フィリピン ビガンの歴史地区とチャバヤン村

世界の行きたい場所リストに加えたレアスポット


以前は多少なりとも仕事で英語に触れることもあった私ですが、現在勤めている保育園では全くと言っていいほど英語に関わることがありません。
ただでさえ英語苦手な私・・・

今年、久々に海外一人旅をするというのに、自分から英語に触れる機会を作らない限り英語でコミュニケーションする度胸がなくなっていく一方だと危機を感じ、ここ最近、オンラインによる英会話レッスンの時間をわずかながらでも取ることに。

先生は、フィリピン人女性。
日本に住んでいた経験もお持ちで、日本人の特性も把握していらっしゃるので、話しやすく、会話するたびに勇気を得ており、出会いに感謝しています。

さて今日は、フィリピンの世界遺産について話をしたいとリクエストしました。

私が取り上げたのは、一般的にもよく知られている、「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園Puerto Princesa Subterranean River National Park)」と「フィリピン・コルディリェーラの棚田群Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)」。

プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
フィリピン・コルディリェーラの棚田群

東南アジアに位置し、7,641もの島国からなる群島国家フィリピンの南西にある熱帯雨林パワラン島には、手つかずの自然が残っており「フィリピン最後の秘境」と呼ばれているそうです。

パワラン島中央部の港町プエルト・プリセンサの北にセント・ポール山地があり、その地下を流れるのがプエルト・プリンセサ地下河川
自然の宝庫としての価値を持つ世界遺産として1999年に登録された「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園Puerto Princesa Subterranean River National Park)」は、8.2mにも渡る世界最大の地下河川を有し、壮大な石灰岩の洞窟内を流れる清澄な水で満たされ、天井から吊り下げられた美しい鍾乳石や岩の形状が、訪れる人々を魅了するのだそうです。

フィリピンの玄関口である首都マニラから、フィリピン南西部の都市プエルト・プリンセサまでは飛行機で約1時間15分、そこから車でプエルト・プリンセサ地下河川国立公園までおよそ3時間とのこと。

次に、世界遺産として1995年に登録された「フィリピン・コルディリェーラの棚田群Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)」について。
こちらは、首都マニラを抱えるフィリピン諸島最大の島であるルソン島の北部に位置するバナウェ村から広がる美しい棚田で、その景観は「天国への階段」とも呼ばれています。
地元の農耕山岳民族イフガオ族Ifugao)によって約2,000年以上にわたって築かれてきたこの棚田を伸ばしたら、なんと地球半周分の長さになるほどだそうで、棚田地帯の規模は世界最大級を誇ると言います。

マニラからコルディリェーラの棚田群観光の基点となるバナウェまではバスでおよそ8時間とのこと。

いずれも先生はもちろんご存知で、行ったこともある、どちらも素敵な所だよ!とのことだったのですが、先生の方からはこれらとはまた異なるスポットをオススメいただきまして。

一つは、世界遺産として1999年に登録された「ビガンの歴史地区Historic City of Vigan)」。
フィリピンルソン島北部に位置する都市ビガンは、スペイン植民地時代からの歴史的な建築物と美しい街並みが広がる魅力的な場所で、「カレサ」と呼ばれる馬車に乗って、石畳の道やバロック様式、ネオゴシック様式など、多様な建築様式を持つ建物が点在する歴史的な通りを巡ることができるのだそうです。

画像引用元:Wikipedia(by gyunyu3 – Historic town of vigan

お次のこちらは世界遺産ではないですが、「チャバヤン村Chavayan Village)」について教えていただきました。
フィリピンルソン島北部にあるバタン諸島の島において、西南に位置するサブタン島Sabtang)にあり、石造りの家々の景観がとてもユニークな風情をかもし出している村。

この地域特有の伝統的な家屋のスタイルを指す名称を「イバタンハウスIvatan house)」と言うそうで、サブタン島の先住民族であるイバタン族Ivatan)が、強風や台風などの自然災害に耐えるために厚い石壁や草屋根を用いて築いた建物が、今も住居として使われています。
観光客用のイバタンハウスもあって、伝統的な雰囲気や文化に触れる体験もできるそうです。

画像引用元:Wikipedia(by anne_jimenez – Oldest House in Ivatan

多分ここ、WEB上で日本語で検索してもほとんど出てこないから、まだまだ日本人にとってはレアな場所なのだろうと思います。
フィリピンの方による直々のお話だからこそ知り得ることなのだろうと、貴重な情報をいただけて嬉しい限り。

自分の前世は中世のヨーロッパ人だったのではないかと感じてしまうくらい、なぜか石畳の街並みや石造りの家に惹かれがちな私には、どちらもとても魅力的な場所!
(いや、ピラミッドや万里の長城にもすごく惹かれるから、単に石職人だったのかもしれない・・・)
いずれもこれまでノーマークの所だった上にそのレアさにも惹かれ、是非とも行ってみたいと思いました。

私の、一度きりの人生で行きたい世界の場所リストに、またスポットが増えました。
それは要するに、楽しみが増えて、生きる意欲が益々湧くということ。
本当にありがたいことです。
感謝。


あなたがご存知の
石畳の街は
どこですか?

訓練再開☆

雨にもコロナにも負けず


数日前までの夏日に打って変わって、また寒くなって、今日も冷たい雨でしたね。
コロナといい、昨今の気候といい、現代人に対しての、何か、宇宙からの警笛なんではないだろうか、と思ったりもします。

ところで、現在、私は、職業訓練校へ通っています。
受講科はCAD・NCオペレーション科です。

私は、以前の職場で、事務職の傍ら、3Dプリンター等の機器を扱うこともあり、それがとても面白かったので、それらの知識と技能をさらに深め、手に職をつけて、人生100年時代と言われるこれからを生き抜ける人材になりたいと考えました。

それで今に至るのですが、新型コロナウィルスによって、しばらく授業も休講となっていました。
突然の休講のお知らせでしたので、その時はショックも受けましたが、それで家時間ができたことにより、私は、このウェブサイトを独学によって、立ち上げることができましたので、これはこれで、とても良い機会になったと思っています。

と、そんな状況でしたが、先日の「緊急事態宣言39県の解除」を受けて、ようやく、今日から訓練再開となり、クラスメートや先生方と、再会できました♪

ですが、色々、ありますね。
授業が延長できないだの、出席日数が修了と認められる日数を満たさないだの、揉め揉めしていて、私自身も腑に落ちないと感じてしまうような点もあったりしますが、世の中には、見えないところで相当な苦しみを負っている人もいるはず、そう思うと、あとは、ことが静かに収まるのを願うばかりです。

さて、先ほど、受講しているのはCAD・NCオペレーション科だと書きました。
「CAD・NCオペレーション」わかる人にはわかっても、わからない人にはさっぱりわからないですよね。

CADは Computer Aided Design(コンピュータ・エイデッド・デザイン)の略で、コンピュータ支援設計
NCNumerical Control(ニューメリクル・コントロール)の略で、機械制御のことを言います。
オペレーションは、機械などの運転操作のことを言います。

と言っても、やっぱり、わかりづらいと思いますので、もっと簡単に一言でまとめると、「従来の職人の技術と現代のハイテク技術を持ってする、ものづくりをする上での設計から加工をすること」という感じでしょうか。

この辺は、もう少し説明が必要だと思いますので、今回は置いておきますが、個人的には、これもアート(芸術・美術)の一種という感覚があって、興味を抱いている分野でありました。

今は、その学びを深めることができることを、とても嬉しく思っています。

これまで、脳に関する投稿をいくつかしてきましたが、人の脳というのは、何歳からでも新しいことを学び、身に付けることは十分に可能と言われていますし、私も、そう信じています。

色々あるご時世ではありますが、こうやって学べる機会が持てることに感謝し、いつまでも学ぶ心を忘れずに生きていこう、そう改めて思った本日でした。

あなたは何を学んでいる時が
楽しいですか?

世界遺産検定

心に築く「平和のとりで」

先日、「写真」のカテゴリーで、花と美術と世界遺産の国オランダについて触れ、そこでちょっと書きましたが、私は主に「美術と世界遺産などの芸術に触れること」をテーマに、旅行します。

とは言え、これも震災後に言い始めたことですので、自分にとっては、これからが本番だと思っています。
一度きりの人生、死ぬまで、できるだけ多く、心が震える場所を訪れたい。

デンマークの世界遺産 シェークスピア「ハムレット」の舞台でもあるクロンボー城屋上からの眺め

そこで、どうせなら、なんとなくではなくて、それなりに知識をつけて、出かけた方が楽しいだろうなと思い、世界遺産検定を受けてみようと思い立ったのがおととしの冬でした。
一番基礎となる4級試験に、12月締め切り直前に申し込みをして、翌年2月に受検し合格、そして今年、昨年と同様2月に3級を受け、合格しました。

世界遺産検定は、子供から大人まで毎年大勢の人が受ける、とてもメジャーな試験で、年に4回も開催されます。
(マイスターと1級はそのうち2回)

世界遺産検定のホームページによると、
「世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。」
とされています。

そこまでの志を持ったわけでもなく、単純なきっかけで世界遺産検定合格に向けての勉強を始めた私ですが、学び始めてすぐ、心があたたかくなり、世界遺産をますます勉強したい!と思えるようになったポイントがあります。

『戦争は人の心の中に生まれるものだから、人の心の中にこそ、平和のとりでを築かねばならない』

これは、ユネスコ憲章の前文にある言葉です。
検定の公式テキストで一番初めに学習する部分です。

この解説として、
「世界中の人々が互いに不信感や敵意を抱かぬよう、またそれを心の外に出さぬよう、お互いに理解し合うことが平和な世界を築く上で重要であるという、ユネスコの理念をよく表したもの」
と、テキストには記されています。

単に、世界遺産のなにがどこにあってを知るだけではなく、世界遺産の理念の誕生の背景や、世界遺産はなんのためにあるのかなど、学んでみると興味深いところがたくさんあって、面白いです。

ところで、“資格・検定”というものは、役に立つか立たないかをよく議論されますが、個人的にはこういったものは、人に評価してもらう手段ではなく、自分を成長させるための学びの機会だと思っています。
自分の人生を豊かにするためのもの。

だから、取得・合格に向けての勉強は、全くといったら嘘になりますが、そんなに、苦痛になりません。
充実し楽しく感じていることがほとんどです。

特に、世界遺産検定の試験当日の会場は、様々な年代の人の姿がありますので、みんな自分の人生のために励んでるんだなーと、なんだか力になりますよ。

左から、兵庫県姫路市 姫路城、岩手県平泉町 毛越寺、岐阜県白川村 白川郷

ちなみに、毎週日曜の午後6時からわずか30分、TBSテレビで「世界遺産」という番組もやっていますから、ご興味ありましたらご覧になってみてください。
TV番組が取り上げる場所なので、僻地とかよっぽどの旅好きじゃないとトライできなそうなハードルの高い遺産が紹介されることも多いですが、TVじゃないと見られないような美しい断崖絶壁の山々や広大な青い海とか、うわーっと思わず言ってしまうような場面が結構あると思います。
もしかしたら、何かあなたの琴線に触れるようなこともあるかもしれません♪

あなたの心が震える場所は
どこですか?

世界遺産検定(3・4級)の公式テキストと過去問集です。
テキストはオールカラーで、様々な世界遺産を、視覚的にも楽しむことができます。

はじめて学ぶ世界遺産50 世界遺産検定4級公式テキスト<第2版>

きほんを学ぶ世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト<第2版>

世界遺産検定3・4級公式過去問題集<2020年度版>