ただしい人から、たのしい人へ 第4章
小林正観さんの著作「ただしい人から、たのしい人へ――そして『ありがとうの人』になる 」より、これまで、第3章までを、私が特に心に留めておきたいと思った項目をピックアップして紹介させていただきました。
今回は、第4章「流れに任せて生きる」より、一部抜粋して、ご紹介いたします。
人に迷惑をかけずに生きるより、
自分は無力な存在だと思い、
周りに感謝しながら生きるほうが、楽に生きられます。
人間は生きていること自体、周りに迷惑をかけている存在であり、
周りにお世話をしてもらっているということにほかなりません。
「世話にならないで生きるぞ」とかたくなに決意することよりも、
「自分は無力で大した存在ではないのだから、人に世話をしてもらい、
迷惑をかけながらしか生きられない」と思い、
周りのすべてのものたちに感謝をし、
手を合わせて「ありがとう」と言いながら生きていくことのほうが、
ずっと楽に生きられるような気がします。
「私って迷惑な存在なんじゃないか・・・」気持ちが滅入ってる時、そう思いがちですが、そもそも、誰にも世話にならない、絶対に人に迷惑をかけずに生きられる人なんて、いないですよね。
むしろ「私は誰にも迷惑などかけていない」と思うことの方が、傲慢なのかもしれません。
人のお世話にならないで生きることなんてできないのだから、心からの「ありがとう」という気持ちを、決して忘れないように、いつも感謝の心を持っていたいと思います。
喜ばれることは、人間の根源的な幸せです。
喜ばれることとは、頼まれごとをしていくことです。
人は一人では生きてはいけません。一人で生活できない以上、「人間」として生きるということは、自分のために生きることではなく、ほかに存在するもののために生きるということです。
つまり、人間社会の中で自分が「いかに喜ばれる存在になるか」ということにほかなりません。
「いかに喜ばれる存在になるか」というのはつまり、「いかに頼まれやすい人になるか」ということです。
頼まれたことをやってあげたとき、相手はニッコリ笑って「ありがとう」と言ってくれるでしょう。その時にこそ、人間本来の「存在の喜び」が湧いてきます。
「喜ばれること=人間の最も根源的な幸せ」
話しやすい人、頼みごとをしやすい人、それは、好かれる人でいるためにいい人でいようとかいうことではなく、掛け値無しで、相手に喜んでもらいたいという思いでいつも人と接している人だろうと思います。
正観さんのおっしゃる「喜ばれること=人間の最も根源的な幸せ」にあてはめて考えると、
多くの人に喜んでもらえることができる人というのは、その人自身にもたくさんの幸せがもたらされるということですね。
幸せの方程式って、意外と難しくないのかもしれません。
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