心があたたまるクリスマスプレゼント

思いがけなく届いた美しいバラの花束


家に帰宅して数分後、突然ドアフォンが鳴りました。
モニターを確認すると、宅急便屋さんが。

今日届くものはないはずなのに、なんだろう・・・

ドアを開けると、大きな箱の届け物です。
その箱には見覚えがありました。

そうだ、去年も、この時期、叔母がバラの花束を送ってくれたっけ・・・

叔母は、バラを育てるお仕事をしています。
バラって、それだけで様々な種類があって、色もとりどり、見ているだけで本当に幸せな気分になりますよね。
そんな美しいお花を育てるのは、実はかなり大変だって、ご存知でしょうか?

叔母の指に刺さった棘を何度も見たことがあります。
棘が抜けず、驚くほど腫れてしまった指も。
グローブをつけて作業しても、新鮮なバラの強力な棘には効かないそうで。
また、長時間、立ちっぱなしの作業。
今のような冬の寒い時期はハウスの中は暖かいかもしれませんが、夏場はサウナ状で汗だくになるので何度も着替えるといいます。
想像以上の体力勝負。私だったら無理かもって、思います。

そうやって大切に育てられたバラたち。
思いがけなく届いたクリスマスプレゼント。
いつもいつもこうやって私のことを気にかけてくれる、心優しい叔母。
感謝しかありません。

さて、せっかくの美しい包装を解くのは勿体無い気もするけれど、お花さんたちのためには早めに水揚げさせてあげましょう。

しばらく私の朝の日課は、この美しいバラたちの水切り。
それは、穏やかで幸せなひと時。
明日もさわやかに目覚められそうです。


ちなみに、このバラの生産と発送は、宮城県名取市の「宮城野バラ工房 梶農園」さんから。
およそ1万㎡の敷地に16棟のハウスを設け、年間約100万本のバラを出荷する宮城県内で最大規模のバラ生産農園です。

国内最大の取扱量を誇る東京の花き市場の品評会で、グランプリを受賞したこともあるという梶農園さんのバラの品質は本物。
その農園のある名取市は私の出身地。地元の誇りでもあります。

ところで、お花のお水は毎日変えた方が良いわけですが、付いてくる花の栄養剤を入れて、そのお水をすぐ替えるのは勿体無いですよね。
(お水を替えるのが億劫な人は栄養剤を花瓶の水に溶かしましょう)
なので、私は栄養剤を溶かした水を霧吹きに入れておいて、毎朝、花瓶の水を入れ替え、水切りしたお花を活け、その霧吹きでお花と葉っぱにシュッシュします。
私は、このひと時が大好きです。
水滴の輝く花びらも素敵ですし。
特に冬場は、この作業を毎日するとお花が驚くほど持ってくれて、幸せ気分もずーっと続きます♪

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あなたは
何色のバラが
お好きですか?

青い鳥 クリスマスにもおすすめの絵本

クリスマス・イブを舞台にした不朽の名作 チルチルとミチルの物語


チルチル・ミチル。
誰もが知る響きだとは思いますが、それがなんの話だったか、意外と詳しくは知らない人も多いようですね。

チルチルとミチルは、ベルギーの詩人で劇作家のモーリス・メーテルリンク作「青い鳥」に出てくる主人公兄妹の名前です。

貧しい木こりの子、チルチルとミチルが、魔法使いに頼まれて、クリスマス・イブに、幸せの象徴である「青い鳥」を探しに出かけるお話。
動物や、身の回りのモノをお供におとぎの国を冒険する、結構ハラハラドキドキで、子どもから大人まで興味をそそられる物語ですが、テーマ性がシビア。『幸福とは何か』について考えさせられるとても深い内容です。


人生いかに生きたらいいのか」という探求の哲学を持っていたというメーテルリンク
青い鳥」の主題も『死と生命の意味』で、ノーベル文学賞を受賞し、世界の名作として、映画や舞台化されたり、児童以上向けに文庫本として出されているものもあれば、小さな子ども向けに絵本として出されているものまで、様々なバージョンがあります。

私は、子どもの頃、こんな感じ(下図)の絵本を持っていて、自分と同じ年頃の兄妹が不思議な冒険をするという物語が想像力を掻き立てれ、気に入って、なんども繰り返して読んだことを覚えています。


ただ、クリスマスの時のお話だったということは、大人になって改めてこちらの本を見るまでは全く記憶になく・・・


こちらは、世界文化社出版の1969年刊「世界の名作」という絵本シリーズのもので、文は高田敏子さん、絵はいわさきちひろさんによるものです。

青い鳥」については、以前ご紹介した日野原重明先生のご著書(テンダー・ラブ―それは愛の最高の表現です。)に取り上げられていたことをきっかけに、改めて読んでみたいと思いまして、どれにするか悩んだのですが、いわさきちひろさんの絵が素敵だな〜と感じて購入したものです。


先に示したアニメ風のコンパクトな絵本に比べ、こちらは字数もページ数も多く、いわさきちひろさんによる挿絵が美しく、絵本の中でも、大人も十分に楽しめる内容となっています。


付録として、メーテルリンクについての裏話や、子どもに読み聞かせるためのポイントなどが、解説として掲載されている点も気に入ってます。

日野原先生の本にしても、こちらもそうなのですが、私がお気に入りの本は絶版となってしまっているものが多く、できればこれからも多くの人に触れていただきたいのですが、そうもいかないようなのが残念です・・・
ご興味のあるかたは、古本もしくは図書館で、ご覧くださいませ。

でも、私は持っていないのですが、いわさきちひろさんの絵による「青い鳥(あおいとり)」は、文章は立原えりかさんで、講談社から出されているものもあり、こちらはまだ新品で手に入れることができます。


もし、いわさきちひろさんの絵がお好きであれば、こちらも良いかもしれません。

2020年の締めくくりに、自分へのクリスマスプレゼントとして、本当の幸せについて考える本「青い鳥」を、手に取ってみるのはいかがでしょう・・・?

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愛とは、誰かの心に 希望の灯をともすこと/心に留めておきたい、愛の医師 日野原重明先生からのメッセージ


あなたの
青い鳥は
どこにいますか?


クリスマスって・・・?

喜びと、感謝の気持ちで、心豊かに迎えよう♪


今年も残り1ヶ月を切ってしまいました。
いろいろ切ない思いにかられてしまうこの時期ではありますが、少しでも豊かな日を送るために、これまでは何気なく過ごしていたことについて、ちょっと改まって考えてみるのはいかがでしょう・・・

現在、私は縁あって、可愛くて元気な子どもたちの声が響き渡る、キリスト教系の保育園でお仕事をさせていただいてます。
クリスチャンでなくとも入園できるし、職員も同様なのですが、当園にとってクリスマスはとても大切なイベント。
ということで、園長先生が、クリスマスの意義についてレクチャーしてくださいました。
私なりの解釈も含め、講義の内容を簡単にまとめてみますね。

今から2000年ほど前、ユダヤの国はローマ帝国という大きな国に支配され、人々は貧困や重圧に苦しんでいました。
争いや憎しみにも満ちた国。救いを求める人々。
ある意味では、今の世ともあまりかわりなかったかもしれません・・・

神様はこのような闇の世界をよしとはせず、神の子イエス様を光の子の人間としてこの世に誕生させたのでした。

クリスマスは、神様がその一人子であるイエス・キリストを人間の救い主(メシア=キリスト)としてこの世にプレゼントしてくださった、という神様の愛の出来事への応答として、イエスの生き方にならい愛の生活をすることを約束する時、自分のすべての生きた身と命を神様に捧げる生き方の一つの徴(しるし)、感謝の徴として、献金を捧げたり、プレゼントの交換をして喜びを共にする時なのです。
そこに、権力や野心などは存在しません。

ジョット「東方三博士の礼拝」 出典:wikipedia

美術絵画でもよくテーマとして取り上げられる「東方三博士」の図画からもわかるように、イエス・キリストの居場所は博士たちが援助を求めた王宮ではなく、粗末な馬小屋の飼い葉桶の中でした。
最初のクリスマスは、庶民の代表である羊飼いや宿屋、一般民衆や東方からの世界を代表する人々からお祝いされたということです。
クリスマスは裕福なお金持ちが贅沢するようなことではなく、全くその逆なんですね。
神の愛は、誰にも平等です。

クリスマスは、私たちが神様に愛され祝福されている存在であることを確認する喜びの時、感謝の時。
そう心にとめながらクリスマスまでの期間を過ごすだけでも、いつもよりちょっと豊かでハッピーな日々を送れそうな気がします。


あなたは
クリスマスの意味
考えたことありますか?