葛飾北斎 生誕260周年

日本を誇る浮世絵師 北斎を楽しもう♪


今年、2020年は、日本の誇りである浮世絵師、葛飾北斎の生誕260周年ということで、関連するイベントや映画など、北斎ファン、美術ファンはのみならず、普段は美術に馴染みがないという人にとっても、楽しめる企画が色々と計画されています。

実は、本来は、今年はオリンピックで日本に世界中の人々が集まるはずだったため、北斎の生誕260周年記念の年だからということだけではなくて、海外での浮世絵人気は絶大ですので、今年の日本は、史上最大の浮世絵イヤーとなるとも、ちまたでは言われていたんですね。
残念ながら、新型コロナウィルスによって、それもお預けとなってしまいましたが・・・

こちらは、2017年にロンドン観光した時のもので、大英博物館の写真です。
世界最大レベルの博物館で北斎の展覧会が開催されていたので、日本人として誇らしげな気持ちになりました。

上が大英博物館の正面入口、下が建物内部の中心部
ちょっと小さくてわかりずらいかもしれませんが、看板には、北斎の最も有名な作品「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と、展覧会タイトル「Hokusai beyond the Great Wave」と印されています

※富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(ふがくさんじゅうろっけい かながわおきなみうら)
※Hokusai beyond the Great Wave(ホクサイ ビヨンド ザ グレート ウェーブ/北斎 大波を超えて)

参考関連記事:大英博物館の北斎展「Hokusai: beyond the Great Wave」(英国ニュースダイジェスト)


さて、下記のキャッチコピーは、私が愛読している雑誌和樂(わらく)」のホームページ記事から。

「葛飾北斎、生誕260周年!

2020年はHOKUSAIムーヴメント!

あらゆるジャンルで目撃せよ」

こちらにも記載されているのですが、本来でしたら、今月(2020年5月)末から、葛飾北斎を題材にした映画「HOKUSAI」が公開されるはずだったんです。
北斎の知られざる人生を、数々の作品と共に映画化されるとのことで、とても楽しみにしていたのですが、こちらもコロナの影響で、公開は来年に持ち越されることとなりました。
キャスティングも演出もとても良さそうで、きっと面白いと思います。

映画「HOKUSAI」
公式サイト:https://www.hokusai2020.com/index_ja.html


ところで、そもそも、浮世絵ってなんなの?という話ですが、こちらも、和樂の記事にわかりやすい解説がありましたので、一部抜粋します。

日本を代表するアート・浮世絵

浮世絵は、江戸時代に成立した絵画様式のひとつです。江戸時代の幕開けと共にその歴史は始まり、生活流行遊女役者などをテーマにした絵画で、庶民層を中心に盛り上がりをみせました。ちなみに浮世絵の「浮世」とは「憂世」に由来し、江戸の世を謳歌(おうか)しようとする風潮の中で、浮かれて暮らすことを好んだ人々が「浮世」の字を当てたとされています。

浮世絵の表現技法は、大きく肉筆画木版画のふたつがあります。浮世絵菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)の肉筆画に始まり、鈴木春信(すずき はるのぶ)らによる「錦絵(にしきえ)※」と呼ばれる技法によって、大きく発展しました。

錦絵・・・浮世絵といえばまず思い浮かべるであろう、木板を用いた鮮やかな多色摺りの版画

浮世絵とは?代表作品と絵師たちをまとめて解説【初心者必読】(和樂web)

また、江戸幕府が初めて参加した万博が、1867年(慶応3年)のパリ万博で、それ以降、マネドガモネらの画家が浮世絵をはじめとする日本美術の魅力に気づき、主題やモチーフのみならず、造形原理のレベルにまで自らの作品に取り入れていったと言われています。特に、オランダ人画家のゴッホが、浮世絵に魅せられていたというのは有名な話です。この、19世紀、ヨーロッパの画家や文学者を中心に広まった日本愛好・日本趣味をジャポニスムといいます。

※フランス語ではJaponisme(ジャポニム)、英語ではJaponism(ジャポニム)となります。

映画「HOKUSAI」、公開が待ち遠しいですが、コロナも落ち着いてくれば、各地で、北斎生誕260周年にちなんだ展覧会なども開催されるはずですので、まずはそちらから楽しんでいきたいと思います♪


2020年7月11日追記
浮世絵がお好きなかたは、こちらの記事「世界に誇れる日本のアート GIGA・MANGA@東北歴史博物館/江戸戯画(GIGA)から近代漫画(MANGA)までをたどる漫画の歴史展覧会」も併せてどうぞ。


あなたも、この機会に
浮世絵、楽しんでみませんか?