2023 フランスブルゴーニュ 1日目 その1

〜パリ シャルル・ド・ゴール国際空港からブルゴーニュへ向かった初日〜


10月末、台湾を経由してフランスへ行って参りました。
無事日本へと戻って来てからの日常は、相変わらず職場のごたごたが絶えないのが現実で、休日はただただ何も考えたくなくなり、ブログを記述するペースも遅くてタイムラグが大きくなる一方ですが、私自身、次回のより良き旅へと活かしたいので、牛の歩みなりでも記録しておこうと思います。

まずは、フランスでの1日目から。


…その前に。飛行機の乗り継ぎについてよく聞かれるので、補足しておきます。
私が今回往路で乗った便の、台湾台北の桃園国際空港からフランスパリのシャルル・ド・ゴール国際空港への乗り継ぎ時間は4 時間 45 分ですが、割とあっという間でした。

”世界の素晴らしい空港ランキング”では上位には上がらないものの、桃園国際空港は大きくて、保安検査を通った後のショッピング&フードエリアも広くラウンジ等の設備も充実しており、空き時間を有意義に過ごすことができます。

記載した写真は検査通過後に撮影したものですが、制限エリア外も盛り沢山です。
もし時間的に余裕があったら、乗り継ぎにもっと時間をとっても良いくらいだと思えました。

桃園国際空港 第2ターミナル 3・4階(制限エリア)

さていよいよ、台北からパリへと向かうわけですが、出発の時刻が予定よりも大幅に遅れ、飛行機へと乗り込むまで、何もない搭乗ゲートの待合室で1時間近く待機することに。

そして、ようやく乗った飛行機での移動時間はおよそ15時間。

それだけでかなりのパワーを消耗するとともに、無事シャルル・ド・ゴール国際空港へ到着したものの、今度は、友達との待合せ場所へ向かうための高速列車に間に合うだろうかとの焦りが。

シャルル・ド・ゴール国際空港 第1ターミナル 1階

いつもだと空港の写真も多少撮りますが、全くその余裕なく。
なので実は、上の写真は帰りに撮ったものです。

とはいえ、余裕がなかったのは、この全く初めての海外の場所で、時間的余裕のない状況で、電車の乗り換えをし、予約済みの高速列車に間に合うだろうかという私の気持ち的なもので、実際は、もともとゆとりを持って予定を立てていたので、余裕というほどの余裕は無くなったものの、落ち着いて動けば時間的には問題ないだろうという状況でした。

というわけで、冷静な心を保ちつつ(写真撮る余裕はないけど)、スタッフの方々に行き方を尋ねつつ、無事、目的の電車に乗ることができました。

電車の席に座れてホッと一息ついたところで、ようやくカメラをバッグから取り出して、フランスに降り立ってからから初めて撮った写真がこれ(笑)。

RER B線(シャルル・ド・ゴール国際空港とパリ市中心部を結ぶ高速郊外鉄道)車内

シャルル・ド・ゴール国際空港
Aéroport de Paris-Charles de Gaulle

住所:95700 Roissy-en-France, France
Webサイト:https://www.parisaeroport.fr/roissy-charles-de-gaulle


フランスでの初日は、今回の旅の目的の一つである友人との再会です。
彼女が住むのはブルゴーニュ(Bourgogne)で、待ち合わせ場所としたディジョン(Dijon)へと向かうルートは以下の通り。

  1. シャルル・ド・ゴール国際空港 第1ターミナル
    *ターミナル間は無料の無人電車CDGVALで移動
    ・まずはエレベーターでCDGVAL乗り場の2階へ
    ↓ ターミナル1〜3は5分程度
  2. シャルル・ド・ゴール国際空港 第3ターミナル
    ↓ 構内を徒歩で数分
  3. 高速郊外鉄道RER シャルル・ド・ゴール空港Aéroport Charles de Gaulle)駅にてB線乗車
    ・切符自動券売機でパリ行きのチケットを購入
    ・パリ市内であれば下車駅全て料金は同じ
    (2023年10月時点€11.45)
    ↓ 主要駅停車便で約40分
    (直行は30分、各駅停車の場合は50分)
  4. RER シャトレ・レ・アール(Chatelet Les Halles)駅にてA線乗車
    *B線を降りたホームのすぐ隣がA線

    ↓ 約2分(1駅)
  5. RER リヨン(Gare de Lyon)駅(地下)
    リヨン駅は広いので徒歩移動の為の時間的余裕が必要

    ↓ 構内を徒歩で数分
  6. 高速列車TGV リヨン(Gare de Lyon)駅(地上階 Hall2)11:56発

    ↓ 1時間35分(停車駅なし)
  7. TGV Dijon駅 13:31着

ドキドキオロオロもしたけれど、無事に予定通り、待ち合わせ場所のディジョン(Dijon)駅に到着できました。

ディジョン駅 構内

特になぜそんなにドキドキしたかというと、先に述べた通り、高速列車のチケットを予約済みだったからです。
フランスの国鉄SNCFが運営する高速列車TGV(ティー・ジェー・ヴェー)は、日本で言えば新幹線のようなもの。
と言えば想像がつきますよね?
そうです。それなりのお値段!
全席指定席で、1等席と2等席の二つの値段設定による車両があり、1等は空いてる席の中から希望する席を選ぶことができますが*、2等は詳細な席の指定ができません**。また、1等席は高い分、1名席がゆったり広めかつ防犯上の安心感があるということで、私は初めての1時間半の道のり、安心感を優先させました。

SNCFでの直接の予約であればこの選択ができますが、各国の言語に対応する交通・旅行情報検索サービス(Omio(オミオ)やKlook(クルック)といったものなど)からの予約では1等席でも自分で席を選択することはできない上、手数料が発生します。

**2等席は、通路側か窓側かという指定のみで、1等席のようにシートマップによりピンポイントで指定することができません。

そのお値段98ユーロ。日本円にしておよそ1万6千円。
今の日本人にとっては色々と何かとお高いフランス、ユーロ!絶対に乗り遅れたくない!!
もちろん、待ち合わせしてる友達にも迷惑かけるし(そこが本来はとても重要…)。

ちなみに、新幹線と同様に取る時期などによって変動するので、もっと早く取っていればもう少し安かったのでしょう…

SNCFアプリのTGVチケット予約済画面。既に使用後なので消えていますが、利用時は駅員さんが読み取るためのQRコードが表示されます。

実は今回、日本出発の直前までは、シャルル・ド・ゴール国際空港からパリ市内までの移動は、エアポートバスを利用しようかと思っていたのです。
理由は単純に、海外の初めての場所でいきなり電車の乗り継ぎは手間取るかもしれないから、市内までは直行のバスに乗ってしまった方が良いだろうと考えていたから。
それに、日本のサイトで検索すると「空港〜パリ市内移動はバスが良い」という書き込みが多いので、自分もそうするべきかな、と。

でも念の為、会う約束をしていた友人に伺ってみたら、バス到着地のオペラ(Opera)からリヨン駅までの移動も考えるとこっちの方が早いし移動しやすいのではと今回のルートを勧めていただきまして。
「RERの治安を心配しているの?」とのことでしたが、私自身は特にそういうわけでもなかったですし。
列車によるルートは私もチェックはしていて、早いこともわかってはいたけど、日本サイトでのバスによるルートの強調度合いに押され、いまいち考えが及ばなかっただけのこと。
友人から伺ったことで、なんか列車のみのプランで行けそうかも、と思うことができ計画を変更しました。

往路で私が乗ったTGVはこれと同タイプ。外観はどっしり重厚感がありますが、車内については、正直、新幹線の方がずっと綺麗で、その点では我が国に軍配を上げたい。

結果的に、今回は飛行機が遅れたこともあり、エアポートバスの場合では直行といっても限られた本数で時間もかかるので、往路は全て鉄道で予定を組んで正解でした。

もちろん、私の今回の予定がブルゴーニュまで行くからということもあったろうし、海外での個人旅行はある程度は慣れていないと、ということもあるかもしれませんが、誰かの、特に日本人だけの「絶対これがいい」的な話は、鵜呑みにするべきではないのだろうなと改めて感じました。
インターネット上で多く見かけるお話は参考にしつつも、何事も広い視野を持って、自分なりのやり方というものを模索することを楽しみつつ、豊かさにつながる行動をしてゆきたいです。

左手がフランスの主要駅の一つリヨン駅。大きな時計塔がシンボルとなっている駅舎のなんと美しいこと…(復路にて撮影)

リヨン駅
Gare de Lyon

住所:Pl. Louis Armand, 75012 Paris, France
Webサイト:https://www.gares-sncf.com/fr/gare/frply/paris-gare-lyon


毎回『改めて』何かを感じる海外一人旅。
そんなこんなで、今日も移動の話で長くなってしまいましたので、良きフランスを感じた体験についてはまた次回に…


あなたは
駅舎に感動することは
ありますか?

パリ エッフェル塔

仙台から出国し台湾を経由してフランスへ

〜全便 EVA AIR(エバー航空)による渡航記録〜


久々の海外一人旅、目指したのは、高校時代の同級生が住む国フランス
コロナ禍が明けたら真っ先に行くのはそこだと決めていたことがようやく実現し、無事帰ってまいりました。

仙台市民の私は仙台からダイレクトに出国したくて、今回、仙台から台湾を経由してフランスへと向かう航空便を利用しました。
これが、チケット購入検討時の目論見通り、人混みが苦手な私にとっては好都合で、移動や手続きの快適さを実感しましたので、しっかり記録しておこうと思います。

仙台国際空港 展望デッキからの眺め

この度私が利用した航空便はすべて、台湾の航空会社であるEVA Airエバー航空
すべて同じ航空会社だと、乗り継ぎ時の検査や手続きもすんなりだし、預け入れ荷物についてもロストバゲージの不安が減ります。

旅程は以下の通り(時刻は現地時間*)です。

<往路>
仙台から台湾(台北)を経由してフランス(パリ)へ

出発
場所:仙台空港(Sendai, Japan (SDJ))
日時:10 月 22 日 (日) 16:05
↓(所要時間 : 4 時間 45 分/便名:EVA Airways 117)
到着
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時:10 月 22 日 (日) 18:55

*日本と台湾の時差:1時間(日本が台湾より1時間早い)

 =乗継時間 : 4 時間 45 分=

出発
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時: 10 月 22 日 (日) 23:40
↓(所要時間 :  15 時間/便名:EVA Airways 87)
到着
場所:パリ シャルル・ド・ゴール国際空港(Paris, France (CDG-Roissy-Charles de Gaulle)ターミナル 1)
日時 : 10 月 23 日 (月) 8:40

*サマータイム**における台湾とフランスの時差:6時間(台湾がフランスより6時間早い)

**サマータイム:フランスを含むEUでは、サマータイム(夏時間)の期間は3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで

スマホにエバー航空のアプリを入れて。チケットの確認やWEBチェックイン等ができ、搭乗口の変更や遅延のお知らせも随時入ってくるので便利(もちろんアプリなしでもWEBサイトからでも可能)。

<復路>
フランス(パリ)から台湾(台北)、台北にてストップオーバー***し、仙台へ

***ストップオーバー:またはレイオーバー。目的地に向かう途中の乗継地で24時間以上滞在すること

出発
場所:パリ シャルル・ド・ゴール国際空港(Paris, France (CDG-Roissy-Charles de Gaulle)ターミナル 1)
日時 : 10 月 28 日 (土) 11:20
↓(所要時間 :  13 時間 15 分/便名:EVA Airways 88)
到着
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時:10 月 29 日 (日) 6:35

 =台北にてストップオーバー:2 泊 3 日=

出発
場所:台北 桃園國際機場(Taipei, Taiwan (TPE-Taoyuan Intl.) ターミナル 2)
日時:10 月 31 日 (火) 10:15
↓(所要時間 : 3 時間 10 分/便名:EVA Airways 118)
到着
場所:仙台空港(Sendai, Japan (SDJ))
日時:10 月 31 日 (火) 14:25

(ただし、そうはきっちり予定通り行かないのが航空事情。実際には予定時刻から多少変動があったことを申し添えます)

仙台国際空港 3階フロア

仙台から東京の成田や羽田までは電車なり飛行機で行くにも時間がかかるし、特に国際便の場合はフライト時刻の2時間くらい前までには空港に到着しておくのがベターで、便の出発時間によっては前日から空港近辺に宿泊する必要もあったりして費用もかさみます。
また、どちらの空港も大きいのでカウンターはたくさんあるし、人も多く、チェックイン手続きや荷物を預けるだけでも長い列に並ばなくてはならないし、保安審査にも時間がかかります。

その点、仙台空港なら、国内便も国際便も、保安検査の入り口は別なれど、そこを通過すれば待合のフロアは一緒という規模なので、手続きに時間が取られない点でラク。
ただその分、お店も少ないので、待ち時間をショッピングで楽しみたいという人には不向きかもしれませんが・・・

仙台国際空港 2階フロア エバー航空カウンター(私は事前にWEBチェックインを済ませており、荷物を預けるのみだったので、あっという間に済みました)
仙台国際空港 2階フロア 国内線と国際線の保安検査場の位置関係

もちろん、東京まで行けば、フランスまでの直行便が出ていて、乗り継ぎなしで目的地に辿り着けるに越したことはありませんが、費用はそれなりとなります。

飛行機代の支出を抑えたかったら、どこかを経由していくことを選択せねばならず、東京からでもアジアを経由地とするパターンがよく考えられるので、仙台からフランスへの直行便がなくとも、仙台から出国してアジアの空港を経由して行けば、仙台から東京までの移動のワンステップを省くことができ、出国手続きがラクな上、費用を抑えることができます。

仙台国際空港 2階 国際線保安検査場入口
仙台国際空港 2階 保安審査を通過すれば国内線も国際線も一緒の搭乗待合室

ちなみに、私の今回の飛行機代にいくらかかったのかというと、税およびサービス料込で21万8千円。
これを高いという人もいるかもしれませんが、私の場合、仕事の都合上どうしても日程が限られていて、金額だけを優先して決めることができません。
限られた日程の範囲内で、東京から発つ便なども含めかなり検索したのですが、この金額はその中でもトータル的にみて安い方でした。
金額だけを優先して旅程を組めるのであれば、もっと安くできたろうと思います。

もちろん経由地をさらに増やしたり、乗り継ぎ時間が長くなる便を選ぶなど、移動に時間をかけることでもコストを抑えるのは可能ですが、それはそれで時間にだいぶ余裕がないとそれも難しいです。

また、私は一人旅で好きに動きたいし、旅程を交通機関から宿泊施設、回るルートなどを自分で考えることも楽しみたいタイプなのですべてを自分で決めていますが、場合によっては団体ツアーの方がよっぽどトータル的には安くなることもあります。
自分にとってのプライオリティを明確にしておけば、より良い旅が実現するだろうと思います。

結論として、今回の旅は私にとって、期間的にもコスト的にも概ね満足するものとなりました。
概ね、というのはパリでのホテル代の異常な高さに納得できかねるから。(苦笑)
本日は飛行機に関してのみの話で終わりますが、その辺も含め、フランスや台湾における記録は後日アップいたします。

最後に、2023年10月22日(日)の仙台空港の様子をもう一枚。

仙台国際空港 展望デッキ

私が仙台から台湾へと渡る飛行機に乗ったのは日曜日だったこともあったからでしょうが、この人出。
日本では未だマスクをしてる人は多いですが、コロナ禍が明けたことを改めて実感しました。

余談ですが、フランスではマスクをしてる人に出会うのは1日にせいぜい2・3人でした。
お国柄の違いを身をもって知るのもまた面白い海外旅ですよね。


あなたは
どの航空会社が
お好みですか?