世界に誇れる日本のアート GIGA・MANGA@東北歴史博物館

江戸戯画(GIGA)から近代漫画(MANGA)までをたどる漫画の歴史展覧会


ただ今(2020年7月11日現在)、東北歴史博物館にて「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ 」が展覧されています。
開催期間は、2020年7月4日(土)~9月6日(日)です。

展覧会のチラシ
東北歴史博物館の後は、北九州市立美術館すみだ北斎美術館神戸ゆかりの美術館と巡回予定とのこと


私も早速、行ってきました。

東北歴史博物館
東北歴史博物館の南側入口

MANGAは周知の通り、いまや世界共通言語となった日本の漫画のことですね。
そして、GIGAとは江戸戯画(えどぎが)を指しています。

東北歴史博物館
東北歴史博物館内

この展覧会は、葛飾北斎や歌川国芳などの浮世絵といった江戸戯画から、明治・大正期の「滑稽新聞」「東京パック」などの諷刺漫画雑誌、昭和戦中期の子ども漫画「のらくろ」「冒険ダン吉」など、日本の漫画の変遷が展示されています。

GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ 図録
展覧会図録とチケット半券
この半券提示で宮城県美術館の「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」と石ノ森萬画館の観覧券が割引される

第1章は「商品としての量産漫画の誕生」と題され、漫画のはじまりとして、江戸中期から幕末までの錦絵や版本などから、江戸時代の大衆メディア「江戸戯画」が紹介されていました。

江戸時代の「文字絵」ひらがな、カタカナ、漢字を用いた戯画
面白さにデザイン性も感じられ、ユーモアでありながらもなんだかおしゃれ


世界で最もその名を知られた日本人、葛飾北斎。
浮世絵の展示となれば、出ないはずがありませんね。
この展示でも、「北斎漫画」が日本の漫画の源流として、取り上げられていました。
そして他にも、浮世絵師の人気者といえば、歌川広重など。

葛飾北斎の「北斎漫画」と歌川広重の「名所江戸百景」シリーズ


第2章は「職業漫画の誕生」、第3章は「ストーリー漫画の台頭」と題され、幕末以降から昭和初期の流行について紹介されていました。

「東京漫画新聞社」や「読売新聞社」などの雑誌や新聞付録


浮世絵も、近・現代の日本漫画も、今や世界中で人気です。
本展覧会は、普段は芸術・アートなんて敷居が高いと感じているようなかたも含め、誰もが気軽に楽しめる内容ではないかと思います。

東北歴史博物館の屋外の水辺で寛ぐ人々

普段、漫画はほとんど見ないような私にとっても、日本の漫画の歴史についてを浮世絵から辿られたこの展覧会はとても興味深く、日本古来からのアートレベルの高さを再認識し、世界に誇れる我が国の文化、やはり大事にしていかなければいけないなと感じました。

 

東北歴史博物館は、仙台市の隣で、日本三景松島との中間地点に位置し、歴史のあるまちとして知られる多賀城市にあります。

博物館の屋外には、水辺があって、山に面しており、庭園も楽しめます。

東北歴史博物館
住所:宮城県多賀城市高崎1-1
電話:022-368-0106
営業:9:30~17:00、毎週月曜日定休
Webサイト:https://www.thm.pref.miyagi.jp/

 

東北歴史博物館周辺は散歩も楽しめる

なお、東北歴史博物館における次の特別展示は「伝わるかたち/伝えるわざ-伝達と変容の日本建築-」と題して、2020年9月26日(土)から予定されています。
新型コロナによって海外旅行にも行けませんが、そんな今こそ日本文化を見直すべきなのではないかと思います。
世界に誇れる日本建築の展覧会、次回もとても楽しみです。

東北歴史博物館(北側入口)は、JR東北本線「国府多賀城駅」のすぐそば


ちなみに、今年は葛飾北斎生誕260周年です。
ご興味のあるかたは、こちらの記事「葛飾北斎 生誕260周年/日本を誇る浮世絵師 北斎を楽しもう♪」も併せてどうぞ。

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あなたにとって
“日本文化 ”といえば
なんですか?

モダン・デザインの父 ウィリアム・モリス@宮城県美術館

「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」展


宮城県美術館で開催されている、英国デザインの巨匠「ウィリアム・モリス(1834〜1896)」の展覧会は、新型コロナの為、当初予定より遅れて開催され、終了は、6月28日(日)となっています。

展覧会のチラシ

行こうと思っていたのに、気がついたら、もうすぐ終了ではないですか!
慌てて行ってまいりました。

宮城県美術館前に設置されている看板
宮城県美術館正面入口
宮城県美術館内の特別展入口

この展覧会「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」は、そのタイトルの通り、モリスの幼少期にはじまり晩年に至るまで、デザイナーとしての生涯について展示されています。
モリスの制作活動と深いつながりを持つ「住まい」「学び」「働いた場所」など、その時々の環境に焦点を当てながら、風景写真とともに、モリスやその周辺作家による家具やテキスタイル、壁紙、書物などが紹介されています。

写真撮影OKコーナーは1箇所のみ。
暖炉に装飾された「ひなぎく」というタイトルのタイル・パネルと、デザインはモリス、刺繍は娘のメイが施したとされる暖炉の衝立(ついたて)「クランフィールド」
左手の椅子はモリス・マーシャル・フォークナー商会の一人、フォード・マドックス・ブラウンがデザインしたとされるもの

ウィリアム・モリスのデザインの美しさ、手仕事の素晴らしさ。
やはり写真では伝えられない・・・
芸術品は本物を見るに限りますね。

ちなみに、私は写真も趣味なので、数々の写真があわせて展示されているのは、見応えがあり、とてもよかったです。
なお、この展覧会のナビゲーターとなる写真家は織作峰子さん。織作さんの作品は大好きです(特にDIMENSIONS)。

購入した図録には、展示作品はもちろん、展示外の作品と、さらにたくさんの写真が挿入されていて、大満足でした♪

購入した展覧会チケット・図録・「ひなぎく」(1864年/デザイン:ウィリアム・モリス)のポストカード
個人的には、この写真右手の「リー」という作品にとても惹かれました。
実物は、124cm×98cmで、木綿にインディゴ抜染、色刷りの木版で製作されたもので、本物を見ないと、その素晴らしさはきっとわからないです・・・

ところで、今では言わずと知れていますが、宮城県美術館は、世界文化遺産である国立西洋美術館(東京都上野)の設計者ル・コルビュジエの、最初の日本人弟子であった前川國男が設計した建築物です。
今、移転・新築の問題がちょっと大きくなっていますが、どうなってしまうのでしょうね・・・

宮城県美術館のピロティの列柱に囲まれた中庭
正面入り口から伸びるピロティ回廊
前庭の野外彫刻ダニ・カラヴァン「マアヤン
個人的には、そこを縫って流れる細い小川が好き
やはりル・コルビジェを思わせる佇まい
以上、2020年、梅雨時の宮城県美術館でした♪

さて、次期(2020年7月14日(火)~9月6日(日))特別展は「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」とのこと。
こちらも、是非、拝見したいと思います。


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