テンダー・ラブ tender love

日野原重明先生の愛すべき名著


先日投稿した「ナラティブ 〜物語〜 について考える」で日野原重明先生について、少し取り上げました。

日野原先生は、内科医として、早くから予防医学の重要性を指摘し、終末期医療の普及、医学・看護に尽力し、「習慣病」という言葉を生み出すなど、常に医学の先端を走ってきました。

先端を走り続けると、ともすると、その名誉にかられ、人として大事なことを忘れてしまう危うさもありますが、日野原先生は「人間が人間を愛したり尊敬したりするあたりまえの心を狂わせてはならない」と愛を訴える、心あたたかな医師として、多くの人々に慕われました。

※終末期医療(ターミナルケア):病気などで余命がわずかになった人に行う医療的ケアのこと
※習慣病:食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称

今回は、その日野原先生が書かれた名著より、私が大好きな、心があたたかくなる一冊の本をご紹介します。

「テンダー・ラブ―それは愛の最高の表現です。」日野原重明(著) ユーリーグ

テンダー・ラブ―それは愛の最高の表現です。」という本です。

2004年に発刊された本で、新しくはありませんが、これは、何年先までも読まれてしかるべき本だと思います。

先にも述べました通り、日野原先生は医学の先端をゆく人であるにも関わらず、人にとって最も大切なものは愛であると説いたかたです。

tender love(テンダー・ラブ)
直訳して、やさしい愛。
そう名付けられた本では、日野原先生は、ただただ愛を語ります。


この本で、日野原先生が「はじめに」の部分で述べられていることを抜粋にて、紹介させていただきます。

93歳の誕生日を迎えるにあたり、若いときには思いもしなかった長寿への感謝の心を、私の「愛の証(あかし)」を持って読者のみなさまにお伝えできることを、この上もない喜びと思っています。

私は、私が人々に与えたよりも、もっと多くを人から学び、癒しの技の職業につきながら、癒しを与えるよりも病む方から多くのものを学んできました。そしてまた、何と多くの愛を、私が接してきた多くの方々から、また私の尊敬する人たちから、さらに小説や劇、詩や音楽からも与えられてきたことでしょう。

私が辿(たど)ってきた人生のなかでもっとも大切な、愛。それが、すべての人にもそうであることを信じて、私はこの愛の証を2か月間で書き下ろしました。その資料は、私が愛を感じ始めた幼い頃から、そして90歳を超えたいまでも感じることを記した、私の心のノートから集めました。

これから人生が始まることに気づく若者、
大人になったが目標がない方、
中年期の仕事に疲れて愛を見失っている人、
長い病の床にある人、

愛する人を失った方、
これから老いに向かう人、
老いを乗り越えて第三の人生を創めようとする“新老人”の方々、
「緩和期がん」のケアを受けられている方々とそのご家族たちに。

その愛の結晶に「テンダー・ラブ tender love」と名付け、この本をみなさまに捧げたいと思います。恕(ゆる)しに裏付けられた、この愛の心こそが、地上の平和をつくる力となることを切に希(ねが)っています。

どんな内容なのか、もう少し具体的にお分りいただけるように、各章のタイトルもご紹介しますね。

第1章
訣(わか)れのときでさえ、
人は、愛を交わすことができます。

第2章
愛とは、誰かの心に
希望の灯(ひ)をともすことです。

第3章
恋するハプニングが愛を生み、
他人を受け入れることで愛は育ちます。

第4章
誰もみな孤独であってはなりません。
だから、愛を示し合うのです。

第5章
人はいつも、何と多くの愛を
与えられていることでしょう。

日野原先生が接してきた患者さんからのお手紙や、日野原先生自身が感銘を受けた人々の言葉について、いくつか引用されていたりもするのですが、それらも含め、すべてに、胸を打たれます。

この本についても、ご紹介したい部分がたくさんあるのですが、少しでも気になったかたは、とても読みやすい本なので、ご自身で手に取られるのが一番かと思います。
ただ、もう、中古しか見つからないかも・・・

リクエストがあるような時は、またの機会に、一部だけでもご紹介したいと思います。

関連記事
ナラティブ 〜物語〜 について考える/エビデンス(科学的根拠)とナラティブ(物語と対話)
愛とは、誰かの心に 希望の灯をともすこと/心に留めておきたい、愛の医師 日野原重明先生からのメッセージ


あなたにとっての
やさしい愛は
見つかりましたか?

現実と対峙しつつ現実逃避できる映画 LIFE!

観終わった後の心はポカポカです♪

昨日、松岡修造氏の日めくりカレンダーについて紹介させていただきましたところ、友人が「(自分の場合は)後ろを見るな!前も見るな!現実も見るな!って感じ・・・」と、切ないことを言ってきました・・・

働く現代人はつらいですね。
私みたいに、精神を蝕む仕事に見切りをつけて、思い切って辞めてしまうっていうのは、そうそう簡単ではないと思います。
現実と向かい合うのが嫌になることがあっても、重い責任を持つことも増えてくれば、逃げるわけにはいかないというのが、やるせない現実だと思います。

そんな時、一時的なものかもしれませんが、現実逃避ができる映画を観るのはいかがでしょうか?

私が、日々頑張って働くサラリーマンに特にオススメしたいと思う映画は、こちら、日本では2014年に公開されたハリウッド映画

「LIFE!」

です。

この画像は、公開当時に配布されていたチラシの表側です。
キャッチコピーは、

「この映画には『!』がある」

「生きてる間に、生まれ変わろう。」

です。

こちらは、チラシの裏側です

ところで、私は映画を、DVDなどではなく映画館で観るときには、必ずパンフレットを買うことにしています。パンフレットは映画を観た後に読むのですが、面白い発見があったりして、映画の楽しさが倍増するので、いつもセットにしています。

さて、この「LIFE!」について、パンフレットに記載されている内容の一部を抜粋してご紹介しますね。

「『LIFE!』は、ごく平凡で地味な男性に降りかかった思いがけない転機を描いたファンタスティックなヒューマン・ドラマだ。目の前の仕事や家族の事情などの現実に押し流され、夢を追いかけることを諦めてしまった主人公ウォルターは、誰もが『これって自分のことかも』と思い当たるキャラクター。そんなウォルターが暗いオフィスを飛び出して未知なる外界への旅に出発し、自分自身の可能性を再発見していく姿には深い共感を覚えずにはいられない。そう、このいかなるフィクションよりもドラマティックな人生のすばらしさを歌い上げた珠玉のストーリーは、観客であるあなた自身の物語でもあるのだ。」

パンフレット表紙見開き
パンフレットの真中ページ見開き

TO SEE THE WORLD
世界を見よう

THINGS DANGEROUS TO COME TO
危険でも立ち向かおう

TO SEE BEHIND WALLS
壁の裏側をのぞこう

LIFE!

TO DRAW CLOSER
もっと近づこう

TO FIND EACH OTHER
お互いを知ろう

AND TO FEEL
そして感じよう

THAT IS THE PURPOSE OF LIFE
それが人生の目的だから

『LIFE』といえば、「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」というスローガンを掲げるニューヨークの伝統あるフォトグラフ雑誌です。そのLIFE写真管理部に勤める、地味で平凡かつ風変わりな空想癖のある男性が主人公ということで、様々な空想シーンが出てくるのですが、それがハリウッド映画ならではのハイパー・リアルなビジュアル化で、観ていてとってもワクワクし、現実逃避できます。

物語としては、そんな主人公が、結局現実と向き合わなければならず、いたしかたなく旅に出ることになってしまうという流れなのですが、その道中に起こることが、ドラマチックで、ドキドキして、笑えて、面白い、というものです。
主人公が、旅路で、自転車やスケートボードで広大な自然の真っ只中を突き進むシーンは観ていても爽快です。

観終わったあとは、なんだか心がポカポカしてますよ♪

VFX(ビジュアル・エフェクツ/特撮)の効いた視覚的に面白い映画は、やはり観るに限りますので、映画予告編をつけておきますね。ちょっと長めのおよそ6分間ではありますが、面白いので観てると意外とあっという間です。

やるべきことをおろそかにして現実逃避するというのはあまりよろしくはないでしょうけど、心の休息としての現実逃避は、むしろ積極的にすべきと言われます。

心を豊かにするためにも、効果的に、現実逃避の時間を生活に取り入れていきたいですね。


あなたの
現実逃避方法は
どんなですか?

ちなみに、この映画も、サウンドトラックがとても人気で、私にとっても、お気に入りの1枚です♪

心が元気になる まいにち、修造!

笑うしかない、日めくりカレンダー

新型コロナによって外出自粛を余儀なくされ、お部屋の掃除に精を出している人も多いようですね。
私も、整理整頓してまして、ちょっと面白いものが目に留まりましたので、ご紹介させていただきますね。

「まいにち、修造! 心を元気にする本気の応援メッセージ」という、PHP研究所から出されている、日めくりカレンダーです。

以前、勤めていた職場で、いろいろゴタゴタがあって毎日がしんどかった時、そんな私をみていて気遣ってくださったんですね。
同じ職場のかたが、ある日、これ元気でるからと、笑顔で私にくださったものです。

そのお気持ちも本当にありがたかったですし、この品物が話題となっているのは知っていたものの、自分では恥ずかしくて絶対買わないようなものだと思っていましたので、いただけてとても嬉しかったです。

松岡修造氏、日本を誇るテニスプレイヤーであり、うざいほどの熱血的人物で知られる、今では人気のタレントさんですね。
このかたが愛を込めて作ったという、2014年に発売された日めくりカレンダーで、ベストセラーとなりました。
日数が入っただけのものなので、曜日、月、年を関係なく、いつでも使えるものとなっています。

「干し餅は干されているようで干されていない」とか、何言ってんの?と突っ込みたくなる部分満載ですが、修造さんのあふれるユーモアと愛情と情熱から繰り出される文言に、思わず声を出して笑ってしまうこと請け合いです。

私は、基本的には、この「修造との約束!!」ページを出して飾っていて、ふと元気がなくなりかけた時などには、パラパラとめくって笑っています。

私が通常開いているページ

個人的に、好きなのは、このページです。

過去の苦しかったこと辛かったことをいつまでも引きずっていても、逆に、幸せだった思い出だけにしがみついていても、今は今。そして、先のことを考えすぎて急ぎすぎたり、案じすぎて不安な想像ばかりして二の足踏んでも、生きているのは、やっぱり今。

今、生きている、この瞬間を大事に生きることが、なにより。
そういうことなのかな、と、思います。

でも、もし、「今」も、どうしてもしんどいときには、思い出すと良い言葉があります。

後ろは見ない、前も見ない、せめて、横向きで。

無理して頑張って「前向き」でなんている必要はない。ちょっと横向いて、ゆっくりペースで歩もう、ということです。
「今」を見つめるのがつらい時も、気持ちが軽くなる言葉です。

私が20代前半だった頃、福島県で一人暮らしをしていた時、空き巣にあい、部屋を派手に荒らされるという事件がありました。
さすがにその時ばかりは一人暮らしを続けるのが怖くなり、実家に帰ることにしました。
その時に働いていた進学塾で送別会を開いていただき、教室長の先生がおっしゃってくださった言葉です。
せめて、横向きで (^ – ^)
たまには厳しく怒ることもあったけど、いつもニコニコ笑顔で、楽しくてユーモアのある、心あたたかい先生でした。


あなたは

を、生きていますか?



知っているかたは知っていると思いますが、今回ご紹介した日めくりカレンダーは、このシリーズで一番古いものです。
2015年には、「ほめくり、修造!」(“日めくり”をもじったようです…)、2019年には「まいにち、新・修造! 君ならできる!」が出され、やはり話題になっています。
私は、一つあれば十分かな、と思って自分では買っていませんが、正直なところ、ちょっと気になってます…

仙台元気塾 『オウチ』バージョン

自宅での時間を少しでも豊かに

2020年も5月に突入しました。
新型コロナウィルスの蔓延を防ぐため、自宅待機を余儀なくされている、今年のゴールデンウィーク。
緊急事態宣言も延長となる気配とのことで、春のうららかな日が続いているというのに、ひっそりと過ごさなければならないのは、憂鬱ですね。

ですが、世の中には、そんな身も心も重だるい状況を少しでも軽くしようと、色々と尽力してくださる方々がいます。
今回、私の心のサプリメントとなったのは、あるお便りでした。

それは、4月の緊急事態宣言がなされた数日後、東北福祉大学 仙台元気塾から届きました。
私が臨床美術士という資格を持っているお話は「臨床美術」のカテゴリーでお伝えしていますが、その資格取得のための講座やワークショップなどは、東北では東北福祉大学で受けることができます。そして、元気塾では、健康と学びのために様々なプログラムを地域のために提供しており、臨床美術もその一つとしてあるため、定期的にお便りいただけるのです。
(なお、元気塾のプログラムには、資格は不要で、どなたでも参加できます)

今回はなんのお知らせかなと思って封を開けましたら、見出しに「自宅で挑戦! オウチ de 元気塾 臨美編」とプリントされた用紙に、1枚のハガキ。

仙台元気塾では、お休み期間中も皆さまがこれまで積み重ねてきたものを維持し続けられるよう、『オウチ de 元気塾』を発行!元気塾でいつも行っているプログラムを自宅用にアレンジし、スタッフのコメントを添えて定期的にお届けいたします。
ぜひ裏面をご確認いただき、ご自宅での生活に取り入れていただければ幸いです。そしてまた元気でお会いできる日が一日でも早く訪れることを、教員・スタッフ一同心より願っております。

とのメッセージ。
そして、笑顔の古瀬先生。

私、元気塾に通ってるわけじゃないのに、なんてあたたかな。
古瀬先生のアイディアなんだろうな、と顔がほころびました。

ところで、古瀬先生は、臨床美術によって、子供から大人まで、多くの人々の心を明るくさせている、私のまさに師匠であるお方です☆
古瀬先生については、「心の師匠」のページにて改めてご紹介させていただきます。

さて、オウチde臨美をするにあたってのポイントは、
「*特別な画材を準備しなくて大丈夫!オウチにあるものを使って挑戦してみましょう。
 *できた作品はそのまま郵便ポストに投函。皆さんの作品が集まると・・・、どうなるかは2週間後のお楽しみ!」

とのこと。優しくて楽しい気持ちにさせてくれる気遣いがあります。

送られてきた臨床美術のプログラム内容はこちらでした。
古瀬先生の手書きでコメントが付け加えられてて、あたたかさを感じます。

本当にシンプルで、気負いなく取り組める、簡単なプログラム。
やり始めは、なんかよくわかんない・・・って気持ちだったのが、そのうちどんどん手が止まらなくなるから不思議です。
芸術家って、こんな気持ちなのかな?って思ったります。

さらに、4月末、第2弾が送られてきました。
あ!また来た!!今度はどんなプログラムだろう???
そんなふうに、気持ちをウキウキさせてくれます。

わーなんか、面白いのが出来上がったー♪
と思わず自画自賛し、笑顔になっている自分がいます。

後日、古瀬先生に素敵な企画ですねとメールでお礼を伝えましたら、いつもながらの思いやりのある気遣いの言葉に加えて、
「世の中、思いもよらない状況になり、不安に思っている方も多いかと思い『なにか1つでも夢中になれる時間を』と考えたのがオウチde元気塾でした。
一方通行ではない、双方向の関係性が生まれるのがみそです。」
とのコメント。
さすが、やはり私が心から慕うご師匠さまでした♪

なお、今回ご紹介しましたプログラムは、元気塾/古瀬先生のオリジナルであり、臨床美術の既存プログラムではございませんことを付記しておきます。
臨床美術士は3級以上の資格を持つと、自分でもプログラムを考案して、活動することができるんです♪
私も、4級止まりではなく、3級取得を目指して頑張りたいと思います☆

あなたの憂鬱な心にも効くサプリ
それはなんですか?