヴェズレー(Vézelay)という村。

目的地に到着した頃には、お天気がすっかり良くなり、最高の散歩日和に。


このフランス2日目も1日目に引き続き、ブルゴーニュの世界遺産観光です。
この地は「ヴェズレーの教会と丘(Vézelay, Church and Hill/Basilique et colline de Vézelay)」として1979年にユネスコ世界遺産に登録されました。


村は小高い丘にあります。
中世の面影が感じられる坂道を歩いて登っていきます。


なだらかな斜面から、頂上に近づくにつれて結構な急斜面となりますが、程よい運動加減。
その丘を登り切ったあたりの所にあるのが、サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂 (Basilique Ste-Madelaine/La Basilique de Vézelay)、世界遺産として保存されている教会です。


白い外壁が印象的な荘厳で美しい姿に、わぁーと思わず声が出るほどでした。


正面入り口のアーチの中に彫られたキリストは両手を大きく広げ、まるで訪れた人を教会の中へと誘っているようです。


その教会内部も素晴らしいものでした。


独特なデザインのアーチが続く身廊、施された目をみはる彫刻の数々。


ところで、バジリカとは、西洋古代から中世にかけて発達した建築の形式の一つで、入り口を入ると長い身廊、左右の壁側には側廊、両壁の上部には採光・通気用の高窓、一番奥に儀式を執り行う場所がある長方形の建造物のことで、バジリカまたはバシリカ(basilica)と呼ぶのですが、ローマ・カトリック教会では、由緒ある主要な教会堂にバシリカという呼称が冠せられるのだそうで、この教会名称が「サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂 (Basilique Ste-Madelaine)」とされているのも、納得です。


地下祭室も、この教会の見どころの一つでした。
教会の名称にもあるマドレーヌとはマグダラのマリアのことで、その遺骨の一部(とされる)が祀られているのです。


ちなみに、マグダラのマリアとは、元々は娼婦で罪深い女だったが、イエス・キリストに出会ったことで悔悛し聖女になったとされて聖書に登場する女性で、キリストの使徒であるとともにキリストが愛した女性とも言われる彼女は、キリストの母である聖母マリアとは別人ですので、念の為。

さて、教会の外も一周してみました。


その丘の上からの眺めは、最高でした。


ブルゴーニュの平原を、まさに一望千里。


広大で美しい自然をぐるりと見渡すことができる、なんとも贅沢なロケーション。


特に私は海育ちで、水平線を見渡すことには馴染みがあるものの、山々や緑が続く地平線の景色にはほとんど出会ったことがないので、とても新鮮でした。

素人撮影で拙いですが、短い動画に収めましたので、その美しいパノラマ風景をご覧くださいませ。


2023年フランスの旅、ブルゴーニュ2日目の半日はここまで。
この日の午後については、また次回に。


なお、世界遺産「ヴェズレーの教会と丘(Vézelay, Church and Hill/Basilique et colline de Vézelay)」については、ユネスコHPによると以下のように説明されています。

9 世紀に設立されて間もなく、ヴェズレーのベネディクト会修道院はマグダラのマリアの聖遺物を取得、以来重要な巡礼地となった。 聖ベルナール(ベルナルド/バーナード)は 1146 年に第 2 回十字軍をこの地で説教し、リチャード獅子心王とフェリペ (仏:フィリップ)2 世アウグストゥスは 1190 年にここで集い第 3 回十字軍に出発した。彫刻が施された柱頭と門を持つ、12 世紀の修道院教会であるヴェズレーのマドレーヌ寺院は、ブルゴーニュのロマネスク芸術と建築の傑作である。

https://whc.unesco.org/en/list/84/

サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂
La Basilique de Vézelay

住所:Vézelay Abbey, 24 Rue Saint-Pierre, 89450 Vézelay, France
Webサイト:https://www.basiliquedevezelay.org/




あなたが
空気が美味しいと感じる
場所はどこですか?

2023 フランスブルゴーニュ 1日目 その2

〜ユネスコ世界遺産「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」〜


私にとって初めてのフランスへの一人旅、その初日の13時半頃、待ち合わせの場所としていたディジョン(Dijon)駅に到着し、無事に友人との再会を果たすことができました。

ディジョン ヴィル駅
Gare de Dijon-Ville

住所:Cr de la gare, 21000 Dijon, France


そして早速、ブルゴーニュ観光のスタート。
ユネスコ世界遺産として登録されている「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ(The Climats, terroirs of Burgundy/Les Climats du vignoble de Bourgogne」の、構成資産であるディジョン歴史地区へと向かいます。

ちなみに、私はディジョン駅付近で友達の車に荷物を預けて歩いて行くことを想定していたのですが、車では友達の旦那さんも待っていてくれて、ご親切に歴史地区内まで送ってくれたのでした(なお、歴史地区はディジョン駅から徒歩でも数分のところです)。

車から降りた地点の町並みです。


いかにも歴史を感じさせる旧市街に足を踏み入れ、改めて異国の地へ来たのだなと感無量の想いに包まれました。

そして見えてきたノートルダム・ド・ディジョン教会(Church of Notre-Dame of Dijon/Église Notre-Dame de Dijon)


ファサードに並んだ怪物の彫刻と、入り口が3つのアーチによってデザインされているのが印象的な、13世紀に建設されたというゴシック洋式による建物。


もちろん拝観無料とのことで、教会内を見学。
(日本の教会も本来はいつでも無料で入れるのでしょうが、なぜか、海外のように気軽に入れませんよね・・・)


内部は、最低限の明かりしか灯されておらず、ステンドグラスから透き通る光の美しさが際立っており、厳かな雰囲気に、人出も少なくて、パリから移動してくる間にあったような喧騒が一切なく、心が落ち着きました。


外観の怪物達の彫刻が奇抜であれば、こちらの聖母像も奇抜なものでした。
「黒いマリア」と呼ばれているそう。
(下図では見えずらいかもしれませんが、ステンドグラスの下方に写ってます)


そして、この教会の一番の特徴というか名物(?)といえば、外の壁面に施されたフクロウの彫刻だそうで。
撫でると幸福が訪れる(正確には、右手で金製のものを触りながら左手でフクロウを触らないといけないらしい)ということで、多くの人になでなでされて、フクロウなのかなんなのかよくわからなくなってます。


人が群がらない「幸福のフクロウ」を撮影することができましたが、実は、私が訪れた際もこのフクロウを撫でながら写真撮影する人の列があり。
幸いほんの数人だったので、一応、私もなでなでしておきました。

ノートルダム・ド・ディジョン教会
Église Notre-Dame de Dijon

住所:2 Place Notre Dame, 21000 Dijon, France
Webサイト:http://notre-dame-dijon.blogspot.com/


そのフクロウがある通りをそのまま行くと、目を引く建物が。


こちらは「La Moutarderie Edmond Fallot – Boutique Atelier Dijon」。
ディジョンはマスタードの本場であることでも知られているそうで、1840年創業から家族経営によって運営されているファロFallot )社によるマスタード専門のお店。
店内にはずらりと様々なマスタードが並んでいました。


ディジョン名産なら買っていこうかなとも思ったのですが、友達が”スーパーでも売ってる、そっちで買った方が安い”と教えてくれたので、ここでは眺めるのだけを楽しむにとどめ…

ファロ
La Moutarderie Fallot – Boutique Atelier Dijon

住所:16 Rue de la Chouette, 21000 Dijon, France
Webサイト:http://www.fallot.com/en/boutique/


ディジョンはこぢんまりとした町ということで、その後もゆったりと徒歩で巡ってみました。


この日は、あいにくの曇り空ではありましたが、時々晴れ間も見えて、雨に当たることもなく、ノスタルジー漂う町中での散歩を楽しめました。


さて、細い通りを抜けると、突如大きな広場が。
そこは、現在は市庁舎美術館となっている旧ブルゴーニュ大公宮殿(Palais des Ducs et des États de Bourgogne)正面の、リベラシオン広場(Place de la Libération)でした。


この宮殿と広場は、こちらもまたフランスの世界遺産「ヴェルサイユ宮殿と庭園(Palace and Park of Versailles/Palais et parc de Versailles)」の設計を担当した一人であるジュール・アルドゥアン=マンサール(Jules Hardouin-Mansart、1646-1708)というフランス古典主義を大成した建築家による設計とのこと。
訪れた瞬間に独特の美しさを感じたのも納得でした。


私は事前にこのことは知らずにいたのですが、もともとヴェルサイユ宮殿も今回の旅で是非とも訪れたいと考えており、実際に後日それも叶いました。
フランスにおけるバロック建築の第一人者とされるマンサールの建築をセットで楽しむことができて良かったです。


ある建築家にフォーカスを当てて旅するのも、アートの知見を深めるのに役立ちますね。

ディジョン市庁舎
Hôtel de Ville de Dijon

住所:Pl. de la Libération, 21000 Dijon, France
Webサイト:http://www.dijon.fr/


その後、旧市街を出て、少し歩きます。


ディジョンに2022年にできてまもない新しいスポット「ディジョン国際美食館Cité Internationale de la Gastronomie et du Vin)」にちょっとだけ立ち寄りました。
2010年に「フランスの美食術」がユネスコ世界無形遺産に登録されたことがきっかけで建てられた施設だそうです。


ここの敷地内にあるカフェのジェラートを食べ喉を潤してから、友達の旦那さんと再び合流。
世界遺産「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」のブドウ畑内をドライブし、構成資産でもある「シャトー・デュ・クロ・ド・ヴィージョ(Château du Clos de Vougeot)」へと向かっていただきました。

ディジョン国際美食館
Cité Internationale de la Gastronomie et du Vin

住所:12 parvis de l’Unesco, 21000 Dijon, France
Webサイト:https://www.citedelagastronomie-dijon.fr/


ところで、ユネスコ世界遺産である「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ(The Climats, terroirs of Burgundy/Les Climats du vignoble de Bourgogne」については、ユネスコのHPにある説明を抜粋させていただきますね。

クリマとは葡萄畑の区画を指し、ブルゴーニュ地方では南ディジョンからマランジュまでの50kmにわたって延びるコート・ド・ニュイとボーヌの斜面に、1247のクリマが広がっている。この景観は、ワイン生産に関連する葡萄畑やコート沿いの村々、および行政的にクリマの仕組みや流通などを調整するディジョンの街からなる。クリマは、一世紀にわたる人々の労働から生まれた技術的なノウハウの宝庫であり、ブルゴーニュのクリマのシステムは、今なお活気ある葡萄栽培の顕著な事例である。

https://whc.unesco.org/en/list/1425


まさにブドウ畑のクリマが延々と広がっていました。
友達曰く、「日本で言えば田んぼのようなものだよね。」
なるほど、確かに。笑


私が訪れたのは10月末のことでブドウを刈り取った後なので、このような見た目で、それはそれで初めて見る景観で圧倒されたのですが、是非とも次回はブドウがたわわになっている風景を見てみたいものです。




実は、こちらは後日談なのですが、なんと偶然にも、私がまさにフランスへと旅立った当日の2023年10月22日のTBS『世界遺産』で、「ブルゴーニュのブドウ畑の景観 〜 世界最高峰のワイン!ブドウ畑の四季」と題して、この世界遺産について放送されたのです!
まさに、豊かにブドウが実っている風景も映し出されたようで、偶然とはいえ、このタイミングにびっくりでした。


私はこの放送がされている時間はまだフランスへと向かう旅路の途中(経由地の台湾へと向かう飛行機の中)でしたので、この放送は見れなかったのがちょっと残念にも思いつつも、その現地へと実際に行けたということを思えば、価値ある行動をとっていたのだなと、自画自賛してしまう自分もいたりします。




さて、ディジョンから車で40分くらいの所、広大なブドウ畑の中に「シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ(Château du Clos de Vougeot)」というお城のような建物があります。


こちらは、シトー会修道士が12世紀に建てたワイナリー施設で、現在ではワイン製造の博物館となっています。

この日の最後の見学ツアーに加わらせていただきました。
まずこちらの広間に通され、中央にある樽を演説台代わりにガイドさんがお話を始めました。


もちろん完全フランス語。私はチンプンカンプンなので、友達が訳して教えてくれ、助かりました。


12世紀にブルゴーニュの領主たちの寄付によりこの地を所有したシトー会の修道士たちは、この建物を寝泊まりする館とし、また栽培したブドウをこの敷地内の醸造所でプレスし、せっせとワイン造りに励み、キリスト教布教を行いながら、フランスブルゴーニュワインの基礎を築いたのだそう。


圧巻の巨大なプレス機は、現在のワイン祭りでも実際に使われ、また、2000樽を収容できるワイン熟成庫は、現在はパーティーなどの会場として利用されているそうです。


フランス到着初日から、なんともレアな世界遺産を堪能することができました。

シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ
Château du Clos de Vougeot

住所:Rue de la Montagne, 21640 Vougeot, France
Webサイト:http://www.closdevougeot.fr/


18時頃にこの施設の見学を終え、2泊3日とお世話になる友達の自宅へと向かいました。

想い叶っての高校時代の同級生とのフランスでの再会、そしていよいよ彼女のお宅訪問です。
そこはフランスの国立公園として指定されているモルヴァン自然公園(Morvan Regional Natural Park/Parc naturel régional du Morvan)の森の中。
シャトーから1時間以上の車の運転、ご主人に心から感謝です。

到着したお家(実際には到着した時は真っ暗だったので翌朝撮影)。


事前に写真で拝見していた通り、なんとも素敵。
もちろん、静かな森の奥地に佇む実物をこの目で確かめ、自分の足で踏み入れた時の感動はそう簡単に表現できるものではありません。

彼女と旦那さんの住まい隣の、現在はお休み中の宿屋側の2階にある一室を使わせていただきました。


1階は昔ながらの暖炉やアンティークな家具がなんとも落ち着くサロンです。


築100年以上する石造りの建物を、DIY得意の旦那さんと二人であちこち手をかけ、こんな素敵なお宿を兼ねる自宅に住まう、素敵な夫婦と時間を共にできた私は本当に幸せ者です。

そして、この日のディナーは、友達の手作りによるブルゴーニュの伝統料理「Coq au vin(コック・オ・ヴァン)」というなんとも豪勢なチキンの赤ワイン煮込をいただきました。


ワインに詳しくないので申し訳ないのですが、訪れたのはフランスブルゴーニュ、というわけで本場のワインも出していただけて、何よりも海外の旅先で現地の家庭料理(しかも手が込んでいる)をいただけたというのが嬉しすぎました。

言わずもがな、その日の夜は、飛行機の眠れない長旅から一変、広いベッドで眠らせていただき、翌朝は良い目覚めで迎えることができました。



このところずっと体調を崩していたり仕事が忙しかったりで、ようやく昨年秋に訪れたフランスでの旅1日目の続きがアップできました(正直まだ書き足りない感があるのですが…)。
2日目については、また後日となりますが、なるべく早く記載したいと思います。


あなたの印象に残る
歴史地区といえば
どこですか?

2023 フランスブルゴーニュ 1日目 その1

〜パリ シャルル・ド・ゴール国際空港からブルゴーニュへ向かった初日〜


10月末、台湾を経由してフランスへ行って参りました。
無事日本へと戻って来てからの日常は、相変わらず職場のごたごたが絶えないのが現実で、休日はただただ何も考えたくなくなり、ブログを記述するペースも遅くてタイムラグが大きくなる一方ですが、私自身、次回のより良き旅へと活かしたいので、牛の歩みなりでも記録しておこうと思います。

まずは、フランスでの1日目から。


…その前に。飛行機の乗り継ぎについてよく聞かれるので、補足しておきます。
私が今回往路で乗った便の、台湾台北の桃園国際空港からフランスパリのシャルル・ド・ゴール国際空港への乗り継ぎ時間は4 時間 45 分ですが、割とあっという間でした。

”世界の素晴らしい空港ランキング”では上位には上がらないものの、桃園国際空港は大きくて、保安検査を通った後のショッピング&フードエリアも広くラウンジ等の設備も充実しており、空き時間を有意義に過ごすことができます。

記載した写真は検査通過後に撮影したものですが、制限エリア外も盛り沢山です。
もし時間的に余裕があったら、乗り継ぎにもっと時間をとっても良いくらいだと思えました。

桃園国際空港 第2ターミナル 3・4階(制限エリア)

さていよいよ、台北からパリへと向かうわけですが、出発の時刻が予定よりも大幅に遅れ、飛行機へと乗り込むまで、何もない搭乗ゲートの待合室で1時間近く待機することに。

そして、ようやく乗った飛行機での移動時間はおよそ15時間。

それだけでかなりのパワーを消耗するとともに、無事シャルル・ド・ゴール国際空港へ到着したものの、今度は、友達との待合せ場所へ向かうための高速列車に間に合うだろうかとの焦りが。

シャルル・ド・ゴール国際空港 第1ターミナル 1階

いつもだと空港の写真も多少撮りますが、全くその余裕なく。
なので実は、上の写真は帰りに撮ったものです。

とはいえ、余裕がなかったのは、この全く初めての海外の場所で、時間的余裕のない状況で、電車の乗り換えをし、予約済みの高速列車に間に合うだろうかという私の気持ち的なもので、実際は、もともとゆとりを持って予定を立てていたので、余裕というほどの余裕は無くなったものの、落ち着いて動けば時間的には問題ないだろうという状況でした。

というわけで、冷静な心を保ちつつ(写真撮る余裕はないけど)、スタッフの方々に行き方を尋ねつつ、無事、目的の電車に乗ることができました。

電車の席に座れてホッと一息ついたところで、ようやくカメラをバッグから取り出して、フランスに降り立ってからから初めて撮った写真がこれ(笑)。

RER B線(シャルル・ド・ゴール国際空港とパリ市中心部を結ぶ高速郊外鉄道)車内

シャルル・ド・ゴール国際空港
Aéroport de Paris-Charles de Gaulle

住所:95700 Roissy-en-France, France
Webサイト:https://www.parisaeroport.fr/roissy-charles-de-gaulle


フランスでの初日は、今回の旅の目的の一つである友人との再会です。
彼女が住むのはブルゴーニュ(Bourgogne)で、待ち合わせ場所としたディジョン(Dijon)へと向かうルートは以下の通り。

  1. シャルル・ド・ゴール国際空港 第1ターミナル
    *ターミナル間は無料の無人電車CDGVALで移動
    ・まずはエレベーターでCDGVAL乗り場の2階へ
    ↓ ターミナル1〜3は5分程度
  2. シャルル・ド・ゴール国際空港 第3ターミナル
    ↓ 構内を徒歩で数分
  3. 高速郊外鉄道RER シャルル・ド・ゴール空港Aéroport Charles de Gaulle)駅にてB線乗車
    ・切符自動券売機でパリ行きのチケットを購入
    ・パリ市内であれば下車駅全て料金は同じ
    (2023年10月時点€11.45)
    ↓ 主要駅停車便で約40分
    (直行は30分、各駅停車の場合は50分)
  4. RER シャトレ・レ・アール(Chatelet Les Halles)駅にてA線乗車
    *B線を降りたホームのすぐ隣がA線

    ↓ 約2分(1駅)
  5. RER リヨン(Gare de Lyon)駅(地下)
    リヨン駅は広いので徒歩移動の為の時間的余裕が必要

    ↓ 構内を徒歩で数分
  6. 高速列車TGV リヨン(Gare de Lyon)駅(地上階 Hall2)11:56発

    ↓ 1時間35分(停車駅なし)
  7. TGV Dijon駅 13:31着

ドキドキオロオロもしたけれど、無事に予定通り、待ち合わせ場所のディジョン(Dijon)駅に到着できました。

ディジョン駅 構内

特になぜそんなにドキドキしたかというと、先に述べた通り、高速列車のチケットを予約済みだったからです。
フランスの国鉄SNCFが運営する高速列車TGV(ティー・ジェー・ヴェー)は、日本で言えば新幹線のようなもの。
と言えば想像がつきますよね?
そうです。それなりのお値段!
全席指定席で、1等席と2等席の二つの値段設定による車両があり、1等は空いてる席の中から希望する席を選ぶことができますが*、2等は詳細な席の指定ができません**。また、1等席は高い分、1名席がゆったり広めかつ防犯上の安心感があるということで、私は初めての1時間半の道のり、安心感を優先させました。

SNCFでの直接の予約であればこの選択ができますが、各国の言語に対応する交通・旅行情報検索サービス(Omio(オミオ)やKlook(クルック)といったものなど)からの予約では1等席でも自分で席を選択することはできない上、手数料が発生します。

**2等席は、通路側か窓側かという指定のみで、1等席のようにシートマップによりピンポイントで指定することができません。

そのお値段98ユーロ。日本円にしておよそ1万6千円。
今の日本人にとっては色々と何かとお高いフランス、ユーロ!絶対に乗り遅れたくない!!
もちろん、待ち合わせしてる友達にも迷惑かけるし(そこが本来はとても重要…)。

ちなみに、新幹線と同様に取る時期などによって変動するので、もっと早く取っていればもう少し安かったのでしょう…

SNCFアプリのTGVチケット予約済画面。既に使用後なので消えていますが、利用時は駅員さんが読み取るためのQRコードが表示されます。

実は今回、日本出発の直前までは、シャルル・ド・ゴール国際空港からパリ市内までの移動は、エアポートバスを利用しようかと思っていたのです。
理由は単純に、海外の初めての場所でいきなり電車の乗り継ぎは手間取るかもしれないから、市内までは直行のバスに乗ってしまった方が良いだろうと考えていたから。
それに、日本のサイトで検索すると「空港〜パリ市内移動はバスが良い」という書き込みが多いので、自分もそうするべきかな、と。

でも念の為、会う約束をしていた友人に伺ってみたら、バス到着地のオペラ(Opera)からリヨン駅までの移動も考えるとこっちの方が早いし移動しやすいのではと今回のルートを勧めていただきまして。
「RERの治安を心配しているの?」とのことでしたが、私自身は特にそういうわけでもなかったですし。
列車によるルートは私もチェックはしていて、早いこともわかってはいたけど、日本サイトでのバスによるルートの強調度合いに押され、いまいち考えが及ばなかっただけのこと。
友人から伺ったことで、なんか列車のみのプランで行けそうかも、と思うことができ計画を変更しました。

往路で私が乗ったTGVはこれと同タイプ。外観はどっしり重厚感がありますが、車内については、正直、新幹線の方がずっと綺麗で、その点では我が国に軍配を上げたい。

結果的に、今回は飛行機が遅れたこともあり、エアポートバスの場合では直行といっても限られた本数で時間もかかるので、往路は全て鉄道で予定を組んで正解でした。

もちろん、私の今回の予定がブルゴーニュまで行くからということもあったろうし、海外での個人旅行はある程度は慣れていないと、ということもあるかもしれませんが、誰かの、特に日本人だけの「絶対これがいい」的な話は、鵜呑みにするべきではないのだろうなと改めて感じました。
インターネット上で多く見かけるお話は参考にしつつも、何事も広い視野を持って、自分なりのやり方というものを模索することを楽しみつつ、豊かさにつながる行動をしてゆきたいです。

左手がフランスの主要駅の一つリヨン駅。大きな時計塔がシンボルとなっている駅舎のなんと美しいこと…(復路にて撮影)

リヨン駅
Gare de Lyon

住所:Pl. Louis Armand, 75012 Paris, France
Webサイト:https://www.gares-sncf.com/fr/gare/frply/paris-gare-lyon


毎回『改めて』何かを感じる海外一人旅。
そんなこんなで、今日も移動の話で長くなってしまいましたので、良きフランスを感じた体験についてはまた次回に…


あなたは
駅舎に感動することは
ありますか?

パリ エッフェル塔

仙台から出国し台湾を経由してフランスへ

〜全便 EVA AIR(エバー航空)による渡航記録〜


久々の海外一人旅、目指したのは、高校時代の同級生が住む国フランス
コロナ禍が明けたら真っ先に行くのはそこだと決めていたことがようやく実現し、無事帰ってまいりました。

仙台市民の私は仙台からダイレクトに出国したくて、今回、仙台から台湾を経由してフランスへと向かう航空便を利用しました。
これが、チケット購入検討時の目論見通り、人混みが苦手な私にとっては好都合で、移動や手続きの快適さを実感しましたので、しっかり記録しておこうと思います。

仙台国際空港 展望デッキからの眺め

この度私が利用した航空便はすべて、台湾の航空会社であるEVA Airエバー航空
すべて同じ航空会社だと、乗り継ぎ時の検査や手続きもすんなりだし、預け入れ荷物についてもロストバゲージの不安が減ります。

旅程は以下の通り(時刻は現地時間*)です。

<往路>
仙台から台湾(台北)を経由してフランス(パリ)へ

出発
場所:仙台空港(Sendai, Japan (SDJ))
日時:10 月 22 日 (日) 16:05
↓(所要時間 : 4 時間 45 分/便名:EVA Airways 117)
到着
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時:10 月 22 日 (日) 18:55

*日本と台湾の時差:1時間(日本が台湾より1時間早い)

 =乗継時間 : 4 時間 45 分=

出発
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時: 10 月 22 日 (日) 23:40
↓(所要時間 :  15 時間/便名:EVA Airways 87)
到着
場所:パリ シャルル・ド・ゴール国際空港(Paris, France (CDG-Roissy-Charles de Gaulle)ターミナル 1)
日時 : 10 月 23 日 (月) 8:40

*サマータイム**における台湾とフランスの時差:6時間(台湾がフランスより6時間早い)

**サマータイム:フランスを含むEUでは、サマータイム(夏時間)の期間は3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで

スマホにエバー航空のアプリを入れて。チケットの確認やWEBチェックイン等ができ、搭乗口の変更や遅延のお知らせも随時入ってくるので便利(もちろんアプリなしでもWEBサイトからでも可能)。

<復路>
フランス(パリ)から台湾(台北)、台北にてストップオーバー***し、仙台へ

***ストップオーバー:またはレイオーバー。目的地に向かう途中の乗継地で24時間以上滞在すること

出発
場所:パリ シャルル・ド・ゴール国際空港(Paris, France (CDG-Roissy-Charles de Gaulle)ターミナル 1)
日時 : 10 月 28 日 (土) 11:20
↓(所要時間 :  13 時間 15 分/便名:EVA Airways 88)
到着
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時:10 月 29 日 (日) 6:35

 =台北にてストップオーバー:2 泊 3 日=

出発
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時:10 月 31 日 (火) 10:15
↓(所要時間 : 3 時間 10 分/便名:EVA Airways 118)
到着
場所:仙台空港(Sendai, Japan (SDJ))
日時:10 月 31 日 (火) 14:25

(ただし、そうはきっちり予定通り行かないのが航空事情。実際には予定時刻から多少変動があったことを申し添えます)

仙台国際空港 3階フロア

仙台から東京の成田や羽田までは電車なり飛行機で行くにも時間がかかるし、特に国際便の場合はフライト時刻の2時間くらい前までには空港に到着しておくのがベターで、便の出発時間によっては前日から空港近辺に宿泊する必要もあったりして費用もかさみます。
また、どちらの空港も大きいのでカウンターはたくさんあるし、人も多く、チェックイン手続きや荷物を預けるだけでも長い列に並ばなくてはならないし、保安審査にも時間がかかります。

その点、仙台空港なら、国内便も国際便も、保安検査の入り口は別なれど、そこを通過すれば待合のフロアは一緒という規模なので、手続きに時間が取られない点でラク。
ただその分、お店も少ないので、待ち時間をショッピングで楽しみたいという人には不向きかもしれませんが・・・

仙台国際空港 2階フロア エバー航空カウンター(私は事前にWEBチェックインを済ませており、荷物を預けるのみだったので、あっという間に済みました)
仙台国際空港 2階フロア 国内線と国際線の保安検査場の位置関係

もちろん、東京まで行けば、フランスまでの直行便が出ていて、乗り継ぎなしで目的地に辿り着けるに越したことはありませんが、費用はそれなりとなります。

飛行機代の支出を抑えたかったら、どこかを経由していくことを選択せねばならず、東京からでもアジアを経由地とするパターンがよく考えられるので、仙台からフランスへの直行便がなくとも、仙台から出国してアジアの空港を経由して行けば、仙台から東京までの移動のワンステップを省くことができ、出国手続きがラクな上、費用を抑えることができます。

仙台国際空港 2階 国際線保安検査場入口
仙台国際空港 2階 保安審査を通過すれば国内線も国際線も一緒の搭乗待合室

ちなみに、私の今回の飛行機代にいくらかかったのかというと、税およびサービス料込で21万8千円。
これを高いという人もいるかもしれませんが、私の場合、仕事の都合上どうしても日程が限られていて、金額だけを優先して決めることができません。
限られた日程の範囲内で、東京から発つ便なども含めかなり検索したのですが、この金額はその中でもトータル的にみて安い方でした。
金額だけを優先して旅程を組めるのであれば、もっと安くできたろうと思います。

もちろん経由地をさらに増やしたり、乗り継ぎ時間が長くなる便を選ぶなど、移動に時間をかけることでもコストを抑えるのは可能ですが、それはそれで時間にだいぶ余裕がないとそれも難しいです。

また、私は一人旅で好きに動きたいし、旅程を交通機関から宿泊施設、回るルートなどを自分で考えることも楽しみたいタイプなのですべてを自分で決めていますが、場合によっては団体ツアーの方がよっぽどトータル的には安くなることもあります。
自分にとってのプライオリティを明確にしておけば、より良い旅が実現するだろうと思います。

結論として、今回の旅は私にとって、期間的にもコスト的にも概ね満足するものとなりました。
概ね、というのはパリでのホテル代の異常な高さに納得できかねるから。(苦笑)
本日は飛行機に関してのみの話で終わりますが、その辺も含め、フランスや台湾における記録は後日アップいたします。

最後に、2023年10月22日(日)の仙台空港の様子をもう一枚。

仙台国際空港 展望デッキ

私が仙台から台湾へと渡る飛行機に乗ったのは日曜日だったこともあったからでしょうが、この人出。
日本では未だマスクをしてる人は多いですが、コロナ禍が明けたことを改めて実感しました。

余談ですが、フランスではマスクをしてる人に出会うのは1日にせいぜい2・3人でした。
お国柄の違いを身をもって知るのもまた面白い海外旅ですよね。


あなたは
どの航空会社が
お好みですか?

フランス四大河川を知る

人類にとって重要な河川をきっかけに楽しむ旅


旅行する時のテーマは”アート”であり、特に美術世界遺産を中心に、愛用するCanonのカメラを手に撮影を楽しみながら訪れた地を散策するのが、私にとって至福の一つ。

毎週日曜午後6時に放送されるTBS番組「世界遺産」は、Canonの8Kカメラで撮影されていることもあり、通常ほとんどテレビを観ない私でも、この番組だけはチェックしています。
Canon presents”に始まる番組オープニングの画面とナレーションの響きだけでワクワクしちゃう♪


とは言え、限られた時間の中、やるべきことはいろいろあるので、毎回絶対見逃さないというわけでもないのが事実…

なのですが!
本日(2023年8月17日)のテーマは「ローヌ川で行く!南仏の世界遺産」とのことで、フランス旅行を目前に控えている私には外せません!

そしてお恥ずかしながら私、この予告のWEBページ(http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20230827/)を拝見し、初めて「フランス四大河川」について知りました。
世界四大文明であれば中学校の歴史の授業で学んで、どの文明も大河沿いに発展しているということは記憶にあったけれど、フランス四大河川なる存在があったとは。

*世界四大文明:メソポタミア文明 − チグリス・ユーフラテス川(現在のイラク)、エジプト文明 − ナイル川、インダス文明 – インダス川(現在のインド・パキスタン)、黄河文明 – 黄河(中国)

日本のおよそ1.5倍の面積を持つフランスにはたくさんの川が流れていますが、その中でも特に有名なのがフランス四大河川であり、セーヌ川ロワール川ガロンヌ川ローヌ川の4つの河川を指すのだそうです。

フランス四大河川地図(画像引用元:https://www2.rku.ac.jp/sano/France/France.htm

フランス四大河川の要約を以下に記します。

セーヌ川Seine River
フランス北部を流れ、首都パリを通過してイギリス海峡に注ぐ河川。
フランス国内で最も重要な河川の一つで、パリ市内にはセーヌ川に架かる美しい橋や観光名所が点在し、「パリのセーヌ河岸Paris, Banks of the Seine)」として世界遺産に登録されています。

ロワール川Loire River
フランス最長の河川で、フランス中部を流れています。
美しい自然が広がる風景と多くの歴史的な城が点在しており、「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes)」として世界遺産に登録され、ブドウ畑が広がる地域です。

ガロンヌ川Garonne River
フランス南部を流れ、ピレネー山脈に源を発して大西洋に注ぎます。
フランス南西部の中心都市である港町で世界的なワインの産地ボルドーや、赤レンガ造りの建物が並び「バラ色の街」とも呼ばれるトゥールーズなどの都市がこの川の流域に位置し、商業や農業に利用されています。
ボルドー・リューヌ港Bordeaux, Port of the Moon)もまた世界遺産として登録されており、この港の名「リューヌ」は、湾曲するガロンヌ河岸に発達した町の形状に由来し、フランス語で「」を意味します。

ローヌ川Rhône River
スイスアルプスのローヌ氷河を源流としてフランス南東部を流れ、地中海に注ぎます。
フランス第二の都市であり「絹の町」として知られるリヨンを通過し、主要な交通路としての役割も果たしています。
特にローヌ渓谷地方では高品質なワインが生産され、ワイン愛好家にとっては魅力的な選択肢であるとともに、歴史的な街並みや建造物が点在し、文化的な魅力も携えた、フランスにおける重要な河川の一つです。

この「ローヌ川」が本日のTBS「世界遺産」で大々的に取り上げられました。
フランスのローヌ川沿いには、次の4つの世界遺産が点在しています。

リヨン歴史地区Historic Site of Lyons

オランジュのローマ劇場と「凱旋門」Roman Theatre and its Surroundings and the “Triumphal Arch” of Orange

アヴィニョン歴史地区Historic Centre of Avignon: Papal Palace, Episcopal Ensemble and Avignon Bridge

アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群Arles, Roman and Romanesque Monuments

水と農業、交通と貿易、都市の形成と成長、そして文化や芸術と宗教…
河川は古代から現代にかけて、人々の生活と社会の構築に大きな影響を与えてきたのですね。

なんて魅力的な世界なのでしょう。
しかし、私が今年控えているフランス旅ではこれらを全て巡る時間はなく(涙)

けれどもこの度、歴史上重要な河川をきっかけに旅の計画を立てるのも面白そうだということに気づかせていただきました。
フランスに限らず、今後の旅の計画がさらに楽しくなりそうです。
良き知見を与えていただけたことに感謝します⚘


あなたが知る
世界の河川といえば
どこですか?


今年こそフランスへ

〜2023年実現へ向けて〜


2023年4月。新年度となりました。
通常の月初業務である給与計算や請求書作成に加え、年度末締め、退職者、新入職員の諸々処理、市へのたくさんの届出などなど、明日からの仕事を思うと気が重いのが正直なところですが、今日が休日で良かった。
年度末最終日が金曜だったので、いきなり新年度を迎えるよりは、しっかり切り替えして仕事に臨める気がします。

法人の管理者の一人という立場になったこの1年、プライベートでは家を買ってリノベーションして引っ越ししてで本当に目まぐるしかった。
泣きたくなるような気持ちになる日もあって、それこそ現実逃避したくて遠くへ旅したい!と思ったりもしたけれど、コロナも落ち着かない中、現実はそう簡単にいかなくて、県外に出たのは、東京と栃木への2回のみ。

一昨年の時点では友達の住むフランスへ行こうと思ってたけど、それこそ叶うわけがなく、、、
ではあったのですが、今思えば、そういうタイミングではなかったのだろうと思います。
ここで集中すべきことがあったからでもあるのだろうと。

私のような職種の立場には、コロナが5類に分類されてからが海外に行くのが相応しいし、現状では私しかできない仕事を他のスタッフにお願いすることも、昨年であれば厳しかったけど、今からなら数ヶ月あればできるはず。

今年こそフランスへ旅するタイミングだと思うので、その準備をしていこうと、仕事に追われている中でも、そんな想いを密かに高めている今日この頃です。

そのようなわけで、相変わらずブログは書けずながらも、インスタグラムへはフランスから友達が送ってくれた画像を投稿していました。

今更だけど、本当に便利な世の中ですね。
自分がいる地球の場所のほぼ反対側にいる友達と”今”を共有できる。
そして、いただいた画像を軽く編集させてもらっちゃったりして、さも自分が撮ったかのように投稿するという・・・笑

本当は現地で拝見したいところだけど、私がフランスに行った時にはきっと入居者さんもいらしてお目にかかれないでしょうから、せめてポストさせていただいて記録しておきたいと思いました。

日本で築40年以上の集合住宅というとだいぶ古い方で価値も下がりますが、フランスでは築100年越えてもその価値は高いのだそうです。
とは言え、パリの中心地に、年季の入った物件を自分で作業してリノベーションした部屋を貸し出すなんて、すごいなぁ。
しかも、パリ郊外にある自宅の方も、また自分達で修復するという話を伺い、私は本当にまだまだだなぁと思わされます。

こうやって、現地に行かずとも情報交換するだけでも良い刺激をもらえて、私も頑張ろうと思えるわけですが、やっぱり何より、百聞は一見に如かずなわけでもあり。
自分自身が、パリのアートと、ブルゴーニュの自然に触れ、旧友と語らう癒しの旅。
ますます高まるフランス旅実現への想い・・・

そして次は、久々にちゃんと自分の写真でのポストです。
「いいね!」少ないと、本の著者さんやフランスに住む友達に申し訳ない気持ちもあるのだけれど、フランス在住の日本人ユニットでいらっしゃるトリコロル・パリさんによる「フランスの小さくて温かな暮らし」は、発刊されてからしばらく経つし、私自身は人気者になりたいわけでも「いいね !」ほしくて投稿してるわけではなく(以前はセオリーに沿っていいね周りもしていたけれども、私にはしんどくて…)、むやみやたらと繋がりたくはないし、必要な情報収拾と、自分自身の意思確認、真に想いを共有できる人と繋がることが私の本来の願いなので、ご理解いただきたく。

世の中には、旅人として生きている人や、仕事上海外へ行くのが当たり前の人もいて、もちろん、普通にサラリーマンしてても海外旅行に出かける人だってたくさんいて、そんな人から見たらそこまで頑張らないとダメ?と思われるかもしれないけれど、私の現状、今の職業と立場を使命としている以上は、これくらい気持ちを高めていかないと、海外への旅は実現できないので…

でもそのお蔭で、日々を生きるテンションもモチベーションも上がっていきます。
いよいよ新年度初日、明日からも頑張っていこう✰⋆。:゚


あなたは
この新年度
何を糧に生きますか?