臨床美術で描くピーマン

オイルパステルで「ピーマンの量感画」制作


本日は2021年9月5日(日)、急に涼しくなって、秋の気配も感じるようになりましたね。
しかし、今月参加するつもりでいた臨床美術の研修会も、緊急事態宣言を受けて延期となってしまいました。
ですので、前回に引き続きではありますが、今回もまた、臨床美術プログラムの独習をすることにしました。

臨床美術で楽しむマチエール/誰にでも表現できるアートな絵肌

臨床美術「色面とマチエール」

前回は「色面とマチエール」というプログラムで抽象画制作でしたが、今回は「ピーマンの量感画」といいまして、具象画をやってみることにしました。

さて、ピーマンといえば、夏が旬。
夏も終わりかけですが、まだスーパーでは他のお野菜に比べて、安く購入することができます。

臨床美術には豊富なプログラムがあって、実施する内容によっては、その時々の季節を感じることができることも魅力の一つです。
今日は、ピーマンをモデルにしてアート制作、そして、その後はその旬の味覚を楽しく味わおうと思います♪

臨床美術では、様々な画材を使いますが、最も基本的なのが、「オイルパステル」を使ったプログラムです。
前回に引き続き、今回もオイルパステルを用います。
オイルパステルは、パステルのようだったりクレヨンのようなタッチなど、幅広い描き方が楽しめる画材でありながら、扱いに難しさがないので、小さな子どもからお年寄りまで、誰にでも親しんでもらうことができます。

臨床美術の面白さは、モデルとなる素材をじっくり観察するところにもあります。
今回は私の独習ですが、教室での実施の時は、参加者の皆さんと共に観察して語らい合い、あたたかなコミュニケーションの場が生まれることも臨床美術の醍醐味です。

それでは早速、今日の私のモデルさんにしたいなと思ったピーマンを手にとって、色や輪郭の変化など感触を感じながらじっくり観察します。

また、ピーマンを縦半分にカット、そして輪切りにもして、その中身を見て、改めてピーマンの形態に注目してみます。
小さな子どもだったら、普段でも食材に触れる時、好奇心を持って観察することもあるかもしれませんが、これほど馴染みある野菜だと、大人になった私たちはそうそうじっくり観察するなんてないですよね。
というわけで、これも、凝り固まった脳への心地よい刺激となります。

じっくりと観察をしたら描いてくわけですが、このプログラムの面白いところは、まず、その季節に感じる空気の色で下地を入れていく点にもあります。
描き込む用紙はピーマンのタネの色に近いクリーム色であることもポイント。
自分がこれと思った空気の色を2色選んで、ピーマンの空洞の中にその季節の匂いが詰まっているようなイメージで・・・

軽やかに塗り重ねたら、その上にピーマンの皮の色だと感じる3色以上を選んで描いていきます。
ピーマンの独特の形。陰影を描いていくことで感じるピーマンの膨らみ。

十分に色を塗り込んだら、次は、房やヘタを線で描いて、割り箸ペンでスクラッチしたりして、細部を描いていきます。

さらに、オイルパステルと相性の良いダーマトグラフで強調したいアウトラインを描いて・・・

最後に、最初に自分で選んだ空気の色で影を描いて表情豊かにするというのも、このプログラムの面白い発想です。

仕上げに、パウダーでオイルパステルを定着させたら完成です。
時間にして、およそ1時間程度。

ちなみにですが、前回の「色面とマチエール」による作品も緑色でしたが、あちらはペイルグリーン(うす淡い緑)は使いましたが、今回使ったグリーン(緑)、イエローグリーン(黄緑)は一切使ってないんです。
シンプルな12色セットでも様々な色味を表現できるのがオイルパステルの良さ。

黒い台紙を下にして、額装してみました。
百均の額縁だけど、悪くないでしょ?

アート制作で豊かな気分になった後は、モデルになってもらったピーマンを使ってお料理。
こちらもまた今が旬の生キクラゲと共に、中華風炒めを作ることにしました。
赤ピーマンもお安くなっていたので、一緒に炒めて、彩りも良く♪

フライパンにごま油を熱し、みじん切りにしたニンニクを弱火で炒めて香りが出てきたら、細切りにした生キクラゲを投入して油が回ったら同じく細切りにしたピーマンを炒め、調味料(醤油、酒、中華スープの素、砂糖、水)を加え、水分が飛んだら塩胡椒して出来上がりの、シンプル料理です。

アート制作からじっくり感じて、美味しくいただく、季節の食材。
秋の味覚も増えてくるこれから、アートな視点で食材を探してお料理するのも、日常をちょっと楽しくするスパイスになるかもしれません♪



あなたが食べたい
秋の味覚は
なんですか?

鶏肉のみぞれ煮とワイン

日本のありがたい調味料「みりん」それから「お箸」


改めて述べるまでもないのですが、和食には「みりん」が活躍しますね。
ここ日本では、家庭には必ずと言っていいほど常備されている「みりん」。

ですが、海外では当然当たり前ではないわけで。
先日、フランスに住む友人とのメールで、「貴腐ワイン」を「みりん」の代用に出来ないかなと考え実験してみるというお話を受けて、それ面白そう、是非ブログにもアップして!とお願いしたら、応えてくれました♪

フランスの甘口ワイン「モンバジャック(Monbazillac)」に、イタリア料理によく使われる「ポルチーニ茸」の戻し汁を入れたり、いろいろ格闘したそうです。

詳しくはこちら♪
みりんの代用に貴腐ワイン

彼女のサイトより、写真、転載させていただきます☆

和食・・・?
やっぱり友達の言う通り、フォークとナイフで洋食にしか見えない・・・
でも、とっても美味しそう!

フムフム、これに合うワインはゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)なのね。
私もやってみよう!
と言っても、単純に、純和風の「鶏肉のみぞれ煮」にワインを合わせて味わってみたいと思ったまでで、私は普通にみりんを使いますね。
だって、わざわざみりんの代用を考えていたら、やっぱり大変そうだもの・・・

ここは、日本。みりんは当然ある。
逆に、ゲヴュルツトラミネールは、簡単に見つからないかも。
でも、ワイン専門店にでも行くと発見できるし、ネットだと間違いないですね。

鶏肉のみぞれ煮とワインのマリアージュ、美味しい♪
普段は辛口なワインが好みの私ですが、甘口でもスパイシーさにバラとライチっぽい風味が広がるゲヴュルツトラミネールは、贅沢で幸せな気分に浸ることができます。

さて、私の場合、鶏肉のみぞれ煮は、一口大に切った鶏もも肉(1枚分)をポリ袋に入れて、少々の酒と塩と片栗粉で揉み込んでおき、その間、だし汁(1カップ)、醤油、みりん(各大さじ2)、砂糖、酢(各小さじ2)を合わせ耐熱ボールに入れてレンジでチン【A】、それから、たっぷりの大根おろしを準備。
フライパンで、鶏肉に焼き色がつくくらい焼いたら、そこに【A】と大根おろしを入れて5・6分煮込んで出来上がりです。

今回は、甘めのワインに合うブルーチーズのサラダを付け合わせにしてみました。

ところで、フランス版鶏肉のみぞれ煮との違いといえば、調味料の他に、「お箸」で食べる和食は、初めから取りやすい大きさに切ってある点かしら、と気がつきました。
和食はナイフ使わないんだものね、取りやすくて食べやすい大きさにあらかじめ切って出すって気遣いだったんだなって、今更ながら、改めて。

海外の文化を知って、改めて日本の文化を知る。
今はまだコロナの影響で、国内でさえも気軽に遠出できない状況だけど、こんな形での異文化コミュニケーションも、日常を楽しく豊かにできる手段の一つですね。

海を隔てた遠くの地から、素敵なひと時をシェアしてくれた友達にも、心から感謝です☆


ワインに合う和食
あなたのオススメは
なんですか?

レモン風味でふっくら爽やか☆釜揚げシラスのオリーブオイル丼

新鮮なシラスを購入されたら是非お試しいただきたいヘルシーどんぶり


先日、かわまちテラス閖上で「しらすW丼」をいただきました。
浜や食堂」さんで提供されている閖上産北限しらすの生しらすと釜揚げしらすのどんぶりです。

浜やさんのインスタグラムはこちら

前回の記事はこちら↓
震災を経て9年の閖上(ゆりあげ)の海/まちは生まれ変わっても、海の景色は変わらない

名取市観光物産協会Webサイト:「北限のしらす」紹介ページ

かわまちテラス閖上では、そこでグルメを楽しむと共に、新鮮な海の幸を購入することもできます。

名取市観光物産協会Webサイト:かわまちテラス閖上shop

そこで買ってきたシラスで、今度は自宅でシラス丼を作ってみることにしました。


シラス丼を作るにあたって、参考にした本はこちら。
食文化研究家、ハーブ・オリーブオイル研究家の北村光世さん著作の「おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ 年齢より若く見られる人は、もう始めています」です。


焼く、煮る、炒める、揚げる、かけると万能で、美味しい上に血管を守るといわれるオリーブオイルを用いた新スタイルの和食から、地中海諸国のオリーブオイルのレシピが掲載されています。
ぱっと見、難しそうに見えるかもしれませんが、よくよく見ると意外とシンプルで易しいレシピが多いので、オリーブオイル好きのみならず、どなたにもオススメです。

この中に「シラスのオリーブオイル丼」のレシピがあります。


まず、オリーブオイル丼のベースになるご飯は、酢飯ならぬ、「オリーブオイルご飯」。
温かいご飯、茶碗一杯分あたりに、エクストラヴァージンオリーブオイル小さじ1〜2をまわしかけて混ぜたものです。

オリーブオイルご飯は、醤油を垂らして、それだけでも十分おいしいです♪


オリーブオイルご飯を作ったら器に盛り、平らにした表面に、シラスを広げ、レモン汁、オリーブオイルの順にかけたら、ケイパーを散らし、さらに、レモンの皮をおろしながらふりかけ、出来上がりです。

レモンとケイパーの酸味にオリーブオイルとシラスの組み合わせは絶妙♪


とってもシンプルなレシピですよね。
ただ、強いて言うなら、ケイパーは日本人には馴染み薄いでしょうか。
ケイパー(ケーパーまたはケッパー)は、緑色のつぶつぶで、シチリアがケイパーの産地として有名。木の花のつぼみを酢または塩漬けにしたもので、独特の風味と酸味があり、料理のアクセントなどに使われる食材です。よく、スモークサーモンに乗っているのを見かけると思います。大きめのスーパーで置いてあることもありますし、輸入食材屋さんなら確実に手に入ります。


釜揚げシラスのオリーブオイル丼、見た目にもおしゃれでヘルシーな、夏にオススメの爽やかな一品です。
よろしければ、お試しくださいませ☆


あなたは
丼モノ
お好きですか?


「おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ 年齢より若く見られる人は、もう始めています」北村 光世 (著)、横山 淳一 (監修) 世界文化社
「おいしい処方箋 オリーブオイル・レシピ 年齢より若く見られる人は、もう始めています」北村 光世 (著)、横山 淳一 (監修) 世界文化社

美容と健康に紫黒米の「古代米」

史都 多賀城の古代米グルメ「しろのむらさき」


先日、宮城県多賀城市にてとんぼ玉製作体験と東北歴史博物館で開催中の「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ 」を見に行った際に、多賀城産の古代米を購入してきましたので、そのご紹介をさせていただきます。


古代米」多賀城に行った際にはいつも購入しています。

奥の「多賀米」はササニシキに古代米がブレンドされていて、無洗米仕上げ、そのまま炊くだけでOK
手前のテトラポットは「古代米」のみ。白米に好みの分量入れて炊く

古代米」とは、その名の通り、古代から栽培されていた品種ですが、いろいろな種類があり、
・ぬかの部分に赤い色素(タンニン)を持つ米が「赤米
・紫黒色の色素(ポリフェノール)を持つ米が「黒米(紫黒米)
・緑の色素を含むものが「緑米
となるのだそうです。

多賀城産「古代米」の紹介と炊き方の案内リーフ

特に、紫黒米にはポリフェノールアントシアニンなど、通常のお米では摂取できない栄養素が含まれるお米で、美容と健康に良いとされ、注目されているとのこと。
たんぱく質やビタミン・ミネラルも多く含まれているので美肌効果があるのだそうですよ。

ポリフェノール:植物が作り出す抗酸化物質で、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つ。
アントシアニン:青紫色をした天然色素の一種で、強い抗酸化作用があり、目に対する健康効果が注目されているとともに、近年では美容効果も期待されている。

白米1合に、「古代米」を小さじ1・2杯程度を混ぜて炊飯するだけで、とても綺麗な色に炊き上がります。

古代米を炊く前は、ほぼ黒色

白米にブレンドして炊くと綺麗な紫色に

奈良時代に創建され、陸奥国の国府として栄えてきた多賀城では、古代米の一種である黒舂米(こくしょうまい)と書かれた木簡が出土していることに因んで、紫色に輝くお米を使ったグルメは「しろのむらさき」と命名されたブランドとなっています。
(参照:多賀城市内観光協会「しろのむらさき」のページ

木簡(もっかん):字句などを書き記した木の札のこと。

美容と健康に良い上、もちもちしてとっても美味しい古代米


ところで、歴史などに詳しい人以外にはあまり知られていないことですが、多賀城跡日本三大史跡の一つです。

史跡(しせき)とは、歴史上の重要事件や施設があった場所のことで、「文化財保護法」では、「貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅、その他の遺跡で、我が国にとって歴史上または学術上価値の高いもの」のうち重要なものとされています。
そのなかから選ばれた3ヶ所が日本三大史跡で、多賀城跡(宮城県多賀城市)、平城宮跡(奈良県奈良市)、大宰府跡(福岡県太宰府市)とされています。

多賀城市域の1/4が遺跡になっているなど、古代には東北の拠点であったことがわかっています。

多賀城の歴史にご興味のあるかたは、こちらの動画もどうぞ。
親しみやすい感じで紹介されていて、子供から大人までにわかりやすく、意外と地元人間でも知らなかったことが知れて、興味深く感じると思いますよ。

多賀城市役所による動画

多賀城の古代米のセットはアマゾンでも購入可能です


多賀城関連記事
とんぼ玉製作体験@多賀城/宮城県多賀城市のとんぼ玉工房「のんか」さん
世界に誇れる日本のアート GIGA・MANGA@東北歴史博物館/江戸戯画(GIGA)から近代漫画(MANGA)までをたどる漫画の歴史展覧会


あなたは
紫色に輝く美味しいお米
食べたことありますか?

ギリギリ旬です アスパラ

アスパラは4〜6月が出回り時期


アスパラガスは1年中手に入れることができる野菜ですが、旬は4~6月頃とされています。
ちなみに、私の地元・宮城県の場合だと、5月が最も出回り時期と言われています。

そこで今回は、私が持っている料理本の中でも、最も活躍頻度の高いまとめて一度に!作りおき節約レシピアスパラレシピより、2品をご紹介したいと思います。

この本によると、

「アスパラガスの旬は春から初夏にかけて。この時期に出回るアスパラガスは露地もので、穂先がやわらかく、そら豆のような香りもいつもより強く感じます。新陳代謝を促すアスパラギン酸やβ-カロテンも豊富。美味しい時期にまとめ買いして、作りおきしてみましょう。」

とのこと。

露地物:露地栽培(屋根や覆いなどがなく、日光や風雨、温度などの栽培条件において自然な状態)によって栽培された野菜。砕いて言うと、地元産。
アスパラギン酸:体作りや健康を支えるアミノ酸のひとつで、栄養剤などの成分として利用されることもある。
β-カロテン:植物に豊富に存在する赤橙色色素の一つ。体内では必要量に応じてビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持する。

まずは、アスパラガスのマリネ

アスパラとアンチョビ
アンチョビとにんにくの香りが食欲をそそるマリネ

かたい部分を切ったアスパラガスを固めにゆで3等分に切り、細かく叩いたアンチョビと、薄切りにしたにんにくを、オリーブオイル、塩、コショウと混ぜ合わせたマリネ液とあえたもの。

お次は、アスパラガスと桜えびのきんぴら炒め

アスパラと桜エビ
アスパラガスの緑に桜えびの赤が映える、彩りきれいな一品

かたい部分を切って、はかまを削いだアスパラガスをななめ切りし、ごま油を熱したフライパンで炒め、桜えびと、みりん、薄口しょうゆ、塩を混ぜた調味料を加え、炒め合わせて出来上がり。

まとめて一度に!作りおき節約レシピ抜粋
まとめて一度に!作りおき節約レシピアスパラレシピのページ


ところで、今回の脇役食材、アンチョビ桜えびは、先日ご紹介した、そら豆の料理でも使用しています。

こちらも調理すれば、アンチョビえびの使い切りが可能となりまですので、よかったら、あわせてお試しくださいませ☆

そら豆料理
アスパラ料理


村田町そら豆まつりもそろそろです♪

2020年 村田町の「そら豆まつり
■日時:6月12日(金)~14日(日)
■場所:道の駅「村田」物産交流センター

詳細
宮城まるごと探訪/宮城県観光連盟 HP
道の駅「村田」/村田物産交流センター HP

※2020年6月12日追記
残念ながら、今年(2020年)のそら豆まつりは中止なのだそうです。
「今年のそらまめの生育状況が異常なほどの暖冬で生育が1週間ほど進み又、5月から6月にかけて雨量不足により生育の停滞・しなび等が出て品質不良が発生しております。
この様な状況により、そらまめ販売会を行うまでの数量が見込めない状況となり、やむなく中止とさせていただきます。」
とのことで・・・
来年に期待しましょう!
道の駅「村田」HP/ドレミファそらまめ販売会の開催中止について


あなたは
旬の食材
取り入れていますか?

作りおき節約レシピ―まとめて一度に! (実用BEST BOOKS)

血液力レシピ

食べ方で鍛える血液力


先日、献血について書いたのですが、献血したくてしても、検査で基準値を満たさずなかなかできない、というかたも結構いらっしゃるようです。

私も、稀にですが、ダメな時があるんです。

何か落ち込む出来事があって、そんな気持ちを挽回したくて、こんな私でも人の役に立ちたい!と思って献血へ行くことがあるのですが、そういう時というのはNGになりやすく、役立たずな自分にさらに落ち込むことになったりします・・・

そういう意味でも、献血は自分の健康のバロメーターにもなるので、私は良いシステムだと思っているのですけれども、体だけでなく、心にも疲れを感じている時は、何はともあれ、人の役に立とうなどと無理せず、ゆっくり休むのが一番かと思います。

大事なのは、しっかり休息を取ることと、食べること!

そこで、今回は「血液力をきたえる食べ方」という料理本をご紹介いたします。

病気の予防と美容は血液からということで、

良質の血液
弾力のある血管
スムーズな血流

この3つの総合力が、体をつくる源、血液力であるとし、そして、この血液力を、食べ方で鍛えようというものです。

食材ごとに、血液力としての栄養や食べ方、調理のコツなどまとめられている上、ひとつの料理からいくつかにアレンジする方法も紹介されていたりして、参考になります。

今回は、血になる肉として最も心強い赤身肉、牛肉のレシピから、「牛赤身肉のビール煮」を作ってみました。

ビール酵母に含まれる、約50種類ものビタミンとミネラルが血液力をサポート

たたいてつぶしたニンニクと生姜を炒めた鍋に、切って塩胡椒した牛肉の赤身を並べて焼き色をつけ、ビール・ローリエ・スープの素を加えて20分ほど煮込むだけの、簡単料理です。
保存する時は、煮汁ごと浸けて冷蔵庫で保存します。
アレンジが効くので、お肉が安い時を狙って、多めに作っておくと良いかと思います。

ちなみに、牛肉の栄養については、この本によると、
「牛肉の栄養分で特筆すべきは、鉄分の多さです。肉に含まれる鉄は、タンパク質と結びついて赤血球のヘモグロビンの成分として利用されます。鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血やそれによる疲労感を引き起こします。動物性たんぱく質と結びついた鉄分はヘム鉄と呼ばれ、野菜などの植物性の非ヘム鉄より5〜10倍吸収率が高いのが特徴。ですから、牛肉で取るのは効率のいい食べ方なのです。」
とのこと。

お次は、昨日の牛肉のビール煮の残りを、「きのこたっぷりハッシュドビーフ」にアレンジ。

豊富に含まれるナイアシンの働きで血行促進。食物繊維たっぷりのきのこをプラス。

薄切りにした玉ねぎをバターで炒め、しんなりしたらしめじを加えて炒めた中に、細切りにした牛肉のビール煮を加え、野菜ジュース(私はトマトジュースにしました)・トマトケチャップ・しょうゆ・ローリエを入れて10分ほど煮込み、塩胡椒で味付けするだけ。
パセリを混ぜたご飯にスライスアーモンドを散らして、一緒に器に盛れば、おしゃれな一品に。

食べるものによって私たちの体はつくられます。
たとえ、そのときの血液の状態が悪くても、いい食生活を送ると、1か月で血液は変わりはじめるのだそうです。

牛肉、お安くはないですが、贅沢じゃないかな、無駄遣いじゃないかな、なんて、変なストレスを抱えず、自分の体への投資と思って、楽しく買い物したいと思います♪


あなたは
血になる栄養素
取り込めていますか?

今日は、母の日

料理本 親に作って届けたい、つくりおき


今日は、2020年5月10日、第2日曜日、母の日ですね。

私は、「はじめに」と「臨床美術を初体験した時の感動 その1」でも触れましたが、父が亡くなった後、母は出ていきましたので、母とは、10年以上、まともに会っていません。まともに、というのは、身内のお葬式の場とか震災追悼式の会場で顔を見ることや、突然押しかけられたりで、これまで3度くらい軽く出くわすようなことはあったということです。

母について書くとなると、おそらく本ができてしまうほどだと思うので、ここでは書きませんが、色々あって、母は、母自身の実家も含め身内とは一切の縁を切るという形で出ていきました。

私の義妹(弟の奥さん)は、一番そのことでは苦労しているので、恐らく母のことは一生許さないと思います。
私の父の妹である叔母も、自分の母親(私の祖母)を見捨てられたことになるので、一生許さないと思います。
また、私の母にも、許されないことをしたんだという自覚はあると思います。
私も、一生許されることではないと思っていました。

ですが、私の中ではもうとっくに許してるんです。
私の、母なので。
なんで私なんか産んだのと恨んだこともあります。
喧嘩した時には、母から「あんたが勝手に生まれてきた」と言われたこともありましたし。
でも、やっぱり今は、産んでくれたことに感謝してます。
血を分けた、たった一人の母なので。
世の中には、母親の顔を知らない人もいます。
だから、やっぱり私は恵まれてます。

そんなわけで、私の場合は母には会いませんが、日本国民にとって、母の日は、やっぱり大事な日かなあと思います。

そこで、今日は一冊の本をご紹介したいと思います。

介護じゃないけど、やっぱり心配だから 親に作って届けたい、つくりおきという料理本です。
著者は、料理研究家である林幸子氏です。

なぜ、現状、親がいないに等しい私がこの本を持っているかというと、もともと料理本が好きということと、この本のレシピがシンプルなものばかりで、各ページのデザインも綺麗でわかりやすくまとめれているので、親に作ってあげるわけじゃなくても、役に立ちそうと単純に思ったからです。

この本で、モットーにされているのは

「作る人は無理なく! 食べる人は気兼ねなく!」

で、林さんが考案された「『親つく』を笑顔で続けるためのコツ」というのが、とても良いんです♪

そしてこの本、2018年に発刊されて、2019年には7刷となっているくらい、人気です。
林さんの親御さんに対する愛情が、自然に、結果として、全ての人の日々の生活にやさしい形になっていったんだろうなと思います。

今回はこのレシピの中から、一品だけご紹介しますね。
「豚肉とごぼうのポン酢煮」です。

ご飯も、同じ本に掲載されているレシピ、小松菜と油揚げの「菜めし」です

先日、そら豆の記事でも、食材に取り上げましたが、今はちょうど新ごぼうの季節です。
このレシピページに載っている林さんの「知っ得メモ」によると、

「ごぼうは皮をむく必要も水にさらす必要もなし。香りとうま味は表皮の下にあるので皮をピーラーでむいたり、こそげたりしないこと。泥つきならたわしでこすり洗いを、洗いごぼうならざっと水で洗えばよい。ごぼうから出る色はアクではなくポリフェノールだから、白く仕上げたい場合以外はざっと洗えば栄養的にもOK。」

まさに、目からウロコでした♪

調理法としては、ポン酢しょうゆをからめたしゃぶしゃぶ用豚肉をレンジ加熱し、そこにささがきにして軽く洗って水気を切ったごぼうを散らして、出汁を加え、再びチンするだけという手軽さ。

このほかのレシピもこんな感じで、2〜4ステップでまとめられており、保存期間や保存の仕方、食べ方など、また付録として防災についての豆知識も記載されていたりして、私たちの暮らしに寄り添った、とても素敵な本だと思います。


あなたは
お母さんへ、感謝の気持ち
お伝えしましたか?

介護じゃないけど、やっぱり心配だから 親に作って届けたい、つくりおき

今が旬です そら豆

さやも食べよう そら豆

スーパーに食料買い出しに行きましたら、ぷっくり緑色に輝くそら豆が目にとまりました。

ああ、そうだ、そら豆が旬の季節だったんだ。美味しそう♪
迷わず、買って帰りました。

NHK みんなの趣味の園芸によると、
ソラマメは初夏の味覚の代表でもあり、ゆでたてのおいしさは格別。
空に向かって伸びる豆の姿から「空豆」、形が繭(まゆ)に似ていることから「蚕豆」とも書きます。
「ソラマメがうまいのは3日だけ」といわれるほど、鮮度が落ちやすい野菜ですが、たんぱく質ビタミンB群ビタミンC鉄分が豊富です。
とのこと。

というわけで、早めに調理します。
分厚いさやから取り出し、薄皮をむきむきしてお目見えした、大きくふっくら、美味しそうなお豆さん。

同じく旬の新ごぼうも一緒に購入しておきましたので、桜エビとともに、炊き込みご飯にしました。

ところで、そら豆は、大きくて、むいたさや(外側の皮)がもったいなく感じませんか?
皆さんは、どうしてるんでしょう。
私は今回、ネットで見つけたレシピを参考に、パスタを作ってみました。

オリーブオイルを熱し、ニンニクアンチョビを炒め、胡椒で味付けし、そこに茹でたそら豆のさやパスタを和えて、粉チーズをふっただけの、超シンプル料理です。

ご飯も、パスタも、しっかりお豆を味わえて、季節を感じることができます。

ところで、宮城県は、そら豆の名産地といえば村田町であること、ご存知でしょうか?

村田町薄木地区そら豆の歴史が長く、日本で一番最後に出荷される「おわり初もの」の産地として評判なのだそうです。
厳しい冬を越すことで、実が引き締まり、みずみずしく香り豊かなそら豆となることが、人気の所以とのこと。

毎年、村田町では「そら豆まつり」というイベントが行われています。

今年は、6月12日(金)~14日(日)に、道の駅「村田」物産交流センターでの開催が予定されています。
その頃にはコロナも落ち着いて、多くの方々が美味しいそら豆を楽しめると良いですね。

村田町の「そら豆まつり」詳細はこちら
宮城まるごと探訪/宮城県観光連盟 HP
道の駅「村田」/村田物産交流センター HP

※2020年6月12日追記
残念ながら、今年(2020年)のそら豆まつりは中止なのだそうです。
「今年のそらまめの生育状況が異常なほどの暖冬で生育が1週間ほど進み又、5月から6月にかけて雨量不足により生育の停滞・しなび等が出て品質不良が発生しております。
この様な状況により、そらまめ販売会を行うまでの数量が見込めない状況となり、やむなく中止とさせていただきます。」
とのことで・・・
来年に期待しましょう!
道の駅「村田」HP/ドレミファそらまめ販売会の開催中止について


今回の料理で使った食材、桜えびとアンチョビを使う関連記事もよろしければご参照くださいませ。
「ギリギリ旬です アスパラ アスパラは4〜6月が出回り時期」


あなたにとって、
5月の味覚といえば、
なんですか?

NHKの趣味の講座、色々ありますが、意外と侮れません。

新型コロナの蔓延を防ぐための外出自粛が続いている中で、お庭のお手入れなり、
園芸に時間を費やす人が増えているようですね。
私は庭を持っていないので、羨ましいです。

精製された白い食品は控えめに

五穀たっぷりクラッカーのすすめ

前田製菓の製品「五穀たっぷりクラッカー」
・全粒粉5.3%、玄米2.6%、胡麻1.6%、きび0.5%、あわ0.5%
・砂糖は使用しておりませんが、大麦麦芽由来の麦芽糖を使用しております。
・五穀(小麦全粒粉・玄米・黒胡麻・きび・あわ)を使用し、穀物の風味が特徴です。

と記載されています。

先日カルディで見つけ、108円というお手頃価格だったので、購入してみました。
この製品自体は特に目新しいものではないのですが、ちょうどホワイトシチューの粉が残っていたのを思い出して、シチューの付け合わせに、一般的なクラッカーより体に良さそう、と思ってのことだったのですが、買って大正解な食品でした。

一口食べたら、素朴ながら香ばしくて、今まで食べたことのないクラッカー、日本製品ならではの美味しさ!と感動してしまいました。もっと早く買っておくべきだったとさえ思いました。次はまとめ買いするかもしれません。

シチューがカロリー高めなので、バランスが大事☆ そして腹8分目◎

私は、ご飯を炊く場合は、基本的にそのままではなく、もち麦だったり、五穀だとか十穀だとかをブレンドして食べるのが習慣です。雑穀好きなので、とても自分に合いました。

ここ数年でよく知られるようになったことですが、一般的に、パンやご飯、砂糖など、精製されていない白い食品はよろしくないと言われています。人間の体は、自然で純粋な食材を分解する酵素しか持っておらず、精製された白い食品は、食物繊維やビタミン、ミネラルが抜けた状態なので、体内に急激に取り込まれ、血糖値を一気に上昇させてしまうのだそうです。血糖値が一気に上がると肝臓からインスリンというホルモンを放出することとなり、低血糖を招きます。それは、危険な血糖値の変動であり、健康と美容に多大なダメージをもたらすということなんですね。

例えば、パンを食べるなら天然酵母で発酵させたもの、さらに精製された小麦粉ではなく全粒粉でつくられたものが理想的全粒粉にはビタミンやミネラル、食物繊維が多く残っていて、栄養的にもベターということです。

…とは言いましても、個人的には、神経質になりすぎず、食べたいと思うものを美味しく味わって食べるのが一番だと思います。人が勧めるものでも、自分が美味しいと感じなければストレスですから。
生涯、食べることを楽んで生きたいですね♪

それから、料理は、ぼけ防止に最適なのだそうです。
理由は、メニューを考え、上手に段取りを踏みながら調理するには、かなりの頭を使うから。

私も、料理は色々考えること、作ることが楽しくて、リフレッシュの効果があると感じています。私の中では、料理は何も立派なものではなくとも、行為そのものが創作活動で、アートの一種という感覚です。
でもこれが、いつも美しく、ちゃんと作ろうとか、義務になっちゃったりすると、嫌になるのかもしれません。

食材の栄養を考えることも、料理することも、なんでも、あまり気を張らないこと。
そして食事は、家でも外でも、食べるだけでも、食べてもらう時でも、食べさせてもらえてありがたい気持ち、食べてもらえて嬉しいという気持ちを、大切にしていきたいと思います。


あなたは料理を楽しみ
美味しく健やかな食生活を
送っていらっしゃいますか?



〜 今回 参考にした2冊 〜

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
結構過激なことも書かれていますが、そこが面白いです。この本には実践編も出されています。
著書の牧田善二医師には著作が多く、TVにも出て有名です。

世界一の美女になるダイエットバイブル
世界一の美女になるダイエット」の実践編として出された本です。
かなり恥ずかしいタイトルで、手に取るのも気が引けますが、写真やイラスト豊富で視覚的にも面白く、ダイエットに関わらず、色々と参考になります。