幸せ指数が高い「与える人」Go-Giver

与えれば与えるほど、その人は多くを得る


あたえる人があたえられる』日本語版ではそうタイトルがつけられた本(海と月社 )。
2008年に米国で出版され、各国でベストセラーとなった『THE GO-GIVER』は、「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ元トップセールスマンのボブ・バーグ&ベテランライターのジョン・デイビッド・マン(山内あゆ子訳)の共著です。

※デール・カーネギー(Dale Breckenridge Carnegie):1888年アメリカのミズーリ州出身の、話し方(スピーチ)に関する研修講師であり作家で、自己啓発業界の偉人と言われる。著作『人を動かす(How to Win Friends and Influence People)』と『道は開ける』(How to Stop Worrying and Start Living)』が今でもベストセラー。


ところで、これとよく比較されるものに『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 』(アダム・グラント/三笠書房)という本もあります。
こちらの方がここ最近も人気で、書店の話題の本のコーナーに並んでいるのを見かけることもあります。
しかしながら結構分厚く、論理的で細かな描写で綴られているので、読書好きさんじゃないとハードルが高いかもしれません。


その点、『あたえる人があたえられる(THE GO-GIVER)』の方は、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 』のちょうど半分くらいで、内容も物語形式になっていますので、多くのかたが楽しめる作りではないかと思います。

ちなみに私も、購入した時はゆっくりじっくり読むつもりでいたのですが、文章が平易で読みやすく、物語がよく出来ていて、先が気になってしまって、結局一晩で読み終えました。

常に自分のことで頭がいっぱいだった主人公のジョーが、出会った初日から自分に感謝を示してくれたビンダーという紳士から、数名のお手本となる人物を紹介してもらいながら学びを得て、変わってゆく物語で、全部で14章で構成されています。
各章のタイトルは以下の通りです。


主人公のジョーと読者は、全部で5つの法則を学ぶことになります。


誰だって、「与えられたい」。
でも、いつも「ない」ことを嘆いて「ほしい」とばかり思って生きていても豊かな人生など送れない。
「得る・取る・奪う」ことに躍起になるよりも、「与える」ことに心を尽くせば自ずと人生は豊かになる。

与えることで人に喜ばれれば自分も嬉しく幸せな気分になるし、そればかりか、その利他の心が、やがては他力を得る。
そして、そうやって与えられたものを心を開いて受け取ることで好循環が生まれる。
そんなことを教えてくれる一冊です。


あなたは与えられたい人?
それとも
与えたい人ですか?