マスタードの効能を知り日々のレシピに活かそう♪

〜そしてディジョンマスタードの魅力にますますハマる〜


先日、フランスブルゴーニュの名産であるディジョンマスタードについて述べたのですが、

(フランスから一時帰国した友人から頂戴したマスタードについては、その後、友人から更なる情報をいただいたので、前回記事の内容を更新しています)

こちらが意外と好評なのと、私自身もこれを機にマスタードについて知っておきたかったので、今回はマスタードの効能について調べた内容をまとめておこうと思います。
そして改めて、ディジョンマスタード独自の効果や、マスタードを活用したレシピも記載しますね。

マスタードの主な効能

1)消化促進・胃腸機能の改善
マスタードに含まれるアリルイソチオシアネートは、消化を助け、胃もたれや胃痛の予防、食欲増進など胃腸の働きを回復させる効果が期待できる。

2)抗菌・殺菌作用
アリルイソチオシアネートには強い殺菌・抗菌作用があり、食中毒の予防や食品の腐敗防止に役立つ。

3)抗酸化作用・アンチエイジング
マスタードは抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を抑制することで、老化や生活習慣病の予防に寄与。

4)疲労回復・利尿作用
カリウムやビタミンB1を含み、疲労回復や利尿作用も期待できる。

5)新陳代謝の促進・美容効果
ビタミンB2などの栄養素が新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜の状態を整える効果。

6)がん予防
アリルイソチオシアネートは発がん物質の無毒化やがん細胞の死滅を促す働きがあるとされ、がん予防効果も期待されている。

7)免疫力の向上
鉄分やマンガン、銅などのミネラルが豊富で、免疫機能の強化にも役立つ。

8)ダイエット・減量効果
代謝を高めるビタミンB群や食物繊維が含まれ、ダイエットにも効果が期待できる。

*アリルイソチオシアネートマスタードやワサビなどに含まれる辛味や涙を誘う成分で、植物が昆虫や動物から身を守るための防御物質として働く化合物。ヒトへの効能としては、強い殺菌作用や食欲増進などの健康効果がある、天然の有機化合物であると言える。

以上のことかから、マスタードは、消化促進や抗菌・抗酸化作用をはじめ、さまざまな健康効果が期待できるスパイスです。
日常の食事に適度に取り入れることで、美容や健康維持に役立つと言えます。

さて、マスタードの効能を理解したところで、改めてディジョンマスタードにフォーカスしてみましょう。

ディジョンマスタード特有の効能について

ディジョンマスタードは、フランスディジョン地方発祥の伝統的なマスタードで、外皮を取り除いたマスタードシードを細かく粉砕し、ビネガーや塩と合わせて作られます。
そのため、他のマスタードと比べて、まろやかで上品な辛さなめらかな舌触りそして明るい色合いが特徴です。

ディジョンマスタード自体が持つ健康効果(消化促進、抗酸化作用、血行促進、抗炎症作用など)は、基本的には一般的なマスタードと共通していますが、ディジョンマスタード特有の製法や原材料の違いから、以下のような特徴が挙げられます。

1)まろやかな辛味による食欲増進効果
種子の外皮を取り除いているため辛み成分が控えめで、上品な風味が料理の味を引き立て、食欲を促進しやすい。

2)脂っこい料理との相性による消化サポート
肉料理や脂の多い食材と組み合わせることで、胃もたれや消化不良の軽減に役立つ。

3) 塩分や酸味のバランス
ディジョンマスタードは塩分と酸味のバランスがよく、調味料として使うことで料理全体の味を引き締め、減塩や味付けの工夫にもなる。

それでは、いくつかマスタードを活用した和風なレシピをご紹介します。

まずは、日本人にはなくてはならない食材、豆腐を使ったレシピから。

豆腐とアボカドのマスタードサラダ

(1)豆腐は角切りし、アボカドトマトはいちょう切りする。
(2)ボウルにみそ、かつお節**、砂糖、マスタード、酢、オリーブ油を入れて混ぜ、(1)を入れて和える。

**かつお節はこの時点では混ぜず、皿に盛り付けてから振りかけても♪

次は、豆腐と似て非なるも、その食感が病みつきになるはんぺんを使ったレシピ。

マスタードマヨソースのハムチーズサンドはんぺん

(1)マスタードマヨネーズを混ぜ合わせておく。
(2)ハムの上に(1)を塗り、その上にスライスチーズを重ね、斜め半分に切る。
(3)はんぺんも斜め半分に切り、さらにその断面から切り込みを入れ、(2)をはさみこむ。 
(4)フライパンを熱し、をひき、(3)を並べて、こんがりと焼き上げる***

***オーブントースターやガスコンログリルにアルミホイルを敷いて焼き上げる方法もあり♪

以下には、食べ応えある、おレシピを記載します。

豚しゃぶとキャベツのマスタードサラダ

(1)ボウルにオリーブ油マスタードバルサミコ酢(その他の酢でもOK)、砂糖こしょうを混ぜ、いちょう切りしたトマトを加えてさっと混ぜる。
(2)鍋に湯を沸かし、食べやすい大きさに切ったキャベツを1分ほど茹で、ざるに上げる(湯は捨てず次で再利用)。
(3)(2)の湯にを加えて弱火にし、しゃぶしゃぶ用または食べやすく切った薄切り豚肉をほぐしながらゆでる(煮立てないように)。色が変わったらざるに上げる。
(4)キャベツは水けを絞り、豚肉とともに(1)のボウルに加え、さっとあえる。

またも豚肉料理ですが、定番の生姜焼きというメニューに、マスタードを隠し味として加えるレシピです。

マスタード生姜焼き

(1)しょうゆ、みりん、酒、砂糖、しょうがすりおろしマスタードを加えて混ぜておく。
(2)豚肉は必要に応じて筋切り****し、小麦粉をふる。
(3)フライパンにを中火で熱し、(2)の豚肉を入れ、両面に焼き色がついたら、(1)を入れてフライパンをゆするようにして煮詰める。

***豚肉は、赤みのみや薄切りで作る場合は筋切り不要だが、厚めの肉の場合は赤身と脂肪の逆目に切り目を入れて筋を切っておくとクルンとそり返るのを防ぐことができる。

では最後に、我々日本人が大好きな肉料理といえば、唐揚げ!のレシピを。

鶏肉のマスタードソース唐揚げ

(1)鶏肉(もも、ムネ、お好みで)は食べやすい大きさに切ってビニール袋に入れ、しょうがすりおろし、マスタード、酒、しょうゆ、塩、はちみつ、を加えてもみ込み、10〜30分おく。
(2)(1)の袋に、薄力粉片栗粉(どちらか一方だけでも可。出来上がりの食感のお好みで)をまぶし、中温(170~180度)ので揚げる。


以上、友人とのフランスでの再会によりディジョンマスタードに出会って、マスタードの奥深さに興味を持ったひとりから、健康で美味しい豊かな日常を送るためのティップスをお伝えさせていただきました✨


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フランスディジョン名産マスタードを使った料理

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フランス世界遺産の歴史地区の一つとして登録されているディジョン(Dijon)については以前触れましたが、ブルゴーニュ(Bourgogne)地方の名産として知られ、日本でも百貨店や輸入食品店などでも目にすることがあるディジョンマスタードについては、是非記しておきたいと思いつつまだ未記載でしたので、ようやくアップします。

ディジョンに関する過去の記事はこちら↓


さて、料理の調味料の一つであるマスタード、あなたは日常的に利用されていますか?
私はというと、正直なところ、フランス旅を決行するまで、マスタードにはほとんど興味がありませんでした。

一応それなりに料理はするし、一通りの調味料にはそれなりの品質を求めて揃えているつもりなのですが、お恥ずかしながら、マスタードに関しては、一人暮らしで日本人だしソーセージばっかり食べるわけじゃないし使いきれない、と勝手に思い込んでいたのです。

ですが、人生初のフランス旅行の際に、ブルゴーニュで生活する友人から名産であるディジョンマスタードの話を受け、マスタードにスポットって当たるものなんだ?と、今思えば、大変失礼なことですが、そこで私もマスタードへの興味を抱くことになったのです。

というわけで、私の初フランス旅で購入したディジョンマスタードがこちら↓

エドモンド・ファロ(Edmond Fallot社製


ちょうどお土産には良いサイズ感で、街中や空港等のお店でも販売されているものと同じですが、友人からスーパーで買う方が安いと教えられ、確かにその通りでして。
私は友人が連れて行ってくれた「オーシャンAuchan)」という大型スーパーで購入しました。

オーシャンに関する記事はこちら↓


そしてフランス旅の帰国後、お世話になっている食通の方にお土産としてお渡ししましたら、「すごい美味しかった、なんていうか上品というかハーブが効いているのかな、あんなマスタード食べたことない!」という感想をいただきまして。
マスタードは日持ちするからと、一応自分の分もキープしていたものの、味わうことなく放置していたのですが、そこまで言われることに驚いた私、それを聞いて初めて口にしみたら、本当にその通りで感動したのです。

そう、ディジョンマスタードには、私たちが近所のスーパーなどで購入するマスタードとはちょっと違った独特の風味と、料理を引き締める鮮やかな辛味があります。

実はこのディジョンマスタードフランスブルゴーニュ地方の中心都市であるディジョンで生まれ、大変由緒ある調味料なのだそうです。
その歴史は古く、14世紀という中世の時代から、ディジョンマスタードの産地として名を馳せてきました。
肥沃な大地と伝統的な製法が、他とは一線を画す風味豊かなマスタードを育んできたのです。

ディジョンマスタードの主な原料は、ブラウンマスタードシードという種類のカラシナの種。
これを砕いて粉末にし、白ワインビネガーや水、塩などと混ぜ合わせて作られます。
ここで重要なのが、白ワインビネガーを使うことであり、ディジョンマスタード独特の風味と、まろやかな酸味を生み出す秘密なのだそうです。

なるほど確かに、日本のカラシは、なんというかシンプルでツンとくるあの辛みが主体ですが、ディジョンマスタードにはフルーティーでまろやかさを感じると思えたのは、それが理由なのでしょう。

変な表現ですが、日本のカラシはそれだけを舐めていたいとは思えないけど、ディジョンマスタードはそれだけを舐めていられるんですよね(あくまでも私の場合ですが。日本のカラシを舐めていたい人もいらっしゃるかもしれないし、ディジョンマスタードを舐めてられない人もいらっしゃるでしょうから・・・笑)。

とにかく、ディジョンマスタード未経験の方には、是非ご賞味いただきたいと思える食品です。
(料理好きな方であれば、絶対におすすめ!)

さて、以下に続く画像は、友人が日本への一時帰国の際に、フランス旅を経てマスタードにハマった私のためにプレゼントしくれたディジョンマスタードの数々です。

完全オーガニックなレーヌ・ド・ディジョン(Reine de Dijon)社製にて日本では入手困難


Edmond Fallot社製、バニラまたはポルチーニのマスタードにて日本では入手困難

ちなみに、こちらのお品、瓶ラベルの上部にBernard Loiseau(ベルナール・ロワゾー)との記載がありますが、フランスブルゴーニュの友人宅近くのSaulieu(ソーリュー)という町にある2つ星レストランのものなのだそうで。
レストランのブティックでもこのマスタードが売られているということから、Edmond Fallot(エドモンド・ファロ)社がBernard Loiseauとのコラボで作っているマスタードなのかもしれません。
しかもなんとこのお店、日本にも進出し、去年の2月からオープンしているようです・・・!
(友人が調べて教えてくれました。感謝🙏)

Loiseau De France(ロワゾー・ドゥ・フランス) Webサイト:
https://ldf-tokyo.jp/

Loiseau de France
ロワゾー・ドゥ・フランス

住所:〒162-0826 東京都新宿区市谷船河原町15
営業:水曜~日曜 11時30分~21時00分
定休:月曜・火曜


というわけで、入手困難とは書きましたが、もしかしたら、東京(新宿)のこのレストランに行けば出会える可能性も否めません。
私は行ったことがないので確信的なことは言えませんが、機会があれば行ってみたいですし、もし何かご存じの方いらっしゃいましたら、教えていただけましたら幸いです。



Edmond Fallot社製、日本(仙台)でも購入可能(私が見たことがあるのは3個セットではなく1個売り)


ディジョンマスタード、どれもこれも、それぞれの個性があって、いずれも本当に美味!!


それでは、実際にディジョンマスタードを活用して作った料理をご紹介します。
まずは、こちら。

マスタードマリネした豚フィレ肉のオーブン焼き

(1)豚フィレ肉は丸ごと、マスタードはちみつ醤油ニンニクすりおろしの漬けだれを作り、一緒に保存袋に入れて冷蔵庫で1時間以上漬け込む。(その間オーブンを熱する)
(2)(1)を袋から取り出し、180度に予熱したオーブンで30分程度焼く(焼き時間は肉の分量により調節)。
というシンプルなレシピ。

このレシピは、バニラマスタードなんてハードルが高いかも、でもはちみつや砂糖といった甘い味付けに合うだろうから、と友人が気を利かせて教えてくれたものです。
ですが、もちろん、バニラ風味以外のマスタードでもOK♪
そして、マリネ液のはちみつはメープルやミリンに変えても美味しくいただけますよ。
また、記載した写真では、焼き上がったお肉を切り分けて皿に盛った後に、余った漬けだれに刻んだバジルを加えたソースをかけていますが、その辺もお好みで。

さて次は、マスタードを使った料理として最もオーソドックスと言えるかもしれません。

はちみつとマスタードの甘辛ジャーマンポテト長芋バージョン)」

(1)ニンニク玉ねぎは薄切りに、ソーセージ長芋は食べやすい大きさに切っておく。
(2)はちみつマスタードをみじん切りしたバジル(またはパセリもしくは無くても。お好みで)と混ぜ合わせておく。
(3)フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクを炒めて香りが立ったら玉ねぎを炒め、続けて長芋ソーセージを焼き色がつくまで炒め、(2)を加えて炒め合わせ、胡椒で味を調える。

なお、一般的にはジャーマンポテトといえばじゃがいもですが、同じ分量なら長芋の方が太りにくく、じゃがいもよりも早く炒め上がるし、炒めた時のシャキシャキホクホクした食感がじゃがいもと違った美味しさを楽しめるので、長芋にしてみました。
じゃがいもで作っても当然美味しいので(予めレンチンするなど炒め時間を考慮の上)、この辺もお好みでどうぞ。

お次は、季節野菜を使ったヘルシーなレシピです。

焼きカブのツナマスタードあえ

(1)カブの茎は少し残して切り落とし、果肉の皮をむき、くし切りする。
(2)ツナマスタード砂糖マヨネーズを混ぜ合わせてソースを作っておく。
(3)フライパンにカブを並べてをふり、焼き色がつくまで焼く。
(4)(2)と(3)を混ぜ合わせ、好みにより胡椒で味を調える。

カブを焼いて食べるという発想はあまりないかもしれませんが、このソース(2)で合えると、濃厚で食べ応えあるサラダになります。
なお、カブは3月~5月、10月~12月が旬。カブの美味しい時期に、是非お試しください。

マスタードのレシピはまだまだあるのですが、今がギリギリ旬であるカブのレシピを、取り急ぎ、もう一つご紹介しておきましょう。

カブと豚肉のマスタードミルクスープ

(1)カブの茎は少し残して切り落とし、果肉の皮をむき、くし切りして(前出のレシピと同様)、残りの葉は切り刻む。
(2)豚薄切り肉は食べやすい大きさに切っておく。
(3)ミルクマスタードを混ぜ合わせておく。
(4)フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたニンニク玉ねぎを炒め、続けて(2)の豚肉を軽く炒めたら、(1)を加えさっと炒める。
(5)(4)に洋風だしコンソメまたはマギーブイヨン)と水を適量加え、煮立ったら(3)を加えて一煮立ちさせる。
(あとはお好みで、塩胡椒)

最後に、緑鮮やかでどんな料理にも添えられるサラダをピックアップします。

パセリとハムのマスタードドレッシングサラダ

(1)赤玉ねぎ(普通の玉ねぎでもOK)をみじん切りにして水にさらしておく。
(2)粗く刻んだパセリと1、2cm角に切ったハムをボウルに入れ、(1)の水気をよく切って加える。
(3)マスタード白ワインビネガー(他の酢でもOK)・オリーブオイル胡椒をよく混ぜ合わせ、(2)に回しかけて和える。

旬としては3~5月または9~11月とされるパセリですが、割といつでもスーパーにはあるし、でもその割には一般的には主役になりにくい食材ではないかと思います。
でも実は、パセリは手に入りやすいハーブであり、鉄分やカリウムなどのミネラルが豊富で、老化や生活習慣病、ストレスの予防やダイエットにも効果的なのだそうです。
よくレストランの料理に添えられているものの、単なる飾り物と思われているのか残している人が多いように感じますが、それはなんともったいないことか・・・!(私はむしゃむしゃ食べますよ)
是非、積極的に取り入れ入れていきたいですね🎶



いかがでしたでしょうか、ディジョンマスタードの詳細と、マスタードを使った料理について。
今回はすでに長くなってしまったので挙げませんでしたが、ディジョンマスタードは和食にも合います。
マスタードに含まれる栄養や効能についても記述しておきたいところなので、それはまたの機会に。

ここまでご覧いただきまして、どうもありがとうございました (^_−)−☆


マスタードやハーブ
あなたは日常的に
取り入れていますか?